「ロミオとジュリエット」B日程感想
こんにちは、くららです。
昨日「ロミオとジュリエット」B日程を観劇してきました。

初見は初日の翌日の2月15日でした。
その時に、あまりものクオリティの高さに驚いたのですが、2週間後はさらにレベルアップしていました。

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舞空瞳ちゃん進化が素晴らしい

特に進化を感じたのは、舞空瞳ちゃんのジュリエット!
礼真琴くんがずば抜けているのは、初日の時から変わりません。
今回バージョンは「強い意志をもっているジュリエットが話を動かしている」という趣でつくられています。
この2週間で、ジュリエットの中にさらに自信がみなぎって、芯のあるジュリエットの存在感が増したように感じました。
歌唱力もさらにアップして、安定していて、礼真琴くんとのデュエットが多いのですが、どのナンバーも聞き惚れました。

ロミオの髪型もまた少し変わったようで、ロミオの衣装も装飾が増えた?ようで。舞台でライトを浴びた衣装に何の違和感も無く二人にピッタリと思えました。

少年らしい礼真琴くんロミオと、可愛らしいジュリエットが、自然に舞台に息づいていて、最高の技能とビジュアルで魅せてくれるロミジュリです。
伝説のロミジュリ」になることは間違い無しだと思います。

B日程の配役

9役の役替わりによって、A日程と全く違う感動の舞台でした。
「Bパターン」は、歌唱力がとても安定していて、愛月さんの役を除くと、上から番手通りの役がついています。

……愛月 ひかる
ティボルト……瀬央ゆりあ(3番手)
ベンヴォーリオ……綺城ひか理(4番手)
マーキューシオ……天華 えま(5番手)
パリス伯爵……極美 慎(6番手)
ヴェローナ大公……遥斗 勇帆
愛……希沙 薫

死……愛月 ひかる

役替わりが発表された時から、一番気になる役でした。
私には「死=真風涼帆」のイメージがあるので、長身でガタイが良い方が適役と思っていたので、まさに愛ちゃんは、そのイメージ通り。
A日程での天華えまくんの「死」も、工夫をこらしてロミオの分身のような「死」で健闘されていましたが、やはり「死」にはロミオを包み込むような体の大きさがあった方が迫力が加わります。

愛ちゃんの「死」は、白い無表情メイクにサラサラのストレートの長髪で、トート閣下のような妖しさ。
その髪を振り乱して、指先の動きにまで拘って、ねっとり、ぬめっとした踊り。
ただ立っているのではなく、手すりに指を這わせたり、壁にもたれたり、斜に構えたり…、
そして「表情」が独特で、「目」にも表情があり、特に「見開いた目」に威力がありました !

圧倒的な存在感が光っていました。

ロミオに迫って、二人で踊るシーンが3か所ほどありますが、ロミオを操っている迫力があります。
狂気とか人外の役を演じたら愛ちゃんの右に出る人がいない「唯一無二」の個性が、あの世感がたっぷりの異次元の役で、最高に生かされていました。

セリフが全くなく、踊りだけで表現する役を、通常は「2番手」に振りませんが、そういう役でも実力ある「2番手」が演じたら、それなりに大きな役に見えることを証明してくれました。

フィナーレで大階段に娘役さんたちをはべらせて、その中央で足を組んでいる愛ちゃん。
「死」のメイクのままでも、色気だだもれに変わりはありませんでした。

これからも愛ちゃんにしか出せない「唯一無二」の個性は貴重だと思います。

ティボルト……瀬央ゆりあ

ハーフアップの長髪のカールヘアーに赤い差し色も入っていて、全体におしゃれな髪型で、端正な顔立ちにとても似合っていました。
ベリーショートのベンヴォーリオとは対極にあるような髪型ですが、どちらもイケメンで、ティボルトには華やかでゾクゾクするような色気も溢れていました。(ここが嬉しい発見)。
ただ、「すぐにキレる危ない男」感はあまりなく、「せおっち本来の人柄の良さ」は隠しようがない感じがしました。
根がピュアだからこそ、鬱憤を抱え続けていて、その思いが爆発するあたりの心情が良く伝わってきました。
歌は迫力が感じられました。ベンヴォーリオの歌より、歌いやすいのかな。

