『MAKAZE IZM』健気な潤花さん
こんにちは、くららです。
真風さんのリサイタル『MAKAZE IZM』は、【1月10日の11時公演】と【12日の11時公演】を観ました。

ファンの見たいが濃縮

石田昌也先生の構成・演出がとても良かったです!
石田先生は現在はお芝居を担当されていますが、2010年までは、お芝居、ショーの両方で活躍されていました。真矢みきさんや柚希礼音さんの日本武道館でのリサイタル演出の経験値もお持ちです。

「時代についていってない」と今回のリサイタルを担当されることに二の足を踏まれたそうですが、「真風ヒストリア」を中心に構成して欲しいと言われて、若手中堅の演出家・スタッフにどんな構成にしたら良い?とアドバイスを求めて作られたとのこと。
「真風さんで見たい!聞きたい!」が凝縮していて、大満足な内容でした。短いながらも沢山の懐かしいメロディも楽しませてもらえました。
そして潤花さんの見せ場も沢山用意されていました。
・スカーレット「明日になれば」
・娘役ソーラン
・男装(シャーロック・ホームズ)
・アイドル(SHISHAMO「明日も」)
・ソロ(君に贈る歌【シェネル】)

幕開きから沢山のスモークの発煙筒がぶち上って、今までの宝塚には無い新しさもありました。その後もスモークが効果的に使われていました。このあたりも石田先生が若手中堅の演出家・スタッフのアイデアを取り入れられたのかな?と思いました。

トーク・コーナーについて

コーナーの流れ

今回のリサイタルで一番話題になっているトーク・コーナーは、懐かしい歌が終わった後の、終盤で、残すは真風さんの「Lemon」の歌とフィナーレとなった所です。

トークのはじめは、桜木さん寿組長松風副組長潤花さんの4人。

途中から着替えた真風さんが加わります。
真風さんが登場すると、潤花さんはいつもの「ゆりかさん、ゆりかさん」となって、真風さん中心になるので場がしまります。
真風さんもその立ち位置を笑いを堪えながら楽しんでいる感じ。

寿さん、松風さんが退場されて、「給水係」の鳳城のあんくん(106期)が椅子をもって登場。

106期で入団時の成績が4番。身長が174㎝、中学卒業で若い鳳城くんは、宙組のホープ男役さん。

桜木さんは「いい子なんです。覚えてやってください」と紹介。
潤さんは冷たくあしらい、潤さんと鳳城くんはキャットファイトする演出のよう。
鳳城くんのシーンは、演出の意図が見えます。

しかし最初の4人のシーンは、演出があるのか?フリーダムなのか?調味深く思いました。

トークコーナー前、潤花さんは大忙し

潤花さんはその前ずっと出番が続いています。
「娘役ソーラン」⇒「海人イレブン」⇒「アイドル」
海人イレブンでは、一人だけ途中で抜けて「男装」から「アイドル」の衣裳に早替わりして「海人イレブン」の最後のシーンに出演。
その後の「アイドル」でも歌って踊っているので、息が切れているように思いましたが、そのままトークタイムになります。

潤さん一人だけ飛びぬけてハードな流れの中トークタイムに突入しますが、潤さんにとって「トークタイム」は別箱だそう。全く負担にならないという意味でしょう。

1月10日と12日では、このコーナーの前半の進行役が変わっていました。

【1月10日の11時公演】では桜木さん進行役から

【1月10日の11時公演】では、4人の中の進行役は桜木さんでした。
前日の初日に潤花さんの暴走によってペンライトを使っての「質問コーナー」が出来なかったそうで、「今日はやるぞ!」と気負われていました。
まずペンライトの使い方の説明をされ、客席とペンライトを使って交流している所に潤花さんが割り込んできました。

真風さんが稽古中はやらず本番でやってる秘密事は何でしょうか?』と質問を用意していて、そのこたえを【桜木さん、組長さん、副組長さんの三人】対【潤さんが応援する客席】と競わせたいよう。
潤さんは「客席の味方」で、三人に後ろを向かせて、客席に向かってウィンクをして、「これです、これ!」とその目を必死に指していました。
その必死さがとっても可愛かったです。

寿組長さんは、桜木さんに進行役をさせたくて、潤花さんの口を後ろから塞いで羽交い締めにして「今のうちに!今のうちに話して!」と桜木さんに話させようとするシーンも。
すると潤さん「きゃー!これじゃあバックハグじゃないですかぁ〜!?」とキャッキャッと嬉しそうに大騒ぎ。

潤さんは一人で暴走し続け、舞台上の三人も客席も何がなんだかよくわからないけれど、ただ笑っているうちにそのコーナーは終わったという感じでした。
何を話されていたかしっかり覚えていませんが、瞬間瞬間面白すぎて、笑い続けていたことだけは覚えています。

【1月12日の11時公演】では潤花さん進行役から

潤花さんが中心で歌って踊るアイドルシーンが終わったところで、桜木さんが潤さんに話しかけると、「別箱なんです」とこたえる所からはじまりました。

この回は、最初から潤さんが中心で話しつづけていて、「あっペンライトの説明して」と桜木さんに説明を振っていました。
桜木さんが説明しながら、ペンライトを長押しして消してしまうと、つかさず「はやくつけて」と潤さんが催促。

