花組「ENCHANTEMENT」ぴあ感想
こんにちは、くららです。
2日の花組「ぴあ貸切公演」を観て来ました。

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「ぴあ貸切公演」

ショーでは、「ぴあ」のアドリブが色々と聞けました。
アイドル場面ラスト銀橋での水美さんの「ぴあぴあ!」が一番強烈だったかな。

そしてちょっとトラブルもありました。
ショーのフィナーレで柚香さんが大階段で歌って降りてくるシーンで、マイクの音声が全く聞こえませんでした。
すると途中から、マイクがついている星空美咲さんが、柚香さんに顔を寄せて、マイクに歌声が入るように機転を利かせていらっしゃいました。

星空さんはまだ研4ですが、お芝居でもショーでも「娘役2」として大活躍されていました。こうしてトラブル対処もできてお見事です。
今回の公演では、星空さんの美しい声がお芝居でもショーでも、とても素敵で心に響きました。もう娘役として準備万端!

終演後の柚香さんのご挨拶で、マイクトラブルに触れて
「そんな中でも皆さまが本当に温かく見守って下さって。この御恩を明日からの公演でお返しできるように頑張ってまいります」と仰っていました。

ご挨拶のはじめには、「お雑煮はもう食べましたか?」「初詣にはもう行かれました?」と客席に話しかけられていました。
初日も感じましたが、客席を巻き込んだ柚香さんの温かい親しみを感じるご挨拶が心にしみます。

『ENCHANTEMENT―華麗なる香水』について

『ENCHANTEMENT―華麗なる香水』は、野口先生のこだわりの詰まった荘厳華麗なレヴューで、とってもお洒落で上品。様々な楽曲もどれもこれも素敵!
そして各シーンの色が全く違うので、それぞれを楽しんでいたら、あっという間にフィナーレを迎えてしまいます。体感10分!

香水がテーマのショーなので、レヴューは、3つのノート(香調)に別れていました。
どのシーンでも、出演者たちが香水瓶を持っていることが多かったです。

ENCHANTEMENTトップ・ノート

開幕前のシーン
開演5分前に、写真のような光景をパチリと写すことができます。
紗の幕が開いて、白い羽扇をもった白いエイトシャルマントたちが登場して踊り出してから、柚香さんの開演アナウンスが流れます。

調香師のレイ(柚香)がセンターの瓶の中から登場して来て、魔法の香水を振りかけると目の前の世界が変わって、2階建ての豪華なメリーゴーランドが登場。スターさんたちがメリーゴーランドの中にいて、実際にまわっています。
ハウステンボスに「3階建てのメリーゴーランド」が出来たばかりなので、テーマパークのような雰囲気も感じました。

プロローグの歌い継ぎのあと、トップコンビのデュエットダンス、そして銀橋にスターたちが勢ぞろいでした。

スチール写真の衣裳が、プロローグとパレードの衣裳でした。白地にゴールドが入ったお洒落で豪華なものです。

シトラス

銀橋に残った5人の男役さんは、シトラスボーイ(永久輝・帆純・聖乃・一之瀬・侑輝)に。
舞台に戻って「清く正しく美しく~」などと歌っていると、白タイツでダルマ姿のスタイル抜群な希波さんが登場。
178cmのダイナミックでゴージャスな美女!?

希波さんがシトラスボーイたちと踊った後、ロケットガールたちが登場して、希波さんがセンターのラインダンスに。
(プロローグの直後にロケットと言うのは、前回の星組「ジャガービート」と同じです。)

アロマティック (水美・聖乃)

美風さん、航琉さん、和海さん、糸月さんが怪しげな雰囲気で銀橋でコーラス。水美さんが銀橋を歌いながら渡っていくと、舞台は森の奥の怪しげな場所に。
ドレス姿の美女と美男たちが沢山。
その中で飛び切り美しい、絶世の美女の聖乃さんを水美さんが誘惑する「禁断の戯れ」。
とっても大人な妖艶な世界観でした。
美男・美女の水美・聖乃をじっくりと鑑賞できます。二人の横顔がとにかく美しい。

フローラル(柚香・星風)

ニューョークの街並みの動画が映し出される中、白いスーツとハットの柚香さんが、粋なダンスを銀橋で披露。
フレッド・アステア&大浦みずきさん風。

映像が素敵なセットに転換して香水瓶を手に取ると、シャネル風の黒と白の娘役さんたちが登場して、とってもコケティッシュで粋なダンスを。
娘役さんと交代で男役さんたちが加わってとにかく洒落た空間が次々に展開。

