星組『Stella Voice』配信感想とある心配
こんにちは、くららです。
バウワークショップ『Stella Voice』配信で見ました。

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あっと言う間に終わってしまった『Stella Voice』

天華えまさんをはじめ、出演者たち17名がみんな歌上手で、ダンスも素晴らしく、1幕も2幕も「すばらしいな」と天華さんと若者たちの輝きに感動していたら、あっという間に終わってしまいました。

今までで最高とも思える感動で震わせてくれた『赤と黒』
「これぞ宝塚!」とお芝居ショーともに感激し通しだった全国ツアー
そして今回の『Stella Voice』
3つに分かれても、どの公演も高いクオリティで魅せてくれる星組の凄さを目の当たりにしました。

以前、5組に渡って『Bow Singing Workshop』が開かれましたが、ただ歌を披露するだけでは、緊張感がいっぱいで、見ている方まで手に汗を握っていました。

今回はショー形式の中に、みんなのソロ曲披露のシーンが点々とあって、自分で選曲したソロ曲をそれぞれが持ち味をいかしてたっぷり時間をかけて聞かせてくれました。この中村一徳先生の構成がとても良かったと思いました。星組生たちのフレッシュなパッションが伝わって来て、とても爽やかな公演でした。

この公演の目的はファンの思っていた通りだった?

最初にこのワークショップのメンバーが発表された時に、天華さんの活躍の披露と共に、105期の稀惺かずとさん大希颯さん、そして『ディミトリ』の新人公演の初ヒロインで高い評価を得た107期の藍羽ひよりさんの「より顔を知ってもらおう」という売り出しもあるのだろうなと思っていました。

まさにその通りでした。

華があってセンターが似合う天華さん

100期以降の新人さんの中に、ベテラン男役の天華さんがいらっしゃることで、場がピリっと締まっていました。

天華さんが出てくると「スター登場」という感じです。この公演のトップスター的な役割を担っていらっしゃいました。
宝塚らしい衣装が特に良く似合い、黒燕尾の着こなしや所作が一人だけ違います。「男役10年」の重みを感じました。後輩たちの最高のお手本になったことでしょう。コンテンポラリーダンスもソロ曲「愛の旅立ち」も素晴らしかったです。

日替わりMCは稀惺かずとさん&大希颯さん

天華さんが『街灯によりかかって』を歌う時、天華さんのリクエストで、男役さんたちが日替わりで出演されています。今回は男役最上級生の鳳真さんでした。こちらはプログラムに記載されていません。

プログラムに記載されている天華さんのトークの日替わりゲスト105期の稀惺かずとさん&大希颯さん。配信の日に二人をぶつけてくることからも、最初にファンが抱いていた思いは間違いでは無かったのでしょう。

星組らしい熱くて楽しいトークで、稀惺さんが天華さんとの思い出シーンを再現される時もありました。稀惺さんは貴公子のような楚々としたお顔立ちですが、「筆頭星組生」とも言える熱さと面白さをもっていらっしゃるよう。

えっ餞別?とちょっと心配になったことも

楽しいトークが続い、MCの最後に

天華「これから輝かしい未来を歩んでいくんだ君たちは。こらからの抱負などなど教えていただけますか」

稀惺「貴重な公演に出させて頂きとても幸せです。どれだけの皆さまのお力をいただいて公演ができているかを毎日身に染しみて感じています。天華さん千秋楽まで精一杯ついて行きますので、よろしくお願いします」

天華「プロポーズされました。お受けします」

稀惺さん「オウッ!」勇ましい声をあげて喜んでいました。星組の男役さんらしい!ロイヤル感あふれるお顔と雰囲気なので、まだ慣れていない私には、この体育会系ののりがとても新鮮に映りました。

大希「私も今回出演させていただいて、本当に沢山のこと、新しいことを学ばせていただきました。天華さんのお背中を追い続けて、これからも男役人生頑張ります」

天華「二人ともお受けしました。幸せになります」

軽いノリで仰ったのかもしれませんが、天華さんのこの応え方に、餞別ぽいものを勝手に感じて心配になってしまいました。でもよく考えると、「これからも一緒に頑張ろうね」のような。私の勝手な心配がどうか杞憂に終わりますように。

稀惺かずとさん&藍羽ひよりさん推し

1幕のフィナーレ前の、星組メドレーのラスト近くで、稀惺さんが『パッショネイト!』を歌い、ラストは稀惺さんと藍羽さんが『Bouquet de TAKARAZUKA』を歌われました。とってもお似合いのふたりでした。

2幕はじめは、天華さん中心の「Eros」コンテンポラリーダンスでした。天華さんのソロダンスと思っていましたが、鳳真斗愛さん、紘希柚葉さん、碧音斗和さん、世晴あささん、世晴未蘭さんも激しいダンスを踊っていらっしゃいました。

その後、ソロ歌披露で、まず稀惺かずとさん『オルフェンズの涙』(“ガンダムの歌”よりMISIAの歌)、そして藍羽ひよりさん『ダンスはやめられない』(“モーツァルト!”より)

