宙組『Xcaliburエクスカリバー』配信感想
こんにちは、くららです。
宙組『Xcalibur エクスカリバー』を配信でみました。

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『Xcalibur エクスカリバー』ざっくり感想

セットやほの暗い照明など通常の宝塚とは雰囲気が違い、台詞より歌とコーラスで綴られていて新鮮でした。

しかし配信の音量がおさえられていたので、いつも以上にボリュームを上げましたが、少々迫力に欠けていました。
実際に生で観劇していたら、鳥肌がたつほどの歌とコーラスの迫力だったのだろうなと思いました。このあたり配信の限界です。

ほぼ5人の出演者たちで2時間半を歌いっぱなし。歌が多くて本当にコンサート状態。
韓国では、主要キャストは複数で担当していました。主演のアーサーは4人。
宝塚では一人で担当で、ボリュームのある歌を歌い続けるため、喉に大きな負担がかかると思います。

2週間の公演期間に設定されていた理由がわかったような気がしました。残り1週間みなさんの喉が守られますように。

芹香さんの新生宙組にピッタリの作品

冒頭の金髪クルクルの芹香さんがとてもピュアで可愛くて、王冠をかぶるところも爽やかで、入団したての若手男役さんのような瑞々しさ。まさに「陽」の白アーサー。

2幕からは、怒りに支配され復讐心を募らせ闇に落ち、「陰」をまとった黒アーサー。ダークな色気が爆発し、ゾクゾクする程格好良い。

歌で緩急つけながら、自由自在に心のうちを表現されていました。

2番手という重要な位置で様々な役を積み重ねてこられたからこそ、引き出しが多くて、変化のある役を見事に演じられるのだと思います。
研17でリアルに初々しい青年を演じられるのは、芹香さんだけだと思います。本当に若々しい!

そして歌唱力が勝負で、コーラスが重要な役割を担っている韓国ミュージカル『Xcalibur』を、「コーラスの宙組」の歌の表現が巧みな芹香さんのお披露目に選ばれたことは、最高のマッチングだったと思いました。

今回に限らず、トップスターの魅力に合わせた海外ミュージカルの宝塚のマッチング能力はとても長けています。

お芝居のラスト、芹香さんが登ったセットが動いて王冠になり、そこに上から剣を象徴するセットが降りてきて、芹香さんが高く剣(エクスカリバー)を掲げて、美しいコーラスが流れる中、「これから始まるぞ!」という空気の中終わりました。

新生宙組がスタートしました。トップスター、芹香さんのはじまりの時です。スカイステージの番組でも下記日時に放送されます。

はじまりの時~新生宙組 芹香斗亜~

新生宙組・トップスター、芹香斗亜の過去の舞台映像やインタビューを中心に、お披露目公演が2023年7月23日に初日を迎えるまでの様子を放送。

8月1日  23:00~

また、芹香さんは、どんなコスチュームでも、素敵に着こなすコスプレスターだなと思います。

来年5月に『FF16』の上演が予定されています。既にFFぽい芹香さんが、今回の作品に存在していました。

早霧せいなさん、柚香光さんのように、2次元を担当されるのも適任だと思います。 

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スターシステムでは無い配役

2021年韓国ミュージカルの香盤順

アーサー ……キム・ジュンス(JYJ)、KAI、ソ・ウングァン(BTOB)、ドギョム(SEVENTEEN/DK)

ランスロット……イ・ジフン、エノク、カン・テウル

モーガン ……シン・ヨンスク、チャン・ウンア

マーリン ……ミン・ヨンギ、ソン・ジュンホ

グィネヴィア……チェ・ソヨン、イ・ボムソリ

・ウルフスタン……イ・サンジュン

・エクター ……イ・ジョンムン、ホン・ギョンス

太字が主要5役です。

韓国の香盤順に並べると

アーサー 芹香斗亜
ランスロット 桜木みなと
モーガン 真白悠希
マーリン 若翔りつ
グィネヴィア 春乃さくら

「芹香・春乃・桜木」が、「トップ・トップ娘役、2番手」でトリデンテと言われますね。
今回は、そのトリデンテの間に、真白さん若翔さんが入っています。

従来の宝塚のスターシステムでは、こんな逆転現象、ましてや路線外の経験値のない新人が重要な役を演じるということはありませんでした。

海外ミュージカルなので、様々な縛り等があって、今回の配役になったのでしょうか。

この配役は大成功だったと思います。

役の感想

若翔さんは、宝塚歌劇団の年度賞のアーティスト賞を受賞されるほど、歌唱力に定評があり、今回も低音の伸びやかな歌声が素晴らしかったです。

やはり「恐るべし真白さん」だった

大抜擢の研6の真白さん、お芝居が上手で存在感があって、初めての娘役とは思えないほど見事で堂々としていて、色気さえ感じました。ずっとスターをやっていますという貫録さえありました。

