『ピガール狂騒曲』観劇雑感
こんにちは、くららです。
今日は月組の『WELCOME TO TAKARAZUKA 』『ピガール狂騒曲』を観劇してきました。

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日常が戻ってきつつある?

なんと午前の公演には、望海さんと真彩ちゃんが観劇にいらしていたとか。
私は平日に観劇するので、望海さんたちのご観劇と良く日が重なります。時間のタイミングはズレるのですが。

早起きは苦手なので、私が観劇するのは、ほとんど午後の公演
望海さんたちはだいたい午前の公演
今日の午前の部の「ピガール狂騒曲」は、アドリブが「雪組ネタ祭りだったそうです。」

終演後には高校生たち団体のバスに向かっていました。
女の子たちはラインダンスのように数人で足をあげながら帰っていましたよ。
宝塚がお気に入りになったのかな?

タカラジェンヌたちの観劇、団体客の復活。
少しずつ日常が戻ってきているようで、嬉しく思いました。

『ピガール狂騒曲』のアドリブが増えてきている

日がたつごとに、自由にアドリブが入ってきているようでした。
はじめの頃は、アドリブのシーンは限られていたような記憶が。今はわりとフリーダム。

そのためか、終演時間が予定より5分遅くなっていました。それは最近いつもだそう。

初日に観劇して、1週間後に観た時に、ぐっとノリが良くなって、厚みが増して、見応えがあるなぁ、と思っていましたが、見るごとにさらに面白味が増しています。

特に鳳月杏コメディエンヌが最強。
聞くところによるとアドリブが毎日違うとか。
ちなつウィリーが舞台に出てくると、目が離せません。
客席も「ドカーン」と笑いで盛り上がっていました。
同期のからんロートレック(千海華蘭)も、大阪人なので笑いは負けていません。

お芝居は、ジャック(ジャンヌ)珠城 りょうとシャルル)と(月城かなと)の恋愛関係に発展する流れが、ふたりのお芝居の中で垣間見え納得できるようになりました。
初日はいきなりのラブシーンに、「?」がとんで。その素っ頓狂さが面白かったですけど。

流石「芝居の月組!
演出の先生の手を離れて、自分たちで工夫してお芝居を深めているのでしょう。
月組はこういう面白さも魅力だと思います。
来週はいろいろ予定があるので、今日の月組観劇が、私の楽なのは残念です。

早替わりの連続で大忙しなのでは?珠城りょうくん

ちなつさんが芝居中に「また衣装かえた!」と言いますが、りょうくんは、何回衣装を替えて入れ替わるだろう?と今日は数えていましたが、影武者もあらわれるので、全く数え切れませんでした。
舞台の裏では、早替わりの連続で、とても慌ただしくて大変だと思うのですが、そんなことを全く感じさせず、楚々と登場して巧みに演じ分けているのは、毎回感動します。
涼しい顔をして、なんでもこなすのが、珠城りょう君です。
大変さを感じさせないので、多分そのあわただしい早替わりや役の切り替えの難しさに気付いている人は少ないのでは?

フィナーレの娘役さんとの大階段も、結構踊りながら、声量をあげて歌っていて、全く息が切れないのも、スゴイなと思いながら観ています。

黒燕尾の男役シーンでは、最後に一人で大階段を降りてくる姿に威厳があって、神々しくて、まさにトップスター!

終わりが見えてから、こんなにトップスター然とされるなんて、研9でなく研12あたりでトップに就任されていたらと、書いても仕方のないことを思ってしまいます。
トップお披露目の「グランドホテル」の珠城りょう君も十分良かったのですが…

苦悩したふたり

月城かなとくん暁千星くんは、この公演前にとても悩んでいたと話していたと思います。
その悩んだ分、脱皮できて、スターとしての新たなエネルギーに満ちているように思いました。

悩みを乗り越えた月城かなとくん

初日の感想で下記のように書いていました。

「美しい」だけではない、芝居も歌も巧みな、れいこちゃんの実力を感じる公演でした。
スターとして急成長して頼もしくなっている充実感がありました。引用宝塚ブログ

初日より、さらに情感や哀愁が増し、芝居の深め方が頼もしいと思いました。
トップスター就任の準備は着々とできている感じです。

2014年、壮一帆さん主演の『心中・恋の大和路』でのれいこちゃんの与平がとても良かったのですが、れいこちゃんで主演の亀屋忠兵衛を見てみたいです。
瀬戸内美八・遥くららの初演の時は、「宝塚でもこんな作品ができるのだ」と衝撃が走り、大好評でした。
その後も和物が特別似合う男役さんが再演を重ねてこられました。
もしこの作品をするなら、相手役の梅川は海乃美月ちゃんが適任かな?

れいこちゃんは、お芝居を奥深く追及できる人だと思います。
そういう面でもっともっと花開いていきそうで、今後が本当に楽しみな「役者ジェンヌ」です。
歌唱力もとても上達されています。

悩みを乗り越えた暁千星くん

「歌劇10月号」の『ピガール狂騒曲』の座談会では、自粛期間前に「舞台に立つのが怖くなっていた時期があった」と語っていました。
「出島小宇宙戦争」の頃から、なんとなく壁にぶつかっていた感じがしました。
自粛期間中の「色紙メッセージ」でも、いつもとは違うありちゃんで、心配していました。

しかし、この公演のスチールは、金髪が良く似合う爽やかな笑顔がとても印象的で素敵でした。
そして『ピガール狂騒曲』の初日、輝くような存在感があって、はつらつとしたエネルギーが爆発していました。
『WELCOME TO TAKARAZUKA 』の方では、大人っぽいありちゃんに進化を感じました。
和物でお兄さんぶって大人の雰囲気を醸し出しているありちゃんも素敵です。

「私にしか出せないものが絶対にある」と前向きに進んでいることに拍手を送りたいです。
しかし座談会の会話の内容は今ひとつ自信に満ちていない部分もあって、珠城りょうくんが助け舟を出して励ましていました。
「早期抜擢の苦悩」をご自身が体験しているからこそ、ありちゃんの心が理解でき、温かく励まし続けていて、ありちゃんも元気を取り戻せたのでしょう。
そういう関係性は宝塚ならではの素敵なところですね。

今回ありちゃんが披露している踊りの技術は、クルクルと回り続けるだけでなく、両足ほぼ直線に伸ばしたまま、高く掲げあげられているところもスゴイと思います。
男役の年数に合わせて、大人っぽくなることや芝居が上達することも大切かもしれませんが、ありちゃんの存在そのものがキラキラとしたスターオーラに満ちていて、求心力が凄いので、そのままの魅力を一番大切にしたら良いのではないかな、と私は思います。
私にしか出せないものが絶対にある」スピリットで、これからもさらにその線で進んでいって欲しいです。

宝塚では、歌、踊り、芝居、ビジュアル、芸、など多くのものが求められます。
どれをもを兼ね備えている人はわずかしかいませんし、何でもできる人が魅力的であるとは限りません。

今一歩の部分を充実させていくことも必要ですが、それ以上に一番輝いているものをさらに極めていくことの方が、より魅力的だと思います。

最近の宝塚のトップ人事は、そういう個性を大切にしていることを、私は良いなと思っています。

月城かなとくんも、れいこちゃんにしかないものを極めていったら、素晴らしいトップスターになるでしょう。
そして、ありちゃんも、いつかは。
トップスターに就任するのは急がなくても、一番良い時にめぐってくるでしょう。
月組の観劇日記からずれてしまいましたが、個性を大切にしている月組から、いろいろと感じました。

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