星組Jaguar Beat(ジャガー ビート)2回目感想
こんにちは、くららです。
2回目の星組公演を観て来ました。
今回も疲れましたが、初見の時ほどではないです。慣れかな?

昨夜は、疲れで頭がボッーとしている中ブログを書いたので、ちょっといろいろと変でしたね。

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齋藤先生のチャレンジ作

私は齋藤先生のショーが嫌いではありません。
星組の『Killer Rouge』(2018年 紅ゆずる主演)、雪組『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』(2015年 早霧せいな主演)など大好きでした。

今でも 「キラッ!キラッ!キラ!キラールージュ」というフレーズが頭に刻まれていて、何かの拍子に出てくるほどです。

今回は、この特徴的なフレーズだけでも盛り沢山でした。
「ビート、ビート、ビート」とか
「マジ、マジ、マジック」とか(これは中詰め)
他にもいろいろと、頭の中で勝手にリフレインしています。

このショーに対して賛否両論あるようですが、「チャレンジし続ける宝塚」として面白いと思いました。

座席によるかもしれませんが、音量が昨日よりやや小さくなったように感じました。

今回も舞台から遠い座席だったので、近い席の方と比べて、衝撃度が違うと思いますが、私は慣れてきました。

実際に気分が悪くなったり実害が出ていないのなら、このまま続けても良いような気がします。

しかし強い光の点滅は少し抑えた方が良いかも。
私の年代はゲームを全くしないので、チカチカした光に対しては慣れていません。

息子のゲームを見ながら、眩しくて私にはついて行けないと思うこともありました。老若男女あらゆる層を対象としているので、そのあたりの配慮は必要かもしれません。

芝居仕立てのショーということだが

ジャガー(礼真琴)
クリスタルバード(舞空瞳)
バッファロー(瀬央ゆりあ)…ジャガーを追うアウトローなキャラクター。
マーリン(暁千星)…トランプのジョーカーのような搔きまわすダークなキャラクター。

クピド(小桜さくら)…恋のキューピッド

今回、小桜さんも通し役で、歌のシーンをはじめとして、活躍されていました。

プロローグのはじまりも美しい歌声が魅力的。

通し役の固定観念は無い方が良いかも
一応通し役のショーとなっていますが、別名の役になったり、いろいろととんでいくので、考えながら見ているとついていけなくなります。

いつもの「ショーは何も考えないで感じる」というスタンスの方が良いかも。

プロローグ

松本稽古先生の振り付け。

幕が開いたら、黒い仮面(口元の)をつけた悪そうな男役さんたち。
銀橋に出て、仮面を外すとセンターは、マリーンさんという演出から始まりました。

今回の暁さんの悪者ホーズは、「よだれを拭う」ポーズかな?(「今夜ロマンス劇場で」の大蛇丸 ポーズが、指をクネクネだったように)いろいろと悪そうにふるまっていました。

マリーン(暁)が、クリスタルバード(舞空)の片翼を奪います。

氷に固まってせり上がってきた礼さんに、舞空さんが触れると氷が割れて2人の旅が始まります。(座談会でそう書かれていましたが、氷の存在はそんなにわかりませんでした)

プロローグから銀橋に勢ぞろいしたり、銀橋の使用率も今までのショーの中で一番多いかもしれません。中村一徳先生の演出よりも。

路線スターの衣裳は、瀬央さん赤、暁さん紺、極美さんゴールド、綺城さん黒、天華さんピンク。とにかく華やかで派手。

中詰め「クリスタルファンタジー」

暁さんのキャストボイス

中詰めはとても豪華で盛り上がる場面となっています。その後はストーリーのある場面となっていて神話の世界有沙極美を始めとするメンバーで表現していきます。

中詰めには、様々な神々が出現しますが、暁さんが説明していた「ストーリーのある神話」は次のシーンで別物でした。

中詰めで路線スターたちは、「神」という設定で、大きな羽根のついた被り物を被っていました。
瀬央さんは「トヒル・黒曜石(主神?)」。
暁さんは「黒の神」、極美さんは「白の神」、綺城さんは「青の神」、天華さんは「赤の神」。
瀬央さんだけランクの違う神なので、衣装も豪華でした。

月の神(美稀、天路、颯香)、太陽の神(輝咲、朱紫、夕陽)、夜の風、ワイルドキャットなども登場するアステカ神話をモチーフに幻想の世界だそう。

まず最初に、上手の「すっぽん」から瀬央さんがせり上がって来て、「マジ、マジ、マジック」の「クリスタルファンタジー」の歌を歌います。

その時、舞台のセンターには、歌手の有沙さん碧海さん稀惺さん。稀惺さん大抜擢です。

中詰めはみんな「マジ、マジ、マジック」と歌い、中詰めがとても長く感じました。

銀橋渡り
稀惺・有沙・碧海
・小桜・極美・天飛
・天華

舞空瞳さんダルマ姿が拝めます。脚長の超絶スタイル。

「綺城・小桜・極美・舞空(中央)・暁・有沙・天華」という銀橋の並びもあって新鮮でした。

 舞台の奥では、鳳花るりな(105期)・碧音斗和(104期)・詩ちづる(105期)という並びで歌っている時もありました。

公演プログラムには、108期の音楽学校の文化祭でダンスの上手さで群を抜いていた絢咲羽蘭さんジャングルバードと記されていましたが、見逃してしまいました。あまり目立っていた印象がありません。

