宙組イスパニアのサムライ/アクアヴィーテ 2回目感想

初日に観劇して以来、宙組公演2回目め、午後3時公演を観劇しました。
お芝居は「初日特有の笑い」が減って、筋がわかっているので、さらに楽しめました。
「駄作」という言葉も巡っているようですが、私は楽しめる「ヒロイックで快活な娯楽作品」だと思います。
そしてショー『アクアヴィーテ!!』は最高!!
今年一番「ショーの醍醐味を満喫できる」傑作だと感じています。

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珠城りょうさんご観劇

キリッとした眼鏡男子の珠城りょうさんが、お一人でご観劇でした。
スターさんは開幕直前に客席に着かれますが、珠城さんは他のお客さんと一緒の流れの中で劇場に入っていらっしゃいました。
スターオーラも発していらっしゃらなかったので「似ている人かな?」と一瞬思いましたが、じっくり見てもやはりご本人。
トップさんが座られるあたりに客席され、幕間と終演後、他のお客様にも注目されていました。

今回の公演での退団者は下記の4名。珠城さんの94期の同期がお2人いらっしゃいます。
 ・星吹 彩翔(93期)
 ・桜音 れい(94期)
 ・愛咲 まりあ(94期)
 ・実羚 淳(95期)
来週の金曜日から月組の東京公演が始まります。同期の最後をご覧になりにいらしたのかな?

イスパニアのサムライについて

やはりこの芝居の主題は、真風涼帆氏のカッコ良さをいかに魅せるか。「もののふのサムライ」設定も効いています。
一人だけ刺繍が豪華なマント姿など、異次元の洗練されたルックスで、「剣の達人」としての様々な立ち回りシーンも、憂いをおびた苦悩する姿も、全て本当に「かっこよい」の一言につきます。
そのカッコ良さは、無限大。ファンの方にはたまらないでしょう。初日よりさらにカッコよくなっているように感じました。
宝塚が初めての方も、「トリコ」になってしまうのでは。

星風まどかちやんは、やはり歌が素晴らしく、はじめの喪服姿での心情をこめての独唱は、ビリビリと彼女の孤独や哀しみが伝わってきました。真風氏に出会って、それまでの殻を破って成長する姿も良かったです。来年の「アナスタシア」も本当に適役だと思います。

芹香斗亜ちゃんが、「自分の拳銃をキキちゃん」と呼ぶのは、日替わりでは無く毎回同じようです。
コメディセンスのあるキキちゃんが、「間」と「空気」を感じとって言うからこそ、ドカンと笑いが起きるのだと思います。他のシーンでも。
声量がさらに豊かになっていて、場をかっさらう存在感が素晴らしい。
ヒゲモジャ役で、衣装は、地味だったり、派手だったり。
真風氏のものほど洗練されていないのも、大野先生の「真風氏のカッコ良さを際立たせる」戦略なのかなと思えるほど。それは、他の男役さんも同じ。

真風氏を悩ませる、藤九郎役の和希そらくんの地に足がついた巧みな演技力は感服するのみです。
私が贔屓であるとか関係なく、和希そらくんの芝居、歌、ダンス、身体能力の実力はスゴイとしか言えません。
最近痩せたのか、顔がスッとして男前が上がったとも思います。

留依蒔世くんも、和希そらくんと以下同文。何でも本当に出来る人。

瑠風輝くん演じる西九郎が、初日の感想で真風氏の先輩役には説得力に欠けると書きましたが、堂々とした先輩らしさが感じられました。
今回芝居でも、ショーでもポジションがかなりアップして、スターとしての存在感が増しているように思います。

『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』について

どのシーンも素敵で、いろんな魅力にあふれています。
目が離せないシーンの連続でアッと言う間にフィナーレを迎えます。

今回、退団する実羚淳くんのダンサーとしての実力には驚くばかりでした。
特にトウシューズでのキキちゃんとデュエットするところは圧巻。
今までソロで活躍することがほとんど無かったことを、残念に思いました。

宙組は、実力面で全組の中で一番安定していると思います。
誰が銀橋に出てきても、ちゃんと歌えるし踊れます。
男役は、真風、芹香、桜木、和希、瑠風と5番手まで揃っています。
娘役も、主演娘役の星風まどかちゃんは3拍子そろった実力者で、その後も遥羽ららちゃん、天彩峰里ちゃん、夢白あやちゃんと揃っています。

ショーが少ない宙組
今回が、真風さんがトップになって4作目で初めてのオリジナルショー作品です。
これだけ実力ある面々がそろっているのに、本公演でショー作品との巡り合わせが少ないことは残念としか言いようがありません。

先日の全国ツアー『NICE GUY!!』で、宙組のショーの素晴らしさに感動しました。

来年の宝塚大劇場公演は、「アナスタシア」の一本立てのみで、次に宙組の本公演でショーが上演されるのは、再来年になります!

今のうちに「宙組のショー」を楽しんでおきたいと思っています。
こんな素敵なショーができるのに、次が1年以上先とは本当に残念です。
博多座に行かなければ…

人材豊富な宙組
「歌えて踊れる」96期和希そらくん、97期留依蒔世くん、98期瑠風輝くんの並びは贅沢すぎると思います。
そして、さらに紫藤りゅう君が組替えしてきます。

全組を観劇して私の主観にすぎませんが、各組の実力面のバランスは、全くとれていないと思います。

雪組は、現在は望海風斗さん、真彩希帆ちゃんがいることで「歌」に何の心配がありませんが、今度の全国ツアーは大丈夫だろうか?と思います。
新生花組も歌唱面で、補強が必要なような気がします。
来年組替えは必須事項でしょう。

退団公演で実羚淳くんのダンスの実力の素晴らしさに驚いたように、花組でも乙羽映見さんの素晴らしい歌の実力を退団公演で知りました。
実力を備えたジェンヌさんは、まだまだ各組に沢山いらっしゃると思います。
退団公演でその実力を発揮されるのでは無く、通常の公演から、実力のあるジェンヌさんが活躍できるような「システム」になれば良いなと思います。

宙組の感想を書いていて、話がそれてしまいました。
楽しすぎる宙組公演なので、また行きたいと思っています。

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