木を見て森を見ず 花組に思う
こんにちは、くららです。
今日は宝塚の公式ページに、花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』の動画と写真が公開されました。

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水美舞斗さんは2番手に違いない

今回公開された写真を見ると、一人写りはトップとトップ娘役と2番手の水美舞斗さんだけです。

マイティの一人写りは、お芝居では2枚、ショーでは1枚ありました。
さらにお芝居では、柚香光さんとの一騎打ち、せり上がりの星空美咲ちゃんとの膝枕の話題のシーンも。

それに比べて3番手の永久輝せあさんは、お芝居での柚香さんとの2人写りが1枚のみで、その他は多人数写りでした。

2番手は水美舞斗、3番手は永久輝せあ、その差は歴然ですよ!という劇団からの訴えのようにさえ感じられました。

1つ前の『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』は2番手の愛月ひかるさんのサヨナラ公演ですが、2番手の愛月さんと同じような水美さんの扱われ方でした。

花組公演を2回観劇しましたが、お芝居でもショーでも「水美さんが2番手」の扱いでした。
ただ2番手羽根を背負われていなかったことだけです。

劇団としては、花組100周年のお祝いと、柚香・星風のお披露目の豪華な公演を、コロナも収まり傾向にある中で迎えられて、お祝いムード一色だったと思います。

しかし、パレードの羽根ファンの大顰蹙をかってしまうことは想定外のことだったのかな?と思います。

TOP HAT』の配役発表について
昨日は3月4月の別箱公演『TOP HAT』2番手の配役発表がありました。
2番手男役、娘役のハードウィック夫妻を演じるのは、水美舞斗・音くり寿の2番手コンビということでした。

ホレス(水美 舞斗)…ジェリーをロンドンの公演に招待したプロデューサー。
マッジ(音くり寿)…ホレスの妻で、デイルの友人。

ホレスは7年前の宙組公演では、七海ひろきさんが演じられましたが、髭のイケおじでした。
妻の尻にひかれた少々ヘタレな役ですが、とっても味のある魅力的なホレスです。
お芝居の新境地開拓中の水美さんのどんなホレスが見れるか楽しみです。

宙組ではマッジは、七海さんの同期生の純矢ちとせさんが演じられていました。
年の差夫婦の設定だったので、5期違いの水美・音コンビの方があっていると思います。

3月21日(月)~4月6日(水)の公演なので、この二役だけ先に発表されるのは、はやいように思います。
もしかして、「水美舞斗はこれからも2番手として頑張りますよ」という意味もあったのかな?と思ったりしています

「木を見て森を見ず」

このブログに何かを書けば、「ゆるせない!」等の反論メッセージが届いたりすることがあります。
私は歌劇団の関係者でも何でもなく、いちファンに過ぎないのですが、怒りをぶつける対象になってしまいやすいようです。

この羽根の件についても、「ゆるせない、もう花組公演を観ない!」という内容のものが、花組の初日に匿名で届きました。(偽アドレスが記載されているので、返信は届きません。)

今回の公演で、水美さんは2番手として大活躍されています。
本公演で羽根を背負われたのは、今回が初めてです。
ファンとして、初羽根は喜ぶことだと思いますが、「2番手羽根」で無かったことだけで、「観ない」という結論に至るのは、残念だなと感じました。

木を見て森を見ず」という諺がありますが、小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえです。

それで私は初日の感想を返上して、下記ブログを書きました。

愛月ひかるさんの言葉

花組の羽根騒動後、愛月ひかるさんのディナーショー「All for LOVE」の夜の部の配信を見ました。
その時のブログにも書きましたが、私は愛ちゃんの下記言葉が印象に残りました。

振り返ってみると宝塚人生いろいろあったなと。
特に専科へ出たタイミング、辛くなかったと嘘になるけど、私の気持ちを私以上に考えてくださる皆さんが葛藤された期間だったと思います。≪中略≫短い期間で8か月ではありましたが、この期間が無ければ今の私は存在していないと強く感じています。その期間に感謝しています。

まず「専科に異動した」では無く、「専科へ出た」という表現に、愛ちゃんの気持ちがあらわれています。

そして愛ちゃん自身もお辛かったと思いますが、「私の気持ちを私以上に考えてくださる皆さん」=応援してくれるファンが、葛藤を抱えていることがお辛かったとのだなと私は感じました。

今回の羽根の件も、水美さんの気持ちを水美さん以上に思ってのファンのお気持ちだと思います。

しかし水美さんは、舞台の上で笑顔で幸せオーラを発していらっしゃいました。永久輝さんも同じです。

客席の雰囲気というのは、舞台の上にも伝わるものです。
初日の客席のパレードでの違和感は、もしかして舞台上に伝わっていたかもしれません。
でもそんなことは微塵たりとも感じさせない笑顔でした。お二人とも。

今回はダンシングショーで、皆さんハードなダンスを初日の緊張の中と披露し続けて、フィナーレを迎えてホッともされていたことでしょう。

水美さんが2番手として、永久輝さんが3番手として大活躍して、フィナーレではの羽根を背負っていらっしゃった。
ブログに書いたようにプラスな解釈の仕方で良いのでは無いかと、思います。

