説得力のあるトップ真風さんなのに
こんにちは、くららです。
宙組 東京宝塚劇場 大千秋楽公演を配信で見ました。
宝塚大劇場での『NEVER SAY GOODBYE』でも、とても感動していましたが、東京公演は更に更にパワーアップしていて別次元の素晴らしさで、大感動でした!

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宙組のコーラスの力と歌唱力

フランク・ワイルドホーン氏の素晴らしい楽曲の数々を、厚みのあるコーラスで聞かせてくれました。

芹香斗亜さんが昨日の「カフェブレイク」に出演されて、コーラスについて語られていました。

初演の映像を見て、熱量、コーラスの圧が伝わってきたので、「初演の方々を乗り越えよう」、「コーラスの宙組」と言われているので、その名を汚さないようという思いで、いらっしゃるとのこと。

公演中も、崩れてきたな、機微が甘くなってきたなと思ったら、お互いに言い合うようにして、クオリティは絶対下げたくないという思いで、コーラスに臨んでいるそうです。

「コーラスの宙組」というプライドが、高いクオリティを保ち続けているっているのですね。

真風さんも先日発売された宙組本の中で、下記のようにコーラスについて話されていました。

「宙組の良いところとして、コーラス力をあげていただくことがありますが、下級生に至るまで意識を高く持って練習している姿をよく見るので、自分自身も身の引き締まる思いになりますし、みんなを頼もしく感じます」と語っていらっしゃいました。

ただ伝統でコーラス力があるのではなく、伝統を守り継いていこうという、宙組生の意識の高さで地道な努力をかさねていることが、素晴らしい「コーラスの宙組」をつくっているのですね。

美風舞良さんが宙組から組替されても、また歌の得意な上級生が退団されても、変わらずコーラスが素晴らしいことの理由を知ることができました。

そして、コーラスだけでなく、ソロで歌う方たちそれぞれも、本当に歌がお上手です!
音程が安定していて、声量が十分にあって、芝居心があるから、歌のストレスが全くなく、歌の迫力があって、ビンビンと心に響いてきて、何度も心が震えました。

真風さんと潤花ちゃんは歌が得意ではありませんが、ストレスの全くない歌を十分に歌われていました。
潤花ちゃんが宝塚大劇場の時より、大分上達されていたことを感じました。
ただ二人のデュエットだけは、まだまだ進化の余地があるように感じました。

真風さんの組づくり

宙組本の中で真風さんが下記のように話されていました。

「人が組を作っているという風に思っているので、組としては、今、ここにいるみんなの魅力をたくさん出せる組であれたらいいなと思いますし、組が常にそのような状態でいられたらたらと思っています。お客様に、今の宙組って楽しいなと思ってもらえたら本望ですし、私はそこを目指したいなと常々思いながらやっています」

宙組の大千秋楽の配信を見ながら、真風さんの組づくりは、とても成功しているように思いました。
宙組生、一人ひとりの個性の魅力が溢れていて、生き生きと演技されていて、それが芝居の深みとなって、面白い作品になっていました。

トップ娘役に就任したばかりの潤花ちゃんは、昨年の今ごろが、『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』でのトップお披露目公演でした。

1作目から、トップ娘役として真風さんと良い雰囲気を醸し出して、輝いていたことに驚きましたが、真風さんの組づくりの姿勢が、潤花ちゃんの個性をしっかり活かすことができたのだと思いました。

ちなみに宙組本で、潤花ちゃんは「宙組根性NO1」に選ばれていました。
「宙組根性NO1」というタスキをかけて、力強くポーズをとっている姿が、とってもチャーミングで印象的でした。

宙組生のみんな大好き真風さん

カーテンコールの時の退団者の一言挨拶から、真風さんが組子からとっても愛されていることが感じとれました。

まず、退団者の中で最下級生の愛海ひかるさん
「(泣きながら)真風さんに出会えて幸せです。大好き!」と叫ばれると

「泣くの(とっても優しく)?ありがとう。よく出来ました」

と、いつもの幼稚園の先生のような、やさしい語りになりました。

それ以降も、それぞれの卒業生が、真風さんへの愛を訴えると

「ありがとね、みんな。大好き大好き言っていただいて、私も大好きですよ」

真風さんと宙組生との会話は、普段から幼稚園の先生のように、一人ひとりの心に寄り添って、やさしく話されているのかなと思いました。

宙組のトップスターとして組子から心から慕われていて、退団者は「宙組応援団になりたい」と言われていて、とても良い関係性を築かれているのだと思いました。

真風さんの下で、組子それぞれが育っていて、それぞれの魅力をふんだんに出せることができたので、『NEVER SAY GOODBYE』の大千秋楽が大大感動だったのでしょう。
真風さんが宙組本で語られていた「組づくり」は、大成功していると思います。

