雪組全国ツアー人事と「婆娑羅の玄孫」について思うこと
こんにちは、くららです。
昨日、新生雪組全国ツアー『ヴェネチアの紋章』『ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-』が開幕しました!

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望海さんと真彩ちゃん

早速、望海さん真彩さん前トップコンビが初日を観劇されたそうで、愛が深いですね!

1週間後の水曜日に「はじまりの時~新生雪組 彩風咲奈~」が放送されます。6月10日23:30~
対談ゲストは、朝月希和ちゃんと望海風斗さん
初日を目前に控えた咲ちゃんの心境に迫るそうです。

先日放送された「宝塚プルミエール」の望海さんのナレーション収録日記に下記のように書かれていました。

宝塚の街ともお別れして、大量の荷物に埋もれて、自分の宝塚の歴史に埋もれました(笑)
でも一番ショックだったのは劇団内に入るのがすごく大変になったことです。。。引用宝塚こぼれ話

咲ちゃんの「はじまりの時」の対談ゲストとして劇団を訪れた時に、顔パスで通過できなかったのですね。
特にコロナの感染防止対策のため、余計に厳しいのかもしれませんね。

明日海さんの造語の退団して「偽タカラジェンヌ」になってしまった現実を目の当たりにされたのでしょう。
この望海さんの「ナレーション収録日記」では、朝美絢くん主演「ほんものの魔法使」のプログラムも手にして撮影されていました。
こちらの方にも、真彩ちゃんと一緒に足を運ばれるのかな?

愛にあふれている雪組ですね。

雪組全国ツアーの変則番手について

お芝居『ヴェネチアの紋章』について

配役発表の時から、『ヴェネチアの紋章』の2番手マルコの役は、綾凰華(98期)くんが演じることは決まっていました。
「ナウオンステージ」でお話しされていましたが、「ストーリーテラー」的な役目もあって、膨大なセリフの量だそうです。

原作ではマルコが主役で、初演では次期トップの安寿ミラさんが「最初で最後の2番手」だったので、2番手としての比重の重い役でした。
マルコの恋人の夢白あやちゃん演じるオリンピアは、遊女であり色っぽくて頭がキレるスパイのような役。

話を聞いていると、初演の役の比重と変わらないようなので、経験のない綾凰華くんには、突然の「2番手の役」は、荷が重いと思いますが、健闘されているようです。

柴田先生の作品を謝珠栄が演出されているので、歌詞やセリフはそのままでも、音楽と振付が一新されていて、まるで別の作品のようになっているそうです。
主演の咲ちゃんと希和ちゃんのラブシーンがとにかく多いそう、濃厚なものも。
2番手の綾、夢白コンビにも。

大人っぽい素敵な作品になっているようなので、楽しみです。

『ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-』について

30年前の初演『ル・ポァゾン 愛の媚薬』は、剣幸さん、こだま愛さんの退団公演で、2番手の歌上手な涼風真世さんが「歌手」として大活躍されていました。
幕開けから、吟遊詩人で涼風真世さんが歌って登場したのをはじめ、「愛の誘惑」のリンゴのシーンなど、「歌手」は涼風さん担当で、素晴らしい歌声を聞かせてくれていました。

その後、星組、花組の全国ツアーで演じられましたが、その時は2番手さんが涼風さんのパートを担当されて、歌上手さんでは無かったので、涼風さんの歌声を懐かしく思ったものです。

雪組で『ル・ポァゾン 愛の媚薬』が再演されると知った時に、是非歌える2番手で歌って欲しいと思って、「和希そらくんの組替が良いかも」と勝手に私は書いていました。

組替をしなくても、雪組に歌上手さんがいました。諏訪さき(99期)くんです。
涼風さんのところは、ほとんど、すわっちが担当されているようです。
2番手だった涼風真世さんのパート担当なので、ショーでは諏訪さきくんが2番手という感じのようです。
綾凰華くんは、お芝居の2番手役で大変だと思うので、このような分担はベストだと思います。

すわっちは、『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の新人公演でも、望海さんの難しい歌を見事に歌いこなされていました。
雪組きっての歌手です。ダンスもタップも芝居も万能。
99期生で首席の美園さくらちゃんに次ぐ次席でした。

