月組の『I AM FROM AUSTRIA』新人公演の主要メンバーが公表されました。3人とも「新顔」とも呼べるフレッシュな陣容でした。
「新人公演」は、以前も書きましたが、多くの人にチャンスが与えられる方が良いと思っていたので、今回は地味とも言われていますが、良い試みだと思います。
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新人公演メインメンバーについて
英 かおと(99期)うーちゃん……珠城 りょう
前回新公・本位田又八(本役:月城かなと)
「カンパニー」では、人気ヴォーカル&ダンス・ユニット「バーバリアン」のメンバーの一人として活躍。
先日の『ON THE TOWN』でも、警察官をはじめ個性を出して役を魅せていました。
99期最後の新人公演で主演に抜擢された意味は大きいと思います。(詳しくは後述の99期について)
白河 りり(103期)りり……美園 さくら
前回新公・朱実(本役:叶羽時)
りりちゃんは清楚で可憐な正統派ヒロインタイプの娘役さん。
2018年のタカラヅカスペシャルにコーラスで参加。『アンナ・カレーニナ』では、影ソロも。
先日の『ON THE TOWN』では、様々な可憐な娘役を担当していました。
美しい歌声が魅力。本役のさくらちゃんは歌がたっぷりある役だと思うので、歌唱力と可憐さで「白河りり」という存在感を発揮されるでしょう。
月組同期では、羽音みかちゃんが目立っていましたが、みかこちゃんは『ON THE TOWN』では男役を演じる場面もありました。
公表身長166cmと娘役としては高め。
そこに、170cmと公表している蘭世 惠翔ちゃんが娘役に転向しました。
転向直後なのでゆうきちゃんは、主演ヒロインに抜擢されませんでした。前回の大劇場では、男の中の男を演じていたので、転向には準備が必要なのでしょう。
月組期待の娘役さんたち
101期 天紫珠李、結愛 かれん
102期 蘭世 惠翔
103期 羽音みか、白河 りり
104期 きよら 羽龍
月組の娘役さんレースは熾烈になりそうです。
礼華 はる(101期)ぱる……月城 かなと
前回新公・吉岡伝七郎(新人公演:夢奈瑠音)
身長178cm 高身長でとにかくスタイルが良い!
2年に1度行われる「演劇人祭」に、同期の彩音星凪くんと共に出演していました。ビジュアルでは、彩音星凪くんが有望のように思われますが、歌唱力が今少しなので、ミュージカルという演目では、礼華はるくん抜擢になったのでしょう。
先日の『チェ・ゲバラ』では、大統領バチスタ付の軍人ルイスが好印象でした。
この役は月城かなとくんの代役をした風間柚乃くんのだったのかも?と思われ、良い役に巡りあえたことも運だと思います。
轟悠さんに「研16」と言わしめた風間柚乃くんは、100期生なので新公学年ですが、もう主演をする段階はとっくに乗り越えていて、脇役をまた専科生のように演じるのでは無いかと思います。
新人公演主演に選ばれるとは?
「新人公演主演」を経験することは、「スターコース」メンバーになります。
・「タカラヅカスペシャル」に出演できる。(2019年は100期以上)
・レビュー本に掲載される
・卓上カレンダーに掲載される
2020年宝塚卓上カレンダー 掲載メンバー(計24名)組替え後の体制で表記 [花組]6名 水美舞斗・優波慧・永久輝せあ・飛龍つかさ・帆純まひろ・聖乃あすか [月組]4名 夢奈瑠音・蓮つかさ・暁千星・風間柚乃 [雪組]4名 朝美絢・綾凰華・縣千・彩海せら [星組]4名 瀬央ゆりあ・綺城ひか理・天華えま・極美慎 [宙組]6名 桜木みなと・和希そら・紫藤りゅう・留依蒔世・瑠風輝・鷹翔千空 オレンジ初登場者
星組 天飛華音くんは新公主演をしたのに、選ばれていません。
同期の彩海せら君は選ばれています。雪組のメンバーが3人だけだったのも関係しているかもしれません。このあたり組によって平等ではありません。 |
その他にも、階段降りやルサンクの掲載形式、舞台写真の枚数、雑誌「歌劇」「宝塚グラフ」での扱い、スカイステージでの扱い…
宝塚は序列社会なので、「新公主演経験」というものは、一番の大きな要素になるようです。
新公主演者の回数の意味するもの
紅ゆずるさんのように、新公最後のチャンスで主演を1回だけ務めて、トップスターになった方もいらっしゃいますが、回数とトップスターになる確率には因果関係があるようです。下記の表を見たら明らかです。しかし異例も沢山あるので、新公1回の主演でもトップスターのチャンスはあります。
現トップ&予定者については、珠城りょうさん5回、真風涼帆さん5回、礼真琴くん3回、柚香光くん3回、望海風斗さん2回です。
新人公演経験回数 組替え後の体制で表記 花組 7人 4回 永久輝せあ(97) 3回 聖乃あすか(100) 1回 瀬戸かずや(90)・水美 舞斗(95)・飛龍つかさ(98)・帆純 まひろ(99) 0.5回 優波慧(96) 月組 7人 雪組 6人 星組 7人 宙組 7人 |
99期生と新人公演主演について
99期生は、今年新公学年の最後の年です。
100期生の抜擢が積極的に行われたため、99期生の新人公演男役主演経験者が昨年までゼロでした。
今年はじめて花組の帆純まひろが『CASANOVA』で、新人公演初主演をしました。(本役:明日海りお)
花組亜蓮冬馬君、月組輝生かなで君が有望とされていたのに、突然退団されたことは、残念でした。
帆純まひろくんの新公主演後の活躍
花組の帆純まひろくんは、新公主演を経験してから、顔つきが変わり、輝きが増したように感じています。
スカイステージの新番組「阪急沿線LOVEぶら」、第1回めは、花組一之瀬航季くんと共に、宝塚歌劇に縁のある阪急池田駅を街ブラする番組が放送されました。
私服でもスターとしてのオーラをとても感じました。
バウ「DREAM ON」にも一之瀬航季くんと共に特別出演もしていました。
そして幕が開いたばかりの花組公演、『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』では、瀬戸かずや社長のヴィッカーズ商会で、柚香光演じるハーヴィーの助手マシューとして目立っていました。
ショー『シャルム!』でも、カタフィル(地下愛好家の若手6人):優波慧、綺城ひか理、飛龍つかさ、帆純まひろ、聖乃あすか、一之瀬航季 その中の一人として活躍していました。
『新源氏物語』新人公演:六条御息所/柏木(本役:柚香光)を演じた時は、注目していましたが、聖乃あすかちゃんの活躍が目立つようになってから、その陰にかくれてしまったような感じでした。
今年『CASANOVA』で華やかな明日海りおさんの役を新公で演じて、殻を打ち破ったように思います。歌唱力は課題だと思いますが。
新公主演1回の経験が、帆純まひろくんをスターとして覚醒させ、輝かせたのでしょう。
99期生、二人目の新公主演者英 かおとくんも、この経験を経て、「スターの覚醒」「スターの仲間入り」になるといいなと思っています。
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