真風さんの懐が深い、素敵な人柄が、現在の宙組を作っているように思いました。
そんな真風さんのもとで、これからも良い作品が生まれていくことでしょう。

真風さんのご挨拶

真風さんは、とても頭が良くて機転がきく方なので、とても的を得たしっかりしたご挨拶をされ、進行の仕方もお上手です。
その場の空気を読み取ってのお話の仕方が、のほほんとして温かいので、そのご挨拶の時間は癒しの空間でもあります。

真風さんは最初のご挨拶は、
「全力で駆け抜けた1ヶ月間、今日のこの日を無事迎えられたことの安堵とともに、多くのお客様からの温かいご声援、ご協力に心からの感謝の思いでいっぱいです」でした。

配信で見ている人たちに「お茶の間のみなさん」と呼びかける言葉になごみます。

「明日を生きる一助になることのできるような舞台」という言葉をよく使われますが、本当にその通りの舞台だなと思います。

宙組は千秋楽に「客席との一体作業」をあまりすることがありませんが、今回はありました。
真風さんが「宙組」と言って
宙組生が「ワンハート」と叫んで
客席と宙組生は手でハートを作りました。
その一体作業もとてもなごやかでした。

最後の緞帳前では
「温かい愛をありがとうございました。宝物が一つ増えました。しばらくお会いできなくなりますけど、皆様に楽しんでいただける舞台をつくれるよう精進してまいります。みなさまも応援の準備をよろしくお願いいたします。見ていたいここにいたい気持ちは尽きませんが、次お会いできるその日まで、本当にありがとうございました」

真風さんのトップ力

今回の配信を見ても、真風さんのトップ力をとても感じました。

しかし巷では、真風さんトップにしびれを切らしそうなファンも多くいます。

宙組には、芹香斗亜さんが、2番手として長く控えていらっしゃいます。
全組の中で一番トップスターになるのに一番ふさわしいと思っているファンが大半だからでしょう。私もそう思う時があります。

そして桜木みなとさんも、番手があがるべきだと思っているファンが多いです。

なのに、人事に変化がないため、そのじれったいファンの思いが、真風さんに向かってしまいます。

ポスター、先行画像での説得力

そんなファンの心がじりじりしている時に、
真風さんのリサイタル『FLY WITH ME(フライ ウィズ ミー)』の先行画像が公表されると、「格好良い!」という言葉に尽き、そのじりじりとした思いは吹き飛ばされました。
自ずとその公演の魅力にひかれていきます。

その後『FLY WITH ME(フライ ウィズ ミー)』のポスターが公表されても、そうでした。

宙組『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』の先行画像が公表された時も。

公表される、1枚1枚が男役として完璧に格好良いので、何も言えなくなります。

それほど男役適性の高い説得力のあるトップスターです。

問題なのは、ファンがトップを熱望する芹香斗亜さんが2番手として長く塩漬け状態にされていることです。

真風さんの下に芹香斗亜さんがいらっしゃらなければ、誰も何も言わないでしょう。
今までも10作以上トップスターをつとめた方は、いらっしゃいます。

昨日の配信を見て、真風さんはトップスターに相応しい、大きな器のスターさんだと思いました。

ファンが、「もう退団されるのでは?」と思ったりしていることは、多分真風さんにも届いているでしょう。

しかし、ほとんどのファンは、真っ先に真風さんの退団を望んでいるわけでは無いと思います。

芹香さんのことを思うから、真風さんに話が及んでしまう。

芹香さんが長すぎる2番手時代を過ごす中、トップスターとして準備万端なので、芹香さんのトップが見たい、という思いから、真風さんが長すぎるという流れになっているように感じます。

本当に良い人柄の真風さんを見ながら、現在の流れは何とかならないのか思ってしまいました。

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