こんにちは、くららです。
花組全国ツアー公演『フィレンツェに燃える』『Fashionable Empire』の梅田での千秋楽を観劇してきました。
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いつもは全国ツアーの梅田での公演は3日間ですが、今回は4日間5公演ありました。
無事に終えられて本当に良かったです。
そして次の神奈川県民ホールでの公演は、21日の金曜日からです。
間が3日間空きます。生徒のみなさんは、今日はお家に帰られるのでしょうね。
お芝居は柴田先生の47年前初期の作品を初再演するということで、ピリッと締まっているため、アドリブは一切入りませんが、ショーは大阪アドリブ祭りでした。
『Fashionable Empire』
楽しかったショーのアドリブからご紹介します。
ファッションショー
花組でアフロ祭り!(2人だけですが)
モデルに憧れる星風まどかちゃんのシーンに、水美さんと聖乃さんが登場します。
リュックを背負って、衣装に缶バッチが初日より沢山ついていました。
水美さんが濃いピンクのアフロ+ピンク系のサングラス。
聖乃さんがブルーのアフロ+ピンク系のサングラス。
うちわは、初日はマイティの「くいだおれ」が「ミャクミャク」に変更になっていました。
水美…ミャクミャク/お好み焼き
聖乃…ミャクミャク/たこ焼き
オラオラしながら、大阪弁を連発。
高翔さんに怒られて止められても、全く気にしない大阪のヤンキーたち。
まどかちゃんの可愛い振りの所も、ヤンキーなので踊っていなかったです。
去り際に
「大阪のみんな、ありがとう〜!神奈川でも待ってんで〜!」
月組でショーの中詰めの全員がアフロを被った「アフロ祭り」を見たことがありますが、二人でも十分「アフロ祭り」でした。
「NOW ON STAGE」の話では、あのリュックの中にアドリブの小道具が詰められているそうです。缶バッジも様々なスターのものが。
各地でどんなアドリブが飛びだすか、楽しみですね。
デザイナー永久輝
サングラスに髭で、スタンドマイクを動かしながら、キザに歌う所で「大阪のみんな♪」と歌われていました。
そしてまどかちゃんの、「わたしも素敵なドレスを着てみたい」というお願いに対して、ニヒルな顔で
「あかん!」しばらくおいて、「うそ、うそ」両手を広げて「ええで~!」
初日の一発で「ええで~!」から、ひねられていました。
ラストの若者たちの「To the Future」
聖乃さんを中心のパワフルなダンスシーン。
はじめに聖乃さんが「大阪愛してんで~!」
最後に聖乃さんが「We Love 大阪~!」
フィナーレ
カーテンコールで
ご当地出身が紹介される直前に、水美さんは「誰かなー」という感じで、唇をとがらせて、そっぽむいていましたが、ご自分の名前が紹介されるやいなや
「ハイ!」と手を上げて笑顔で元気にこたえていらっしゃいました。
そして「メッチャ好きやでぇー」
柚香さんのご挨拶
柚香さんはショーで大阪弁のアドリブは入れていらっしゃいませんでしたが、カーテンコールでは、努力されたよう。
柚香:「大阪弁にこんなにチャレンジしたことはありませんでした。ほな、神奈川に行ってまいります。ほんまに、ありがとうございました」
「ございました」がつくのが、柚香さんの丁寧さ。大阪弁では、「ありがとう」に「ございました」はつけません。
幕が降りて、閉演のアナウンスが流れましたが、客席はスタンディングをはじめて、大きな拍手がひたすら続きました。(かなり長かったです)
9月の星組の梅芸での全ツの千秋楽では、緞帳は降りたまま、礼さんのアナウンスだけが流れました。既に次の地に向けての準備が始まっていますのでということでした。
花組では幕が上がり、柚香さんを中心に舞台に立っていらっしゃいました。(ちょっと人数は少なかったかも)
全国ツアーの最終日は次の地に向けての準備を直ちに始めるそうなので、準備にとりかかろうとしていた所、再び舞台に戻って来てくださったのでしょう。
星組は2回公演で夜遅い終演でしたが、花組は1回公演で夕方の終演だったので、その違いもあるでしょう。
柚香:「ほんまに、ほんまに。私、梅田芸術劇場のシャンデリアが大好きで、心が華やかになります。ほんまありがとう。メッチャ好きやで」
都会的な雰囲気の柚香さんに、コテコテの大阪弁は似合いませんが、なんとか馴染んで話そうとしてくださるお気持ちが有難いです。
雰囲気が良い花組
今回の梅田の公演では、水美さんが大阪出身ということもあって、とても生き生きと活躍されていて、花組のとっても良いエッセンスになっていました。
そして、水美さんと永久輝さんの仲の良さが伝わってくるシーンも多々ありました。
永久輝さんと航琉さんと和海さんの三人で歌うシーンは、本公演の時は永久輝さんと下級生の飛龍さん、帆純さんでハッチャケていましたが、今回は上級生と組んでアダルティになっていました。その雰囲気もとても良かったです。初日の感想で「遠慮しているのかな」と書いてしまったことを反省しました。
『フィレンツェに燃える』について
芝居の進化
初日の感想で少しわかりにくいと書いていましたが、お芝居の流れがスムーズになり、芝居部分が深まっていて、進化をとても感じました。
柚香さんのアントニオの変化
一番変化を感じたのは、柚香さんのアントニオです。
初日は、できるだけ「静」の部分を出そうと、必要以上に抑えられて、柚香さんの華やかさまで控えられていたような感じでした。
しかし今回は、柚香さんらしい華やかさもある、思慮深くてノーブルなアントニオでした。
やはりお芝居がとてもお上手です。
さらに日にちを重ねるごとに、わかりやすく、面白くなるような気がします。
オテロの死体放置とパメラの死
初日に話題になっていた永久輝オテロのカーニバルの中での死体放置は、やはり演出でした。
死体として横たわっている永久輝さんの美しい顔を見続けることができます。出番が少ないのを配慮して、死体になってでも出番を増やした?