歌も本当にお上手でしたが、歌の量があまりに多く、かつ音程の高低差があって難しそうなので、もう少し練習する期間があれば、もっと完璧に歌えるのだろうと思いました。

これからが楽しみな春乃さくらさん

登場が30分後なので、ドキドキされたと思いますが、勇敢で聡明な戦う女性像が格好良く、美しく透明感のある歌声が素敵でした。

初日映像の時より歌がよくなっていて、回数を重ねるごとに実力を発揮されているのだなと思いました。

カーテンコールのご挨拶では、次々と可愛くポーズを決めていく振りがついていて、微笑ましくて親しみやすさがありました。

春乃さんのこれからが楽しみです。芹香さんとのコンビニも。

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安定の桜木みなとさん

髭が似合っていて、ダンディーで色気もあって、「兄貴」として抱擁力があり、誠実さがあふれていました。
抜群の歌唱力で、歌上手な人たちの中でも安心感があります。

出番は多くないですが、存在感のある2番手でした。

「ナウオンステージ」では、芹香さんと息があっていて、仲が良さそうで、「キキずん」で人気になっていくのだろうなと思いました。

赤チームのサクソン族

赤系衣装のサクソン族のメイクがすごすぎで、ギラギラと野性味がありました。

何と言っても、残忍で野蛮な王ウルフスタンン役の悠真倫さんのトサカのようなモヒカンとメイク!悪そのもので、怖すぎて、威圧感があって、舞台の世界観を深めていました。

その息子のアスガルを演じた大路りせさん。格好良くて迫力がありました。「ナウオンステージ」で芹香さんが大路さんのことを話されていました。桜木さんに続く路線スターの位置づけなのでしょう。

アスガルとして死んだ直後に、敵方の青チームの円卓の騎士となって笑顔で現れた時は驚きました。少人数でまわしているのですね。
芹香さんと真白さん

二人はお顔が似ていると言われています。

4年前芹香さん主演『群盗』に、真白さんは最下の研1で出演しました。
芹香さんと瑠風さんの少年時代の役がありました。

その頃から、芹香さんと真白さんは似ていたのに、真白さんはフランツ(瑠風)の少年役を演じました。
カールの少年時代は、真白さんより1期上の方が演じました。

主役の少年役なので、似ていることなど関係なく、上級生に振られたのでしょう。
宝塚はスターシステム、年功序列優先なので。

そういう宝塚のルールを思うと、今回の真白さんの抜擢は、とても例外的なことでした。

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韓国ミュージカル「エクスカリバー」

【テレビ】衛星劇場で放送

8月3日(木) 深夜2:00 – 午前4:45

アーサー……KAI【トリプルキャストの1人】

初演:(2019年6月15日~8月4日 韓国ソウル 世宗文化会館大ホール)

グットタイミングで放送されます。「衛星劇場」は有料チャンネルなので、私は見ることができません。

【映画】2023年9月22日(金)~1週間限定公開

ドギョム:アーサー王への軌跡~韓国ミュージカル『エクスカリバー』~アンコール上映決定!

2023年9月22日(金)~9月28日(木)1週間限定公開
【会場】全国31カ所の映画館
→会場リスト
TOHO系列

【料金】特別興行料金:2,300円均一(税込)

主人公のアーサー役を務めたSEVENTEENのメンバー ドギョムにスポットを当てたドキュメンタリーで、彼が出演した2021年公演の本編映像に加え、それに至る道程が収められています。

宝塚での舞台を見て、韓国ミュージカル「エクスカリバー」も見たいと思って調べたら、テレビでも映画でもあるようでした。
製作会社は、EMKミュージカルカンパニーです。

今回の縁で今後もEMKミュージカルカンパニーの韓国ミュージカルを宝塚で上演していくかもしれませんね。
EMKの韓国版のミュージカル『ベルサイユのばら』(原作 池田理代子)は、2023年12月に上演される予定です。(~2024年3月まで予定)

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