こんにちは、くららです。
月組の博多座の初日が明明後日に迫ってきました。
明日から博多に行くつもりですが、お天気情報を見ると連日30度越えのよう。10月なのに!
九州には私の大好きな所があるので、博多座の後はそちらに行く予定で、秋物を用意していましたが、秋の格好では暑いのかな?と悩んでいます。
朝晩は涼しいというか寒いですよね。悩ましい季節です。
今回の博多座公演の『川霧の橋』『Dream Chaser』情報について、まとめてみました。
『川霧の橋』は初演通り再現
「タカラヅカニュース」では、『川霧の橋』の新旧コンビ、“剣幸さん・こだま愛さん”、“月城かなとさん海乃美月さん”が出演されて『川霧の橋』スペシャルトークが放送されました。
懐かしい初演コンビ
剣幸さんは『川霧の橋』公演で退団されて31年経ちます。富山工業高等学校を卒業して畑違いの宝塚に入学された話題になった60期生です。(大浦みずきさんが同期)
お歳が推測できますが、いつまでも若さと溌剌さを保っていらして、うたこさんのように年を重ねられたら良いなと思います。
番組では当時の『川霧の橋』の映像も少し流れて、懐かしかったです。お二人とも日本物が良くお似合いでしたね。太鼓のシーンも懐かしかったです。
再演して欲しいという希望が多く、この度やっと実現しました。
「歌劇10月号」での演出の小柳先生によると、柴田先生らしさにあふれている初演時の面白さや感動を同じように再現することを目指されているようです。
そのため、うたこさん・ミミさんのおふたりはスタッフとして演技指導などもされているようです。
その来宝時に撮影されたのですね。
初心者マークの初々しいトップコンビ
先輩からの的確なアドバイスを真摯に聞いているれいこ・うみコンビも、二人の相性が初演コンビニ負けず良さそうでした。
5年コンビを組んだサヨナラ公演の集大成作品を、これから始まる新生月組がチャレンジすることは良い門出ですが、ハードルが高くてプレッシャーも大きいでしょう。
真剣なまなざしのれいこちゃんからは、緊張も感じとれました。
「歌劇10月号」月組英かなとさんの「絵と文」では、れいこちゃんがトップスターに就任しての意気込みをインタビューされて、
「すでに一杯一杯だけど、しっかりしなきゃあと思うし、でも技術がついていかず、もどかしいが素直な気持ち」とこたえられたようです。
真面目なれいこちゃんらしい言葉ですね。
はりつめた緊張の中でお稽古を頑張られたことでしょう。
月城かなとさんの「美」は特別
今は「目」の大きさは宝塚では重要視されませんが、昔は目が大きくてキラキラと輝いて、すいこまれるような瞳の男役さんが美形で宝塚的だと言われていました。
先日宝塚の過去のスターさんたちのプロマイドをいろいろと見ていたら、れいこちゃんは古き良き宝塚の典型的な美形男役さんの系譜だと思いました。その中でも特に美しい!
半年前の『ダル・レークの恋』のラッチマンは、ゾクゾクとする美しさと色気があふれ出ていて危険なほどでした。
日本物の青天と言うと、6年前の『銀二貫』の松吉、とっても似合っていましたが、『川霧の橋』では、アダルトな青天姿がキリリと決まっていて、「美」と「色気」と「凛々しさ」があふれ出すぎていて、ちょう魅力的。
更に舞台の上での幸次郎は、どんなに男役の美しさの極みに達しているのか、期待が尽きません。そして幸次郎は外見よりも、内にある温かさが魅力的な人物です。そのあたりも上手に表現されるでしょう。
前回「桜嵐記」は河内弁に挑戦されて、とてもお上手でしたが、今度は江戸言葉に挑戦。方言も地の方のようにお上手で、そのあたりのセンスも素晴らしいなと感じています。本当にお芝居上手です。
「もどかしい」思いを抱えながらお稽古されたのでしょうが、そこを乗り越えて、江戸っ子の大工の幸次郎を、粋でいなせで人情に厚い、ため息の出るような素敵な人物として演じられることでしょう。
お稽古場の映像も放送されて、初日への期待が膨らみました。
「川霧の橋」新旧の配役について
31年前と今回の配役を並べてみました。時代が変わっても、ピッタリな配役になるのが宝塚のすごいところだと思います。
幸次郎(大工・次期棟梁) | 月城かなと | 剣 幸 |
お光 | 海乃美月 | こだま愛 |
半次 | 鳳月杏 | 涼風真世 |
清吉 | 暁千星 | 天海祐希 |
お組(半次の想い人) | 天紫珠李 | 朝凪鈴 |
小りん(芸者) | 晴音アキ | 紫とも |
お千代 | 蘭世惠翔 | 朝吹南/羽根知里 |
およし(幸次郎前妻) | 結愛かれん | 麻乃佳世 |
辰吉(鳶の小頭) | 英かおと | 久世星佳 |
杉太郎 | 蓮つかさ | 若央りさ |
源六(お光の祖父) | 光月るう | 汝鳥伶 |
おりく | 姫咲美礼 | 梨花ますみ |
巳之吉(杉田屋の棟梁) | 夢奈瑠音 | 愛川麻貴 |
お蝶(巳之吉の妻) | 夏月都 | 京三紗 |
かげソロも印象的で、東京公演では、私が好きだった羽根知里さんが担当されていました。
月組の下級生には歌ウマさんが多いので、白河りりちゃん?咲彩いちごちゃん?詩 ちづるちゃん?
