ミヤネ屋報道と諸々雑感
こんにちは、くららです。
本日は、11/6(月)の下記の2つの公開収録の開催の中止がスカイステージの公式サイトで発表されていました。

・「タカラヅカワンダーランド Meet&Greet~77期編~」【安蘭けい(77期)、 朝海ひかる(77期)、MC樹里咲穂(76期)】
・「タカラヅカワンダーランド Meet&Greet~95期編~」【水美舞斗、瀬央ゆりあ、妃海風】

「諸般の事情により」ということです。
現在のような状況の中で、同期談義は出来ないということなのでしょう。残念ですが仕方ないですね。

ミヤネ屋での報道

お昼のワイドショーミヤネ屋で、宝塚の話題が取り上げられていました。週刊誌報道は無視した、故人を尊重した参考になる報道内容だったのでご紹介します。

司会は宮根さん、読売テレビ報道局特別解説委員の高岡達之さん、弁護士の亀井正貴さん

外部弁護士らによる調査チームについて

「いじめはなかった」という認識は、劇団としての調査・ヒアリングによる判断なので、独立性の担保のため、外部弁護士らによる調査チームを立ち上げ、死亡の経緯・理由を調べると説明されました。
しかしこれは、第三者委員会の設置ではないそう。
「第三者委員会」の設置ルールに従っていないので、あくまでも外部弁護士らによる調査チーム。

宮根「宝塚歌劇団とか関連会社とか全く関係ない弁護士さんを呼んできて、自らでいじめがあったかどうかを調べるということですね」

高岡「直接の株主で無いにしろ、お客様がいるエンターテインメントですから、ファンの方にある種納得していただきたいということだと思います」

今年2月の劇団の調査について

高岡「お亡くなりになった女性の身になってこの一連の流れを見た時に、調査チームより前に週刊誌報道に対して自分たちで聞き取り調査をして、当事者たちが無かったと言っていることを根拠にいじめは無かったと強く断言なさっているんですけど、閉ざされた空間の中で上下関係があり、調査が終わった後もそこに出勤する人たちの間で、聞き取りなんてことが有効でしょうか?」

亀井「こういう内部で調査して『本当のことを言うはずは無いのではないか』というのが弁護士の普通の考えです。劇団は自分たちが調べられているという意識を持つべきだと思います。安全配慮義務は必要なんです。伝統は大事かもしれないけれども、それで何らかの悪要因が出てくるようであれば、安全配慮義務は当然主体としてありますから、劇団としては自分が主体では無く、対象であるという意識も必要では無いかなと思います」

宮根「否定すると言うよりも、もう1回1から調べていく?」

亀井「第三者委員会の調査チームも同じですけど、聞かれた本人が最初から本当のことを言うのは、なかなか難しいと思うんですよ、その中で生きていくわけですから。匿名性を確保して、責任を追及されることが無いようにしなければならないし、デジタル・フォレンジック(デジタル機器(SNS等も含む)から法的証拠に関する情報を抽出していく方法)っていうのは、デジタルですから言わなくても物証でいけるわけですよ。それを提供したら責任は問われないということもありますから」

「LINE」などは物証となるのですね。

宮根「やっぱり「うん?」と思うのは、今年2月のヘアアイロンが誤って当たってしまったというのが、週刊誌に出てしまうというのが、何なんだろうと」

高岡「内部通報者がいるということですね」

宮根「そういうことですね。長く押し付けたのと誤って当たってしまうのは全く違うわけです」

本当に「誤って当たってしまった」のなら内部通報者は出ないはず、という指摘が鋭いと思いました。劇団がこういう報道が出る裏を重く受け止めなければならなかったのだと思います。

高岡「命が失われてから、こういうことを申し上げるのは大変無力感をかんじるのですが、亀井先生がいろんな企業の問題をご覧になって弁護士さんの目からすれば最初の段階で、つまり週刊誌が報じた段階で、正直に言えるだろうかと言う疑問を持つとおっしゃいました。歌劇団として今から調べると言う調査チームを立ち上げたことは、それなりの判断だと思いますが、最初の段階でこの調査チームを作ってくれていたら、彼女は自らの命を絶ったでしょうか」

この高岡さんの話が胸に刺さりました。

まず「今年の2月に文春報道が無ければ、命が失われることは無かったのでは」と思いますが、それと同じくらい劇団がその報道を真摯に受けとめて、それ相応の対処をしていれば、命が失われることはなかったのかもしれません。

なかなかファンとしては、こういう意見は書けませんが、高岡さんの仰ることに一理あると思いました。

調査には時間がかかる?

