上級生2番手と新陳代謝
こんにちは、くららです。
政府から正式に発表されていないものの、「来年のオリンピックは中止?」という声を多く聞きます。
欧米の現状を踏まえ、まだワクチンや特効薬が開発されていないことを考えると、そうなる可能性は高いでしょう。

2025年の「大阪・関西万博」は開催予定のようです。
万博アンバサダーの聖乃あすかちゃんが大阪・関西万博PRステージとなる「PARK JAM in 花博記念公園鶴見緑地」に出演されるとのこと。(11月22日(日)13:00~14:30(予定))
関西が大いに盛り上がった「花博」開催から30年だそうです。
花博には、パスポートをつくって足しげく通ったものです。懐かしいです。

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宝塚の新陳代謝は停滞状態?

月組の例

先日、新生月組がスタートした、2017年お正月公演の7人の主要メンバーの写真(大劇場に展示されていたもの)をご紹介しました。
珠城りょう愛希れいか美弥るりか暁千星朝美絢早乙女わかば海乃美月7名でした。
先日記事を書いた時は、「役替わり」の代表的な例としてこの写真をあげました。
その時にもうひとつ書きたいと思ったことは、この4年間あまりに新陳代謝していないことです。

通常4年もたてば、若手スターは番手があがっているものですが、
当時から有望若手だった、暁千星くん、朝美絢くん、海乃美月ちゃんの3人は、その頃の番手から、ほとんど上がっていません。
他の組に対しても、同じような印象をもっています。

上級生2番手の存在

宝塚は男役トップスターを頂点とするピラミッド型のスターの序列が継続されてきました。
トップスターは、幹部部屋(組内4番目までの楽屋部屋)に入るのが当たり前でした。
しかし最近は、幹部部屋と無縁のトップスターも多いです。

上級生2番手の存在も当たり前になってきています。

かつては、上級生2番手が存在したのは、早期にトップに就任した天海祐希さんの時ぐらいです。
そして続いて早期トップ就任となった珠城りょうさんの時に「上級生2番手」に美弥るりかさんが就任しました。
それから、瀬戸かずやさん愛月ひかるさんと続いています。

美弥るりかさんは、退団後も大活躍されているように、自己プロデュース力が高くて、それまでの宝塚になかなか居なかった「麗しい男役像」を実現されて、多くのファンを惹きつけ大人気になった所で退団されたことで、大批判を浴びる結果となってしまいました。

それ以降、私のうがった解釈かもしれませんが、2番手には「明確なトップスター候補」と「トップスター候補では無い上級生2番手」を置くような配慮がされているように感じています。

過去にも、悠未ひろさん涼紫央さんは、下級生のトップスターの下で「上級生2番手級」の役の位置でも、2番手羽根を背負うことも、2番手として扱われることもありませんでした。

宝塚の長い歴史の中で、「上級生2番手」が頻発する現在は異例です。

若いトップスターと上級生2番手

礼真琴くん、柚香光くんがトップスターに就任して「トップコンビは若返り」ました。
しかし、小川理事長による「上級生重用」が明確になって、「上級生2番手」就任による、人事の停滞状態が続いています。

「95期人気」もあって、誰か一人をあげることを避けて、その決着を延ばしているように見えるところもあります。
2020年になって、宝塚の公演活動が停止せざるを得ない「コロナ禍」に遭遇し、現在は公演が予定通り開催できているものの、お稽古などに制限があるため、経験を積んでいる上級生が重用される傾向がさらに強くなっています。

コロナ禍が人事停滞状態に拍車をかけているように、私は感じています。
もしかして、小川理事長のもともとの意向なのかもしれませんが。

更に雪組、月組でも上級生2番手?

来年は、新しく雪組と月組にトップコンビが誕生して「新生雪組」と「新生月組」がスタートする予定です。
宝塚グラフ12月号の表紙が「彩凪翔・鳳月杏」でした。
過去の例から、ふたりで表紙を飾ることは、「新生雪組」と「新生月組」での「上級生2番手?」と考えられています。
私も下記のようなブログを先日書きました。

彩凪翔さんについて

その後【彩凪翔 1Day Special LIVE『Sho-W!』】の配信を見て、白でも黒でもどんな色にも柔軟に染まって、魅力を十二分に発揮することができ、人間性も豊かな「彩凪翔の集大成」を見た思いでした。
先日の望海さんのコンサート『NOW! ZOOM ME!!』でも、として大活躍されていて、なんとなく終わりの近さを感じました。

鳳月杏さんについて

数日前に来年の別箱は、1月も3月も珠城りょうくんのバウホール公演に出演されることが発表されました。
特に3月の『幽霊刑事(デカ)~サヨナラする、その前に~』では、珠城りょうくんの相棒の重要な役で、波線上のヒロインの位置です。

