星組の充実と今後の組替は?
こんにちは、くららです。
配信で星組の千秋楽を観ました。

ショーの「ジャガービート」は、宝塚で始まった頃は、賛否両論の「否」の方が多かったように思いましたが、公演を重ねるうちに「賛」が増えていったように感じました。

出演者たちにとって通常のショーの倍くらいの運動量と出番で、とてもハードだったと思いますが、最後までケガなく無事に終えられて本当に良かったです。

そして、星組生たちの大健闘によって、最高のショーに仕上がっていったように思います。齋藤先生の大劇場デビュー作の『BLUE・MOON・BLUE』と同じくらい、ファンの間で「語り草」になっていくのでは?

星組で上演されたからこそ、成功に繋がっていったとも思います。やはり礼真琴さんの力は大きいかなと。

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花組に組替する綺城ひか理さん

綺城ひか理さんのご挨拶と星組生たちの心のこもった送り出しに感動しました。

「JAGUAR BEAT」の中詰めの最後、綺城ひか理さんの銀橋ソロシーンで、はじめに「あかさーーん!」という本舞台の星組生たちの親しみのこもった温かいかけ声が響いていました。そして綺城さんは歌い終わって、せり下がりの前に「星組ありがとーう!」と。

中継を通しても大きな拍手が聞こえてきましたが、観劇していた友人は、

特に綺城ひか理さんが銀橋を渡る時は爆弾拍手。せり下がっていくときも大きな拍手が鳴り止みませんでした。と報告してくれました。

退団者がご挨拶の準備をしている間の緞帳前で、組長さんから紹介されて、綺城さんがご挨拶をされました。

綺城「星組の綺城ひか理でございます。三年前おそるおそる飛び込んだ夜空は、礼真琴さんという一番星を筆頭に、ひしめく個性を互いに認め合い、尊重し、その上ひとりでは気付けなかった輝き方まで教えてくれる、そんな温かい場所でした。その星空での学びの日々と星組を応援してくださる皆様と過ごした日々を胸に、もう一度花を咲かせたいと思います。三年間ありがとうございました」

『歌劇誌』の組レポでも、文才を発揮されていましたが、星組のみなさんへの思いと花組への決意が感じられる美しいご挨拶でした。颯爽と舞台を歩かれる姿も美しかったです。

カーテンコールでの、礼さんからの綺城さんへの言葉は、

「そして明日から花組生になるあかり。あかりはお披露目公演からご一緒させてもらいました。その時からコロナ禍に入ったので、宴会だったり打ち上げだったり、ゆっくりお話したりする機会が本当に無かったのが悔やまれます。

始めこそ星組の勢いにドギマギしていたあかりちゃんが、今では全員を率いてジョージアンダンスを踊ってくれるところまで、誰よりもパワフルに引っ張ってくれる存在になりました。

そして皆様もお分かりのようにとても頭の回転が速くて、いろんなことをみることが出来るので、礼真琴個人としても、この立場としても、あかりの言動には何度も助けられました。

この星組で過ごしてきて、明日からは、あかり花男Next Stage!我々も全力で見守っていきたいと思います。みなさま是非花組の綺城ひか理もよろしくお願い致します!」

愛と励ましに満ちた、温かい礼さんの言葉でした。

綺城さんが花組に戻ってくることで、同期の永久輝さんにとってとても心強いことだと思います。
でも宝塚のスターは同期を支えるためではなく、やはり自分が輝くために舞台に立たれると思うので、綺城さんには花組でも、もう一度花を咲かせて輝いて欲しいと思います。

馴染み過ぎて組替を忘れてしまう暁千星さん

今回の公演が、月組から組替して来た暁千星さんの星組での初めての本公演でしたが、もう馴染み過ぎていて、誰一人組替者ということを忘れていたのでは?と思う程。

星組に来てから、本当にイキイキとされていて、お芝居、歌、ダンス全ての進化が著しいです。
宝塚の時と比べて、アヴァクの憎たらしかったり、悪かったりする表情が自然に深く表現されていたり、お芝居が深まって、凄みさえ感じるほどでした。

男役としてもドンドン骨太になり、男役の色気も漂うように。

声も一段と低くなり、歌の声量も礼さんに近づく勢い。

礼さんと2人が踊っていると、踊れる人の共通点がわかります。

暁さんを見るだけで、「組替効果」ってスゴイと本当に思います。
そして、今の星組は、礼さんの元で、皆が実力をドンドンつけてきて、スターが充実しすぎているような気が。

5組平等というなら、揃い過ぎている星組のスターたちが解体されるのは仕方ないような気がしてしまいます。(私の勝手な思いなので偏った考えかもしれません)

組替の傾向

過去の組替について調べてみました。

基本的に新人公演主演、ヒロイン経験者

基本的新人公演の主演、ヒロイン経験者を対象に組替があります。候補も入るようです。
2021年に組替した詩ちづるさんは、組替先でヒロイン経験をされました。「ヒロイン候補」としての組替もあるようです。咲城けいさんは、組替が発表されてから星組で新人公演の主演をされてから、雪組に組替されました。

