『ME AND MY GIRL』暁ビル初日観劇感想

こんにちは、くららです。
博多座星組『ME AND MY GIRL』暁さんが主演のビルの初日公演を観てきました。
ビルが暁さんに、ジョン卿が水美さんに2役が変わっただけなのに、全く別物を見ているほど印象が違いました。

どれだけ役者の持ち味、魅力が作品に反映するのかを目の当たりにして、舞台って面白いなと改めて思いました。

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暁ビルについて

3日前に水美ビルを観た時に、「こんな大人っぽい色気のあるビルは初めてだ」と思いましたが、暁ビルは今まで宝塚で見てきたビルを継承している印象でした。

暁ビルを一言でいうと、かわいい!
スタイルが良くて格好良いのだけど、格好かわいい!

暁ビルは、深く考えず、その時のその時の感情で生きているちょっとヤンチャで心やさしい若者。愛嬌があってお茶目でそして爽やか。いろんな魅力が詰まっていました。

サリーとの関係は、水美ビルは、サリーより大人なな感じで、とても包容力を感じました。
一方暁ビルは、サリーと対等な友だちカップル。未熟な男の子なので、サリーの方が少し大人で、リードしている感じも。
9日、10日と既に舞空さんが3回サリーを演じていたので、そういう点も暁ビルの個性を上手に引き出せたように思いました。

暁さんには、「1789」のロナン役が合っていたように、等身大の青年役がピッタリあって持ち味を生かせると思いました。

でんぐり返ししてハットを被る時、水美さんはサラッと演じていましたが、ありちゃんは苦手なのか、ハットを慎重に置いてでんぐり返ししてという感じでした。回数を重ねたら、サッとできるようになるでしょう。

でんぐり返しや、様々な小技をする時も「ありちゃん頑張って!」と思わず応援したくなる可愛さも、暁さんの魅力だと思いました。

そしてミュージカルなので、歌えることも最大の魅力。
ダイナミックなダンス力も。タップもとっても決まっていました。

今とても成長の勢いの中にあるので、回を重ねるごとに更に進化されると思いました。役替わりのターンごとにも大きく変わっていかれるでしょう。博多に留まってその進化を観たいですが、無理なので明日観劇したら帰ります。

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水美ジョン卿について

水美さんのジョン卿も、暁さんと全然違っていました。

幅が狭くて横に長い髭やビシッと決まったリーゼントにロイヤル感が漂う渋いイケおじ。
『元禄バロックロック』のコウズケノスケ役の時のように、左右の眉の細かい演技も取り入れられて、深く演技されていました。
大人の余裕があって、包容力があふれていて、とっても魅力にあふれるジョン卿でした。

他の共演者たちの印象

サリーの舞空瞳さんは、前回書いたように大活躍されていました。暁ビルデビュー回なので、より力強く頼もしくなられた印象でした。

ジャッキー極美慎さん
水美ビルの時と比べて、暁ビルに対しては、上から目線のツンとした高飛車感があったような気がしました。
極美さんは娘役に慣れてきて、更に華やかさが増した感じがしました。

ジャッキーとビルのソファのシーンでも、水美ビルは積極的だったのに、暁ビルは消極的で、避ける感じでした。そういう所は演出の先生の指導の違いなのかなと思いました。
演者それぞれも工夫されていると思いますが、演出の段階で先生が意図をもって差をつくられているから、余計に作品が別物のように感じられるのかなと思いました。

ジェラルドの天華えまさん
ジェラルドが本を運んだのにビルに蹴られる所。水美ビルは本を蹴っていましたが、暁ビルはジェラルドのお尻を蹴っていました。同期だから、その遠慮のなさが面白い。
いろんなところでも、暁ビルはちょっとヤンチャ目でした。

マリア公爵夫人の小桜ほのかさん
水美ビルを相手にした時は、かなり年が離れた設定なのにそれ程年の差を感じなかったのですが、暁ビルが相手だと年の差をとても感じで、侯爵夫人の威厳を感じました。

フィナーレ変更点

極美さんとのタンゴ

娘役の極美さんとのタンゴの相手役が、暁さんから水美さんに変更。
白燕尾の水美さんがとっても色っぽくてセクシー、さすが元花男と恐れ入りました。

極美さんの髪型が、金髪から赤茶毛の外ハネに変わっていて、水美さんのセクシーなリードによって極美さんも色っぽく見えました。

ラストのデュエットダンスの衣装

水美・舞空コンビのデュエットダンスの衣装はピンクだったので、暁さんとのものは青色系かな?と思っていたら、まさにそうでした。
淡い水色で、舞空さんはシンデレラのようで、暁さんはプリンス。
回転リフトもあって、とても夢々しいデュエットダンスでした。背丈も雰囲気もとってもお似合いでした。

【階段降り】

暁主演の時(今回)
水美 → 舞空 → 暁

水美主演の時
暁 → 舞空 → 水美

暁さん主演の時は、最後が暁さんで、並びもセンターが暁さんでした。

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ご挨拶とカーテンコール

幕が降りることなく、白妙組長さんから「本日は暁千星ビルバージョン初日です」と、ご挨拶がありました。

緊張気味の暁さんのご挨拶

(メモ書きしましたが、読解不能部分が多く、ニュアンスです)

主演の暁さんのご挨拶、緊張されている感じでした。

「あっという間にビル役の初日がやってきました。先日までジョン卿を演じていたのですが、今日ビルを演じてまた違った景色が見えて、自分自身とても楽しめました。最下級生の時には、たくさんの役やナンバーに出ていましたが、その時に娘役さんと初めて組んで、男役としての楽しさを知りました。今回の役替わりを通して、また新たな発見や楽しさを感じられたら良いなと思っています。お客様にも、どちらのパターンも楽しんでいただけたら嬉しいです」

水美ビルパターン暁ビルパターンもどっちも良いです。

はっちゃけたカーテンコール

「えっとそうですね。あっという間に1日が過ぎていきました」

「いかがでしたか?」と水美さんに手をマイクにしてたずねる。

水美さんは髭が取れかかっていて、片手で髭をおさえながら、暁さんの手マイクに顔を寄せてこたえようとされていました。

水美「2人でグルグルするところをまた違った感じにできたらなと」

水美さんが話すために口を動かすと、髭がさらに取れかかって、なかなか話づらそうでした。

髭と格闘する中、暁さんの手マイクに向かって「ありがとう」と何とか話されました。

その光景に暁さんが爆笑し、舞台上の方たちもそれにつられて笑いが広がりました。

髭が取れかかっていても、ありちゃんの手マイクに顔を近づけて話そうとされる水美さんの律義さ。
全く上級生ぶらず、真ん中を初めてつとめる暁さんの舞台を盛り上げようとする水美さんの温かい気持ちが伝わってきました。

そして暁さんはじめ、みんなで笑いあうチームワークの良さ。

宝塚の地では、宙組の件から他の組のお茶会もなくなったり大騒動中です。

博多の地では、いつもの宝塚の温かい光景が繰り広げられていました。
宝塚はいろいろな厳しさがありますが、それを乗り越えてこうして学年を越えてみんなで支えあって、観客に楽しみや喜びを届けてくれます。

どうか現在の問題を乗り越えて、宝塚歌劇団がどの組も良い方向に向かっていけることを願っています。

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