こんにちは、くららです。
先日次の花組の演目が発表されたばかりなのに、はや月組の本公演の演目の発表がありました。
「芝居の月組」を体現するとっても面白そうな演目だと思いました。そしてとっても挑戦的!
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芝居『フリューゲル -君がくれた翼-』
コミカルでハートウォーミングなミュージカル
作・演出/齋藤吉正
月城さんは再演ものが多かったので、お芝居のオリジナル作品はこれが初めてとなります。
公演解説を読んでいて、冷たく暗いイメージの時代の話と思いきや、激動のドイツを舞台に描くコミカルでハートウォーミングなミュージカル作品、と最後に記されていて、「ヒャァー!」となりました。
流石齋藤吉正先生です!
「コミカルでハートウォーミングなミュージカル作品」と言えば、1年前の月城・海乃お披露目公演『今夜、ロマンス劇場で』ですね。
思い出すだけでも心がぽかぽかする素敵な作品でした。
月城さんが真ん中の「芝居の月組」だからこそ、おとぎ話のような話でも、しっくり現実と融合して楽しめました。
齋藤先生が、その芝居の月組によって「二匹目のどじょう」を狙っていかれるのでしょう。
月城さん中心の「芝居の月組」をもってすれば、十分「二匹目のどじょう」になり得ると思います。
登場人物
ヨナス・ハインリッヒ【東ドイツ国家人民軍で広報を担当】
⇒月城かなと
ナディア・シュナイダー歌姫【西ドイツポップスター】
⇒海乃美月
ヘルムート・ヴォルフ【ヨナスの大学時代の同期で、秘密警察】
⇒鳳月杏(?)
首都東ベルリンでのコンサートの責任者の月城さんと、ゲストの西ドイツの自由奔放な歌姫の海乃さんは喧嘩ばかりしていた所、月城さんが海乃さんの歌う「フリューゲル」という曲を聴いた瞬間から、月城さんはその歌声に胸を打たれ、二人は心を交わしていくようになり…。
そういう二人を監視するのは、秘密警察の鳳月さん?
1988年のドイツの話で、ベルリンの壁崩壊は1989年11月9日です。
結末がベルリンの壁崩壊に結びついていくのでしょうか??
齋藤先生は「翼」がお好き?
「フリューゲル」は、ドイツ語で翼を意味します。『フリューゲル -君がくれた翼-』というタイトルで、「翼」が2回入っています。
星組の齋藤先生の『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』でも、翼がキーになっています。
以前に齋藤先生は、「Flugel」というタイトルが付けられた星条海斗さんのディナーショーを構成・演出されていました。
星組のショー『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』で齋藤先生はあまりに突っ走って冒険してしまったので、次回作では落ち着いた作品を作ってくださるような気がしています。過去に齋藤先生のお芝居の佳作作品も多くありました。
『JAGUAR BEAT』では、礼さんも作品に出てくる花束について、いろいろと意見を取り入れてもらったと話されていました。
月城さんも頭脳派の方なので、ご自分のお考えをしっかり話されて、ぶっ飛んだ作品は回避できるのでは、と思っています。
ショー『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』
栗田優香先生の大劇場デビュー作
栗田優香先生の大劇場デビュー作がお芝居ではなく、ショーとは、少し意外でした。
色づかいや、場面転換がお上手で、演出がお洒落で、何と言ってもセンスが光っているので、素敵なショーを作られると思います。
『夢千鳥』のフィナーレも、『カルトワイン』は短過ぎでしたが、印象に残っています。そして『カルトワイン』は見終わった後の爽快感がとっても良かったです。
宝塚ではショー作家も不足しているので、まずショーに挑戦されるのでしょうか?
