月組代役公演の感想と雑感
こんにちは、くららです。
休み明けの月組『フリューゲル-君がくれた翼-』『万華鏡百景色』は、トップ娘役の海乃美月さん、白雪さちかさん、華羽りみさん、飛翔れいやさんが休演されると発表があり、代役で公演が行われました。

お芝居では、海乃さんの代役は彩みちるさん
白雪さんの代役は、桃歌雪さん。
そして彩みちるさんの役が波及していき、菜々野ありさん、咲彩いちごさん、美海そらさん、澪花えりさんが代役。

ショーは、海乃さんの代役は天紫珠李さん彩みちるさんと2人で分け合い。
その他、沢山の方が代役で、研2の八重ひめかさんが、付喪神(女)の代役をされていました。
研3の華羽りみさん、研1の飛翔れいやさんの代役は無し。

友人がソワレを観劇して感想を送って下さったのでご紹介します。(今回はじめて掲載させていただく友人です)

友人の代役公演の感想

—–【友人の感想、ここから】

代役公演、観て来ました。

天紫さんが海ちゃんの羽根背負って降りて来ました!

貴重な公演を観ることが出来、感無量です。
斎藤吉正先生がいらしていて、OGと思われる方とお話しているのを見かけました。

お芝居で、みちるちゃんは最初、2回ほどセリフを噛んでいました。
短いお稽古期間なのですから仕方ないですね。

ナディアとしてブレイクハートを歌う場面では、喉やられちゃってるのかな?
始まったばかりなのにこの歌声で大丈夫?
最後まで持つ?
明日からナディア再変更になるのでは?
と本気で心配しましたが、中盤から声が滑らかになり、セリフは安心して聞いていられました。

ただ、歌が・・・(泣)
急ごしらえだから仕方ないといえ、やはりちょっと。
裏声で歌う高音はまだ聞けるのですが、低音でドスを効かせようとするとハラハラ、ドキドキ、大丈夫?
喉ヤバくない?
と心配になること多々あり。

みちるちゃんの歌について厳しく指摘してしまいましたが、天紫さんも同じような感じだったので、2番手ポジにいる娘役二人が揃って歌が上手くないのは本当に残念に思いました。
みちるちゃんは頑張り過ぎて喉を痛めているように思いましたが、天紫さんは歌のレベルが低いように感じました。

菜々野ありちゃんミクのコードネームは “なにぬねななの” 。
スパイコンビで、みちるちゃんより小柄な菜々野ありちゃんとみかこちゃん(羽音)が並ぶと二人の身長差が半端なかったです。

デュエダンでは、最後に大階段の中ほどで二人がキメポーズを取りますが、天紫さんがコケそうになったところをレイコさんがサッと手を添え、上手く支えて事なきを得ました。
ヒヤッとしました〜(汗)

前々から気になっていることですが、代役をやった生徒を労うためにも宝塚ニュースで放送してほしいです!
なぜ放送してくれないのでしょうか?
負い目を感じないように、休演した人に忖度?
いえいえ、この窮地を組子全員で協力して乗り切ったのではないですか?
何よりもビッグニュースですよね?
それをまるで無かったことにするかのように表に出さないって心外ですし、頑張った生徒をないがしろにしているように私は思います。
何よりも公演を観ることができなかったファン(ほとんどこちらですよね?)の気持ちに応えてないと思うのです。

星組『1789』でもそうでした。
私は幸い暁千星ロナンを3回観ることができ、ありちゃんも本当に素晴らしくて大感動しましたが、ついぞ宝塚ニュースでは放送されず。
ここはぜひ、改善してほしいところです。

以上、ざっくりした感想でしたが、れいこさんの相手役、もし今日の代役二人のうちどちらかだとしたら私はみちるちゃんの方が合ってると思いました。
むしろ、芝居はみちるちゃんの方が海ちゃんより良いとさえ思いました。

天紫さんはサイズが大きいですし、並んだ時のしっくり感がイマイチに思えて。
二人共歌が課題ですねー。

—–【友人の感想、ここまで】

雑感

月組の「全員野球」スピリット

急遽の代役は新人公演の配役で行われますが、今回は上級生の代役で行われたので、短い期間でもお稽古をする時間があったのだと思います。もしかすると月曜日の休演日がお稽古になったのかもしれません。