上級生に強い態度をとっていましたが、(多分、演出)潤花さんが桜木さんのことを口をすべらせて「ずんちゃん」と言いそうになった時、ご自身も気づいた上、寿さんからも「ずんちゃんって言った!」と指摘されて、「大変!」と大慌てされていました。
7期の差があるので、このあたりは越えてはならないものがあるようです。

10日の時と違って、桜木さんは進行を潤さんに委ねていました。そして桜木さんが合いの手を入れることが潤さんの話を面白くしています。

この回は「お客様の帰る時間を頭のここにおいて」と言いながら頭を片手で叩く仕草を何回かされていました。
毎回約20分予定より伸びていたので、「時間を気にして」という指示があったのかもしれません。

時間を気にするたびに、一人で勝手に焦ってしまうよう。

真風さんの前でも、その言葉を言いながら焦っていたら、真風さんに「そこ(頭のここ)にあるのね」と面白がられていました。

ペンライトクイズで、寿さん、松風さん、桜木さんとのどのエピソードが本当か?というものを潤さんが出題されました。

正解は寿さんとのもの。
潤さんが大荷物を持とうとした時に荷物を代わりに持とうとして下さったとのこと。

そして真風さんが登場されました。
寿さんが大荷物を持たれていたので、潤さんが持とうとしても、「いいから」と断られてしまう。
寿さんが携帯を無くして困られている時も、「携帯を鳴らします」と言っても「いいから」と断られてしまう。

そんな時、真風さんに訴えると「いいよ鳴らしな」と言ってくださるとか。

真風さんから見ると、寿さんと潤さんの関係が面白くて、潤さんが騒ぎ出すと劇団中にバレるので、寿さんは静かにしておいて欲しいのだとか。

三人の関係性がわかる発言でした。
潤さんは和気あいあいとした宙組の関係性をみんなに知って欲しくて話されているように思いました。

トークコーナーでまず潤花さんが中心になって、笑いを誘いながら場を盛り上げていきます。
途中から潤さんの大好きな真風さんが登場されると、笑顔の潤さんがさらに笑顔になり、真風さんも桜木さんも笑顔いっぱいで、何とも言えない温かい空気が漂って、この幸せいっぱいの空気感も「MAKAZE IZM」なのでしょう。

潤花さんについて

潤花さんは眩しいほどの陽キャラで、天真爛漫な笑顔で観客の懐に100%の信頼を寄せて飛び込んでこられます。
100%心を開いてくれている潤花さんを拒否する人は、ほとんどいないのでは?
これは潤花さんの天賦の才能だと思います。

自己肯定感が低い私は、心から潤花さんのような性格に憧れてしまいます。

今から3年前の1月24日に「雪組ステージトーク」が開催されました。雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」でヒロインのデボラを演じた潤花さんと主演の諏訪さきさんが出演されました。

そこにいたのは、『MAKAZE IZM』のトークコーナーと変わらない潤花さんでした。
天真爛漫でおおらかでポジティブな性格の潤花さんに、私は「こんな人がいるのだ!」と大感動しました。

その時の思いをブログに書いています。
「娘役は一歩下がって…」という精神が宝塚には昔からあったので、3年前は潤花さんは「娘役として如何なものか?」と叩かれたりしていました。

潤花ちゃんについて思う事

潤花さんがトップ娘役として素晴らしい足跡を残されることで、「娘役は一歩が下がって」という骨董的な考えは、変わっていくような気もします。
相手役さんを慕うという点では、潤花さんがは最高峰ですね。

退団会見で語られていたこと

真風涼帆さんとの出会いは奇跡のような宝物」と表現されて、会見では終始真風さんへの感謝の気持ちを語られていました。思いがあふれて涙されることも。

~相手役の真風涼帆について~
「どんな時もこのような私を大きく受け止め、居場所を作ってくださり、手を差し伸べてくださったことに、感謝の気持ちでいっぱいです。お返しさせていただけることは少ないのですが、最後までご一緒に同じ方向を向き、責任感を持って、しっかりと相手役を務めさせていただきたいと思います。」

~幸せに感じる瞬間は~
「毎日です。どの瞬間と決められないほど、毎日、一瞬一瞬が今までで最高だと感じています。真風さんと毎公演ご一緒に舞台に立たせていただいている瞬間、お客様が観てくださるその瞬間、宙組の皆さまと過ごす瞬間が、とても幸せだなと感じます。」引用宝塚公式ホームページ

会見の一部分を引用掲載させていただきました。

「自分のことよりまず真風さん」という思いがヒシヒシと伝わってきます。

真風さんへのあふれんばかりの感謝をお返ししたいという一心で、「MAKAZE IZM」の舞台に幸せに立っていらっしゃるのだと思います。

笑いを誘うために、敢えてピエロ役を買って出ているようにも感じますが、サービス精神が旺盛な方なので、喜んでもらえることが一番と思っていらっしゃるのでしょう。

中止になっていた宙組バウホール公演が昨日再開し、本日星組東京公演が再開できること嬉しく思います。
花組宝塚大劇場公演も続いていけますように。

そして真風さんのリサイタル『MAKAZE IZM』も千秋楽まで完走できますように。

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