すばらしさ語り継ぎます!

3月22日(金)から始まった「雪組20世紀号」が4月7日(日)15:30公演の閉幕で終点に着いて、雪組のみなさんも降車されたようです。

幕があいてそんなに時が経っていない時に観劇して、あまりに体力と喉を酷使するハードな公演のように感じたので、千秋楽までお身体がもつかしら?と勝手に心配していました。
無事に千秋楽を迎えられてよかったです。
本当にハードな公演を最後までお疲れさまでした。

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長く宝塚オタクを続けていますが、「20世紀号に乗って」は、今まで宝塚で味わったことのない「感嘆し続ける舞台」でした。
コメディが大好きで、客席で笑うことが大好きです。
もちろん「20世紀号に乗って」で笑い続けましたが、上質なコメディという枠は飛び出してしまう、素晴らしすぎる驚嘆の舞台でした。

初日の時も引用させていただきましたが、千秋楽の記事も「20世紀号に乗って」のオーケストラの指揮をされている上垣聡さんのブログから引用させていただきます。

それにしてもホントに新世代のミュージカルスターが誕生したと思います。今までにない歌唱力と演技力(具体的には書かないので察してくださいね)。例えば野球の大谷のような、または卓球の張本のような、今までに考えられない各業界のスターが誕生してますが、ミュージカル界にも新しい風が吹いた気がします。これは素晴らしいことです!平成最後の雪組がこの『20世紀号』なので、こりゃ令和時代が楽しみです。引用:「終点ニューヨーク、ニューヨークです。お忘れ物のないようお降りください」 | 自称指揮者・上垣聡

くららのブログで先日、宝塚が「ベルサイユのばら」を上演して世間をあっと驚かせたと同じくらい、雪組が見事な「20世紀号に乗って」を上演したことは、世間をあっと言わせるほどのインパクトがあると書きました。今でもそう思っています。

しかし残念なことに、東京の渋谷で2週間あまり上演されただけで、しかもDVDにも映像にも残らないことで終わってしまうのです。
再演の見通しは今のところ無いようです。
今回この公演を観劇したのは、宝塚ファンとミュージカルファンの限られた人たちだけです。
世間に知らしめる手段が無いのは本当に残念なことです。

望海さんの挨拶でも円盤化されないことを言及

千秋楽の望海さんの千秋楽のご挨拶で、DVDにも映像にも残らないことに触れられて、

「皆様の記憶が頼りです。記憶は美化されるものです。何年たってもあの作品は凄かったと、まるで初恋のように美化していただければ」というようなことを仰ったそうです。

観劇したくららの中では、素晴らしい舞台を魅せていただいたという記憶は鮮やかに刻まれています。
美化しなくても、本当に素晴らしかったです。
「美化して」という言葉は、望海さんが謙遜しすぎです。

平成最後の、雪組の素晴らしい舞台のことは、令和の時代になっても語り継いでいきたいと思います。
このブログを続けている限り、「20世紀号に乗って」の素晴らしさは、しつこいほど書き続けていくと思います。

原田 諒先生に感服

この作品を選んできて、雪組のトップコンビ望海風斗&真彩希帆に演じさせた、原田 諒先生(潤色・演出)の英断がスゴイと思います。
そして一人ひとりの配役もあてがきのような、これしかないピッタリの配役!
彩風咲奈はじめ、彩凪 翔、真那 春人、久城 あす、朝美 絢。

番手とか考えたら違う配役になったかもしれないところ、もうこの配役が適材適所だと思います。
そして恐るべし、雪組中堅さんたちのコメディセンスと間の良さ!

さらにレティシア・プリムローズの京 三紗さんの存在も最高!
専科ではなく、組子で演っていたなら、あの老婦人特有の深い味わいは出せなかったろうと思います。
専科の方の存在も本当に大切だと思います。
現在宝塚の専科さんは、少なくなっているので、「専科問題」の対処も重要ですね。

原田 諒先生へのかつての思い

宙組 凰稀かなめ主演で退団公演だった『白夜の誓い-グスタフIII世、誇り高き王の戦い-』での大劇場観劇での残念感は、今でも残っています。
大好きだった凰稀かなめさんの最後の公演、舞台装置や衣装は素晴らしいのに「話の内容は何なんだ?」と理解に苦しみ、何度か通えば良くなるのかと思いましたが、最後まで今一歩でした。

また別箱の「リンカーン」はよかったと思いますが、偉人伝シリーズを続けておられ、なぜか今度は『チェ・ゲバラ』? 
偉人伝シリーズはやめて、宝塚ファンとしては、宝塚的な作品を見せていただきたいです。

大地真央主演の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』では、作:有吉佐和子 潤色・演出:原田諒で好評でした。
「潤色・演出」となると原田先生は手腕を振るえるのかな?

なら、大劇場は潤色・演出で、原田先生のキラリとセンスの光る舞台を魅せていただきたい!
花組の宝塚舞踊詩 『雪華抄』はとても好きでした。
美しさ華やかさの演出がとても上手な先生だと思います。
原田先生のこれからに期待したいです。

次の雪組は幕末へ

大劇場公演『壬生義士伝/Music Revolution!』の集合日は噂では13日(土)だそうです。
日曜日に終わって宝塚に戻って荷物の整理などしていたら、土曜日はすぐではないですか。
本当にハードスケジュール!
「ファントム」から「20世紀号に乗って」の間も短かい上に、超難関に取り組まれたのに。

今度のお芝居は日本の幕末へ。
そしてショーは、『Music Revolution!』
トップお二人の歌声に、雪組生が一丸となってハーモニーを奏でることでセンセーションを巻き起こしてくれるそう。

楽しみですが、しばしのお休みはゆっくり過ごして疲れを取っていただきたいです。
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