トップ娘役の膨大なセリフと歌と振りなどを短期間で覚えるだけでも大変なのに、本当に彩さんも天紫さんもよく健闘されたと思います。

海乃さんの役は、お芝居、ショーともに月城さんと組んでのシーンばかりなので、月城さんもずっと一緒にお稽古されたのでしょうね。包容力抜群の月城さんがいらっしゃるからこそ、代役公演がスムースに行えたのだと思います。
月城さんの「全員野球」のスピリットの下で月組生の団結力によって。

彩さんは喉が本調子ではなかった中、2回公演の代役をされたようです。
Xにも心配の声があがっていました。
明日は1回公演。何とか乗り越えていけると良いですね。

代役公演の記録について

月城かなとさんは、相手役が海乃さんにずっと固定しているので、今回の月城さんの相手役が変わる代役公演は、(不謹慎かもしれませんが)誰もが「見てみたい!」と思う公演だったと思います。

しかし代役公演は、友人が指摘してくれたように「無かったこと」のように扱われます。

星組『1789』は千秋楽に礼真琴さんがご挨拶の中で、代役公演について語られて「あったもの」になりました。でも映像や写真は残されているかもしれませんが、一般に公開されることはありませんでした。(もし映像が残されていたら、先日の花組の幻の新人公演『はいからさんが通る』のようにダイジェストを放送して下さったら…)

できることなら、代役公演も「役替わり」公演のように位置付けて、映像や写真に収められて、スカイステージなどで見ることができたら良いなと思います。

過去のトップ娘役の代役公演

10年以内で代役が多かった公演は、2016年2月の宝塚大劇場の雪組『るろうに剣心』です。インフルエンザの休演者が続出していました。
新人公演に、本役の火男役で久城あすさんが出演されるというエピソードもありました。

トップ娘役が休演されると、今回のように多くの役に波及しますね。トップ娘役が休演して代役になったことは次の2公演が記憶に残っています。

2002年花組『エリザベート』春野寿美礼主演

エリザベート役の大鳥れいさんが2日間休演されて、遠野あすかさんが代役で舞台に立たれました。
遠野あすかさんは、当時「娘2」で、新人公演でもエリザベートを演じていらっしゃいました。

2008年宙組『黎明の風』『Passion 愛の旅』

お稽古中にトップ娘役の陽月華さんが骨折されて休演されることになり、お芝居は、和音美桜さんが代役をされました。和音さんの役を藤咲えりさん(久城あすさんのお姉さん91期)。

ショーは、美羽あさひさんが陽月華さんの代役。トップ娘役の大羽根も背負われていました。この公演は轟悠さんがお芝居、ショーともに特別出演されていました。

お稽古中に休演が決まったため、代役さんのお稽古にある程度余裕があったと思います。

この代役公演は通常公演として宝塚、東京で上演されたので、映像も画像も残されています。

私の覚えている中では、トップ娘役の代役公演は、上記の比較的余裕のある代役公演でした。今回のトップ娘役の急な代役公演を行ったのは、今回が初めてのように思います。「娘2」の位置に二人いらして、二人で負担を分け合うことができたのも良かったと思います。

宝塚大劇場公演が止まっている中で、「東京公演は続けたい!」という月組生の思いで、代役稽古のために公演を止めることなく行われたのだとも思います。

初日のご挨拶で月城さんが「劇場にいる3時間は幸せになっていただきたい」「1か月間の幸せと幸せの素敵な交流」と語られていました。そのために使命をもって頑張ってくださっています。

でもインフルエンザが猛威を奮っていて、新型コロナも喉風邪も流行っています。休演日も返上してお稽古されてお体のことが心配です。

どうか、これ以上蔓延しませんように。みなさん健康を保っていけますように。

舞台を続けていくことを選択してくださっていることは有難いですが、くれぐれも無理のないようにと思います。

そして休演者の1日もはやい復帰も待っています。

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