このあたりの構成から、「稀惺さん&藍羽さん」の印象が残りました。

稀惺かずとさん(105期)

公演プログラムの写真を見ても、ロイヤル感ある稀惺さんのスチールが輝いて見えました。お化粧が上手になって、ビジュアルを上げてきています。舞台でも華があってキラッキラしています。スター性がとってもあると思います。

ソロ曲にMISIAさんの『オルフェンズの涙』を選んだところに、この公演に対する意気込みを感じました。とても難しくて、努力に努力を重ねて歌いこなされたのではないかと思います。力強い歌声で感動しました。
とっても舞台度胸があって、頼もしく成長されているなと思います。

同期の大希さんとニコイチで扱われていますが、この公演ては稀惺さんの方が成績が上なので、扱いも上のようでした。

大希颯さん(105期)

ひとかけらの勇気(“THE SCARLET PIMPERNEL”)

とってもお上手で歌い上げていらっしゃいました。 175cmの長身で肩幅も広く、男役さんとして恵まれた体で、芝居心があって、既に貫禄が感じられます。

藍羽ひより(107期)

ダンスはやめられない(“モーツァルト!”より)

歌もお上手でした。研3になったばかりなのに、娘役として雰囲気が出来上がっていて、とっても可憐で、出てくるとそこに花が咲いたような雰囲気があります。稀惺さんとの並んだ時のバランスがとても合っていました。

『1789-バスティーユの恋人たち-』の新人公演の主演のロナンは稀惺さんの可能性が高いと思います。オランプは藍羽さんがお似合いだと思いますが、下級生なのに2回続けてやるのは難しそうで、105期の詩ちづるさん、106期の乙華菜乃さんの、どちらかも?

星組はヒロイン候補の娘役さんも揃っています。

上手なのに抜擢されなくで残念

下級生みんな歌が上手でビックリしましたが、中でも素晴らしい!と思ったのは、礼真琴さんの歌を選曲した二人の男役さんてす。歌唱力満点の礼さんと比べられるので、礼さんの歌は敬遠されがちだと思いますが、礼さんへのリスペクトをもって果敢に挑んで素晴らしく歌い上げていらっしゃいました。

碧音斗和(104期)

バラ色の人生〜ムケーシュの歌〜
(“オーム・シャンティ・オーム−恋する輪廻−”)

碧音さんは今回の髪型がとても似合っていてあか抜けた印象をもちました。ビジュアル、実力を兼ね備えた方です。首席入団でした。

『ディミトリ』の新人公演では、綺城ひか理さんのギオルギを好演され、高評価をえていらっしゃいました。104期で新人公演の主演者がまだいませんが、碧音さんにチャンスがまわってくれば良いなと思います。星組は実力者揃いなので、組替をすればチャンスがあるかも、とさえ思いました。

羽玲有華(103期)

僕は怖い(“ロミオとジュリエット”より)

歌もお上手で表現力がありました。174cmの長身で目がキリッとしていて端正なお顔立ちで、舞台化粧をすると天飛華音さんに似た雰囲気があります。

102期の抜擢から一気に105期にとんでいるので、そのはざまで103期にチャンスが巡って来ないのは残念だと思いました。

期待を裏切らない鳳真斗愛さん(102期)

僕の願い(“ノートルダムの鐘”)

良い声で表現力豊かに、歌を堪能させてくださいました。聞かせるテクニックを持っていらっしゃいます。脚が長くてスタイルも抜群。どこにいても存在感があって圧があります。舞浜「VERDAD!!」のカラオケボックスの店員ローラをされた時の強烈な印象、特別な何かを持っていらっしゃる方で目が離せません。

娘役さんも歌ウマさん揃い

★紅咲梨乃(102期)
過去への旅〜Journey to the past〜(“アナスタシア”より)
とってもお上手でした。102期は都優奈さんに歌手として活躍されているので、紅咲さんにチャンスがまわってこないのは残念だなと思いました。

★詩花すず(107期)
顎で受けなさい(“ME AND MY GIRL”より)

表情豊かにとっても気持ちを込めて歌われていて良かったです。
美園さくらさんの従姉妹さんだそう。歌が上手なことや雰囲気が似ているなと思いました。楽しみな娘役さんです。

★碧羽陽(107期)
カラー・オブ・ザ・ウィンド(“ポカホンタス”より)
ロケットやダンスの時に陽のエネルギーがあふれていて、目がひかれる娘役さんです。
歌もとってもお上手なこと知りませんでした。

★星咲希(103期)(期の記述を間違っていました。おかやまジェンヌでもご紹介していましたね。ご指摘ありがとうございました。)
心はいつも(“パパラギ”より)

綺麗な声で、雪組のお姉さんの希良々うみさんもお上手ですが、さらにお上手な気がしました。本公演でもっと使われないと勿体ないです。

ラストには「星を継ぐもの」を17名で熱唱していました。
星組の将来は大安泰だと思いました。

充実している星組が、今回のワークショップで更に充実したように思います。
他の組でも、このようなワークショップが開催されると良いですね。

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