宝塚バッシングの中で思うこと
こんにちは、くららです。
現在宝塚ファンは、どん底に落とされたような思いですよね。

宝塚の会見後から体調が悪く、昨日はOSKの京都南座「レビュー in Kyoto」のチケットを持っていたので無理して観に行きましたが、帰宅後からずっと床に臥していました。

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宝塚の現状について

14日の歌劇団の記者会見を受けて、マスコミの宝塚歌劇団に対する総バッシングが行われています。マスコミの扇動的な報道には問題点を感じる所もあります。調査報告書まで熟読して報道している所は少ないですよね。

11月10日に遺族代理人の川人弁護士が、ご遺族の無念を訴えた会見をされ、世論を味方につけるような風潮になり、宝塚歌劇団が誠意ある態度を見せなければ、こうなることは、十分予見できたことです。

宝塚側の会見で幹部の方たちの減給が発表されたことから、会見は歌劇団が独自に行ったものではなく、歌劇団を運営する阪急電鉄や、阪急阪神ホールディングス(HD)の総意があってのものだったと思います。

芸能界という枠を超えて、人権問題にまで発展していて、企業姿勢が問われる状態になっています。
もう「宝塚歌劇団」だけの問題ではありません。
大企業である阪急電鉄や、阪急阪神ホールディングスは、いったいどう対処していかれるのだろう?と思っています。

「宝塚歌劇団」を切り捨てることだけはやめて欲しいです。

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現在の宝塚歌劇団について

14日の歌劇団の公式な会見の前に、宙組生と他組の生徒さんたち(東京の月組を除いて)に対しても説明会が行われたそうです。
生徒さんたちのモヤモヤとしたやり切れない思いは、ファン以上ではないかと思います。
「調査報告書」は公平とは思えず、上級生を優先して下級生は切り捨てられたような思いを持ったのでは?と感じています。(私の勝手な憶測です)

東京の月組公演は、急な休演者も復帰され、19日の千秋楽を無事に迎えられそうです。
花組の全国ツアーは、明日が初日です。何故か開演が30分遅れそうですが、無事に幕があくようです。柚香さんのコンサートは11月28日が初日です。順調にお稽古が進んでいることでしょう。
雪組大劇場公演が24日に開幕することは、明日予定通り発表されるような気がします。
星組はお正月公演に向けてお稽古を頑張っていらっしゃることでしょう。

そして宙組は、東京公演の開幕に向けてお稽古を開始されたのでしょうか?14日の記者会見は、宙組の東京公演の幕をあけるための目的もあったように感じました。

生徒さんたちは、「社員」あるいは「個人事業主」として劇団と契約をしているので、公演が実施されることになるとそれに従うしかないでしょう。お稽古中だった組は、「こんな時だからこそ」という特別な使命をもって取り組まれていると思います。

でも心の片隅には「このままでいいのだろうか?」という思いも少なからずあると思います。

ファンもそうだと思います。私はそうです。

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新しい理事長について

次期理事長は村上浩爾氏

現理事長・木場健之氏が12月1日付で引責辞任することが発表され、その後任は村上浩爾専務理事(56)です。

会見では3人の上手側にいらしたスキンヘッドの方です。
3人の中では、一番ハキハキと、鋭い眼光でこたえていらっしゃいました。頭が切れる方だなという印象をもちました。

「そのように言われているのであれば、証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい」と答えていらっしゃいました。

この発言を聞いて、ご遺族に寄り添う思いを一切もっていらっしゃらないのだなと感じました。
この発言はSNSでも物議を醸していました。

この発言を聞いた時は、この方が次期理事長とは思っていませんでしたが、あとで次期理事長と知って、少なからず心配になりました。

村上浩爾専務理事について
阪急電鉄株式会社の取締役創遊事業本部副本部長。(創遊事業本部とは、宝塚歌劇団などのエンターテインメント事業を管轄する部署)

今年の10月に、宝塚歌劇団の専務理事に就任。
この時点で木場氏の後、理事長に就任されることは決まっていたのでしょう。56歳で理事長に就任されるので有能な方なのだと思います。

現理事長の木場氏は12月1日に宝塚歌劇団の理事長退任と共に阪急電鉄の執行役員も退任されるようです。

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調査報告書の結びの文章

第6 最後に
本件調査において、劇団が、過密な公演スケジュールがもたらす問題の把握と対処をせず、劇団員の才能と、芸事に真摯に取り組む姿勢に多くを依存してきた結果、劇団員が 心身ともに余裕を失う現況になっていることが明らかとなった。劇団においては、このような現況の下で本件事案が発生したことを真摯に受け止め、まず故人のご遺族に誠心誠意に向き合うことが求められる。 また、今変わらなければ、宝塚歌劇が永続する道はないとの危機感をもち、原点に立ち返り、一時的ではなく継続的に、真摯に劇団員・スタッフの声に耳を傾け、一つ一つ的確な改善策を地道に講じていくべきである

上記の文章が、「調査報告書」の結びの言葉としてありました。

「まず故人のご遺族に誠心誠意に向き合うこと」を大切に実行して欲しいです。
これから話し合いを持たれるということでしたが、木場理事長が対応されるのでしょうか?