2017年2016年には、華雪りら(98期)さん、桜庭舞(100期)さんの直接新人公演ヒロインに関係ない組替もありました。

専科異動は、新人公演の主演の有無は関係なし

専科異動は、新人公演の主演、ヒロインは関係ありません。

紫門ゆりやさんは主演経験がありますが、凛城きらさん、輝月ゆうまさんは主演の経験はありませんが、凛城さんは「正塚作品」にはもれなく出演されています。輝月さんも立て続けに各組に出演されています。

組長経験者は専科に異動され、梨花ますみさんのように、組長と専科異動を繰り返される場合もあります。

2023年の組替、異動

綺城ひか理 星組から花組へ組替え(2月13日付、97期)

水美舞斗 花組から専科へ異動(4月28日付、95期)

梨花ますみ 専科から月組へ異動(5月1日付、67期)

2022年の組替、異動

咲城けい 星組から雪組へ組替え(7月25日付、102期)

暁千星 月組から星組へ組替え(5月27日付、98期)

高翔みず希 花組から専科へ異動(2月7日付、76期)

彩海せら 雪組から月組へ組替(1月26日付、102期)

2021年の組替、異動

和希そら 宙組から雪組へ組替え(12月10日付、96期)

彩みちる 雪組から月組へ組替え(11月15日付、99期)

詩ちづる 月組から星組へ組替え(11月4日付、105期)

凛城きら 宙組から専科へ異動(9月27日付、92期)

紫門ゆりや 月組から専科へ異動(8月16日付、91期)
輝月ゆうま 月組から専科へ異動(8月16日付、95期)

美風舞良 宙組から花組へと組替え(5月11日付、92期)

星風まどか 専科から花組へ異動・トップ娘役就任(7月5日付、100期)
星風まどか 宙組から専科へ異動(2月22日付、100期)

2020年の組替、異動

朝月希和 花組から雪組へ組替(11月16日付、96期)

万里柚美 星組から専科へ異動(9月21日付、70期)

潤 花   雪組から宙組へ組替(9月16日付、102期)

夢白あや 宙組から雪組へ組替(9月7日付、103期)

2019年の組替、異動

梨花ますみ 専科へ 2月11日付 組長退任
愛月ひかる(93期) 宙組→専科 2月26日付 星組全国ツアー出演
舞空 瞳(102期) 花組→星組 4月29日付 星組トップ娘役へ
鳳月杏(92期) 花組→月組 4月29日付 月組3番手へ
愛月ひかる(93期) 専科→星組 11月1日付 星組2番手へ
永久輝せあ(97期) 雪組→花組 11月1日付 「VISA」IC就任
朝月希和(96期) 雪組→花組 11月1日付 東上ヒロイン
綺城ひか理(97期) 花組→星組 11月25日付 星組新体制
紫藤りゅう(96期) 星組→宙組 12月23日付
星蘭ひとみ(101期) 専科へ 12月23日付 映像専科

愛月さんは、この年は専科異動と星組への異動の2回を経験されたのですね。

この時に星組から組替した綺城さんが、本日の2月13日付けで花組に戻られます。

各組の現在の陣容は?

退団予定者はオレンジ色。トップスター、トップ娘役(予定含む)は赤色表示。
新人公演主演、ヒロイン2回以上、別箱主演、ヒロイン経験者は、太字で表示。(ワークショップ除く)

男役スター

花組 月組 雪組 星組 宙組
92期 鳳月 真風
93期 彩風 芹香
94期
95期 柚香
水美
月城 朝美
瀬央
桜木
96期 夢奈 和希 紫藤
97期 永久輝
綺城
98期
天華
瑠風
99期 帆純 諏訪
100期 聖乃
一之瀬
風間 極美
101期 礼華 碧海 鷹翔
102期 侑輝 彩海 咲城 天飛 風色
103期 希波 亜音

こうして表にしてみると、各組子の人数路線スターの人数は、比例していません。
宙組は組子の人数は少ないですが、路線スターは揃っています。

月組は舞台を観ると、スターの数が足りていないように思えますが、新公主演経験者は多いです。

雪組は組子の人数が多いですが、新公主演経験者は少ないです。(106期華世京さんが入っていないのもあります)組としては充実しているように思います。

星組は、スターが充実している上、上級生が多く、組子の人数も多いです。

娘役スター

花組 月組 雪組 星組 宙組
94期 華雅
95期
96期
97期 春妃 海乃
98期 有沙
99期 野々 小桜
100期 星風 天彩
101期 天紫
結愛
102期 舞空
水乃

春乃
花宮
103期 白河 夢白 瑠璃
104期 美羽
都姫
きよら
105期 星空 音彩 山吹
106期 花妃 華純
107期 七彩 藍羽

娘役も星組が充実しているように思いますが、新人の抜擢を積極的に行っているので、各組の差はそんなにないでしょうか。

宙組の上級生の娘役の人数がとても少ないですが、このままでいくのでしょうか?

以前は、新人公演の主演、ヒロイン経験者という枠にこだわらず、組替が行われていました。
最近は前例を覆しているようなところが多々あるので、昔のような組替もあるかもしれません。(憶測です)
過去に組によって、現在ほど人数の差があったことは無かったように思います。

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