喜びに満ちた宙組大千秋楽配信感想
こんにちは、くららです。
昨日は宙組の大千秋楽公演配信で見ました。
真風さんがご挨拶の中で「千秋楽を迎えることができましたことをホッとしております。」と話されていましたが、千秋楽を迎えられた喜びに満ちていて、とても心が温まる良い千秋楽でした。

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最後まで可愛くて印象的だった遥羽ららちゃん

お芝居でのアドリブ合戦
『シャーロック・ホームズ』での、真風さん「退屈だぁ」のアドリブは、無事に千秋楽を迎えられたことで、かつてないフリーダムな真風さんのアドリブの独断場になっていました。

2番手時代の全国ツアーの『メランコリック・ジゴロ』の頃より、真風さんのコメディセンスが良いなと感じていましたが、今回のように、主演自由気ままにとなると、飛びぬけたコメディセンスを発揮されていました。
“退屈大魔王”が降臨。

そんな中に、ハドスン夫人として登場した遥羽ららちゃんは、「プンプン大魔王」とアドリブを返して、最高のセンスで、今回も大受けでした。


上記のブログに書いていますが、宝塚大劇場の千秋楽でも、アドリブが最高でした。

このシーンに登場するららちゃんは、舞台の様子が全く見えない舞台中央の扉の向こうにスタンバイしています。
耳で舞台の会話を聞いて雰囲気を感じ取って、ド~ンとドアを開けて第一声を発しているそう。

ショー『Délicieux』でも、ららちゃんは、ハッピーオーラ全開で、最高にキュートでした。

大階段でのご挨拶も素敵でした。

そしてカーテンコールで、退団者がズラッと並んだ中で、真風さんが退団者に「もう一言ずつ」と振られて

遥羽:「本当に今日という素敵な1日を一生忘れません。ホッとして今お腹がなっちゃいました。

真風:「お腹が鳴っちやったのう?そう!」

遥羽:「ビックリしました。(しばらく笑い)ありがとうございました。」

真風:「何それ。なんてこった。」

男役として最高に格好良い真風さんですが、組子たちと一緒になると、やさしい幼稚園の先生の雰囲気がにじみ出てきます。

この時も、ららちゃんをやさしく包み込んでいましたが、あまりにもららちゃんの発言が意外だったので、やさしいツッコミを入れられました。

退団者にとって、大階段を一人で降りてきて、ご挨拶をするのが、一番緊張する時なのでしょうね。
ららちゃんは、それが終わってホッとして、お腹が空いていることを体が教えてくれたのですね。
普通お腹がなってもそんなお話を公にしませんが、それを敢えて話すのが、ららちゃんの素直で憎めない可愛いところだと思います。
そしてこの発言は、ららちゃんの可愛さと共に、みんなの心に残ることでょう。

心にジ~ンと来た同期の絆
「ビバ!タカラジェンヌ」に出演した時に、ららちゃんが同期の月組の暁千星くんとの思い出を語っていました。
2人は初舞台後の組まわりが一緒で、東京公演の終演後にクリスマスツリーを見に東京駅の方に行って、ツリーの前で一緒に写真を撮った記憶がららちゃんの中に鮮明に残っているとのことでした。

私はそのふたりの光景が思い浮かんできて、胸がジーンとしました。
2人は中学を卒業して入学、入団しているので、組まわりの時は一番若い年齢。その年齢だと、親元でぬくぬくと高校生活を送っている人がほとんどですが、社会人1年生として舞台に立っています。
舞台では初めてづくしで、必死だったと思います。

そんな地方出身のふたりが、終演後に東京の街に出て、クリスマスツリーを見ながら、いろんな思いを共有したのだろうなと思います。
希望や期待とともに不安や心配もあったことでしょう。

暁千星くんも一緒に組まわりをしたららちゃんの存在は、とっても大きいと話されていました。素敵な娘役に成長したららちゃんが退団するのは、とても残念だとも。
「劇団でららちゃんと会えなくなるのは寂しい」という表現をされていました。

劇団で会えなくても、同期の絆は一生のものなのでしょう。

芹香斗亜アントワネットの冴えたアドリブ

大劇場で初日を観た時、「王妃のお茶会」のキキアントワネットのアドリブに期待しましたが、滑り出しは脚本通りでアドリブが入らず、徐々に入っていくようになりました。

今回の大千秋楽では、「これでもか」という程アドリブがいっぱいで、キキちゃんの本領を発揮されていました。

マカロンのダンベルを軽々と持ちあげて、「すごい衝撃映像よ」

スミレ二人組につられて表情豊かに泣いたり。

そして雪組組替の和希そらクレープ公爵には、餞の意味がこもった言葉をかけられていました。

クレ…クレープ侯爵 アン…アントワネット

クレ:「ほめられ鯛!」
(魚のアクションをしながら王妃様にアピール?)