フィナーレの歌唱指導では、キラキラした華やかさにあふれたスターさんそのものでした。
95期のスターとしての可能性をやはり感じました。

その他配役

ベンヴォーリオ……綺城ひか理
仲間を想う優しさがしっかり伝わって来て、歌がやはりお上手!
高音も低音もしっかり出ていて、「どうやって伝えよう」のソロは心情がとても伝わって来て良かったです。
ベリーショートでは無く、おしゃれな髪型でしたが、マーキューシオと色目がダブっていたので、二人の髪の色が違った方が見分けしやすいと思いました。

マーキューシオ……天華 えま
片側刈り上げた上、部分的に剃って蜘蛛の巣のような模様までつけて、さらに片眉まで剃り込まれていたような。
マーキューシオのヤンチャさを表現するための意気込みを感じました。

マーキューシオのナンバーはとても多いのですが、歴代のマーキューシオの中では、とても歌えていたように思いました。
死に際の演技が良くて、ロミオに残す言葉に、マーキューシオの心が伝わって来て、涙しそうになりました。

パリス伯爵……極美 慎
キラッキラッの豪華な衣装に極美くんの華やかさが加わって、最高に輝いているパリスでした。
髪型も2段構造のオールバックで、この髪型が似合う人はなかなかいないと思いますが、ビジュアル王子の極美くんには似合っていました。
A日程のマーキューシオは歌の量がかなり多かったですが、パリス伯爵は歌が少しなので、歌いこなされていたと思います。

ビジュアルと華が満点の極美くんの良さが光る役のように思いました。
人が好さそうでお金持ちでビジュアルの良いパリス伯爵、私に娘がいたなら、娘婿に最適と思ってしまいそう。

ヴェローナ大公……遥斗 勇帆
迫力ある歌唱で、99期とは思えない大公としての貫禄がありました。A日程は7年上の輝咲玲央さん。
お芝居もお上手で苦悩が伝わってきました。

愛……希沙 薫
男役さんですが、とても可愛くて、ソフトで繊細な印象の「愛」でした。体のラインがくっきりでる衣装ですが、鍛えられたスタイルも良いですね。

B日程の天飛華音くんは、モンタギューチームで、キレキレのダンスを踊っていました。
稀惺かずとくんも、モンタギューチーム。整ったお顔立ちの男役さんだなと思ったら稀惺かずとくんでした。

有沙瞳ちゃんのは、愛情深い乳母役も、最高に素敵で、今回もソロでは涙が出そうになりました。
ミュージカルの歌で伝える力は素晴らしいですね。

愛にあふれる温かい人柄の英真なおきさんのロレンス神父も、英真さんの一番のはまり役だと思います。
「ロミオとジュリエット」は、雪組公演を除いて出演されていて、今回が4回目です。
ロレンス神父の前では、ロミオがより少年らしくなるところもツボです。

この「B日程」の配信は宝塚大劇場の3月7日のものだけで、東京では予定されていないようです。
ライブ中継も、宝塚と東京の千秋楽の「A」のみ、ブルーレイも、「A」のものだけだそう。

映像として「B」を見ることができるのは、後日スカイステージでの放送だけのようです。

「B日程」の、愛月さんの死、瀬央ティボルト、天華マーキューシオがとてもはまり役だったと思うので、残念に思います。

「A日程」も負けないくらい素晴らしいので仕方ないですね。

願わくば、コロナが収束したら、本公演としてもう一度再演されても良いような気がします。
小池先生が「究極のロミオとジュリエット」と仰っていましたが、私もまさしくそう思います。
昨日も、観客は1階席の27列めまでだけで、50%以下の制限下でした。
礼真琴くんをはじめとして、こんな役者が揃った素晴らしい公演が、少ない観客で上演されるのは勿体ないと思います。

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