花組『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』
こんにちは、くららです。
今夜は先日退団されたばかりの留依蒔世さん(元宙組、97期)、晴音アキさん(元月組、95期)も出演されている「三ッ矢直生クリスマス演奏会~Joyeux Noel! 世界へ~」に行ってきました。
そのことを書こうかなと思っていたら、宝塚の花組関連が沢山発表されていたので、今回は花組の話題にします。

スポンサーリンク



次の花組本公演は退団公演の気配は全く無し

日本ものオペレッタロマンチックレビューが上演されるようです。

「6作目で柚香さんが退団されるかも」という憶測がまだあるようですが、この作品のタイトルを見て「やはり退団公演ではない!」と思いました。

2017年に退団された早霧せいなさんも映画が原作の日本もの『幕末太陽傳』で退団されましたが、ショーは『Dramatic “S”!』というタイトルでした。

ショーの解説に、「“S”をキーワードに繰り広げる「Song&dancing Show」。ショースター(Show Star)として輝き(Splendor)を放つ早霧せいな(Seina Sagiri)率いる…」と書かれていて、名前が込められたタイトルでした。

今度のショーのタイトルは、「ネオ・ロマンチック・レビュー『GRAND MIRAGE!』」、MIRAGEは英語で「蜃気楼」という意味。このタイトルに退団の雰囲気は感じません。

お正月公演の『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』の方が、「かれいなる」、「水」と、名前が入っているではないの?と思いましたよ。

オペレッタ・ジャパネスク『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』

1939年、第二次世界大戦前の作品です。「史上最も「HAPPY」な映画!」という下記のような説明文もありました。

今でもAmazonで視聴する人が多い人気の作品のようです。レビューの評価も高かったです。「時代劇オペレッタ」!

史上最も「HAPPY」な映画!

極上の明るさ、楽しさ、伝説の時代劇オペレッタ!
日本映画創生期にして最盛期に、“早撮りマキノ”の異名をもつ天才・マキノ正博が創り上げた驚異の伝説の和製オペレッタ第一号作品!

キャッチーな歌と時代劇のしぐさが画面ごと踊るように展開され「奇跡のような」幸せな映画として伝説化した作品。

千恵蔵が、志村喬が、バカ殿が、みんながみんな歌い踊る! だれもが幸せになる、極上パラダイスムービー!引用「鴛鴦(おしどり)歌合戦 HDリマスター版」商品説明

小柳先生は原作映画を宝塚流に作り替えるのが、とってもお得意です。
月組の今年のお正月公演『今夜、ロマンス劇場で』は、小柳先生の手によって、宝塚の珠玉の傑作になっていました。
「脚本・演出/小柳 奈穂子」は最高に素晴らしい!

でも今年の星組公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』のように、「作・演出/小柳 奈穂子」というオリジナル作品になってしまうと、先生の深い思い入れが組ファンには歓迎されても、そうでない人にはわかりにくかったりして、誰もが称賛する作品にはなっていませんでした。

花組の『鴛鴦歌合戦』は原作の映画が「礼三郎とお春の恋、骨董狂いの殿様・峰沢丹波守の物語」だったところに、「お家騒動の顛末」が付け加えられて、スケールアップしたミュージカル作品となるようです。
「脚本・演出/小柳 奈穂子」の腕の見せ所です。

『今夜、ロマンス劇場で』以上に、小柳先生の演出が光って、最高にハッピーな作品にしてくださることを信じています。

柚香さんは感じ取る感性が抜群に優れています。
その感性はコメディでも発揮されています。『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』や『TOP HAT』は楽しかったです。

随分前になりますが、2016年『ME AND MY GIRL』の役替わりで柚香さんがパーチェスターを演じることになりました。
「私の中ではパーチェスターは、専科の喜劇役者の未沙のえるさん」のイメージしかなかったので、「何という無謀な配役!」と思っていましたが、意外にもパーチェスターが様になっていて驚きました。
感性が優れている柚香さんは、コメディアンヌの要素も多分にあると思います。

だから柚香さん中心に洒落た軽やかな花組には、こういう洒落た軽いコメディミュージカルが合うと思います。

楽曲が良い!
映画では、江戸時代の登場人物が当時の最先端のジャズを歌い躍っていました。
少し見ただけですが、とっても楽曲が良くて、古めかさは無く新鮮でした。

宝塚歌劇団の劇作家・演出家だった高木史朗氏や、音楽評論家の野口久光氏は、わざわざ京都まで出向いてこの映画を見て、「これこそ初めての日本のオペレッタ映画だ」と絶賛されたそうです。

