『フリューゲル』『万華鏡百景色』初日感想
こんにちは、くららです。
月組『フリューゲル』『万華鏡百景色』観劇してきました。
お芝居、ショーともにとても楽しめました。

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ショーの階段降り

(エトワール)

天紫彩海

礼華

風間(雉付肩羽根)

(歌無し、ライト無し)

鳳月(黒大羽根)

海乃(黒大羽根)

月城(ナイアガラ付トップ羽根)

蓮つかささんは歌無しでしたが、客席からの拍手は一番大きかったように感じました。

Wトリオ
和真あさ乃(106期)
天つ風朱李(107期)
美颯りひと(107期)
相星旬(107期)

彩姫みみ(108期)
美渦せいか(108期)

並び(下手から)
桃花夢奈天紫礼華副組長鳳月月城海乃組長風間彩海春海

礼華さんが公演プログラムに、二分の一サイズで1ページに掲載。プロフィールも二分の一ページ。階段は1人降りと躍進されました。

舞台の上では、礼華さんと彩海さんは同格というイメージです。

娘役は、彩みちるさんと、天紫珠李さんが「娘2」ですが、天紫さんはショーで鳳月さんとのシーンがありました。
羽音みかさん、白河りりさん、きよら羽龍さんが並んだ感じでした。

ショーの一番最初に登場して通し役の「少女」は、花妃舞音(106期)さん。昭和の「女の子」は、澪花えりさ(107期)さん。二人は若手娘役のホープさんでしょう。花妃さんは、この作品で2回目の新人公演のヒロインです。

私の個人的な思いですが、今回の2番手3番手の扱いを見る限り、万全に次期に備えているイメージがわきませんでした。誰かが組替してくるのかな?と勝手に思いました。

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『フリューゲル』について

脚本が練られていて面白い

脚本・演出の齋藤吉正先生が、ベルリンの壁の崩壊へ向かう時代の人たちを、明るくハートフルに描いた心温まる良いお話でした。

東ドイツの軍人の月城さんと西ドイツのポップスター海乃さん。
ヨナス(月城)とナディア(海乃)は、はじめ反発しあっていましたが、西ドイツで歌われている「フリューゲル」という曲を通して、二人の心は通じ合っていきます。
この歌が効果的に使われていました。
ヨナスの母親エミリア役の白雪さち花さんもとっても印象的でした。

そして歓喜の歌によって、ベルリンの壁が崩壊します。(星組「国境のない地図」のように、史実に基づいているそうです)
このシーンもですが、ぐるぐる盆がまわりにまわります。東西の分断と壁の崩壊がわかりやすく表現されていました。

「フリューゲル=翼」という題名とおり、「愛と自由という翼」を手にして、希望に満ちたラストで終わりました。

ショーのような芝居作品

プロローグとエピローグ
娘役さんが羽根を持ってフリューゲルとなって踊っていて、ショーのような雰囲気でした。ラストは天紫さんが一人で踊るシーンもありました。

海乃さんがホップ歌手なので歌うシーンが多く、全般にナンバーの多いお芝居でした。そういう点もショーぽいです。

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齋藤先生らしさ

齋藤先生らしいネタも盛り沢山
・宝塚や万華鏡百景色の宣伝が何回も。
・月城さんが運転する車のナンバーが「KT 12-31」
・彩さんのコードネームは、ちるちるみちる。
他にもいろいろとあったと思います。

舞台上に人が多い目が足りない
瑠皇りあさん演じる反政府派の革命兵士のアラン役は、冒頭ですぐに殺されてしまいました。他のシーンでは様々な役で出演されていました。

1人でいろんな役を演じています。
味方だと思ったら、他のシーンでは敵方だったり、ちょっと混乱したことも。

齋藤先生の作品らしく群衆芝居が多くて、目がいくつあっても足りません。
「芝居の月組」らしく、それぞれキャラを立てて演じられています。

回を重ねるほど細かい発見が色々ありそうで、何度も見たい作品だと思いました。

2番手の鳳月さんは、ダークな役で、あまり見せ場がありません。
3番手の風間さんは、ただのマネージャーではなく二面性のある役で、面白みと親しみがもてて、儲け役だと思いました。

