おめでとう花組大劇場千秋楽、柚香光くん
こんにちは、くららです。
花組大劇場千秋楽公演の配信を見ました。
いつも以上に千秋楽の喜びと重みを感じる舞台でした。

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柚香さんがトップに就任して初めての大劇場完走

柚香さんのご挨拶

yuzu

まず皆様にお伝えしたいことは、大劇場公演完走についてでございます。とうとう、大劇場やっと完走することができました。今日が近づくにつれ、中断を余儀なくされた時の当時の無念幾度も思い返しておりましたが、やっと!ようやく果たすことができました!それもひとえに世が混乱の中にあっても、花組を愛し、お足を運んでくださった皆様がいてくださったからこそと感謝しております。

初日の幕がなかなか上がらない上、公演がリスタートしても長期に渡って中止になってしまった「はいからさんが通る」。
華優希さん、瀬戸かずやさんをはじめ退団者が多かった『アウグストゥス』『Cool Beast!!』も、国と自治体の一方的な無観客要請によって、途中から公演が中止になってしまい、宝塚大劇場の千秋楽はサヨナラショーつきの無観客配信でした。

無念という言葉を出されていましたが、本当にどんなに無念で悔しくて辛いことだったかと思います。

高翔みず希組長が4名の退団者(鞠花ゆめ、真鳳つぐみ、優波慧、雛リリカ)の「ご挨拶」を読まれましたが、そのご挨拶文でもそのことに触れられている方がいらして、花組生の思いが伝わってきました。

そして優波慧さんのお花渡しには、大劇場の千秋楽は無観客配信で退団した更紗那知さんでした。
96期生は在団している同期生が多く、通常は在団者がお花渡しを担当されるので、意外だなと思っていたら、優波さんがご挨拶の中で、そのことに触れられました。

優波「前作でこの景色を見ることが叶わなかった更紗那知も一緒にこの景色を見てから、ご挨拶できることがとても幸せです」

優波「舞台のお稽古を重ね、幕をあけてもどなたもいらっしゃらなかった真っ赤な客席。次は公演をいつ再開できるかわからない、私たちもお客様も不安な中、精一杯の拍手を送ってくださいました。」ということも話されていました。昨年の頃のお話ですね。

命懸けで舞台をつとめている生徒さんたちにとって、コロナ禍で人の命と舞台を比較して、舞台が軽んじられ、不安や葛藤や無念な思いを続けていたことは、本当にどれだけ残酷なことだったのかと思いました

yuzu

皆様が胸に手を置いて、輝く瞳でご覧いただける姿は何よりの喜びで、そこからどんなに大きなパワーをいただいているか、何度お礼を申し上げても、この気持ちが追いつかないくらいに感謝しております。
沢山の方に支えていただきながら、花組は多くの試練で強くなりましたが、100周年という重みをこれからの100年にむかって、花組生全員で力強い一歩を踏み出してまいります。

今、普通に舞台が上演できていること、本当に有難いですね。

お披露目公演という域をこえた距離の近さのれいまどコンビ

今回の公演は、花組100周年とともに、柚香・星風トップお披露目公演でもありました。
しかし千秋楽では全くそのことに触れられませんでした。
もう二人のコンビぶりがピッタリ馴染み過ぎていて、「お披露目公演」という域ではありません。
この公演を見る度に、ふたりの距離が縮まっている感じでした。

お芝居のラスト、花道でれいくんが腕を広げて「キラ」と声をかけると、まどかちゃんが銀橋から走ってきてれいくんに抱きついて、普段はれいくんが抱っこしてまどかちゃんをクルクルとまわしていました。3日前に観劇した時はすごい遠心力もついていました。
しかし千秋楽は、ふたりががっり抱き合いすぎたのか、ガタガタと動かしている感じで、ふたりの様子がいつもと違っていました。距離が縮まりすぎてしまったのかな?

「心の翼」のシーンは、最初に銀橋でれいくんが歌って、舞台の上にいるまどかちゃんがハモリます。その時からまどかちゃんは涙がいっぱい流れていて、れいくんが銀橋から舞台に戻ってまどかちゃんの涙をぬぐってあげていました。その後もまどかちゃんは、涙、涙でした。
「心の翼」がとっても心に響いてくる歌なので、他にも涙している方は多かったです。

そして銀橋から戻ってきたれいくんは、まどかちゃんの涙をぬぐう前に、まず水美舞斗さんの肩をたたき、その後手をつなぐシーンでは、お互いに力強くアイコンタクトをしながら涙目で、手を握り合っていました。互いに完走をたたえ合っているように私には見えました。

れいくんは、まどかちゃんとラブラブですが、やはり同期のマイティとの絆がとっても深いなと思います。

2年前に雪組から組替してきた永久輝せあくんが、その絆の中に入ることは難しいのかな?と思ったりしました。
マイティの異動発表がなかったので、今の番手がしばらく続いていくのでしょうか?

