こんにちは、くららです。
「タカラヅカニュースお正月スペシャル!2023」が放送されています。
かつての人気コーナーの「男役道」が各組のトップスター指南によって復活していました!
各組のトップスターさんの「男役道」は、みなさんそれぞれに究めていらして、スゴイ説得力がありました。
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礼さんと望海さんのトップ同士の絆
その中で心を打たれたのは礼真琴さんと望海風斗さんの「プロ同士の絆」。
天飛さんが「望海さんから喉を1か月持たせる方法を伝授されたそうですね」と話を振ると、そのことについて礼さんが語られました。
『眩耀の谷』の大劇場トップお披露目公演の時に、あまりに膨大な歌の量があったので、トップとしての自覚と責任感でいっぱいなのに、公演が始まったばかりの序盤で「喉どうしよう」という状態になったそうです。
「これは望海さんにSOSだ!」と連絡すると、一つの相談に対して十以上の返事をしてくださって、同じ立場で教えてくださる先輩がいらっしゃる有難さを噛みしめる経験をされたそうです。
喉も強くて、スターとして「完全無敵」に見える礼さんですが、同じトップスターの先輩によって窮地を救われていたのですね。
礼さんの話から、望海さんは本当に素晴らしいトップスターさんだったのだなと思った時に、タイムリーに望海さんのトップの話がweb記事に流れていました。
「待っているだけではトップになれない」、元宝塚トップ「望海風斗」下積み時代の葛藤と転機
この記事の中には、一番望海さんにとって辛かったであろう時期のことは、省かれていました。
現在も「花組の人事」が話題になっていますが、望海さんも「VISA」のイメージガールの同期が次期トップスターとして組替してくる経験をされています。
その同期は、寮の予科の時に同室だった明日海りおさん。
この組替は、明日海さんにとっても大変お辛いものだったと思います。
特に花組は、組子が「花男」「花娘」というプライドをもっていて、団結力が強いので、組内でない他者に対しては、排他的になってしまう傾向があるようです。
望海さんは研1から新人公演で大きな役がついたり、ダンスの位置も路線に入っていましたが、花組のスターの層が厚かったため、新人公演初主演は研6の終わり。その後続いて2回目の主演をされました。ちょっと遅咲き。
研10で『Victorian Jazz』バウホール主演をされ、その直後『オーシャンズ11』で、3番手のベネディクト役。2番手は専科の北翔海莉さん。(当時組内では2番目)
花組の中で上昇気流にのって上がった所に、明日海りおさんが月組から組替えしてこられました。
既に月組で「準トップ」をつとめられ、VISAのイメージガールもされていたので、誰の目にも蘭寿とむさんの次のトップスターになる、とは明らかでした。
組替直後の「戦国BASARA」では、明日海さんは、トップコンビと共に波線上に位置する超美男子の上杉謙信役。
それに対して、望海さんは「四角い枠」を顔につけた猿飛佐助役でした。
ゲーム『戦国BASARA』の舞台化なので、キャラクター設定が決まっているとは言え。
私はその姿を見てビックリというかショックでした。
団結意識が強い花組生たちにとっても、外から突然やってきた明日海さんが超路線で、生え抜きで組子から慕われている望海さんの役が停滞してしまったことは、気持ちの良いものではなかったと思います。
現在の花組の状況と似ています。
そして、明日海さんが一番精神的に辛かったと思います。
しかし望海さんは、宝塚100周年で宝塚が大盛り上がりしている年に、スカイステージの番組「ブリリアントドリームネクスト 望海風斗編」で、毎回「宝塚愛」を中心に番組を展開していって、宝塚ファンの心をグッと鷲掴みにされ、ファンが増えて人気スターになりました。
ちょうどその頃、100周年の記念式典などで、元トップのOGさんが舞台に立たれているのを見る機会があって、その姿に宝塚は自分がずっと憧れてきた場所なんだ、と再確認したんです。悩んでいる場合じゃない。大好きな場所だからこそ、結果はどうあれ、ちゃんと挑戦しよう、という気持ちになりました」引用東洋経済オンライン
望海さんの「挑戦しよう」という気持ちになった時と、「ブリリアントドリームネクスト 望海風斗編」の頃が重なっているのでしょう。
その後花組「エリザベート」のルキーニ役で、毎回アドリブを変えて、大注目をあび、望海さんの人気は確固としたものになりました。
その後、雪組に組替して、トップスターコースを進んでいかれました。