栗田先生には、ショーだけでなく、お芝居、ショーの両方を楽しませていただきたいです。
3作目で大劇場デビューは超優等生
1作目…バウ作品『夢千鳥』(2021年 宙組 主演:和希そら)
2作目…東上作品『カルト・ワイン』(2022年 宙組 主演:桜木みなと)
3作目で大劇場デビューは、上田久美子さんと同じです。実力が認められ、期待されているからですね。
『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』とタイトルも、「東京詞華集(トウキョウアンソロジー)」という小タイトルも、とっても趣と余韻があってネーミングセンスも素敵です。
万華鏡を「ばんかきょう」と読むことにもこだわりを感じます。
東京…それは玉響(たまゆら)の人生が煌めく街。幾万の人生が交る街。
江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と、刻一刻と景色を変えてきた万華鏡(ばんかきょう)の如き街“東京”を舞台に、そこで生きた人々の様々なドラマを映し出す現代的かつレトロなレヴュー作品。
トップスター・月城かなとを筆頭とする芝居心豊かな月組による、情感溢れる人間賛歌をお楽しみください。引用宝塚公式ページ
『夢千鳥』での大正ロマンの描き方が素敵でした。
「現代的かつレトロなレビュー」とのこと、江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と6つの時代が刻まれるのですね。
2年程前に月城さんが「カフェブレイク」に出演された時に、 「実在の人物で演じて見たいのは?」という質問に『太宰治』とこたえていらっしゃいました。
宝塚のお芝居で『太宰治』を演じるのはすみれコードにひっかかって難しそうなので、ショーのひと場面として演じることはできるかもしれませんね。
ショーの解説なのに「トップスター・月城かなとを筆頭とする芝居心豊かな月組による、情感溢れる人間賛歌をお楽しみください」とありました。
ショーでありながらも、お芝居の要素がたっぷりなのでしょう。
今までにないレビュー作品になりそうな予感。
栗田優香先生の紡ぎ出されるショー、今からとっても楽しみです。
2023年大劇場作品
この月組の次は新生宙組になります。
既に2023年の9作品中の7作が発表されました。
花組…2本もの『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT』
↓
月組…2本もの『応天の門』『Deep Sea 』
↓
宙組…1本もの退団公演『カジノ・ロワイヤル』
↓
雪組…2本もの初舞台『ライラックの夢路』『ジュエル・ド・パリ!!』
↓
星組…1本もの『1789 -バスティーユの恋人たち-』
↓
花組…2本もの『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』
↓
月組…2本もの本日発表『フリューゲル』『万華鏡百景色』
↓
宙組…??お披露目公演
↓
雪組…??
1本もの作品について
2023年の1本物は宙組『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』、星組『1789-バスティーユの恋人たち-』が予定されています。1本物が同じ組で2作続かないので、残る宙組と雪組は2本物でしょうか?
2022年は宙組『NEVER SAY GOODBYE』、月組『グレート・ギャツビー』、雪組『蒼穹の昴』の3作品が1本物でした。
2021年は星組『ロミオとジュリエット』1作品のみでした。
2020年は雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』、花組『はいからさんが通る』、宙組『アナスタシア』の3作品でした。
宙組は2019年『オーシャンズ11』も1本物なので、真風さんのトップ時代9作中4作が1本物です。他のスターさんと比べたら異例の多さです。
最近で1本物が多かったトップスターは、宙組の凰稀かなめさん。『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』、『風と共に去りぬ』 『ベルサイユのばら-オスカル編-』と、5作中3作が1本物でした。
1本物と2本物というより、演目の内容がファンの心を捉えるように思います。待たれているのは「エリザベート」「ファントム」「スカーレット・ピンパーネル」のような海外ミュージカルの宝塚での解禁(コロナ以降)でしょうね。
そして宝塚の作品の魅力は、「挑戦と伝統」だと思います。
2022年は、宙組の「HiGH&LOW」が大きな挑戦でしたね。こちらも大成功でした。
来年の演目も、とれも「挑戦」の連続のような気がします。
そして挑戦し続ける宝塚の「振り幅」の広さが宝塚の最大の魅力だと思います。
2022年は多くの公演がコロナによって中止になってしまい残念でしたが、そんな中で闘っているスターさんたちのご挨拶によって、一体感を味合わせてもらい、宝塚の素晴らしさをより感じました。
2023年は公演が中止することなく、予定されているものが全部上演できたら良いなと願っています。
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