92期の鞠花ゆめさんの「お花渡し」は、真風涼帆さんでした。
花組で頑張っているまどかちゃんを見て、真風さんは嬉しかったでしょうし、まどかちゃんも舞台姿を見てもらえて嬉しかったでしょうね。

待望の花組ポーズ

11月6日の花組公演の初日、客席がスタンディングした時に
柚香 「お立ち頂きましたので、あのポーズを」

となったので、「花組ポーズね」と心の準備をしていたら

柚香 「それは完走できる千秋楽でまで取っておきたいと思います」

と、花組ポーズは千秋楽までお預けとなっていました。まるで願掛けのようでした。それだけ完走に対しての思いが強かったのでしょう。

今回は客席がスタンディングした時に

柚香「はい皆様お立ちいただいた所で、完走、大劇場公演完走、花組誕生100周年、皆様の健康とご多幸をお祈りして花組ポーズをしたいと思います」

花組ポーズの説明をれいくんが、とてもわかりやすく上手に説明されて、花組ポーズをみんなでとって、「良いお年を!」で幕となりました。

ライブ配信、ライブ中継の視聴者に対しての言葉がけも無かったので、「完走の感激」が本当に大きかったのですね。

柚香光くんのトップスターとしての成長

「花組ポーズの説明」というと、2年前の11月24日、明日海りおさんのラストデイのことを思い出します。

客席がスタンディングした時に「花組ポーズを」という流れになり、明日海さんがれいくんに「花組ポーズの説明を」と任せられました。

しかしれいくんは突然の指名で頭の中が真っ白になってしまったようで、グダグダになって、ちゃんと説明ができず、結局明日海さんがされました。

それから2年、翌日からトップスターに就任したれいくんを襲った試練は、先ほど書いたようにとんでもない過酷なものでした。
しかしその分、とっても器の大きいトップスターに成長されたなと思いました。

先日新人公演の主演をした希波らいと君は、ご挨拶の中でも、インタビューでも「柚香さん」を連発していて、どんなに尊敬しているのか、そしてきめ細かい指導を受けていたのかを感じました。
れいくんは「誠実に」ということを常に心がけられていますが、それがらいと君にとっても伝わっているのがわかりました。

数日前にwebに下記の記事が出ていました。

一番しんどいはずのれいくんが、通し稽古が終わっても休憩もせず、下級生や娘役さんにまで、アドバイスしていて、中村先生は、れいくんの純粋さ、ひたむきな姿勢に感嘆されたそうです。

兄貴的な存在で、みんなをまとめていた瀬戸かずやさんが退団されたので、自分が担っていこうとされているのもあるでしょう。

ショーでは、下級生まで顔が見えるように活躍の場が与えられているので、一人ひとりの責任感をさらに芽生えさせていくというのが稽古中の大きな課題だったと「ステージ・ドア」で話されていましたが、そのために自分の時間を割いて、アドバイスをされていたのですね。

娘役さんの層が他の組に比べてとても若く、中でも研4の美羽愛ちゃん研3の星空美咲ちゃんが大抜擢されているので、娘役さんたちにもアドバイスされているように思います。

11月21日の私のブログで下記のように書いていました。

花組は一番コロナに直撃されてしまい、苦しい経験を何度も繰り返されたと思いますが、困難に直面するたびに、様々なことを感じ学び悟りながら、どんどん成長されて、人間としてトップスターとして大きくなってこられたのだなあと思いました。
トップスターとしての責任と義務を見事に果たしていらっしゃいます。
ただの格好良いスターさんではありません。引用永久輝せあさん柚香光さんの話

千秋楽のれいくんを見ながら、以前に書いたことと全く同じことを感じました。

コロナによる試練は程度の差はありますが、どの組にも襲っています。
現在でも、いつ舞台が中止になるかもしれないという危機感を持ちながら、お稽古や公演に臨まれていると思います。
その試練の中で生み出されている舞台は、平常時より更に心を動かしてくれるものがあるように感じています。

日本では現在感染が抑えられていますが、諸外国の状況をみていると、まだまだ安心できる状況ではありません。
でも、生徒さんたちの舞台にかける思いが踏みにじられるような世の中に戻らないことを願っています。

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