「ナウオン」でも、とても晴れやかな表情で話をされていて、実力を発揮できる場を嬉しく受け止められているように感じました。
お芝居の方では、初演では真矢みきさんが演じたヴィットリオ役。
「貴族の庶子」仲間の眞ノ宮るい君と彩海せら君と、3人の明るいナンバーがあったり、コミカルだったり、最後はジーンときたり、だそう。

若さスパークリング!5人のホープ
5人の青年が歌う軽快なナンバー
・眞ノ宮 るい(100期)
・彩海せら(102期)
・一禾 あお(102期)
・聖海 由侑(103期)
・紀城 ゆりや(105期)

この5人の男役さんたちが若手のホープでしょうね。

適材適所の活躍
前回の雪組全国ツアーでも、雪組生が出演した凪七瑠海コンサート『パッション・ダムール -愛の夢-』でも、それぞれの得意分野で活躍していました。
歌える有栖妃華ちゃんがエトワール担当のようですね。

今回のような、番手にこだわらない、適材適所の活躍も良いと思います。

私は雪組全国ツアーは、愛知の千秋楽の頃を観劇予定です。今からとっても楽しみにしています。

『婆娑羅の玄孫(やしゃご)』について

なかなかポスターや配役が発表されませんね。

玄孫(やしゃご)という言葉はあまり使いません。
現在、テレビに評論家として出ている竹田恒泰氏が、「明治天皇の玄孫」(女系)とご自分で宣伝されています。

玄孫(やしゃご)とは?
孫の孫。つまり5代目にあたります。
子、孫、ひ孫、玄孫です。

轟さん演じる細石蔵之介は、佐々木道誉の玄孫です。
細石蔵之介は、大石内蔵助をもじった植田紳爾先生の創作した人物でしょう。

「婆娑羅」と言われた佐々木道誉は有名です。
現在月組で、南北朝時代の「桜嵐記」が上演されていますが、楠木正成と同年代の人だったようです。
楠木正成とその息子の3兄弟は南朝一筋でしたが、佐々木道誉は、寝返りを繰り返し、室町幕府で権勢を誇りました。

「婆娑羅」という言葉は、先例などを無視して傍若無人に振る舞い、派手な生活を送る武将のことだそうです。

『婆娑羅の玄孫』の出演メンバーに、「小林一三氏の玄孫の稀惺かずと君」がいます。

小林一三氏は、阪急東宝グループ創立者であり宝塚歌劇団の創設者です。

「玄孫」というタイトルと、「小林一三氏の玄孫」は、たまたまかぶっただけだと思っていました。
しかし、1期下の華世京君が大抜擢を受けていることから、稀惺かずと君も活躍するのではないかな?と思うようになって、この「玄孫」というタイトルに意味があるのかな?と勝手に思うようになりました。
(私の勝手な憶測ですので、悪しからず)

偉大なスターかつ指導者である轟悠さんの最後の舞台は、出演者たちには、最良の学びのできる、受け継ぎの場だと思います。
そこに「小林一三氏の玄孫」がいる意義は大きいと、勝手に思っています。

華世京君と稀惺かずと君の共通点
105期、106期の代表する男役さんのホープです。
文化祭A班の主演と、歌唱のソロから全員の歌声をリードしていました。

105期 稀惺かずと君 「エクスカリバー」からの「未来へ」
106期 華世京君 『NEVER SAY GOODBYE』から「One Heart」

二人は、日本女子大学付属高校出身です。(これは、たまたまの偶然でしょう)

2021年大河ドラマ『青天を衝け』の主人公は、渋沢栄一です。
小林一三は、渋沢に負けない「西の実業王!天才起業家」
多くの偉業を成し遂げられましたが、宝塚歌劇団という素晴らしい世界をつくってくださり、私はいつも小林一三翁にロマンを感じています。
コロナ禍後の経済復興には小林一三翁のロマンが必要なような。

『婆娑羅の玄孫』のチケットも手に入ったので、とても楽しみにしています。

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