VISAガールの宿命 春野&永久輝
こんにちは、くららです。
春野寿美礼さんは、77期生で、「VISAカードイメージキャラクター」就任していました。
20期違いの97期生永久輝せあくんも、昨年の秋に「VISAカードイメージキャラクター」に就任しました。

このブログで「昔の宝塚語り」をしながら、ふたり同じような道筋を辿っているように感じました。

スポンサーリンク



上級生の下で番手があがらない中堅時代

ふたりは入団当初から有望視されていたのに、そんなに役に恵まれていたわけではありません。
春野さんは、新人公演主演は2.5回、永久輝さんは4回。
しかし別箱の主演はなかなか巡って来なくて、春野さんは、1999年研9の時にバウホールの「冬物語」で初主演し、翌年バウで再演して東上公演もしました。トップになるまで、別箱主演経験はこの作品1作だけです。
永久輝せあくんも、バウホールの主演は遅く、初主演は2019年研9の時の『PR×PRince』でした。

春野さんの時代の上級生事情「新専科」

当時は上級生に番手スターが詰まっていたので、「新専科制度」が出来て、全組の77期の春野さんより上の2番手、3番手スターは専科に異動しました。
花組では、匠ひびき(73期)さんと伊織直加(75期)さんが専科に。
しかし匠さんは専科生になったものの、花組の本公演に2番手の位置愛華みれさんの退団公演まで出演されていました。
そして、愛華さんからトップの座を継いで、匠さんが1作だけのトップスターに。(同時サヨナラ公演)。
春野さんは、愛華みれさんの退団後、「VISAカードイメージキャラクター」に就任されました。

匠さんが退団公演中に病気で休演されたため、春野さんはサヨナラ公演の東京公演の代役をつとめた後、花組のトップスターに研12で就任されました。トップ就任作品は9作。

「新専科」異動がなかったら、春野さんが研12でトップスターに就任するということは、出来なかったでしょう。
当時は、71期生の4人のトップスター(愛華みれ、真琴つばさ、稔幸、轟悠)を揃えることを重視していたために、後のスターの停滞状態が起きていました。

過去の「VISAカードイメージキャラクター」の就任期間

愛華みれ(71期)【花組】研14でトップ就任
・1993年 〜 2001年11月11日 9年間。
・研6の時にイメージガールに就任。

春野寿美礼(77期)【花組】研12でトップ就任
2001年11月11日 〜 2007年12月24日 7年間。
2002年10月、VISA協賛『エリザベート』でトップお披露目。

音月桂(84期)【雪組】研12でトップ就任
2008年1月 〜 2012年12月24日 5年間。
2011年1月、VISA協賛『ロミオとジュリエット』でトップお披露目。

明日海りお(89期)【月組・花組】研12でトップ就任
2013年1月〜2019年11月24日。7年間。
2014年8月、VISA協賛『エリザベート-愛と死の輪舞-』でトップお披露目。

たまたまかもしれませんが、VISAガールは、研12でトップスターに就任しています。
ひとこちゃんは現在研10です。
未曽有のコロナ禍中なので、前例通りにならなくて当たり前とも思います。
でも、研12から何年もずれることは無いような。

20年前のような、スターやファンの思いを軽く見た、無理やりな人事の采配はしないで欲しいなと思っています。
急遽トップスターに就任する道が備えられた春野さんも、年功序列の宝塚の中では、辛い気持ちの方が大きかったのではないかな、と感じていました。
ましてや「サヨナラ公演」のチケットは、匠さんのファンの方々が購入されていたことでしょう。
そのファンの方々の熱い思いの公演に、代役として出演するのも、複雑な思いもいっぱいあったと思います。

無理やり物事を進めると、スターにしわ寄せがいきます。

永久輝せあくんは現在は番外の位置

昨日は、トップスター就任前の全国ツアーの「2番手」について、終わりの方でふれました。
花組、月組、雪組の2番手男役に位置していたのは、水美舞斗くん暁千星くん朝美絢くん
星組は愛月ひかるくんの専科からのお試し出演があったので、イレギュラーです。瀬央ゆりあくんは、その裏のトップコンピプレサヨナラ公演で、波線上の2番手に位置していたので、推されていました。
宙組だけは、真風涼帆さんを頂点にきれいなピラミッド型が構築されていて、その3番手が桜木みなとくん

同じような位置で、5組に5人のスター(水美、朝美、瀬央、桜木、暁)が位置しているので、永久輝せあくんは、組単位でみると、「5人組」の番外。
95期に続く男役というと、暁千星くんと同じ位置です。
今はそういう番外の位置で、力を蓄えていく時でしょう。

現在は、コロナによって「宝塚の全てが止まってしまう期間」があったことで、さらに停滞状態に拍車がかかっています。
そうでなくてもタカラジェンヌの任期に限りがあるのに、この失われた時が本当にもったいないです。仕方ないことですが。

20年前もネットは普及していましたが、今のような個人の思いを気軽に発信できる時代ではありませんでした。
今、昔のような無理やりな人事を行ったら、大荒れで大変でしょう。
だから、年功序列の宝塚にふさわしい上級生を重用するやり方に傾いているのでしょう。
しかし「新陳代謝」をしないと、次のスターたちが台頭していけません。

「VISAカードイメージキャラクター」に就任した時から、トップスターになるのは宿命でしょう。
まだまだ先でしょうが、多くの批判を浴びるより、多くの祝福を受けて就任できるようになって欲しいです。

春野寿美礼さんの場合は、トップスターに就任してからの堂々たるトップスターとしての活躍ぶりで、誰もが納得しました。

永久輝せあくんも、実力とスター性を磨き続けて、いつか春野寿美礼さんのように大成できる時がやってきたら良いなと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク