こんにちは、くららです。
星組の「ロミオとジュリエット」が昨日でとうとう終わってしまいました。
今日はその余韻にまだつかりたく、面白い関係性の二人をご紹介したいと思います。
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A日程のティボルトとマーキューシオ
ティボルトとマーキューシオの関係性
「ロミオとジュリエット」を見ていて、この二人は特別仲が悪いなと感じるのは、ティボルトとマーキューシオです。
マーキューシオはティボルトに刺されて絶命しますが、二人の強い敵対意識はそのシーンだけでなく、その前でもたびたび描かれています。
マーキューシオの叔父は「ヴェローナ大公」で、マーキューシオはモンタギュー家でもキャピュレット家でも無く、実は家柄は中立の立場でした。
私的には「ロミオの親友」で、モンタギューの一人息子のロミオを大切に思っているからこそ、血のつながりが無い分、「モンタギューの誇り」を声高に叫んで、モンタギューを脅かす「憎き敵・キャピュレット家」に対する怒りが強く、特に跡取りのティボルトに対して「宿敵」とも言えるような怒りを向けていました。
そのことを感じ取っていたティボルトも、マーキューシオに対して強い敵対意識をもっていました。
舞台の上では、一触即発の敵対関係のティボルトとマーキューシオです。
A日程では、その敵対関係のふたりを、とても仲の良い「先輩後輩関係」の愛月ひかるさんと極美慎くんが演じました。
星組の香盤発表があった時、極美慎くんは、
「私、愛月さんに殺されるんですね(笑)」と、満面の笑顔で喜びながら愛月さんに報告に来たそうです。
マーキューシオとティボルトは、舞台の上では荒々しく闘っていますが、極美くんは楽屋に戻ると「大好きな愛さん~」と、一緒に芝居が出来ることに一人でにやけているそうです。
Dream Time「愛月ひかる」で語られたこと
愛月ひかるさんは極美慎くんの憧れの人
極美慎くんと天飛華音くんがホストをつとめる「Dream Time」に愛月ひかるさんがゲスト出演されて、二人の関係性が語られました。
極美慎くんは、研1の時の組回りで宙組『白夜の誓い』『PHOENIX 宝塚!!』に出演しました。(その時同期の星風まどかちゃんは、主演の凰稀かなめさんの少年時代を演じてせり下がりするという大抜擢でした。)
極美くんはお稽古場で愛月さんを見てから憧れるようになり、ずっと見つめていたそうで、愛ちゃんも強い視線を感じながらも、極美くんの方から話しかける勇気が無かったので、その公演の期間は二人の接点は無かったようです。
公演後から話すようになり、『TOP HAT』(2015年)を極美くんは2~3回観劇したそうです。
愛ちゃんは、アルベルトという3枚目の役を演じ、この公演から色濃い役専門になってしまったと言っていました。極美くんは、その演技力にとても感動したようでした。
『不滅の棘』(2018年)を観劇した時は、格好良すぎて客席で震えあがる程だったそうです。
その時にお化粧を見学させてもらって、星組生に「これ愛月さんに教えてもらったの」と自慢したりしていたようです。
星組と宙組と組が違いましたが、熱心な愛ちゃんファンになった極美くんは、愛ちゃんの公演にはできるだけ足を運んで観劇して、愛ちゃんは極美くんの良いところもそうで無いところも把握していて、愛ちゃんが毒舌で話すような親しい仲になっていったようです。
憧れの人が星組で共演
2019年5月、宙組生だった愛月さんが、専科生となって星組の全国ツアー『アルジェの男』『ESTRELLAS』に出演されました。
極美くんは、星組で一緒の公演に出れるとは思ってもいなかったそうです。
大感激だったことでしょう。
極美くんが愛ちゃんと共演できることをとても喜んでいると、この公演の時に聞いた覚えがあります。雑誌だったか、スカステだったか。詳しいことは覚えていません。
愛ちゃん自身も、愛ちゃんの信奉者の極美くんが星組にいたことは、心強かったことでしょう。
そしてその後、星組生として組替になることが発表されました。
愛ちゃんの星組生1作目『眩耀の谷』では、極美くんは新人公演で愛ちゃんの役の「管武将軍」を演じました。
それまで2枚目の役を演じていたので、骨太の将軍の役は経験が無かったので悩んだそうですが、愛ちゃんより「芝居の余白をつくった方が良いよ」と極美くんの発想になかったアドバイスをもらって、新しくてとても勉強になったそうです。
それまでのイメージを覆す、髭が自然に似合う骨太で迫力のある管武将軍を声も太くセリフも明瞭に演じていました。
キラキラ王子が中心だった極美くんに、別格風味の新境地が開けたと思えました。
「ロミオとジュリエット」でも、憧れの愛ちゃんが「死」役で絶賛され、また敵対同士の役を同格で演じたことで、極美くんにはとても良い刺激になったのでは無いかと思います。
愛ちゃんは、「男役」は、頑張って格好つけない、抜け感、色気が大事だとアドバイスしていました。幅広い役柄を経験している愛ちゃんは引き出しが多く、下級生へのアドバイスもとても的確でした。
愛月ひかるさんの意外なところ
一日中喋っている、口から生まれたようなところがある。
全力でふざけたり、全力で皆んなを笑わせたい。
瀬央さんと二人でお笑い芸人みたい。
クールなスタイリッシュな男役というイメージの愛月さんですが、ご自分で語られた「誰にも負けない特技」は、上記のような意外なものでした。
しかも、「ドラえもん」と「ちびまるこ」をよく見ているそうです。
舞台の上のはまり役の「死」からは、想像できない話ですが、そのギャップも魅力なのでしょう。
「瀬央さんと二人でお笑い芸人みたい」と話されていたのも面白いです。
二人は「ライバル関係」のように見えますが、ご当人同士はそれよりも「面白仲間」のようです。
最近、愛月さんと瀬央さんが一緒にインタビューを受けることがよくありました。
二人は愛ちゃんが星組に組替してくるずっと前からの知り合いで、仲が良かったようです。
そのきっかけは芹香斗亜さん。
愛ちゃんの自宅で、キキちゃんとお食事の約束をしていて、
「下級生を連れて来ても良い?」と聞かれて、連れて来たのが瀬央さんと妃海風ちゃん。
その時から、ふたりは打ち解けて仲良くなってたようです。キキちゃんが星組時代の話でしょう。
愛ちゃんから見る瀬央さんは「面白い人」につきるようです。
愛月さんが星組に組替して「新生星組」がスタートしました。
星組には、同期の夢妃杏瑠さんがいたことは心強かったことでしょう。
そして愛ちゃん信奉者の若手のホープ極美慎くんがいたことも。
そして面白仲間の瀬央ゆりあ君がいたことも。
愛ちゃんが組替したタイミングで、綺城ひか理君も花組から組替してきました。
以前にあかちゃんが「ビバ!タカラジェンヌ」に出演した時に、「〇〇の公演があるみたい」と噂があると、オーディションに備えて事前に練習をするそうです。
あかちゃんは、「ロミオとジュリエット」のベンヴォーリオ役が演じたくて、以前に歌の練習をしていたそうです。
それが星組に来てベンヴォーリオ役に抜擢されて、見事な歌唱力を披露され大絶賛されました。
今回の星組の「ロミオとジュリエット」は、本当に素晴らしいものでしたが、様々な必然というか偶然というか、それらが重なった結果のものでした。
組が違っても愛ちゃんと極美くんのように親しい交流があるところに、「組替」で一緒の組になるという偶然性も素敵です。
現在各組を比べると「偏り」が感じられます。そのうち「組替」はあるのでしょうか?
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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