面白い!月組『G.O.A.T』初日観劇感想
こんにちは、くららです。
本日は阪神淡路大震災から29年の日。とても寒い日でした。
能登半島で被災した方々に、一日もはやく通常の日々が戻ってくることを祈っています。

月組『G.O.A.T』の初日を観劇してきました。
休憩無しの100分間のショー、今まで経験したことのない新鮮さで内容が詰め込まれていて、とっても楽しめました。

宝塚友の会のチケットでの入場認証トラブルがあったので、開演が10分遅れになり、カーテンコールがあったので、午後3時開演の初日は午後5時過ぎの終了でした。

スポンサーリンク



開演前から楽しい

劇場に入ると舞台に、タイトルのような映像が映し出されていました。10分前になると、下記のような開演までの分と秒表示に。
時間表示幕そして5分前から、準備中の出演者たちの声が聞こえてきます。出演者全員の声が入っているそう。
月城さんの説明では、会場内のどこでも、ロビーでもトイレでもこの音声が聞こえるそうですが、5分前から着席して「誰の声かな?」と想像しながら聞くのも楽しいと思います。今日は鳳月さんの声に対して笑いが起こっていました。
そして画面は、10からカウントダウンしていって、開演アナウンスが始まりました。開演前から凝った憎い演出に惹きこまれていきました。

新しい挑戦の詰め込まれた舞台

三井先生の宝塚で初めての演出

三井聡先生と言うと、宝塚では振付の先生としてお馴染みですが、今回は宝塚で初めての演出を担当されています。演出家デビュー
厳密に言うと[構成・演出・振付・作詞]を担当されています。外部では出演、振付、演出など、多岐に渡りご活躍中。

今回、石田昌也先生は[監修・演出]で主に監修というお立場なのかなと思いました。

三井先生の「X」によると、『G.O.A.T』は構想から入れると約1年間、大切に制作してこられた作品のようです。

月城さんによると、お稽古中に、毎日誰よりも稽古場一番のりは三井先生だったそうです。
熱い三井先生によって、新しい風がビュンビュン吹いているような、今までの宝塚のものとは、一味違うワクワクな舞台でした。

そして贅沢な生演奏です。

スポンサーリンク



新しい先生たちもご活躍

乃木坂46の『インフルエンサー』の振り付けで有名な振付のSeishiroさんをはじめ、スタッフの中に、新しいお名前の方が沢山いらっしゃいました。

いろいろと外部の舞台を見ているような雰囲気が漂っていました。

そして大階段の天辺には、高速のセリがついていました。ハウステンボス歌劇団にありましたが、宝塚では初ですね。

月城さん「なんでもやります」

〜Greatest Of All Time〜海外では山羊(goat)を意味します。
主演の月城さんは、12月31日生まれなので山羊座。タイトルの『G.O.A.T』と月城さんが山羊座だったことは偶然だったようです。

月城さんの希望は、「今までにやったことのないような作品を 自分のためでなく、月組のメンバーにとって新しい挑戦になるものを」とのこと。そのため副題が、“リサイタル”や“コンサート”ではなく、“Grand concert”。

月城さんの「出演者全員で創り上げる作品にしたい」という思いがあふれた作品になっていました。

謙虚でまじめな月城さん。舞台姿からも、実直な月城さんをとっても感じました。

「なんでもやります」月城さんは、超早口の歌、イリュージョンマジックで瞬間移動して客席に登場したり、外国人の片言先生で名コメディアンヌぶりを魅せてくれたり、さらに圧倒的な表現力と歌唱力が際立っていました。

極上のエンターティナーの月城さんを満喫できました。

公演プログラムとTシャツ姿

公演プログラムは、まるで月城さんの写真集のようで、ポスターの衣裳の月城さんがいろんなポーズで格好良く写っていて、美しい月城さんがあふれていました。

他の出演者はTシャツ姿(ブラックORハニー)で、コンサートならではの薄化粧で写っていました。

舞台で月城さんはTシャツ姿を披露されるかな?と思いましたが、ジャケットをはおっていらしたので、Tシャツ姿を披露していないのは月城さんだけです。「なんでもやります」月城さんですが、Tシャツだけの姿は封印のようです。

スポンサーリンク



内容について

個性がギュッと詰まったプロローグ

オープニングから、映像をからめながら、オールバックで王者の気品と風格のポスターの衣裳の月城さんが格好良く登場されました。

その後、今までの作品に関連した様々なキャラクターがいろいろな形で登場して、懐かしい曲が流れて、サプライズがいっぱい!

雪組時代の作品は『銀二貫』少しと『るろうに剣心』。四乃森蒼紫の月城さんと剣心の風間さんが闘って蒼紫の方が強かった?

超格好良い月城さんなのに、青いサングラスをつけるだけで、お茶目なポッキー巡査に。
みんながいろんなキャラで登場するので、目がいくつあっても足りません。曲も次々と懐かしいものが流れるので耳も。ずっとワクワクドキドキの連続でした。
柊木絢斗さんは司会者役だったので、鳩三郎の出番がなかったのだけ残念。

プロローグでも、少しだけキャラクターたちの客席降りがありました。一番最初の客席降りは月城さんのイリュージョン登場。

スポンサーリンク



宝塚メドレー

・月城さんルキーニで『エリザベート』の「キッチュ」

・鳳月さん中心で男役さんだけで「ジャズマニア」

・海乃さんたち娘役さんで『ミー&マイガール』の「顎で受けなさい」

・海乃さん中心の娘役さんたちで格好良く“Apasionado!!”