鳳月杏さんは、2013年バウホールでの珠城りょう主演『月雲の皇子』での名演から、一躍脚光を浴びるようになり、花組に組替えして活躍後、月組に戻ってきても、実力者として、組全体に良い風を吹かせています。
特にピガールでのコメディエンヌぶりは、特筆に値します。
珠城りょうくんのサヨナラ公演『桜嵐記』でも、盟友としてりょうくんの最期に花を添える活躍をされるでしょう。

しかしお二人は来年は研16
彩凪翔さん、鳳月杏さんの更なる活躍を期待されているファンの方に怒られるかもしれませんが、「新陳代謝」が宝塚の宿命なので、素晴らしい舞台姿で最後を飾ってそんなに遠くない時に新しい所へ飛び立っていかれるような気がしています。
夢乃聖夏さんが、同期の早霧せいなさんのお披露目公演で退団されたように。

2番目の位置で階段降りをすることで、千秋楽に【サヨナラショー】も開催されると思います。
(悠未ひろさんや、涼紫央さんのように)

花組の瀬戸かずやさんも、望海さんと1期違いですが、同い年ということなので、ご卒業される時も遠くないような気がします。

(あくまでも私の勝手な思い、憶測であること、ご容赦ください)

95期時代がやってくる?

既に礼真琴柚香光と2人のトップスターを輩出し、月城かなとくんは次期トップスターとして確実だと思われています。
この3人に続くトップスターもさらに輩出されるのではないか?と期待されています。

水美舞斗くん朝美絢くん瀬央ゆりあくん桜木みなとくん(組順)

同期就任を阻む前例

トップスターと2番手が同期で存在していたことは、数少ないです。
最近では、蘭寿とむさんトップスターの初期3作に、壮一帆さんが2番手として出演されていました。
その後壮さんは、雪組トップスターとして組替えされました。

トップスターの組内同期から同期への引継ぎも、最近では全く例がありません。

95期神7」と言われて、有望男役スターが7人いるのに、このあたりの前例が、95期のトップスターを沢山輩出することを難しくしています。

昨年の大規模の組替えに、95期が入らなかったことも、95期に人気があるからこそ、番手をはっきりさせない配慮がされていているような気がしました。
同期同士で切磋琢磨して、それぞれの個性や実力が磨かれ続けているので、決着が先延ばしされているような気もします。

一応、過去の出版物等で扱いや今年東上公演を行った桜木みなとくんが一歩前に出ているように思いますが、他のスターたちもそれぞれに活躍していて人気があるので、判断がつきません。

新陳代謝は必要

71期生4人トップ時代

71期トップを意図的に揃えた?愛華みれ(花)、真琴つばさ(月)、稔幸(星)、轟悠(雪)時代は、宝塚の人気が今一つだった頃と言われています。
宙組が誕生して「71期トップそろい踏み」に関係なく、宙組人気で復調したと言われていますが、意図的に何かを計ると、それはファン心理を逆なでする面もあります。

現在、どの組も良い雰囲気で盛り上がっています。
意図的な「95期トップそろい踏み」などのようなものは企てず、組事情に合わせた、最善の人事が采配されていくと良いなと思っています。

特にコロナ禍の自粛期間があったことで、舞台にかけるスターたちの情熱がより増して、その思いが伝わってきて、どの組も暗い時代だからこそ人々を勇気づける宝塚の存在意義が高まった素晴らしい舞台を届けてくれています。
コロナ禍で、これだけの集客力がある演劇団体は宝塚だけでしょう。

「新陳代謝」が宝塚の宿命

しかし宝塚は新陳代謝を繰り返して、新しいスターを次々と育てて、活躍させていく所です。
現在は否応なしに新人公演が中止されていますが、舞台やライブの配信を見ると、新人さんも含めてそれぞれ実力を磨き続けていることを感じます。
頼もしいです。

しかし、長年宝塚を見守り続けている私には、スターの抜擢が停滞気味に思われます。
下級生の頃より、「スター枠」が限定されすぎているようにも。
そして「スター枠」の生徒の真ん中としての経験値も、上級生が重用されるので、そんなに増やされていない。
この先、大丈夫?という心配も湧いてきます。

『100回の練習より1回の舞台』とよく言われます。
スターになるには、育成の場、チャレンジする場が用意されなければなりません。

95期以降のスターたちも、「スターとして脚光を浴びる」経験値が必要です。

上級生を重用することも大切ですが、その下で下級生を次々と育てていくことも必要です。
このあたりのことを語りたいと思っていましたが、今日も長くなったので、また次回に書きたいと思います。

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