愛ちゃんの言葉を借りると、
「私の気持ちを私以上に考えてくださる皆さん」の気持ちや葛藤が、スターご本人に明確に届いているようです。

アンコールの時に、愛ちゃんは涙を流しながら、下記のようにお話されました。

みんなの話とお客様の拍手から、宝塚が好きだという気持ちがちゃんと届いているのだなということを自分が一番実感してしまって、ウルっと来てしまったんですけど、千秋楽は泣かなかったのに、ここにきて泣いてしまうという。宝塚が好きだという気持ちが一番大切だと思うんです。それがなかったら、ここまでいられなかったと思いますし、宝塚を愛する皆様と出会えたことが本当に私の宝塚人生の財産です。本当に皆様たくさんの愛をありがとうございました。

愛ちゃんの言葉から、「宝塚が好きだ」という気持ちがあったから続けてこられたけど、「宝塚が好きだ」という気持ちを優先しなかったら、専科異動の前にやめてしまうという選択肢もあったのかな?と思いました。

水美さんが2番手羽根を背負われなかったことは、これからも頑張っていかれる意志をもっている、と私は勝手に解釈しています。

応援してくれるファンの存在は、スターにとってとても大きな力だと思います。
コロナのために、出待ちなどで直接お話を聞くことは出来ませんが、舞台の姿から全身全霊で、良いものを見てみらいたいと挑まれていることはわかります。前向きな思いで頑張っていらっしやいます。

宝塚の人事は憶測が憶測を呼んだりしますが、結局のところ後になってみなければわからないことも沢山あります。

現在進行形の今は、「木を見て森を見ず」がとても大切なことだと思っています。

羽根にこだわって、水美さんが花組の2番手としてとっても活躍されていることに目を向けられないことは、残念だと思います。

私に怒りのメッセージを送ってこられた方が、花組の舞台を観て、水美さんの活躍を喜んでいらっしゃることを願っています。

永久輝せあさんは以前からトップ候補

2017年2月、『New Wave!-雪-』で、月城かなとさんと永久輝せあさんは、バウホールのW主演でした。
この公演の後、月城さんは月組に組替になり、現在は月組のトップスターです。

永久輝さんは、その時点で新人公演の主演を3回経験していました。
望海さん主演『ドン・ジュアン』では、ラファエル役でした。彩風咲奈さんはドン・カルロ役。
真彩希帆さんがヒロインで今年再演されていますが、平間壮一さん演じるラファエルの方が、上口耕平さん演じるドン・カルロより先に名前が記載されています。二つの役は同格と言っても良いでしょう。

『New Wave!-雪-』直後の早霧せいなさんのサヨナラ公演『幕末太陽傳』で永久輝さんは4回目の新人公演主演をしています。その公演の初日からしばらくは、彩風咲奈さんが休演されたため、彩風さんの代役もつとめていらっしゃいました。

永久輝さんは、VISAのイメージキャラクターに選ばれなくても、有望なトップスター候補であったことは間違いありません。
97期のトップスター候補としての筆頭です。

VISAのイメージキャラクターに選ばれたから、トップスターになるという訳では無いと思います。
トップスターの路線だから、イメージキャラクターに選ばれるという方が正しいと思います。

永久輝さんは穏便なトップスターコース

1年前に下記ブログを書きました。


私は2代目のVISAのイメージキャラクターをつとめていた春野寿美礼さんのファンでした。
71期生の4人のトップスター(愛華みれ、真琴つばさ、稔幸、轟悠)を揃えたことで、それ以降のスターが大渋滞状態になって、「新専科制度」が出来て、77期の春野さんより上の全組の2番手、3番手スターは専科異動になりました。

その後花組では、愛華みれさんから春野さんがVISAのイメージキャラクターを継いで、匠ひびき(73期)さんが1作だけトップに就任して退団された後、春野さんが花組トップに就任予定でした。
しかし匠さんが途中でご病気のため、匠さんのトップ公演の代役を春野さんが務められる結果になりました。

この愛華さんから春野さんへの引継ぎには、かなりの強引さがありました。

それに比べて、2年前にVISAのイメージキャラクターに就任した永久輝さんは、花組に組替して4番手から始まって、やっと現在3番手に就任したところで、じっくりトップ就任コースのように思えます。
95期の水美さんが、まず優先されています。
しかし花組で、柚香光さんから水美さんへのトップスターの引継ぎは、残念ながらないでしょう。このことは数日前にブログに書きました。

「多くの批判を浴びるより、多くの祝福を受けてトップに就任できるようになって欲しいです」と1年前のブログに書いていましたが、今も同じ気持ちです。

春野寿美礼さんは、トップスターに就任してから歌唱力とカリスマ性が活かされ、堂々たるトップスターとして活躍されて、誰もがトップスターであることに納得しました。

永久輝せあさんも、現在実力とスター性を磨き続けていらっしゃいます。

誰もが納得できる形で、トップスターに就任して欲しいなと願っています。

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