礼さんが赤い大きな羽根を背負い、舞空さんが鋭角の雉羽根のシーンも。
ファンが羽根で盛り上がっているので、中詰めで礼さんに大きなトップ羽根、舞空さんに鋭角の斜め羽根をわざと背負わされたのかな?と思いました。

中詰めの一番最後は、「青の神」綺城さんが一人残っての銀橋渡りの歌でした。

暁・極・有沙の星の砂漠の恋人たち

…ナルキッソス(ギリシア神話の美少年)
有沙…アフロディーテ(ギリシャ神話の女神)
極美…青年アメイニアス

ギリシャ神話について
若さと美しさを兼ね備えていたナルキッソスは、ある時アプロディーテーの贈り物を侮辱したため、アプロディーテーは怒り、ナルキッソスを愛する者が彼を所有できないようにします。
彼は女性からだけでなく男性からも愛されており、彼に恋していた者の一人であるアメイニアスは、彼を手に入れられないことに絶望し、自殺したという話があります。

今回の舞台では、暁さんと有沙さんが仲良く踊っていたところに、極美さんが割って入ってきます。
暁さんは、極美さんに見初められて、二人は愛し合うようになります。
すると、暁さんに恋焦がれていた有沙さんが激怒し、二人を石にしてしまうという設定のようです。

愛し合う暁さんと極美さん男役同士のシンメトリーのデュエットダンスが、なかなか見ものでした。
極美さんが、暁さんに合わせて、大きなジャンプなど懸命にされていて、決まっていました。

暁・極美という長身でタイプが全く違うコンビも、とても魅力的です。

石になった二人は、虚無な表情で一緒にセリ下がっていきます。
同時にその前方に礼さんがセリ上がって来て、次のシーンになりました。

セリが多用されているのも、今回のショーの特徴です。セリがあいたままの近くで激しく踊っていたりすると、危なくないかな?と気になってしまいます。

詩ちづるさん(105期)が大活躍

小桜さんが活躍されていましたが、詩ちづるさんも抜擢されていました。

ロケットはセンター。

暁さんが猛獣使いとしてムチを振るう「ロボットサーカス団」では、マシーンガール礼さんとデュエットダンスもしていました。

礼・舞空コンビのデュエットダンスでは、影ソロで美しい歌声を轟かせていらっしゃいました。

フィナーレの娘役群舞では、かなりセンター付近で踊っていました。

確固とした位置を築きつつあるように感じました。

同じ105期の稀惺かずとさんと大希颯さん。
大希さんはプロローグで歌手として若手4人のひとりとして抜擢されていましたが、中詰めで有沙さんと碧海さんと「3人括り」の中の稀惺さんの方が大抜擢です。

お芝居でも、稀惺さんはジョージア兵のセリフがあったように記憶しています。

どの組でも105期の新人さんが躍進しています。まるで95期の流れを継いでいくような勢い。

いつもとショーの流れが違う

プロローグのすぐ後にロケットがありました。

フィナーレの前に、天国で再会したトップコンビのデュエットダンス

その前、片翼をジャガーがクリスタルバードに届けての、喜びのデュエットダンスもありました。

フィナーレ

・極美さんがせり上がってきて、銀橋渡りの歌。若手の娘役さんたちと一緒に。

・瀬央さんがセンターで歌って踊る、娘役さんたちとの群舞。

男役群舞は、腕まくりターバンハチマキ黒燕尾
ターバンも腕まくりの裏生地ヒョウ柄でした。
娘役さんもヒョウ柄を身につけていました。

・総踊り

舞空さんが「ローズマリーバトラーの汚れた英雄」を階段でって、礼・瀬央・暁のダンス

・礼さんが歌いながら銀橋に出て、舞台上で踊っていた舞空さんが銀橋で礼さんに合流。

トップコンビのデュエットダンスはフィナーレの前になりましたが、最後にトップコンビで閉めるのは、変わりませんでした。

瀬央さんは「ショーの2番手の位置」で活躍されていますが、最後にあまり見たことの無い男役トップスリーのダンスがありました。

このシーンがあったことで、宝塚歌劇団の序列としては、「瀬央さんと暁さんは対等ですよ」と強調しているようにさえ思えました。その後のパレードでは、同じ羽根の大きさなので。

お芝居の「ディミトリ」は、太田先生の壮大な音楽が素晴らしい本格的なミュージカルでした。
歌う方たち、みなさん歌がお上手でとても聞きごたえがありました。星組も「歌の星組」になってきています。

今回も礼さんの歌がかなり難しそうでしたが、今度の新人公演の主演は天飛華音くんなので、聞かせてくれるでしょう。
新人公演のヒロインの藍羽ひよりさん(107期)は、少女のタマラ王女役がとても愛らしくて、お上手でした。

原作ではルスダンが主役の所、宝塚ではディミトリを主役にしているため、ルスダンについての描写が甘く、ともすると身勝手な女性に見えてしまうので、深い演技力が必要になります。研2でその難役にチャレンジする藍羽さんは、大変だと思います。初日が開いたばかりですが、新人公演は2週間後です。

どうか無事に新人公演が上演できますように。

今回のショーは、観る方も忙しくて疲れますが、出演している方たちが一番忙しくて大変なのではと思います。いつもに増して疲労度が大きいような。

怪我をしたりすることなく、無事に千秋楽を迎えられますように。

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