宙組東京公演とこれからの新人公演問題
こんにちは、くららです。
明日、宙組東京宝塚劇場公演『PAGAD(パガド)』『Sky Fantasy!』の一般前売りが予定通り行われますね。

宙組東京公演について

劇団から東京公演について実施の有無については発表されていませんが、ラジオ関西の記事には「なお、宙組公演は東京宝塚劇場で11月25日~12月24日に予定されているが、現時点では実施の方向という。」と書かれていました。
明日から東京公演の一般前売りがされることから、東京公演実施の方向にあると思っていいでしょう。(しかし中止される可能性もゼロではない)

調査チームからの報告を踏まえて、生徒が安心して舞台に立てる状況とみなされたら、予定通り行われるのだと思います。

宝塚友の会の先行販売もあっと言う間に売り切れていました。
新生宙組の舞台を楽しみにしていらっしゃる方は沢山いらっしゃいますね。

星組カーテンコールのご挨拶

私は昨日星組『My Last Joke-虚構に生きる-』バウホール公演を観ました。

その前に「タカラヅカニュース」で、天飛さん初日の挨拶を見ました。
最後のカーテンコールで「温かいお客様の姿を見て、やっぱり宝塚が大好きだなぁって(涙をこらえる時間が少しあって)思います。この私のハートを皆様に、暗い役ですが、みんなも(周りの出演者たちをみながら)全力でぶつけるので、受け取ってください」と話されていました。

昨日私が観劇した時は「人生とは一瞬一瞬を積み重ねて生きていくものだと思います。今こうしてお客様と時間を共有できることが嬉しいです。明日からの公演も愛情いっぱい真心いっぱいで努めて参ります」と話されていました。(ニュアンスです)

天飛さんが仰るように、エドガーは暗い役で暗いシーンが多いですが、最後は天飛さんと詩ちづるさんの明るいシーンで終わります。
その後出演者たちの明るいご挨拶シーンがあり、天飛さんの歌があって、最後は出演者一同が笑顔で手拍子する中、幕が降ります。
フィナーレは無いですが、この終わり方も印象的で良かったと思いました。
暗い作品の中での、最後の出演者たちの笑顔が最高に輝いていて、公演中止で心が落ちていた私の心に、ハッピーを届けてくれました。

本日は博多座でのカーテンコールでの水美さんのご挨拶が良かったと話題になっていました。

水美「いろいろな発表があって、皆様にはご心配をおかけしていると同時に沢山の応援をいただいて、とても感謝しています。全組が揃って公演出来る日が来るよう引き続き応援の程お願いします」(ニュアンスです)

全組の仲間たちが公演出来る日を、タカラジェンヌたちも待ち望んでいらっしゃいます。

3週間前に悲しいことがありましたが、お亡くなりになった方のことを胸に刻んで、これからも幸せを届けるというタカラジェンヌの使命を全組のタカラジェンヌに果たしていって欲しいです。

月組東京公演と新人公演

月組東京公演が18日(水)から再開して、12名休演されていましたが、11名の方が本日から復帰されました。良かったです。

しかし10月26日(木)18時30分開演の『フリューゲル -君がくれた翼-』の新人公演は、複数の出演者よりインフルエンザウイルスの陽性が確認されたため、新人公演実施に向けた準備期間が確保できないことから、中止と発表されました。

舞台に復帰できても、終演後に新人公演のお稽古をすることは体に負担がかかるので、中止になるのは仕方がないと思います。
日にちを延期してでも上演して欲しいと思っていましたが、延期は無いようです。

私は宝塚大劇場で『フリューゲル -君がくれた翼-』新人公演を観劇していたので、東京の新人公演の配信で成長を見ることを楽しみにしていました。
宝塚では初日が開いて3週間後の新人公演の実施なので、どの役の方も粗削りな印象ですが、東京公演では皆さんとても飛躍されます。

