期待しかない星組『RRR』を深堀、配信情報も
こんにちは、くららです。またお久しぶりになってしまいました。
「まだかな?」と待ち続けていた、星組本公演(宝塚大劇場のお正月公演)の演目がやっと発表されました!

大ヒット上映中のインド映画「RRR」谷貴矢先生で『豪華絢爛なダンシング・インドロマン・ミュージカル』化とのこと。

ショーは、演出家・指田珠子先生の宝塚大劇場デビュー作、『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』。
指田先生も、栗田先生に続いてショーが宝塚大劇場デビュー作になるとは、思ってもいませんでした!

どちらも意外に感じましたが、宝塚110周年の開幕にふさわしいチャレンジ作ですね。果敢に挑んでいく宝塚のフロンティア魂を感じます。

話題作をいち早く舞台化するスピード感にも驚きました。
来年のお正月公演も、今からとってもワクワクと楽しみです。

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『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』

谷貴矢先生担当

脚本・演出の谷貴矢先生は、外箱では大活躍されていますが、大劇場作品はまだ2作目なのですね。舞台機構をダイナミックに使ったり、色彩感覚も長けていらっしゃるので、スピーディな展開で豪華な舞台を魅せてくださるのでは?と思います。

2021年、月組『ダル・レークの恋』の潤色演出で、インドの作品の経験値をお持ちです。暁さんは「シバのヒンドゥーの神」のダンスなども披露されていました。
今年の春は、星組『Le Rouge et le Noir〜赤と黒〜』礼真琴さん主演で、潤色・演出の手腕を発揮されました。その延長で星組生の実力を活かしたインド映画の潤色・演出をされるだろうと、本当に期待でいっぱいです。

インド映画『RRR』について

『RRR』は英国植民地時代の激動のインドを舞台に、2人の男(ビームラーマ)の友情と使命がぶつかり合う様が豪快に描かれたアクションエンタテインメントです。

映画では、ビームラーマの二人が主役です。

インド映画史上最高製作費7200万ドル(日本円で約97億円※1 ドル=135 円換算)をかけた作品で、豪華絢爛な宮殿での闘い壮大な橋からのダイブ、大自然の中でのバラエティあふれるアクションなど、パワフルなアクションシーンが満載。さらに華麗な歌とダンスのシーンもたっぷり。
そして全世界で爆発的な大ヒットとなり、歓喜と熱狂を巻き起こしている超話題作です。

日本では公開(2022年10月21日)から半年以上経っても、復活上映やロングラン上演がされています。発声可能な応援上映やマサラ上映会(紙吹雪、鳴り物などで映画を楽しむ、インド映画ならではの上映スタイル)にも多くの人が足を運んでいるようです。

インド映画史上初のアカデミー賞も受賞
「Naatu Naatu(ナートゥ ナートゥ)」(作曲者:M・M・キーラバーニ)は、今年の【第95回アカデミー賞】歌曲賞を受賞しています。(インド映画史上初)

「ビームversion」にして3時間の映画を1時間半に?

映画ではビームラーマの二人が主役ですが、今回の宝塚版では、タイトルに「√Bheem(ルートビーム)」がついています。
礼さんがビームを演じて、「ビーム視点で再構築・新展開」していくようです。
暁さんがラーマを演じられると思いますが、多分ラーマに関してのシーンはカットされるなどして、1時間半の尺におさまるのでしょう。ラーマの恋人シータの出番も削られるでしょう。

ビーム美しく優しいジェニー(イギリス総督の姪)に恋をして、ラーマも協力します。ジェニーを演じるのは、舞空瞳さんでしょう。

ビーム  …礼真琴
ジェニー …舞空瞳
ラーマ  …暁千星

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簡単なあらすじ

1920年、インドは大英帝国の植民地であり、現地の人々は白人の権力者から差別的なあつかいを受けていました。

ビームは、インド総督のスコットに連れ去られた部族の少女・マッリを救うため、南インドの森から仲間とともに大英帝国の本拠地・デリーにやって来ます。

一方、ラーマは大義のため総督指揮下のインド人警察官となって従順に働いています。

2人は敵対する立場にありましたが、互いの素性を知らないまま、運命に導かれるように出会い、無二の親友となっていきます。

しかし、ある事件をきっかけに、2人の前に大きな試練が立ちはだかり、「友情か?」「使命か?」の選択を迫られることになっていきます…。

アクションは舞闘に

映画のアクション部分は、壮麗な舞闘に代えられて、宝塚の作品として新たに生まれ変わるようです。

映画の冒頭、ビームは森の中で虎と格闘するシーンがあります。「アクション部分は、壮麗な舞闘」ということから、その虎とのシーンも虎に扮しただれかとの舞闘シーンになるのでしょうか?

映画では、鉄橋で燃料運搬列車が爆発事故を起こして、巻き込まれた少年を2人で救出するなど、「やり過ぎ」感も半端ない人間離れしたアクションシーンが続出しています。そういうシーンが、宝塚ではどのように演じられるのだろうか?と興味津々です。

“ナートゥ”をご存じか?