お芝居前の、カメラでパチリと撮影できる幕は今回ありませんでした。
お芝居が終わって幕が降りたら、齋藤先生らしい映像がありました。お見逃しなく。

ショー「万華鏡百景色」

栗田先生のセンスの良さが光ったショーでした。
色使いが素晴らしく、舞台装置や見せ方も新鮮味がありました。大きな赤い布で火を表す演出に目を見張りました。

衣装の色使いやテイストにも拘られていました。チラッと見える衣装の裏地の色まで奇抜。衣装担当は加藤真美先生。
途中から大階段も使っていましたが、空間の使い方も新しかったです。

お芝居仕立てなことも「芝居の月組」にピッタリ合っていました。
栗田先生の大劇場デビューは成功だったと思います。これからさらに深まっていて、より味わい深いショーになると思います。

万華鏡をテーマに、江戸時代花火師の月城さん花魁の海乃さん輪廻転生していきます。

明治時代鹿鳴館(芥川龍之介短編小説から)でフランス人の将校の月城さん日本の令嬢の海乃さん。美しき青きドナウにのせて。

昭和時代闇市のドンの月城さん娼婦の海乃さん

そして、ラストはカラスの月城さん或る女性の海乃さん

ファナーレのデュエットダンスでやっと結ばれます。椎名林檎さんの『目抜き通り』曲が使われていました。とてもお二人が幸せそうで、衣装もアクセントの赤いラインが目新しくて格好良い素敵なものでした。

ショーの詳しいことについては、明日もう一度見て書きたいと思います。

私の好きな世界観です。

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カーテンコールのご挨拶

メモ帳に走り書きしましたが、書ききれない、読み取れない部分が沢山あるのでニュアンスです。

カーテンコール1

今回の公演から月組組長に就任された梨花ますみさん

梨花「こんな形で紹介するとは思ってもいませんでした。雪組時代から大きく成長して、たのもしい姿の月城かなとがご挨拶いたします」
と嬉しそうに月城さんをご紹介されました。

月城「(ご挨拶省略)初めてのオリジナル作品です。今の月組でしかできないオリジナル作品を千秋楽まで頑張っていきたいと思います」

カーテンコール2

月城「まだ厳しい状況が続いていて、夏祭りとかなかなかいけないと思います。私がこさえた花火を見ていただいて、夏の思い出がつくれたらと思います」

江戸時代は花火師の役だったので、月城さんが作った花火という設定なのですね。「こさえた」という言葉が響きました。

今回フィナーレのデュエットダンスは、上手の花道に海乃さんがせり上がって来て、はじめに銀橋で2人で踊って、その後大階段に上がります。

二人が大階段でポーズを取った時に、バーンという音と共に花火が上がっていました。あの花火も月城さん作なのですね。デュエットダンスの途中の突然の花火に驚きましたが、この話を聞いて合点がいきました。

カーテンコール3

月城「今回久しぶりに客席降りをして、皆様の笑顔を近くで見れて嬉しいです。2階にも下級生が行っております。客席おりが初めての子もいます」

中詰めの盛大な客席降り
全部の通路を使って沢山の方が降りて来て、月城さんは22列前のセンター部分に留まられていました。
2階席の横通路に下級生男役さんが7名いらしていたとか。

比較的滞在時間の長い盛大な客席降りでした。

2020年から客席降りが出来ていないので、105期生以降の方は初めてでしょうね。

カーテンコール4

月城「2作品とも作り甲斐のある作品です。『芝居の月組』として深まっていくことを楽しみにしていただけたらと思います」

月城さんの仰るように、芝居もショーも、日々深まっていき、味わい深い作品になっていくと思います。

この月組公演は、通い甲斐がある作品だと思います。

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