今週の「タカラヅカニュース」では、新人公演トークが放送されていました。
このトークが撮影された時は、みなさん中止になるとは思ってもいなかったと思います。抱負を瞳をキラキラさせながら熱心に語られていました。

主演 ヨナス(月城かなと)…瑠皇りあ(103期)
ヒロイン ナディア(海乃美月)…花妃舞音(106期)
男役4人
ヘルムート(鳳月杏)…彩路ゆりか(103期)
ルイス(風間柚乃)…雅耀(108期)
トーマ(礼華はる)…七城雅(105期)
ゲッツェ(彩海せら)…一輝翔琉(107期)

公に「新人公演」としては実施できませんが、みなさんが公演に復帰されて安定したら、東京公演に向けて精進し続けた結果を上級生たちに披露する場が設けられると良いですね。

過酷な新人公演の問題

宙組の件から、新人公演の問題点も浮かびあがっています。

お稽古できない拘束時間が長すぎる

私は新人公演はお稽古期間から練習されているとばかり思っていましたが、新人公演の主演者とヒロインがトークする「宝塚友の会のステージトーク」に行くようになって、トークの中で、お稽古にとても制限があることを語られていて、驚くことが度々ありました。

新人公演のお稽古について
新人公演のお稽古は、初日の翌日から始める。
通常のお稽古期間には、新人公演のお稽古は一切しない。

開演前1時間から終演後30分の間は、本公演に集中するため、新人公演のお稽古はしない。
加えて、劇団の指示で終演後も拘束があって出来ない場合もある。

本公演終了後(16時もしくは18時半)のしばらく後からお稽古を始める。休演日も。
お稽古は、お稽古場が利用できる時間まで。(コロナの期間はお稽古場の終了時間がはやかった)。深夜にまで及ぶ時も。

早朝(朝5時等)に、家を出てお稽古をする。

睡眠時間を削っての過酷なお稽古になるようです。

素人考えでは、はやめに配役発表をしてもらって、本公演と並行してお稽古をしたら良いのにと思います。
本公演時間でも、間の「大休憩時間」などは、お稽古をしても良いのでは?とも。
コロナでお稽古時間が短くなって、そのあたり融通がつくようになったのかな?と思っていましたが、変わらずのようでした。

あまりに過酷な状況なので、このあたりもう少し融通がきくよう、見直しされた方が良いのかな?と勝手に思っています。

「労働基準法等」

新人公演のお稽古時間は、労働時間とみなされていないように思います。あくまでも自主的な「お稽古」ということなのでしょう。

36協定

労働基準法36条に基づく労使協定であり、従業員に法定労働時間を超える時間外労働や休日労働をお願いするために、必ず事前に結ばなければならない労使協定です。政府による働き方改革が推進される中、2019年4月から時間外労働の上限を超えて労働をさせた企業には罰則が課せられるようになりました。

「週刊文春」で、新人公演の過酷な状況についても記事になっていました。このあたり今後追求されていくかもしれません。

2024年4月以降の上限規制
2024年4月の猶予期間終了後は、建設業に従事する方やドライバーの方などは、長時間労働が是正され働きやすくなる一方、企業にとっては長時間労働をどう減らしていくか、大きな課題となっています。

宝塚の雇用形態(2019年ミヤネ屋での情報)

入団5年目まで…阪急電鉄の社員(給料・ボーナス)

入団6年目以降…タレント契約年俸制 個人事業主

労働基準法は、社員と個人事業主で違います。

研究科7年まで対象の新人公演は、次々とスターを誕生させていく宝塚の生命線です。
労基違反と言われないよう、是正されていくことは必要だと思います。

しかし「芸道」に「労基」は適用されるのか?宝塚の厳しい上下関係、指導などと同じく、簡単には割り切って改革できない部分だとも思います。

今までの長い流れの中で、タカラジェンヌは当たり前に過ごされてきたことです。新公学年の方は「新人公演に向けて頑張ろう!」と思われていると思います。

様々な難しい問題が山積していますね。

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