花組人事と試練の全国ツアーとピュアな永久輝さん｜宝塚ブログ　くららのビバ宝塚！

花組人事と試練の全国ツアーとピュアな永久輝さん
こんにちは、くららです。
最近気になっていることがあります。
柚香光さんが2024年5月26日に退団されます。
5月27日からスタートする新生花組についてです。
永久輝せあさんが次期トップスターに就任されるだろうと、勝手に予想しています。

花組の路線スターについて

花組は現在上演中の『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』から、永久輝さんが２番手、聖乃あすかさんが３番手に就任されたばかり。そして二人に続くバウ主演経験者は、現在不在です。

各組の番手スターたち(2023年夏)

組	2番	3番	4番	5番
花組	永久輝	聖乃
月組	鳳月	風間	礼華	彩海
雪組	朝美	和希	縣千
星組	暁	極美	天飛
宙組	桜木	瑠風	鷹翔	風色
専科	凪七	水美	瀬央

各組の番手スターたち(2024年5月27日以降)

今のまま何も変化が無ければ、来年花組トップスターが交代したら、もっと花組の路線スターは不在になります。

組	2番	3番	4番	5番
花組	聖乃？	？	？
月組	鳳月	風間	礼華	彩海
雪組	朝美	和希	縣千
星組	暁	極美	天飛
宙組	桜木	瑠風	鷹翔	風色
専科	凪七	水美	瀬央

花組でトップ交代があった後、聖乃さんが２番手に就任されるだろうか？少し疑問です。

聖乃さんは、今年の７月から３番手に就任されたばかり。今年２回目のバウホール主演されました。東上主演で無かったのは、誰か聖乃さんの上に組替してくるからか？

永久輝さんのプレお披露目公演のタイミングで東上主演される可能性もあるでしょうか？

望海風斗さんは雪組に２番手として組替後に東上主演を２回続けてされました。東上主演を済ませておくことが２番手の絶対的条件ではありません。

スピード出世の永久輝さん、聖乃さん

今年の『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT』で聖乃さんは４番手でした。その次の公演で３番手。次の次の公演で２番手。このスピード出世は珍しいです。

そもそも永久輝さんが　３番手→２番手→２番手→トップスターという出世が異例だったためです。

花組の新公主演経験者

花組は、新公主演を２回経験した希波らいとさん(103期)がいらっしゃいます。

そして、綺城ひか理さん(97期)、帆純まひろさん(99期)、一之瀬航季さん(100期)、侑輝大弥さん(102期)、天城れいんさん(104期)。

新公主演をしたスターは沢山いらっしゃいますが、バウホール主演をしていないので、路線スターというくくりに入れない状況です。

	新公主演	別箱
綺城ひか理(97期)	1.5回	バウＷ主演
帆純まひろ(99期)	１回	バウWS主演
一之瀬航季(100期)	中止	バウWS主演
侑輝大弥(102期)	１回
希波らいと(103期)	２回
天城れいん(104期)	１回

この中で突出するためには、バウホールの主演をする必要がありますが、次の別箱まで既に決まっています。

永久輝さんのプレお披露目公演の時に、聖乃さんが東上主演をするのか？
それとも、希波さん、帆純さん、綺城さんのうち誰かがバウホール主演をするのか？

やはり誰か組替してくる可能性が高いようにも思います。

12月の花組全国ツアーを１年前と比較

2022年秋の花組全国ツアー

『フィレンツェに燃える』『Fashionable Empire』

公演日程:2022年10月14日（金）～11月3日（木）

出演者
トップ…柚香光
トップ娘役…星風まどか
２番手…水美舞斗
３番手…永久輝せあ
４番手…聖乃あすか
５番手…侑輝大弥

1年前は、本公演のようにメンバーが充実していました。

昨年の全国ツアーの裏

バウワークショップ『殉情』(２チーム)

主演…帆純まひろ/一之瀬航季
ヒロイン…朝葉ことの/美羽愛
２番手…希波らいと/鏡星珠
天城れいん

2023年永久輝主演全国ツアー

『激情』『GRAND MIRAGE!』
日程:11月17日（金） – 12月12日（火）(昨年より6日長い)

出演者
主演…永久輝せあ
ヒロイン…星空美咲
２番手… 凪七瑠海(専科)

綺城ひか理、帆純まひろ、一之瀬航季さん、侑輝大弥、(美空真瑠)。

娘役は、咲乃深音、美里玲菜、湖華詩、湖春ひめ花、七彩はづき、花海凛など。

１年前の番手スター勢ぞろいの全国ツアーと比べると、陣容が弱い印象があります。専科の凪七さんが出演されますが、それでもまだ弱い。

美風舞良組長、紫門ゆりや副組長(予定)、舞月なぎささん、羽立光来さんと上級生は充実しています。

柚香光スペシャルコンサート『Be Shining!!』

出演者…柚香光・星風まどか

聖乃あすか、希波らいと、天城れいん、(鏡星珠)
朝葉ことの、美羽愛

娘役さんについても、柚香さんのコンサートに朝葉さん、美羽さんをはじめとして、凛乃しづか、糸月雪羽、三空凜花、詩希すみれ、二葉ゆゆ、愛蘭みことベテラン娘役さんが集結しています。