アン:「今日はクレープでもいいかしら。粉砂糖を雪のように振りかけたら、もっと素敵よ」

クレ:「ゆ、ゆき?」

アン:「みんなで見ているからね」

アン:「何か言い残したことあるんじゃないの?」

クレ:「NEVER SAY GOODBYE!」

アン:「今後に期待(鯛)」

和希そらくんの雪組での活躍に期待しています。
まるで打ち合わせをしていたかのような楽しい掛け合いでした。

キキちゃんとそらくんは、今回でお別れでは無く、別箱『プロミセス、プロミセス』があります。何とかチケットを入手したい!
・梅田DC  11月13日(土)~ 11月18日(木)
・東京建物 11月30日(火)~ 12月7日(火)

潤花ちゃんについて
潤花ちゃんは、この公演が本公演のお披露目だったのですが、とっても馴染んでいて、「ずっと宙組にいます」という貫録さえ感じられました。
トップお披露目公演という説明も無かったように思いました。

とってもゴージャスな雰囲気がありながらも、笑顔には親しみやすさがあって、いろんな色が出せるトップ娘役さん。
前向きなエネルギーに満ちているので、その存在に励まされます。
歌も大劇場の初日の頃に比べたら、とても上達されていました。

潤花ちゃんのキャラクターが真風さんとも、大らかな宙組とも、とても合っています。

潤花ちゃんを宙組のトップ娘役に抜擢されて大正解!
宝塚のトップコンビのマッチング能力は本当に長けています。
凡人には思いつかないものだからこそ、スゴイ!

7人の退団者について

90期1名, 91期1名, 94期2名, 95期1名, 96期1名, 98期1名と、研10以上の熟練された方々が残念ながら退団されました。

花音舞さん
分割するお花ではなく、髪飾りとお花に分けられていたので、真風さんに直接髪飾りをつけてもらって、とても幸せそうにされていました。
お花渡しは、元雪組トップ娘役の愛原実花さんでした。2010年に退団されたのでもう10年になるのですね。

綾瀬あきなさん
大階段を降りていらっしゃる笑顔が、澄輝さやとさんに似ているなと思っていたら、澄輝さやとさんがお花渡しで登場されました。
各組にダンスリーダーの上級生の娘役さんがいらっしゃらなくなることは残念です。

美月悠さん
轟悠さんに憧れて入団され、「悠」の文字を芸名に入れていた美月さんが、『パパ・アイ・ラブ・ユー』、轟悠ディナーショー『Yū, Sparkling Days』で共演され、轟悠さんとほぼ同じ時期に退団されるとは、ご縁が深いと思いました。

星月梨旺さん
ショーでの、タップのソロもされていて、「お得意」なのだなと思いましたが、『TOP HAT』では、みんなに教えていらしたほど、タップの名手だったのですね。お得意のタップで退団公演の有終の美を飾れて本当に良かったですね。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』での婦長役がとても印象的でツボにはまりました。

七生眞希さん
「スカイ・ナビゲーターズ」と「スカイ・レポーターズ」の両方で長年お馴染みでした。

里咲しぐれさん
瞳が美しくて、凛とした美女で、可憐で娘役さんらしい舞台姿でした。

大千秋楽の真風さんについて

お芝居、ショーでは「男役・真風涼帆」を究めていらっしゃいますが、ご挨拶になると、やさしいお姉さんの「ゆりかさん」に戻られるところが素敵です。

異動者の紹介で、同期の凛城きらさんのことは「凛城」と呼ばれたのに対して、和希さんに対しては「和希のそらちゃん」と幼稚園の先生的な呼び方なのが対称的で、面白かったです。

同期は親しいゆえに、公の場で「ちゃん呼び」はしにくいのでしょう。

5月に梅田芸術劇場での『Hotel Svizra House』の全公演が無観客上演になって、悔しくやるせない経験をされたと思います。

だからこそ、本公演が宝塚、東京ともに無事に上演できて、千秋楽を迎えることが出来たことを、心から喜び感謝に満ちていらっしゃることを感じました。

宙3本じめ
真風さん率いる宙組で、千秋楽に客席と一体となるアクションをされることは珍しいのですが、今回は「宙3本じめ」がありました。

「皆さんの健康とご多幸と無事に千秋楽を迎えられたことを祝して」
パパパン、パパパン、パパパンパン「宙」
パパパン、パパパン、パパパンパン「宙」
パパパン、パパパン、パパパンパン

掛け声は宙組生だけでしたが、熱気のある「宙3本じめ」に、宙組生たちのこの日を無事に迎えることができた感激が伝わってきました。

(「そら」という掛け声は、和希そら君へのエールにも聞こえました。宙組のそら君はピッタリだったのですね。)

本当に無事に大千秋楽を迎えることが出来て良かったです。
真風さんは「お客様の協力なくしてこの日は迎えられなかった」と仰っていましたが、生徒さんや関係者の方々の感染防止のための涙ぐましい努力なくして、この日は迎えられなかったでしょう。

本当にお疲れさまでした。緊張の日々を送っていらしたので、しばらくゆっくり休んでいただきたいと思いますが、間もなく次の公演のお稽古が始まるのでしょうね。

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