下級生たちの活躍も楽しみです。イケメン瑠皇りあくんの徳二郎はどんな役なのかな。
剣幸さんの話されたこと
「個性的な方が多く、ちゃんと自分のキャラクターを理解してやっていますね。」
「半次と清吉って実はちょっと逆なんじゃ無いのと言っていたけど、ああ言うやり方もあるなあと」
ちなつさん(鳳月杏)の役について
「半次って兄貴を立ててまじめにやっているのが、自分の惚れた女にくっついていくから、ドンドン人を殺すぐらいまでにいってしまう落差のあるところを、彼女なりに見事にやっていた。」
ありちゃん(暁千星)の役について
「清吉はベビーフェイスで可愛らしいのに、持っているものの暗い部分が逆に見えるからそれが良かった。」
「お爺さんとか大変と思ったけど、そのまま見えていて。」
「柴田先生が愛情をもって様々なタイプの娘役を書かれていて、他でやらないような役があって、柴田先生の愛情があふれているなあと。」
『川霧の橋』の魅力は一言で言えない細かいところに詰まっているそうです。
上手くいかなくても、それでも希望を持って生き抜こうとしている、それぞれが前向きに生きようとしていことがこの作品のエネルギーであり、演目の魅力だそう。
そして、人が人を思う気持ちがダイレクトに書かれていて、人と触れ合いにくい今の世の中だからこそ、この作品の人が人を支えることが、パワーになるだろうと。
期待の「黒ありちゃん」
ありちゃんは「ベビーフェイス」を卒業して格好良くなったと思っていましたが、うたこさんから見たら、まだベビーフェイスのよう。でも「持っているものの暗い部分が見える」そう。
『ダル・レークの恋』のペペルも悪役でしたが、まだ愛嬌のある憎めない「悪」でした。
今回の清吉は、もう救いようのない悪のワル役です。
柴田先生の作品らしく、清吉の最後は想像の中なのですが、この話が「ハッピーエンド」と言われるためには、清吉と半次の最後は決まってしまいます。(ネタバレになるので詳しくは書けません)
『Dream Chaser-新たな夢へ-』について
珠城りょう・美園さくらコンビのサヨナラ公演を、月城かなと・海乃美月新トップコンビのプレお披露目公演として上演されます。
「-新たな夢へ-」と副題がついているので、新トップコンビ仕様になるのでしょうが、タカラヅカニュースの稽古場情報でも歌劇誌でも詳しい内容はあまり書かれていませんでした。
中村暁先生のショー作品は、全国ツアーになっても大きな手直しはされません。
2019年、紅ゆずる・綺咲愛里主演『ESTRELLAS~星たち~』が、全国ツアーで礼真琴主演になった時も、バッサリとした大きな変更はありませんでした。
トップコンビの最後のデュエットダンスは、あえて同じものでした。
しかし演者が違うと、こうも違うというものが味わえました。
今回のトップコンビのデュエットダンスは、羽山先生振り付けの新しいものになるようです。
プロローグについて
月城さんが新曲を歌われるようです。ワクワクする頭に残る曲調だそう。
情熱(スパニッシュ)
「鳳月・暁」そのまま?変わる?
ミロンガ
銀橋での最初の歌は、「暁・結愛・蘭世」で前回と同じ。
タンゴの本篇に、新しく蓮・結愛出演。
I’ll be back
センター 月城 → 暁
ありちゃんはラップに挑戦ですね。
前回出演していた5人のうち、夢奈、柊木、瑠皇の3人は今回出演しています。
柊木くんは出演すると「トーク」で話されていました。
他のメンバーも参加で、あと2人が新参加?
中詰
何も説明なし
ライフ
何も説明なし
フィナーレ
曲も振りも博多座仕様に変更とのこと。
トップコンビのデュエットダンスは羽山先生振付で新しく。
その後海乃さんは、上級生の男役さんたちと少し踊るシーンがあるそう。
月城さんは?
フィナーレは博多座仕様に一新されますが、他のシーンはメンバーの入れ替わりはあるものの、大きな仕様変更は無い?ということでしょうか?
歌が得意なれいこさんは沢山歌って、ちなつさんとありちゃんがガンガン踊るのかな?
「I’ll be back」がありちゃんに変わったということは、れいこさんはミロンガでタンゴを踊られるのか?
詳しいことは、幕が上がってのお楽しみですね。
初日も観劇予定なので、また感想を書きますね。
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