柚香さんが出演されれば、コンサートはチケット難の大盛況間違い無いと思います。しかも手厚い陣容。

厳しい環境での全国ツアー

それに比べて永久輝さんは、２番手は只今上演中の公演が初めてで２番手を１回経験という経験値が浅い中、全国ツアーを主演としてまわられます。しかも昨年より日数が６日長いです。

そして出演メンバーに、男役の番手スターも、娘役のスターも揃っているわけではありません。

永久輝さんにとって「獅子の子落とし」のような厳しい試練の全国ツアーだなと私は感じました。

永久輝さんの心境

８月に永久輝さんが「ビバ！タカラジャンヌ」に出演された時に全国ツアーに対して、下記のように話されていました。

永久輝「やってみないとわからないので、やってみて学ぶこともあるだろうと大きく受け止めて、精一杯努めたいと思っています」

「やってみないとわからない」「大きく受け止めて」と言う言葉に、腹をくくった覚悟のようなものを感じました。

現在研13の永久輝さん。男役として鍛錬を重ねてきて、真ん中に立つ技能を十分に備えていらっしゃることは救いです。

珠城さんと同じケース

永久輝さんの初の２番手公演直後に全国ツアー主演というのは、元月組トップスターの珠城りょうさんと同じです。

珠城りょうさんも、全国ツアー『激情』『Apasionado（アパショナード）!!III』の主演を２番手時代に経験されました。

その直前の本公演『舞音-MANON-』『GOLDEN JAZZ』で初めて２番手羽根を背負って、全国ツアー後の『NOBUNAGA』『Forever LOVE!!』が龍真咲さんの退団公演で、その後月組トップスターに就任されました。

永久輝さんも珠城さんと全く同じに流れになるのだと思います。

お芝居の演目も『激情』で同じ。さらに当時２番手を演じた凪七さんが永久輝さんの全国ツアー『激情』でも同じ２役を２番手として演じられます。

珠城さんの場合は、月組の生え抜きで、２番手羽根を背負うのは遅かったものの、はやくから様々な真ん中の経験をされていました。さらに相手役は、前任から続いてのトップ娘役の愛希れいかさんでした。永久輝さんよりはトップに就任しやすい環境が備えられていたと思います。

但し珠城さんには、研９という若い学年でトップに就任する試練がありました。珠城さんは、トップの時のご苦労を退団後もよく話されています。本当に大変だったのだと思います。

永久輝さんも「VISA」のイメージガール就任と花組組替がほぼ同時期だったので、今まで様々な辛い思いをされてきたと思います。そしてここにきて急速なトップスター就任への舵取り。

珠城さんと永久輝さんは、辛さや苦労の内容が違うと思いますが、劇団による急速なトップ就任への采配が大きな試練となっていることは同じだと思います。

傍から見たら、もっと上手なやり方があったろうと思いますが、もう決定していることなので、最善に進んでいくことを願うだけです。

「VISA」コーナーで「夢の音楽会」の話

本日、「VISA」の宝塚のページで、永久輝さんの「今月のメッセージ」が更新されていました。
先日、タカラヅカ・スカイ・ステージで放送された「夢の音楽会」についてお話されていました。「憧れの人とデュエットする歌番組」で、永久輝さんがリクエストしたのは、元花組トップスター・春野寿美礼さん。

番組で語られた春野さんファンエピソード

永久輝さんは友だちに借りたDVDで春野さん主演『エリザベート』を見て、その後は自分で購入して毎日見るほど春野さんのファンになって、「ここに立ちたい」というきっかけになったそうです。でも春野さんは退団直後だったので、春野さんの生の宝塚の舞台を見ることはかなわず。
春野さんの退団後の初舞台『マルグリット』を観たと話されていて、春野さんのDVDやCDについて全部把握されていたので、どれだけ春野さんのファンなのか伝わってきました。(私も春野さんの大ファンだったので)

番組では、『エリザベート』の「闇が広がる」と『TAKARAZUKA舞夢！』の「世界の終わりの夜に」を春野さんとデュエットされていました。

「今月のメッセージ」で語られていたこと

「世界の終わりの夜に」(元X JAPAN、YOSHIKIさん作曲)は、音域も広くて難しい曲なので、春野さんの歌声を聞き込んで、発声や息の使い方、フレージングを学んだり、ハモリパートをCDの春野さん相手に歌って練習したりと、稽古に励まれたそうです。そうすると、自分の舞台での歌も変わったような気がされたとか。