その後モンロー風の星風さんが香水の箱から飛び出して来て、柚香さんとデュエットダンス。

ENCHANTEMENTミドル・ノート

オリエンタルな中詰め

みんな裾の長いチャイニーズな衣装。

・扇を持って銀橋歌い継ぎ 聖乃 ⇒永久輝 ⇒水美

・セリの上で、娘役さんたちが赤い羽根扇で赤いケシの花を表現。
その花が割れるとセンターに柚香さん登場。虞美人の「赤いけしの花」を歌われ、とってもエキゾチック。
『虞美人』は柚香さんと水美さんが花組初配属の本公演とのこと。思い出の曲なのですね。

ここでも中国風の柚香さんと星風さんのデュエットダンスがありました。

・中詰ラストが「扇」を使っての客席一体型シーン。
出演者全員同じ1000円の扇をお持ちでした。

中詰めの冒頭で扇を持って登場された時に、「1000円の扇?」と思いましたが、舞台で使われているものは全然違う豪華なもの。
1000円の扇をスターさんたちが持っていらっしゃるのを見ると、お値段なりのちゃちさがよくわかりました。
私は購入して手に取った時には、1000円でも豪華に見えたのですが、目の錯覚だったよう。

銀橋にスターさんたちが並んで、柚香さんが「ご一緒に」と声をかけてくださってから、扇のシーンは始まりました。
やはり扇が大きいので、客席ではお隣が気になって、動きが小さくなってしまいました。

ウッディ&マリン

星空美咲さんが、娘役さんたちを引き連れて、舞台と銀橋で歌って踊ります。
可愛い笑顔で、「私の好きな人は笑顔がかわいい、彼にメロメロ」と歌うと。

舞台には、水兵さんたちがいっぱい。
そして美咲ちゃんの彼氏は、水兵姿の永久輝さんでした。
若くて初々しい男女のカップルが沢山いて、オールを使ってのデュエットダンスもありました。
爽やかで、可愛くて、とっても新鮮なシーンでした。

ムスク(男役だけの場面)

銀橋の上手に柚香さん、下手に水美さん。
二人は歌いながら銀橋で濃厚にセクシーに絡んでいるドキドキシーン。

舞台は赤いカーテンに、中央に大きな鹿が鎮座していて、男役さんたちのダンス。
SHUN先生振付の男役のフェロモンあふれるナンバーの数々。男くさくて色っぽいタバコのシーンも。

ラストは全員が銀橋だけでなく花道まで使ってドーンと居並び、上着を脱ぎかけたり、色っぽくて格好良すぎて目が点!

水美さんはピンクのベルベットのスーツでした。
柚香さんは派手な豪華なジャケットにストール姿。
途中から登場の永久輝さんもレッドのベストに派手目なジャケット。

グルマン(SHUN先生振付)

女神のような王冠をつけた豪華なドレスの星風さんが、壮大な楽曲を熱唱。まさにディーヴァ。
荒廃してしまった地球が、芽吹きはじめ、柚香さんが爆踊りのソロダンス。
とっても見応えがあります。
柚香さんがセンターで皆とも踊ります。
柚香さんと退団者4名が踊るシーンもありました。

ENCHANTEMENTラスト・ノート(フィナーレ)

【11人のアイドル】
水美・永久輝・帆純・聖乃・一之瀬・侑輝・希波太凰(102期)、海叶(103期)、天城(104期)、美空(105期)。
水美さんだけ、衣装の色が違って装飾も豪華めでした。

8人がそれぞれ散らばって板ついて、4人(帆純・一之瀬・侑輝・希波)が歌っている所に、センターから聖乃さんが歌いながら登場して、次に永久輝さん、最後に水美さん
ラストは11人全員銀橋に。

【大階段に娘役さんたちと柚香さん】
歌う柚香さんと娘役さんたちのダンスも素敵でした。

【男役さんたちの黒燕尾】
退団者の春矢祐璃さんと、柚香さん、水美さんがコンタクトをとるシーンもありました。

【トップコンビのデュエットダンス】
少し水美さんと永久輝さんも参加していました。

レビューの感想

野口先生の「タカラヅカ・スペクタキュラー」シリーズには、野口先生独特の色がありましたが、今回はそれらを抑えて「王道のレビュー」を魅せてくださったような印象を持ちました。

所々に映像が取り入れられていて、それも素敵でした。
真風さんのLDHとコラボしたリサイタル「FLY WHTH ME」で、映像の使い方が面白いなと感じていましたが、そういう所を野口先生が取り入れられたのかな?とも思いました。

ダンスが得意な柚香さんと星風さんと水美さんのダンスの見せ場を沢山つくったレビューのように思いました。
歌も得意な星風さんには、ディーヴァのシーンもあれました。

前回の星組の強烈に個性的だった衝撃的な「ジャガービート」に比べて、今回はお洒落で上質で落ち着きのある花組らしい華やかなレビューです。
作品の色が正反対に近いのも、とっても面白いです。

「うたかたの恋」の感想も書こうと思っていましたが、長くなったので次回にします。

今回の花組公演、お芝居、ショーともにとってもおススメだと思います。

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