先ほどアカデミー賞を受賞したとご紹介した「Naatu Naatu(ナートゥ ナートゥ)」は、インド総督公邸で開催されたパーティーでビームとラーマが圧巻のダンスを披露するシーンです。

字幕の「“ナートゥ”をご存じか?」が、キャラクターの教養やシーンの文脈を表現した最高の字幕と、とても支持を受けています。

超高速のナートゥダンスは、宝塚でも身体能力の高い礼さんと暁さんの「見せ場」となりそうで、楽しみにしています。
ショー以上にハードなシーンが多くなってしまうのでは?と心配に思うところもあります。

エンディング『Etthara Jenda』も歌とダンスで盛り上がっています。ビームラーマシータ(ラーマの恋人)3人が、歌い踊っていましたが、宝塚ではシータではなく舞空さん演じるジェニーが入るのかな?と勝手に妄想。でもイギリス人がサリー(インドの民族衣装)を着るかな?という疑問も。映画ではS.S.ラージャマウリ監督自らが登場したりもしていたので、そんなに深く考えなくてもよいのかな?

明るくて陽気で爽やかなエンディングは、インド特有の熱さも加わって、幸せな高揚感に満たされます。

タイトルの「RRR(アール・アール・アール)」は何の意味?

監督主演2人の名前にあるRを3つ重ねた『RRR』を仮題として企画がスタートしたところ、この仮題がファンの間で好評を博したため、そのままタイトルになったそうです。

英語では、「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」の頭文字。テルグ語、タミル語、カンナダ語、マラヤーラム語では、怒り戦争を意味するRの入ったそれぞれの単語と、意味づけられているようです。

主演のふたりは実在の人物

1920年、英国植民地時代のインド。
ビームラーマは実在の人物で、どちらもインドの独立運動の英雄。
しかし、実際には2人は出会うことはありませんでした。
「2人がもし出会ったら?」という発想から誕生したフィクション。実在の2人の空白期間の点と点をつないでフィクションとして作られたそうです。

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「シネマ映画.com」で7月5日から550円で配信

『RRR』を上演中の映画館もまだあります。7月28日からは吹替版も上映予定のようです。

「シネマ映画.com 」では、7月5日00:00から字幕版、吹替版が配信されるようです。配信を見るためには、「シネマ映画.com 」に登録必要があります。無料です。

『RRR』の配信は、字幕版、吹替版 ともに550円です。

→シネマ映画.comの『RRR』の配信

配信チケットを買ってみました。初回の視聴開始後から48時間、作品を見ることができるようです。中毒性のある作品のようなので、1回と言わず、48時間内に何回も視聴したいので、時間に余裕がある時に、初回の配信を視聴すると良いですね。

現在、Amazonプライムビデオでは、48時間のレンタル動画が新しく配信されていました。500円です。(7月6日追記)「購入」(期限なし)は2000円、2500円と高額でした。

星組ではインド映画は2作目

2007年に紅ゆずる・綺咲愛里プレトップお披露目公演として、マサラ・ミュージカル『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』が、1月に国際フォーラムで7月8月に梅田芸術劇場で上演されました。

インド国内で大ヒットして、その後世界各地で上映されたインド映画の傑作『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』を宝塚で脚本・演出は小柳奈穂子先生で舞台化。見事にインド映画と宝塚の世界観が融合して、コメディアンヌ紅ゆずるさんによって、とても楽しい作品になっていました。

東京フォーラムの公演には、礼真琴さん、瀬央ゆりあさんが出演されましたが、梅田の時はお二人は「阿弖流為」に出演されたため、代わりに七海ひろきさん、麻央侑希さんが出演されていました。

ボリウッドのトップ舞踊監督ファラー・カーンさんが、梅田で上演されていた時に来日してご覧になっていました。

当時塚口サンサン劇場で、『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』のマサラ上映会(紙吹雪、鳴り物などで映画を楽しむ、インド映画ならではの上映スタイル)があったように記憶しています。

その頃私の中でも、インド映画ブームが起きて、たくさんのインド映画を見ていました。でも『RRR』は同じインド映画でもスケールが全然違っていました。感動も!

「熱いぜ!星組」「燃えろ!星組」「進め!星組」「星組〜!パッショーーン!」の星組には、熱いインド映画の世界観がピッタリ合うと思います。

『1789』で、礼さん率いる星組の抜群の歌唱力とダンス力を堪能させていただきましたが、『RRR』ではさらに新たなたくさんの感動に出会わせてもらえそうで、期待しかなく、来年早々の楽しみができました。

レビュー・シンドローム『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』

お芝居の『RRR』が、ダンスと歌が多いハードなショーのような作品になりそうなので、『VIOLETOPIA』は、しっとりしたショーになれば良いなと勝手に思っています。

副タイトルは「レビュー・シンドローム」。シンドロームとは特定の原因や病態に基づいて、一連の症状がまとまって現れる現象を指す医学用語なので、そういう単語がレビューの後に使われていることが指田先生らしいなと思いました。原義は「同時進行」。

異界「VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)」に棲むもの達が、宝塚歌劇110周年の幕開きを盛大に祝います。この表現も、指田先生らしい。

『龍の宮(たつのみや)物語』、『冬霞(ふゆがすみ)の巴里』、『海辺のストルーエンセ』と、異色系の作品を産み出し続けている指田先生が、どういう世界観のレビューを魅せてくださるのか、楽しみです。

栗田先生に続いて、指田先生もレビュー作品で宝塚大劇場デビュー作となります。栗田先生と指田先生は2014年に同時期に入団されました。栗田先生が2023年8月宝塚大劇場デビュー、指田先生が2024年1月宝塚大劇場デビュー。二人は同期入団のライバル演出家として、これからも切磋琢磨しながら活躍していかれるのでしょう。お二人のどんなショー作品に出合えるのか、とっても楽しみです。

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