「ハリウッドゴシップ」初日感想こんにちは、くららです。
水曜日に『ハリウッド・ゴシップ』梅田の初日を観劇しました。

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「感想」を書こうと思いながら、他の記事を書いていたため、遅くなってしまいました。(一部ネタバレあります)

咲ちゃんが主演スターとして、「魅力があふれるスターさん」になっていて、とても嬉しかったです。

咲ちゃんに対して、期待をこめて辛口記事を書いていた過去

5月に『Brilliant Dreams +NEXT「彩風咲奈」』を見ながら、咲ちゃんの番組なのに咲ちゃんの魅力が打ち出せていないことを不満に思いました。
そして、次の雪組を託されるだろう咲ちゃんに、「お節介オバサン」根性から、「ブレイクできない彩風咲奈!望海風斗が心配中?」というブログ記事を書きました。
その記事が検索でヒットするのか、何故か読まれる回数が多くて…
「辛口めの内容だったため、消した方がいいかなぁ」と思いつつ、「こんなお節介オバサン」の記事の内容を、咲ちゃんが飛び越えてブレイクしてくれることを期待して記事は残しました。

「FNSFうたの夏まつり」出演での超絶脚長スタイルの粋なキザリとウィンクで、咲ちゃんの「魅力全開スイッチオン」を感じました。
10月のはじめに放送された、スカステのキャトレーブ25周年公開番組「SNOW Revolution」に永久輝せあ君、綾凰華君と3人がゲスト出演。(収録は東京公演中)

個性豊かなかけ声対決がありました。、
咲ちゃんは、心から好きなものを頭に思い浮かべて、お腹の底から

「ハラミ〜!!」と男前に叫びました。

『Brilliant Dreams +NEXT「彩風咲奈」』の最後の回は、望海風斗さんとの「宝塚愛対決」でした。
掛け声対決では、望海さんの男くさい「ドッセイ!!」という力強い掛け声に対して、咲ちゃんは小さな声のスタイリッシュな「ドッセイ」でした。
その時、咲ちゃんは咲ちゃん流を貫いていくのだなぁと悟りました。

しかし、公開収録では、当時の望海さん風味の男くささと勢いが、咲ちゃんにのりうつったようでした!
しかも「ハラミ」に加えて、「ミノ」などお茶目な発言も。決して作った感じでは無く自然体。

咲ちゃんの殻は打ち破られて、ブレイクスルーしていたのを確かに感じました。

この公開収録での3人の真ん中としての存在の仕方と、今年の前半の『Brilliant Dreams +NEXT「彩風咲奈」』での存在の仕方は、全く違っていたと私は勝手に解釈しています。

「観劇の感想」までの前置きがながくなってしまいました。
やっと本題です。
今回の『ハリウッド・ゴシップ』は珍しく、関東での公演が先でした。(2019年10月11日(金)~ 10月17日(木))
咲ちゃんが好演し、「彩・彩・潤花」の持ち味がいかされ、雪組生みんなが健闘しているという、とても良い評判が流れてきました。

そして水曜日に、楽しみに劇場に足を運びました。
噂通り、いや想っていた以上に素敵な公演でした!!
咲ちゃんは、次期トップとしての準備はOKかな。

咲ちゃんの2番手初主演『CAPTAIN NEMO』も、関東の公演が先で、梅田の公演が2年前の9月16日(土)~ 9月24日(日)でした。
評判はもはや「伝説化」している 奇っ怪作品。主演の力でねじ伏せて魅せるほどの力は、当時は無かった…

でもトップスター望海風斗さんの下で2年間2番手修行をやってきて咲ちゃんは、主演として華がキラキラ発光していました

そして「作・演出/田渕 大輔先生」の作品、発想、切り口、見せ方など、とても良かったところも多かったですが、脚本の書き込みが浅い部分がきになりましたが、
今回の咲ちゃんを中心とする「彩・彩・潤花」は、脚本のマイナスな部分はねじ伏せて、、最後の彩風・潤の清涼感あふれるダンスで、スカッと爽快なハッピーエンドを飾ってくれました!

登場人物たちの心情が分かりやすく、感情移入しやすかったところが良かったと思います。
全般に流れる曲が素敵で、ちょくちょくあらわれる「記者やカメラマン」をはじめとして、その他大勢の人たちのダンスシーンが多く、「アメリカのミュージカル」を観ている感が強く洒落ていました。

しかも今まで見た事の無いような「フィナーレ」が素晴らしく!満足度がさらにアップ。
さらにさらに、初日だったので、咲ちゃんの心のこもった温かい楽しい挨拶とカーテンコールが何度かもあって「雪組最高!」となりました。

この公演を望海さんはご覧になったのでしょうか?
KAAT 神奈川芸術劇場での公演のことを「俺の庭を咲ちゃんに譲り」と「歌劇」に書いていましたが、ご覧になったら「俺の雪組を咲ちゃんに譲る」確信されたかも。
(来年退団の噂は信じたくないですが…)

コンラッドの彩風咲奈くん

等身大の青年を「自然体」で演じていました。咲ちゃんの持ち味の「爽やかさ」が、様々な色を醸し出しながらも、やはり根は「爽やか」。
2番手ということで、今まで年上の役が多かったですが、やっと等身大の青年役に巡り合い、咲ちゃんの真っ直ぐな芸風が「コンラッド」という光と影の中で模索している青年像をわかりやすく見せてくれました。
脚長でスタイルが抜群なので、どのスーツも良く似合い、真っ赤なマタドールの衣装はカッコ良すぎて、「スター教育」を受ける前からスターでした。
歌を丁寧に歌っていたことも好感がもてました。滑舌が気になったり、かすれ声が聞きにくい時も。(歯の矯正が完全に終了したら良くなるのかな)