宮根「ファンの方々が一刻もはやく安心して舞台を観られるように、調査チームの方々は時間をかけても透明性を出してはっきりするべきですよね」

亀井「そうですね。相当の時間をかけるべきだと思います」

亀井弁護士はLINEなどの情報をたどって時間をかけて調査していくことが大切だと話されていました。

宝塚歌劇団の公式のお知らせでは、「調査チームからの報告を踏まえて、生徒が安心して舞台に立てる状況とみなされたら、宙組の舞台が再開される」ということだったと思います。

宝塚が依頼している「弁護士らによる調査チーム」は、どのくらいの調査を考えていらっしゃるのでしょう。はじめは10月24日の公演再開が目途でしたが、現在は11月25日からの東京公演の再開が目途なのかな?と思っています。それ相応の時間がかかるという説明があるので、もう少し厳しい状況なのかもしれません。

このあたりが、何も公表されず、東京公演のチケットだけ完売しているので、「どういうことなのだろう?」とヤキモキしてしまう所です。

調査チームによって、問題点が浮き彫りになったら、今後2度と同じことが起きないように、改めていくことが一番大切なことです。この改革面は、公演が再開されてから慎重に練っていけばよいと思います。

歌劇団のあり方

「歌劇団が主体ではなく、対象と受けとめる意識が必要」という指摘も適切だと思いました。
劇団は今まで、伝統という名の上にあぐらをかいて、主体になっていけいけどんどんと生徒たちを率いてきましたが、生徒たちに寄り添うという立ち位置になったのは今回が初めてではないかと思います。千秋楽を死守して卒業生を送り出していることは、生徒に寄り添っていることだとも思いますが。

「劇団は主体ではない」という意識改革。

「お亡くなりになった女性の身になって」と高岡さんは話されていましたが、そういう姿勢が一番歌劇団に必要とされていると思います。

今までは、生徒たちの問題に対処することも導くことも「組」という組織に丸投げだったように思いますが、「女性の集団である組」の男性管理者が、またその上の上層部の人たちの在り方が変わる必要があるように、私は「ミヤネ屋」を見ながら、勝手に感じました。

公演の再開時期について

話はとんで、NHK朝ドラ『ブギウギ』の今朝の話です。『ブギウギ』の内容と宝塚歌劇団の現状がいろいろとシンクロしているなと思いながら見ています。

不況の波が押し寄せ、ヒロインのスズ子(趣里)が所属する「梅丸少女歌劇団(USK)」は、劇団員を一部解雇し、給料を2/3にカットすることを通達しました。

娘役トップスターの大和礼子(蒼井優)は、待遇改善を訴えてストライキをすることを決意し、スズ子(趣里)たち多くの劇団員もそれに従って、山寺にこもってストライキを始めました。
「桃色争議」として新聞で報道されるなど、世間に大きく取り上げられました。

今朝は、そのストライキ真っただ中で、部長が社長に対して下記のように訴えるシーンがありました。

「毎日お客さんが仰山劇場に詰めかけてくれはります。お客さんは幕が開くのを待ってはるんです。このままやとお客さんも離れてしまいます

幕が開くのを待っている客にこたえないと、客が離れしてしまうというのは、当たり前の考え方だと思います。宝塚の場合、「観客ファースト」では無いことをファンが受けいれてしまっている所もありますが。

ミヤネ屋の弁護士さんの話を聞くと、時間がかかってもしっかり調査して、今後の改革に繋げていくことが大切だと思います。でもファン心理としては、はやく幕が開いて欲しい。このあたり大きく矛盾しています。

現在、星組と月組の公演は出来ています。花組の別箱も大丈夫だと思っていますが、雪組の大劇場公演が延期になっています。

宙組の東京公演の一般前売りも直ちに売り切れて、宙組は東京公演から再開予定だと思っていましたが、諸々の中止が発表されている中で、何一つ確実に思えなくなっていて、先ほど書いたようにヤキモキした気持ちになっています。

でも、宝塚歌劇団がこれからも華やかに存続してくれることが一番大切なので、そのことのために最善を尽くして欲しいと見守っていきます。

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