「(組替えの通達は)本当に急に、でした。最初は、その組替えの意味が何なのか、本当にわからなかったんです。この先どうしたらいいか……という気持ちが強かったので、一瞬揺らぎましたが、周りの方達が皆『必ずいいきっかけになる。チャンスだから胸を張って組替えしなさい』と言ってくれたことで背中を押してもらいました」引用東洋経済オンライン
望海さんは「組替の意味がわからなかった」そうですが、ファンたちは客観的に見て、「トップ候補の雪組2番手」になることは間違いないと思っていました。翌年の宝塚スターカレンダーに掲載されていましたから。
ファンたちは勝手に予想をして先取りして考えますが、当のスターさんご自身は、ご自分の位置を謙虚に慎重に受け止めていらっしゃるようです。早合点などされないのでしょう。
望海さんはこういう荒波を乗り越えてトップスターになられたからこそ、より人の心に寄り添える懐の深さがあるのだと思います。
礼さんのトップお披露目公演で喉の状態が悪かった時に、親身になってアドバイスをされたり。
現在、花組では望海さん的な立場の水美さんが、舞台上で最高級の花道をつくってもらって専科に異動されます。
「退団」か「専科」を迫られて「専科」を選ばれたと憶測されているのをよく目にしますが、そんなことは誰にもわかりません。
望海さんに組替の話があったように、「専科異動」の話があったから、こういう流れになったと捉えても良いのでは、と私は思っています。
「無理やりな流れ」を生むイメージキャラクター
トップスターは5席しかありません。
月組で準トップをつとめていた明日海さんは、龍真咲さんの後にトップスターに就任されれば、その後の珠城りょうさんも研9という早すぎるトップ就任をして苦しい経験をする必要も無かったと思います。
しかし「VISA」のイメージガールだったため、花組でトップスターに就任する必要があって、無理やり花組に組替せざる負えませんでした。
そして明日海さんは精神的に辛い立場を味あわれました。
望海さんもそのあおりを受けて、お辛かったでしょう。
5席しかない「トップスターの席」を、「VISA」のイメージキャラクターを花組トップに就任させるという「無理やりな流れ」が、スターたちを苦しめることになっています。
そうでなくても、スター街道を昇っていくということは大変なことなのに。
現在もこの「無理やりな流れ」が、スターたちをファンたちを苦しめていると思います。
一番辛いのは、「VISA」のイメージガールに間違いありません。
現在は、明日海さんの後を継いで、「VISA」のイメージキャラクターに就任した永久輝せあさん。
雪組でのびのびと「宝塚生活」を楽しまれていたのに、就任するために花組に組替。
「VISA」のイメージガールと言うだけで、厳しい目が向けられたり、ねたまれたり、うらまれたり、批判されたり…。
そして持ち上げられたり、下ろされたり。
いずれは、トップスターに就任されるのでしょうが、まだまだ苦労が待っていそう。
永久輝さんの意志で「VISA」のイメージガールになった訳では無いと思います。
ただただ、劇団が選んだからでしょう。
そして「VISA」のイメージガールにならなくても、元々トップスターになるスターさんだったと思います。
永久輝さんは繊細な面があるように見受けられます。
しかしそういう面は見せないで、明るく、真摯な姿勢で舞台に立っていらっしゃっいます。
いつもイキイキと舞台をつとめていらっしゃる姿を見て、心を打たれます。
望海さんが今回の記事の中で、「明日海さんが次期トップとして組替して来た頃の話」をされなかったのは明日海さんに配慮されてでしょう。
明日海さんがどんなに苦労されたか痛いほどわかっていらっしゃるから。
現在の花組を語る時に、まるで永久輝さんが加害者のような言われ方をされているのを見たりします。
「VISA人事」の一番の被害者は永久輝さんだと思います。
4年前の『ゆるりふんわりふたり。#1「綺城ひか理&永久輝せあ」』が元日に放送されていました。
VISAのイメージガールになる約1年前の収録で、雪組でのびのびとされていた頃です。ご本人はこのままで宝塚生活を送りたかったのでは?(勝手な憶測です)
VISAのイメージガールに選ばれてしまったばかりに、永久輝さんの宝塚生活は一変してしまったと思います。
多分就任してしまったからには、最後まで頑張るしかないのでしょう。
望海さんの明日海さんへの配慮を感じながら、宝塚ファンも永久輝さんの立場を配慮して、もっともっと応援してあげたら良いのになと勝手に思いました。
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