・風間さん中心で男役娘役たちと「ファンシー・ダンス」

・月城さん「Eres mi amor ―大切な人―」
星組「シークレットハンター」で安蘭けいさんが歌われた曲です。

・月城さんと海乃さんで「私のヴァンパイア」
20年前、月組紫吹淳さん退団公演「薔薇の封印」で映美くららさんと一緒に歌われた曲です。

・全員で『Dream Chaser』
前トップ珠城さん退団公演で、博多座で月城・海乃コンビのプレお披露目公演として再演されました。つい先日のことのようなのに、もうお二人が退団されるなんて。

「月ノ塚音楽学校」学園コント風→タンゴに

セーラー服の娘役さん。
詰襟の学ラン姿の男役さん。
クイズコーナー。クイズは毎日同じなのか?日替わりなのか?気になるところ。

月城さんがカタコトの日本語を話すコミカルな先生で登場。
ロング丈のセーラー服姿に機関銃を持って鳳月さんが現れるサプライズも。

月城先生が机を叩くと、飛び上がる生徒たち。
客席も同じように飛び上がることに。
没入型?客席一体型!月城さんの導入がとてもお上手。月城先生に弄ばれます。

月城先生のダンスの手ほどき授業。
セーラー服の鳳月さんがタンゴの美女に大変身。
学ラン姿の男役さんもタンゴの男に変身して、白雪さんと麗さんの歌に合わせて、素敵なタンゴシーンに。

月城さんと美女鳳月さんとの妖艶なデュエットシーンは見ものかな?

ラスト月城さんが一人で格好良くタンゴのポーズを決められました。
でも発した言葉がカタコトの日本語で、「まだ続いていたの?」チャンチャン。

スポンサーリンク



白の衝撃 客席降り

振り付けは、三井先生→Seishiroさん→原田薫先生

礼華さんのソロダンスから始まり。
男役も娘役もみんな白い衣装。

男役さんたちが1階にナイトとして客席おりして、静かにキザに歌って踊る。
大劇場のショーのフレンドリーな客席降りとは、ちょっと雰囲気が違う。

娘役さんが2階に。
3階は無し。

MCタイム

MCは、月城さんと海乃さん。

日替わりゲスト、初日は、彩さんと天紫さんでした。

スポンサーリンク



アコースティックコーナー

月城さん、鳳月さん、風間さんが椅子に座ってラフな雰囲気でアコースティック・ギターの伴奏で歌われました。アカペラ部分も。

3人とも歌がお上手なのでとても聴きごたえがあります。

それぞれソロも披露。この時にペンライトの色を各スターに合わせていました。鳳月…青、風間…緑、月城…ピンク。

ラテン(スパニッシュ)コーナー等

海乃さんの階段いっぱいに広がる赤いスカートシーンのラテンから始まります。とても衝撃的でお洒落。

みんなでラテンを熱く歌い踊っていました。

ラヴェルの「ボレロ」をジャズ風にアレンジしたダンスもとっても素敵。

海乃さん『グランドホテル』の「Bonjour,Amour」、月城さん「愛はるかに」、海乃さん月城さん「チーク・トゥ・チーク」のデュエット。

主題歌『G.O.A.T』を身振り手振りで楽しく歌い踊る。

ラストは、辰年にちなんで、月城さんが中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」を熱唱。

アンコールは、「シング・シング・シング」。

月城さんは、圧倒的な表現力と歌唱力で幅広いジャンルを歌い上げられました。

月城さんが客席に話しかけるシーンが多く、とても一体感を感じて盛り上がる、ショーのようなグレイテストなコンサート。何度でも足を運んで楽しみたいです。

スポンサーリンク



月組の人事は?

NOW ON STAGE 出演:月城かなと、海乃美月、鳳月杏、風間柚乃、彩みちる、天紫珠李、礼華はる

この7名が活躍されていました。鳳月さん、風間さん、礼華さんという順番は変わりないです。

彩みちるさんと天紫珠李さんは、ほとんど同じシーンで対になった形で活躍されていました。衣装も同じです。

きよら羽龍さんはラストだけ、彩さんと天紫さんと同じ衣装でした。

「月城さん、海乃さんの後を継ぐのは誰?」と注目されていますが、今回の公演は今までの位置と何も変わっていなかったと思いました。

並び きよら・空城・妃純・春海・天紫・礼華・鳳月・月城海乃・風間・白雪・朝陽・

三井先生が今回の作品で、演出家として宝塚デビューされました。私にとっては先生の演出などがとても新感覚で楽しかったので、この後も大劇場のショーの演出を担当してくださったら良いのになと思っています。
この公演は、1月31日(水)が千秋楽です。
無事に完走できて、沢山の方が楽しむことが出来ますように。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

スポンサーリンク