「20世紀号に乗って」観劇日記

昨日ソワレで、小さなハプニングが起こりました。
客席通路にいる望海さんが、舞台上にいる真彩ちゃんに花束を投げて真彩ちゃんが受け取る場面があります。
しかし花束が舞台に届かず客席と舞台の間に落ちてしまったのです。
すると真彩ちゃんが表情ひとつ崩さず100%の笑顔のまま、ポーンと舞台から飛び降りて花束をひらって、階段を上がってそのままお芝居が進行しました。

真彩ちゃんのその動作は自然に行われたので、マチネの「ナイスキャッチング」を観ていなかったら演出と思えたかもしれません。
舞台の高さは結構あって横には3段の階段がついています。ヒールのままフワッと舞台から飛び降りてパッと花束を受け取り階段を駆け上がり何事もなかったようにお芝居を続けました。
あの場では望海さんが拾いに行ってもう一度投げるのが普通だと思いますが、望海さんが「落ちた」と思っている瞬間に真彩ちゃんは既に動いていましたから。

「望海さんに迷惑をかけたくない。自分のできることはする」という真彩ちゃんの気概を感じました。

この舞台1回での真彩ちゃんの仕事量はとんでもなく多いです。
オペラのような高いソプラノでもサラッと歌い、長いソプラノの歌も延々と歌い、ダンスもたっぷりあり、エネルギッシュな役で舞台上にいる時間もとても長い…
それらを笑顔でサラッと舞台中央でこなす真彩ちゃんのエネルギーって何てスゴイのだろう!
(真彩ちゃんに負けないくらい望海さんの仕事量も凄いです)

1回目を見て、楽しいコメディの感動だけでなく、望海&真彩コンビの限界を超えているエネルギッシュさにも感動していました。
「1日2回もこんなパワフルな公演をするのは大変だろうな」という心配も。

だから2回目の真彩ちゃんのこのハプニング対応に、「まだそんなに余裕があるの?」と本当に驚いてしまいました。

昨日、望海&真彩コンビを「天才」と書きましたが、エネルギーにおいては「超人」です。

あまりに素晴らしい舞台なので、ぜひ再演をして欲しいと思うところですが、これだけエネルギーを必要とする舞台を、お二人は長く演じていくことが可能だろうか?と感じたのです。

オペラ歌手の方などは、舞台で披露する時間を制限されていると聞きます。
真彩ちゃんの歌唱はオペラの領域で、その量もとんでもない量で、しかもお芝居のセリフも多く、喉を酷使されています。
スカイステージの新妻さんとの対談で「小学生の頃に喉をつぶしてから喉が強くなった」と笑って話されていましたが、やはり喉にも限界があるでしょう。

真彩希帆ちゃんの今回の活躍ぶりは凄すぎて、楽しませてもらえることは凄く嬉しいけど、心配性のくららは喉や身体のことが心配になりました。
望海さんに対してもそうです。渋いオジサマがピッタリとはまって上質な爆笑続きのコメディに仕上がっているのは望海さんの活躍があってこそ。

お二人が無事に千秋楽を迎えられることを願っています。

そして再演も心より願っていますが、その場合は「あまりにトップ二人に歌わせ続けている」ことを少し控えた方がいいかもと。
心配性くららの杞憂かもしれません。

また別の視点からの観劇日記を書きたいと思います。
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