咲ちゃんの魅力とは、さらさら感と自然体かな。
こういうキャラのたっていない普通の青年を演じることで、その素の魅力がいかされていたと思います。

ジェリーの彩凪翔くん

美形で、華があって、色気があって、立ち振る舞いも超二枚目で、舞台上にいると、目が追ってしまいます。「美は正義」
個性的な役が生きる、キラキラのスターさん。目の美しさと力強さも魅力。
俺様的な我儘スターも悪い顔も、お手の物といった感じでした。
二幕の病んで狂っていく様をみて、憑依型役者のように感じました。狂いざまに圧倒されて鳥肌が立つほどでした。
今まで多彩な色濃い役を演じてきたので、その間に培われてきた「演技力」をあらためて感じました。

咲ちゃんがサラサラ、さっぱりなら、翔君はクドクド、ネッチョリ。
スタイル抜群の咲ちゃんと、美形の顔ときれいな目が魅力の翔くん。

この二人の持ち味が全く違うのが、「彩彩」の魅力だと思います。
そして1期違いの長い付き合いの中で、互いが信頼し合い尊敬しあっている関係性が「彩彩」コンビを超魅力的に。

ヒロインのエステラの潤花ちゃん

「華」があるのと、「ヒロイン声」で、芝居も上手で、特にダンスが得意で、歌は上達中。ヒロインにふさわしい人だと思いました。
身長164cmですが、長身の咲ちゃんには問題なくピッタリ。二人共手足が長いので、ダイナミックなダンスはみごたえがあり、美しいです。
エステらの凛とした芯のあるところが演技で伝わってきました。
映画撮影時のサロメの踊りが圧巻でした。

ポスターの衝撃度から、どんな強い女を演じるのかと思っていましたが、「ポスター」もでっちあげの「ハリウッド・マジック」のよう。この作品のインパクトを与えるために、コンラッドがエステラに殴られるという架空の構図で作ったのでしょう。(どこにも説明は無いけれど、そう思いました)

咲ちゃんと潤花ちゃんはとても合うカップルだと思いました。今後咲ちゃんのヒロインになっていくのでしょう。
歌が更に伸びていくといいですね。

フィナーレについて

彩凪くんと縣くんのデュエットは今まで見た事が無いもので、衝撃的かつ鮮やかさにワクワクしました。

フィナーレ黒燕尾のダンスは、迫力ありました。KAORIaliveさんの振付だそう。
縣くんもドンドン男臭くなってきていて、とてもスターとしての存在感があり、まだ101期なのに、雪組にいなくてはならない人です。
眞ノ宮るいくんも最近メキメキ頭角を出してきた踊れる男役さん。
煌羽レオさんは男役芸がしあがった、渋さが光ります。

最後の彩風・潤花コンビのデュエットダンスが、幸せが感が満ちていて、ゴージャスでかつ可愛くて、 ス・テ・キ!
美しいデュエットダンスを踊るコンビの誕生に心から拍手を送りました。
二人が次期コンビになるなんて、どこにも発表されていませんが、私のいつもの勝手な思い込みです。

助演女優賞

ダイナーの女主人 早花 まこさん
間の取り方が絶妙で、出てくると必ず笑いが起こります。
この作品の良いアクセントになっていました。
88期生、研2で、2003年、樹里咲穂コンサート『JUBILEE-S』の中で今回と同じような「間」を披露していました。
樹里さんは下級生の発掘が上手なようで、その後も樹里さんの番組でユニークさを披露したりしていました。
久しぶりに「早花まこ」芸を見れてなつかしかったです。

往年女優アマンダの梨花ますみさん
日頃脇の芸に徹していらっしゃいましたが、お顔立ちが華やかなので「往年の女優」というアマンダの役がピッタリでした。
二幕最後の、コンラッドとアマンダの嵐のシーンで、目の化粧が崩れたアマンダの独特の哀愁が漂っていて、印象的でした。

この2人の味のある演技が、お芝居を重厚にしていました。
ダイナーの客の真那春人さんと羽織夕夏さんも良い味を出していました。

田淵先生は役者の個性を輝かす配役が見事ですね。

咲ちゃんの初日ご挨拶

千風副組長「ハリウッド映画よりも吉本新喜劇が大好きな彩風咲奈がご挨拶いたします。」
咲ちゃん「愛媛県出身ですが、土曜のお昼は吉本新喜劇を見て育ちました」
で、ドカンと笑いが。
「阪急電車で宝塚から30分」「梅田は宝塚の庭」とか、梅田にいる観客に親近感を持ってもらおうと、楽しいトークを繰り広げてくれました。

咲ちゃん「撮り直しがきく映画とは違い、一回一回の舞台の大切さを、ひしひしと感じました。これからも、どんな人と風景と物語と出会えるのか、楽しみでしかたがありません」
この話を聞きながら、この公演の内容では無く、この先の公演の事?とちょっと?が。
これから雪組を背負っていく立場として、先を見据えているのかな?と勝手に解釈。

「感想に花を咲かせながらたこ焼きとお好み焼きを食べてください」と言って咲ちゃんが話した後、幕が降りていく時に後ろで、翔くんがたこ焼き食べる仕草やお好み焼きのコテで食べる仕草をしていました。
超カッコイイのに「大阪人!」である翔くんのこの親しみやすさがツボでもあります。

咲ちゃんは翔くんのことを「凪様」と呼んでいます。これからは「凪様」と書いた方が伝わりやすくなるのでしょうか。
咲ちゃんはカーテンコールのご挨拶でも、望海さんのDNAを継いで、自分の言葉で客席を楽しませることのできる人でした。

咲ちゃんの進化を沢山感じることのできる公演でした。

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