いやいや、哀しい死と陽気なカーニバルの対比を表現されているのでしょう。
わかりにくいパメラの死
パメラ(星風)が、死に際のオテロ(永久輝)に拳銃で撃たれて亡くなる所が、わかりにくいです。
拳銃の音が鳴った瞬間、レオナルド(水美)に抱かれているパメラは、何の反応もしません。
その直後オテロの命は果て、観客はそちらに注目します。
その後、レオナルドがパネラの変化に気づきパネラの身体をゆさぶっても動かず、「パネラ!」と絶叫するので、死んでしまったのかと観客は悟ります。
初演の「オテロは倒れ際にパメラを刺して死んでいく」という設定を、どうして銃を使うことになったのか。
銃を使うなら、銃声がした瞬間に撃たれた側の反応がないと観客にはわかりにくいと思いました。
しかしそうすると、「オテロの死」と「パメラの死」が舞台上で同時進行してしまうので、観客がどちらに目を向けて良いのかわからなくなります。
特に全国ツアーの会場では、舞台機構が無いので、このあたりの演出は難しいのかなと思いました。
活躍していた路線スター
レナート(伯爵、アントニオの友人)……聖乃あすか
四番手の聖乃あすかさんは、やはり男役4番目の活躍をされていました。
カーニバルのシーンでは、フェルゼンの衣裳を格好良く着ていました。王子様系がとてもお似合いです。
聖乃さんの役は、シュザンテ侯爵一家と関りがあるので、その一家をまずご紹介します。
【温かいシュザンテ侯爵一家】
・母親…梨花ますみ
・ルチア(長女)…春妃うらら
・アンジェラ(二女)…星空美咲
・セレーナ(三女)…愛蘭みこ
初演はアンジェラの下は弟でしたが、今回は妹になって、愛蘭みこさんが可愛い少女を演じていました。
この作品の清涼剤になるような温かい一家です。
星空美咲さん演じるアンジェラは、気が強くてちょっと我儘な女の子です。
聖乃あすかさん演じるレナートは、アンジェラに求愛していましたが、アンジェラの気持ちがアントニオ(柚香)に向いていくと、あっさりとあきらめて、いつのまにか姉のルチア(春妃)と良い仲になっていました。
好青年を爽やかに演じていらっしゃいました。男っぽい面も新規開拓されましたが、聖乃さんには人の好い好青年が似合います。
ロベルト(老執事の息子)…侑輝大弥(102期)
聖乃さんに続く5番手の役は、新人公演の主演を1回経験した侑輝さん。
酒場でソロを歌いダンスするシーンがありました。タカラヅカニュースの映像でも紹介されていました。
アントニオの屋敷の執事を父にもち、国家統一運動に傾いく情熱的な青年の役を熱く演じられていました。目が印象的なのて情熱的な役が合っていました。
ビットリオ(アントニオたちの従兄弟、国家統一運動家)…愛乃一真(101期)
スカイレポートで役の紹介をされていましたが、侑輝さんに負けない重要な役を堂々と好演されていました。
初演では東京公演で2番手のレオナルド役を演じた、美里景さんが演じていました。
愛乃さんは新人公演で大きな役に出会う頃に、コロナで中止になってしまい機会を逃していました。
現在バウで上演されているワークショップ『殉情』が、新人公演の救済の意味もあるので、全国ツアーも同じなのでしょう。
南音あきらさん(102期)が、街角でギターを弾きながら歌っていました。
既にショーでも活躍されていますが、今後男役の歌手として益々活躍されていくのだろうと思いました。
ショーのダンスでは、三空凜花さん(102期)が、とても活躍されていました。
上品なお顔つきで、初日の時は「誰?」と思っていましたが、今回しっかりお顔を覚えました。
花組も人材豊富だなと思いました。
ビジュアル最高の、花組トップと2番手、3番手、4番手、5番手と豪華メンバーが最高のパフォーマンスで楽しませてくれる花組全国ツアーは最高に幸せな公演でした。
さらに花組にはバウ・ワークショップ『殉情』組もいらっしゃいます。
帆純まひろさんの麗しい美男子ぶりは、前回の感想で書きました。歌もお上手でした。
花組のビジュアル路線に、帆純さんはしっかり食い込まれるでしょう。
そうすると、柚香・水美・永久輝・聖乃・帆純・侑輝と、超ビジュアル路線が整います。
こんな最強の美形男役軍団は、いまだかつて無かったと思います。
花組はファンを幸せに、夢見心地にしてくれる組ですね。
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