今変わらなければ、宝塚歌劇が永続する道はないとの危機感」まさにその通りだと思います。
人事の刷新は、このことのため、宝塚のあり方を見直すためだと思います。
会見の短い時間しか見ていないので、村上氏が人格的にすぐれた方であることを期待したいです。

幹部の方々に、心底「宝塚歌劇団が潰れてしまうかも」という危機感をもって、真摯に取り組んでいただきたいです。
現在マスコミは大騒ぎ中で歌劇団は四面楚歌状態です。遺族側と劇団の交渉にこれから入っていくので、遺族側弁護士の定例会見が開かれる度に、しばらくはマスコミも盛り上がるでしょうが、いずれは静まっていくとも思います。
マスコミが騒がなくなったことで、のらりくらりと現状維持を続けていくことだけは、絶対にやめて欲しいです。

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日本は変換期を迎えている

宝塚から「パワハラ」をなくすことは、厳しい上下関係を無くしていくことだと思います。
宝塚だけでなく、スポーツ関連や部活や芸事など全般に「先輩が後輩に無理難題を強いる」ことが当たり前だったり、過度な上下関係が存在しています。

宝塚だけの問題ではありません。特に宝塚は音楽学校時代からずっと過度な上下関係が長く続いているのが特徴です。

今、日本ではそのことに対して問題意識をもつようになり、その変換期にあると思います。 

宝塚は、その上下関係を「伝統」として継続してきているので、上部に位置する人たちが積極的に解消しようとしないと出来ないことだと思います。

現在の宝塚総バッシングの中で、宝塚に関わる全ての人が「今のままではいけない」と気づいていらっしゃると思います。危機意識を抱かれているでしょう。

宝塚の音楽学校の110周年の式典では、音楽学校で講師をつとめる寿ひずるさん、立ともみさん、南風舞さん、ちあきしんさんが本科生の祝舞で歌っていらっしやいました。OGさんたちが沢山講師として入っていらっしゃるのだなと思いました。
劇団の振付も沢山のOGさんたちが担当されています。
本当に多くのOGさんたちが劇団のスタッフとして関わられています。
一番上に位置するその方々から、まず「厳しい上下関係を是正すること」を誘導していかれたら良いのではないかなと思います。礼儀を重んずることはもちろん大切ですが。(見当違いかもしれませんが)

各組の最上級生も、その方たちの前では下級生です。
「調査報告書」にも書かれていましたが、全員が是正していこうとしたら、正しい伝統を守りながら、悪しき伝統は変えていけるのではないかな?と思っています。

はじめは試行錯誤もあるでしょうが、「宝塚愛」で変わっていけるのでは?こういうところで皆の共通意識である「宝塚愛」をいかして欲しいです。

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宙組公演に付いての懸念

この炎上状態で、宙組東京公演を上演しても大丈夫なのだろうか?と心配な気持ちもあります。

退団者(優希しおんさん、花宮沙羅さん)もいらっしゃるので、舞台に立つことなく退団になることは避けたいだろうと思いますが。

「報告書」には、宙組内で上級生と下級生が分裂状態であることが記述されていました。
会見で理事長は、退団希望は聞いていないと言い切られていましたが。

宝塚の公演は、大人数が舞台に立つので、一つにまとまることが何より大切です。

宝塚での新生宙組の舞台は、新体制で一丸となろうとしてる気合いが感じられました。
ショーは目まぐるしく展開していくので、一体感が無いと事故が起きてしまう心配もあります。

まだ組内がゴタゴタしてる状態で、公演を強行することは避けた方が良いように、お節介ながらも感じています。

「さぁ、再出発!」と皆で一つになれるのなら、あの素晴らしい舞台を披露してもらいたいと思います。

いろいろと思うところがありますが、宝塚の舞台を観たら感動し応援したい気持ちになっていくと思います。

これからの宝塚の改革に期待していきたいです。

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