和希そら、優希しおん充実の宙組
こんにちは、くららです。
先日宙組公演「アナスタシア」の2回目を観劇した感想を書きたいと思います。

初日を観た時に、主要な役の5人しか活躍していないようなことを書きましたが、主要メンバー以外は「バイト」に精を出しています。
よく見ていたら、ここにも、あそこにも、「あの人が!」と嬉しくなります。

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和希そらくん

リリー役の和希そらくんは大評判です。
以前に星風まどかちゃんのことを「正にミュージカル女優!」と書きましたが、それと同じくらいにそら君はミュージカル女優しています。
そら君の女役としての芸達者ぶりは、「ウェストサイドストーリー」のアニータで「みんな知っている」ことでしたが、さらにパワーアップしています。
歌って踊れて演技も完璧!そして可愛くてセクシー、健康的に。

リリーの大活躍は2幕で、1幕では一瞬だけ(皇帝一家が殺されて嘆きのマリア皇太后(寿つかさ)の手を取って)出番があります。
初日はそれにしか気づかなかったのですが、1幕はバイトで活躍していました。
そのことを教えていただいたので、「和希そらを探せ」という気持ちを含めて、1幕を観ました。

第6場ネヴァ河畔の公園
後景でカップルが次々に登場して、それぞれ振りが違ってカップルの特徴が出ています。
(かげの見どころですね)

・真名瀬みら・天彩峰里
・優希しおん・小春乃さよ
和希そら・綾瀬あきな
・希峰かなた・里咲しぐれ

ダンサーの綾瀬あきなさんと素敵にダンスを踊っていました。
91期の綾瀬さんは、この公演でもとても存在感があり、様々なところで活躍されています。

第8場パリ行きの列車の中
そら君は、後ろから2番目に男役で水音志保ちゃんと一緒に座っていました。
はじめは列車が縦になっているので、はっきりお顔は見えず「わぁ、いた!」とわかる程度です。
その冒頭のシーンでは、桜木みなと君演じるヴラドが、話の中でリリーを誉めちぎります
こんなに誉められたら、そら君も内心「ウヒウヒ」喜んでいるのではないかなと思いました。

「ナウオンステージ」で、桜木みなと君とそのシーンの話になって
聞いているから」とそら君は嬉しそうに話していました。

縦向きだった列車が、横向きになっていき、それぞれのお顔がしっかり見えるようになります。

そら君は、フワッとした髪型にクロブチメガネ。コミカルな雰囲気で座っています。
「オーシャンズ11」でのカジノのシーンに現れたブロッコリー風の髪型のライナスを彷彿させてくれます。
そして、桜木みなと君演じるヴラドが急接近したりしますが、二人のからみは全くありません。そらくんは、列車の客なので。
「ずんそら」ファンには、とっても遊び心が感じられるシーンでした。

和希そら君に限らず、他の出演者たちも、あちこちで小芝居をしているので、真ん中のお芝居を観なくてはいけないし、他の人たちも観たいし、と目がいくつあっても足らない公演です。
必然的に何回も通いたくなります。

梅田芸術劇場が企画・制作の外部の「アナスタシア」は、コロナの影響で東京でも短い期間しか上演できませんでした。大阪公演は全部中止になりました。
そら君は、その短い期間の外部の「アナスタシア」を観劇していたそうです。強運だなと思いました。
真風さんとまどかちゃんは、宙組公演 『神々の土地』を上演する頃にたまたまブロードウェイで観ていらしたそうです。
その公演が宝塚で、真風・星風コンビで上演されるなんて、本当に奇遇ですね。

コロナであえなく中止になってしまった梅田芸術劇場企画・制作の「アナスタシア」も、ぜひ再演されることを願っています。
1981年に雪組で『彷徨のレクイエム』としてアナスタシア伝説が上演された時に、真風さんの演じていたようなフェリックス役は麻実れいさんでした。
そして約30年後の今年の公演で、麻実れいさんはマリア皇太后を演じていらっしゃいました。
ここにも不思議な縁を感じました。

ミュージカルとして、作品力がとても高い「アナスタシア」は、今回の宙組公演にとどまらず、「エリザベート」のように、宝塚でも外部でも大切に上演されていくような思いがします。

日替わりキキちゃんグレブのアドリブ

芹香斗亜くん演じるグレブは、一番お笑いとは縁遠い暗い雰囲気の堅物の役なのですが、「キキちゃんお得意のアドリブコーナー」があります。
「ナウオンステージ」でも、このアドリブのことが話されていました。
お稽古場から毎日面白くて、「今日は何をしてくれるのだろう」と期待していたそう。
「○○劇場」と稲葉先生に呼ばれていたとか。(○○は、聞き取れませんでした。)

面白いアドリブを入れても、直後にシラッと堅物グレブに戻っていくキキちゃんの様も見ものです。

優希しおん君のバレエのロットバルト!

バレエの場面は、オデットの潤花ちゃん、ジークフリートの亜音有星くんと、ロットバルトの優希しおんくんで、3人とも頑張っていますが、優希しおんくんのダンスの技術力の高さには、ただただ感動のみです。
「ナウオンステージ」でも、寿組長がお稽古場で初めて見た時に、見入ってしまって自分の歌を歌うのを忘れてしまったと言われていました。
ダンサーの寿組長が感動して見入るほどですから、本当に素晴らしいのだと思います。
組長さんも誇らしかったでしょうね。

昨年あたりから、「充実の宙組」という言葉をよく書いているような気がするのですが、生徒の実力のレベルがとても高い!
組全体としての歌唱力も一番充実していると思います。
コーラスが美しくて迫力があることも、宙組の特徴です。
感動のミュージカルを味わえるだけで素晴らしいのですが、いろんなところで宙組生の活躍も楽しめます。
観れば観るほど楽しめる中毒性のある「アナスタシア」だと思います。

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