素晴らしい音楽はどんなに時代を経ても素晴らしく、宝塚は楽曲のアレンジが最高にお得意です。

楽しい作品になることは間違いないでしょう。

オーストリア皇太子のルドルフを演じた柚香さんが、今度は江戸時代の長屋に住む浪人を演じる。
この大きなふり幅が、宝塚の醍醐味でしょう。

花組には「ロマンチックレビュー」が絶対合う

オーソドックスな宝塚らしさのある「ロマンチックレビュー」は、花組にピッタリだと思います。
ネオ・ロマンチック・レビュー」として新しさも追及されているそう。

ビジュアルが整ったショースターが揃っているので、ショー作品が続いても、ファンも嬉しいと思います。少なくても私は喜んでいます。
1本物の作品になると、どうしてもスターの活躍を見る機会が減ってしまう場合が多いです。

お正月公演の柚香さんのキャストボイスが面白い!

本日柚香さんと星風さんのキャストボイスがアップされました。

柚香さんが、見どころを箇条書きであげてくれているので、とってもわかりやすいです。

星組のショーでは「暁・極美」のシーンが話題をかっさらっていましたが、花組では柚香さんによると「貴族(水美と聖乃)禁断の戯れ」があるそう。

ショーの「New York」は、フレッドアステア(柚香)とマリリンモンロー(星風)が共演したらどうなるかな?というイメージのナンバーとのことでしたが、柚香さんはそのシーンを
NY マモンロー爆誕」と表現されていました。

海辺の男女’s(永久輝と星空)激かわきゅん」という表現も。なんだかとっても伝わってきます。

他にも多数」という但し書きまでついていて、期待に胸が膨らみました。

キャストボイスメンバー(10名)

柚香光
星空まどか
水美舞斗
永久輝せあ
聖乃あすか

帆純まひろ(99期)
一之瀬航季(102期)
希波らいと(103期)

華雅りりか(94期、退団)
星空美咲(105期)

飛龍さんと音さんが退団されたので、希波らいとさんと華雅りりかさんが新規に加わりました。
2回目の新人公演の主演をする希波らいとさんの方が、侑輝大弥さんより優先のようです。
華雅さんが退団されるので、次回は美羽愛さんが入るでしょうか?

「うたかたの恋」新人公演その他の配役発表

男役さんについて

ルドルフ(柚香光)……希波らいと(103期)
ジャン(水美舞斗)……天城れいん(104期)
フェルディナンド大公(永久輝せあ)……鏡星珠(106期)
ブラットフィッシュ(聖乃あすか)……美空真瑠(105期)

美空真瑠さんは、前回の「巡礼の年」に続いて聖乃さんの役です。

103~106期は、この4人が推されているように思いました。

前回新人公演の主演をした侑輝大弥さんは、フランツ・ヨーゼフ役(峰果とわ)です。
この役はとても重要な役で、前回の再演までは3番手級の人が演じていました。

娘役さんについて

マリー・ヴェッツェラ(星風まどか)……七彩はづき(107期)
ミリー・ステュベル(星空美咲)……愛蘭みこ(104期)
ソフィー・ホテック(美羽愛)……初音夢(105期)

エリザベート(華雅りりか)……朝葉ことの(103期)
ステファニー(春妃うらら)……都姫ここ(104期)
ラリッシュ伯爵夫人(朝葉ことの)……美羽愛(104期)
ミッツィ(詩希すみれ)……星空美咲(105期)

既にヒロインとして出来上がっている星空美咲さんは、新人公演で大きな経験値を積む必要はないようです。

美羽愛さんは、前回の新人公演では音くり寿さんの役で、今回は朝葉ことのさん演じる別格級の重要な役で、経験を積んでいくようです。

108期生(研1)について

滝みらいくん、光稀れんくん、纏涼くん、輝涼じゅんくんに役がついていました。男役さんばかり。
纏涼くんには、新人公演だけの「ガイド」役が作られたようです。研1でストーリーテラーということは無いと思いますが、どんな役でしょう?
初舞台公演で、口上の日が3回とも公演中止に休演になったため、新たに口上の日が設けられたのが纏涼くんだったと思います。纏涼という珍しい漢字のお名前だったので覚えていました。

花組の新人公演というと、コロナ禍で東京の新人公演が2回とも中止になって、まだ1度もライブ配信がされていません。

どうか「うたかたの恋」は、新人公演が東西で上演できますように。もちろん本公演も東西で完走できますように。切に願っています。

そして初日が楽しみですね。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ポチッと応援していただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク