『ディミトリ/Jaguar Beat』観劇感想
こんにちは、くららです。
星組公演『ディミトリ/Jaguar Beat』を観劇してきました。
お芝居ショー世界観があまりに違いすぎて、同じ演者によって、全く違うものが楽しめる宝塚ってスゴイ!

スポンサーリンク



『ディミトリ-曙光に散る、紫の花-』

開演アナウンスから

礼真琴さんの開演アナウンスは、作品ごとに声色が全く違っていて、作品の世界観がその声に見事に凝縮されています。
今回は包み込むような優しい声の落ち着いたアナウンスで幕があがりました。
ディミトリの人柄をその声から感じました。

礼さんは何を演じても似合います。ヒーロー役者。
はじめは人質としてあずけられている立場なので、儚げで寂しげな少年でしたが、時代の波に翻弄されながら、どんどん男らしくなっていく変化が素敵でした。
歌うと、圧巻の歌唱に思いがあふれていて、ジーンと伝わってきます。

ルスダン舞空さんは、原作を読んだ時から舞空さんにピッタリだと思っていました。
無邪気な少女時代から、苦悩の女王時代までのルスダンの成長物語でもあります。
女王として国を力強く率いる姿は、宝塚の娘役の域を越えていて、舞空さんは可愛い女性だけでなく、強い女性も似合います。

落ち着いた舞台

開演前に幕が上がって、何の装飾も無いモノトーンの舞台をパチリとカメラに収めることができます。
舞台装置は、このモノトーン系のシンプルでシックなものが基本でタイトルの 『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』の淡いリラの紫の花が映える、落ち着いた雰囲気でした。

派手派手を全面に出すショーとのバランスをとっているのでしょうか。

豪華な衣装やジョージアンダンスの迫力の戦闘シーン、様々なシーンでのジョージアンダンスなどが、とても印象的でした。

暁さんのアヴァクの存在が宝塚のストーリーの肝

原作に実に忠実につくられている中、暁さんのアヴァク・ザカリアンだけ原作から膨らませて、大きな役に作り変えられていました。
アヴァクの存在によって、話の流れがとてもわかりやすくなっているように感じました。

最初から最後まで、すごい頻度で登場するのも、組替してきた期待の星の暁千星さんだからこそでしょう。
歌のソロも多くありました。主演コンビに続く出番だと思いました。

はじめはダークな嫌な人物に思えますが、進行していくうちに、そして最後に役の落とし所があって、「頑張ってね」と応援したくなるような演出でした。

暁さん本来の持ち味がその箇所で生きていました。

その難しい役どころを好演されていて、組替したことで演技力もスターとしての存在感もさらにアップ。

初参加の全国ツアーでも進化に驚きましたが、組替はスターを成長させますね。

出番は少ないけれど

主演コンビ以外は、とても出番が少ないですが、どの役の方も、あてがきと思えるほど、イキイキと演じられていました。

ジャラルッディーン瀬央さんは、出番はかなり後半からで短いものの、男気があって、懐が深い帝王を見事に演じられていました。衣装も似合っていて帝王らしい威圧感があります。
悪役感がなくて、情の深い演技で、ディミトリがジャラルッディーンの腕の中で息が絶えるシーンは心揺さぶられます。

ギオルギ王綺城ひか理さん。ディミトリをはじめ、皆からとっても慕われていますが、前半のはやくに亡くなってしまいます。
綺城さん、妻のバテシバの有沙さん礼さんのトリオでの歌が素晴らしかったです。

星組最後の舞台が皆から慕われているギオルギ王役というところが、やさしい綺城さんにふさわしいです。
バテシバについて原作ではあまり触れられていませんが、宝塚版ではギオルギ王との愛の形がよくわかりました。
有沙さんのバテシバは、胸の谷間がクッキリ見える衣装で、私は2階席からだったので、ちょっとドキドキ。

ジャラルッディーン(瀬央)の腹心のアン・ナサウィー役天華えまさんは、稽古場情報で礼さんが『うなぎのようにつかみどころがない』と言われていたので、フムフムとそういう目で見ました。

白人奴隷のミヘイル役極美慎さんやはり格好良いです。
原作のままルスダン(舞空)とのベットシーンになるのは、唐突に感じました。
あまりに出番が少ないので、モンゴル兵として勇ましく戦っていましたよ。

リラの花がストーリーテラー
リラの精(小桜、瑠璃、詩)が、美しい歌声で進行していました。
娘役さんの役が少ないので、3人の役があって良かったという感じでした。

ポスターに「勇気とは、何か」と書かれています。
その勇気を感じとるより先に、涙があふれ出てくる宝塚の王道的な感動あふれる舞台でした。

『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』

評判通り、派手派手派手なショー。
衣裳の色、照明、音が普段と比べて強烈!

今回私の座席は、舞台から遠かったので、音、光、色の刺激が、前方の方たちよりは少なめだったと思います。
SS席などの前方に座ったら、強烈の度合いが全然違うような気もします。

誰の場面というのが少なくて、舞台に常に大人数がいるので、全く目が足りません。

暗転が1回もなく、ずっとつながってるので、自分の目と耳を休める時もありません。

ずっと舞台上で展開しているので、普段のショーの倍はそれぞれに出番があったように思いました。

前回の『Gran Cantante!!』が、礼さんのワンマンショー的だったことに比べて、今回は出演者全員がワアッと舞台に出て盛り上げる「メガファンタジー」。

銀橋がフル活用されていました。
スターの1人渡りも多数。

稀惺かずとくん(105期)も中詰で、3人渡りしていました。(有沙さん、碧海さんと一緒に)

碧音斗和くん(104期)は、舞台の奥のセンターで長く歌っていました。

衝撃的だったシーンは、暁・極美シーン

明日も観劇予定なので、明日しっかり見てから、また詳細を書きたいと思います。

映像で始まり、映像で終わる

映像から舞台が始まります。これも齋藤ワールドですね。

幕が降りても、映像が映し出されます。
礼真琴くんの吹き出しの言葉を見て、思わず笑いと拍手が起こっていました。

退団者に手厚い餞別

3名の退団者がいらっしゃいます。

・遥斗勇帆(99期)
・瑛美花れな(103期)
・光莉あん(104期)

遥斗勇帆さんは、プロローグとフィナーレで、パワフルな歌声を聞かせてくださいました。声量豊かで本当にお上手でした。

退団者のシーンもありました。

パレードについて

極美さんは、ショーの立ち位置的に4番手でした。
フィナーレで、せりあがってきて、銀橋で歌うシーンがありました。

瀬央さんは、ショーの立ち位置時に2番手
フィナーレで娘役さんとの群舞があることに加えて、ショーの途中でも衣装が瀬央さんだけ他の路線男役さんと違っていました。

階段降りの男役さんは、衣装が違っていて肩モフもついていました。

瀬央さんと暁さんの羽根は、3段仕様。
に羽根の中に瀬央さんは水色、暁さんは緑色の羽根があって、さらに中央にい羽根。
羽根の左右に雉羽根ず少し。

これだけ凝ったつくりにするなら、円形の大羽根にすれば良いのにと思いますが、そこには厳しい掟があるようです。

副組長と組長の間のスターがいっぱい

副組長・天飛・小桜・綺城・極美・瀬央・・舞空・暁・有沙・天華・組長

102期の天飛くんまで管理職内でした。前回管理職内にはトップコンビと瀬央さん有沙さんだけだったのと比べると、大きく違います。

(前回 極美・綺城・副組長・美穂・天寿・舞空・・瀬央・有沙・万里 ・組長・音波・天華)

嬉しいお知らせ「朝月希和ミュージック・サロン」

中止になって残念でならなかった朝月希和さんのMS「La Lumiere ~朝の月のように~」が、1回限りですが11月21日(月)に開催されるようです。
ショー 19:45~20:45

本当に良かったです。
配信があったら良いなと願っています。

スカイステージで12月に放送されます。
初回放送12月11日 21:00~

今日は星組の公演を観たら疲れてしまってお昼寝をしてしまいました。
あの強烈ショーを観るには体力が必要かもしれませんね。
明日の観劇に備えて、今夜はぐっすり休みたいと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク