感動の月組東京千秋楽とオマケの願望
こんにちは、くららです。
月組東京宝塚劇場公演『フリューゲル -君がくれた翼-』『万華鏡百景色』大千秋楽の配信を見ました。
そして、蓮さん、蘭さん、水城さん、ご卒業おめでとうございます。

スポンサーリンク



一致団結した頼もしい月組

多くの休演者の代役で、とても大変だったと思いますが、千秋楽を無事に迎えられて本当に良かったです。
他の組が公演中止の中、宝塚の灯を消さないように、代役をたてて月組生全員の総力戦で舞台を続けてくださいました。

宝塚大劇場で何度も観劇しましたが、月組の方々はその後の試練を乗り越えて、頼もしく輝いていらして、お芝居ショーともに磨きがかかって、また新たな感動をいただきました。
齋藤先生の脚本力に感動し、栗田先生の非凡な才能を魅せつけられ、次の作品が楽しみでなりません。

スポンサーリンク



月城さんのご挨拶

挨拶1

梨花組長さんが、「いつも組子のことを一番に考えてくれています我らがトップ月城かなとが皆様にご挨拶を申し上げます」

「いつも組子のことを一番に」という言葉にうんうんと頷いている風間さん。

月城「本日無事に千秋楽を迎えることが出来たこと、そして3名の退団者を無事に送りだすことが出来たこと、本当に良かったなと実感しています。そして同時に1か月公演を続けられることが当たり前のことではないのだとわかっていたつもりでしたが、改めて実感した公演でもございました」

月城「でもどんな時でも月組の仲間たちが、前向きに真摯に舞台に取り組んでくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう(組子に向けて)。そして対応して下さったスタッフの皆様、何よりお客様が楽しみに待っていてくださる。そう思えたからこそ、毎日幕を開けることができました。皆様本日まで本当にありがとうございました」

『♪すみれの花咲く頃』の曲が流れて、歌っている出演者たちのお顔が映りました。
笑顔の月城さん。蓮さん、海乃さん、梨花組長さん、皆さんの目に涙が光っていました。

10月14日(土)に初日の幕が上がり、15日は開幕直前に中止が発表され、17日まで中止になりました。
18日は12名の休演者がいる中、代役を立てて幕があきました。
途中トップ娘役の海乃さんが休演されるという非常事態もありましたが、代役さんたちの頑張りと月組生の団結で、無事に今日まで続けてこられました。

その陰には、どんなに大変なことがいろいろとあったかと思います。
舞台の灯を消さないために、一心に頑張ってくださったのでしょう。

無事に千秋楽を迎えられて、ホッとされると共に感慨深いものが込み上がってきたのでしょう。皆さんの美しい涙に、もらい泣きしてしまいました。

みなさんの舞台に懸ける熱い思いは、何一つ嘘の無い本物だと思います。

時代錯誤の劣悪な環境で強制労働させられている風な報道がされていますが、全く違うと思います。自由意志で、使命感をもって舞台に立たれています。

ただただ観客に幸せな時間を届けようという純粋な気持ちが伝わってきます。

今回は3名の退団者がいらしたので、無事に退団者を送り出そうという思いもあったでしょう。

流れている『すみれの花咲く頃』が心に沁みました。本当にやさしい宝塚の代表曲です。
私がこの宝塚が大好き、と改めて思いました。

スポンサーリンク



挨拶2

「約34年前のこの11月に『ベルリンの壁』が崩壊しました。(1989年11月9日)このタイミングでこの公演に挑戦させていただけたこと、そして今の月組の力を信じて、この二つのオリジナル作品を当てていただいたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そしてそれを温かく見守ってくださったお客様。言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいでございます。皆様本日まで本当にありがとうございました」

挨拶3

退団者3名とその真ん中で、退団者の背中に手をまわした月城さん。

水島「月組の皆様が大好きです。本当にありがとうございました」

「宝塚に入れて男役になれて、本当に幸せでした。ありがとうございました」

「はい、叫びます」

月城「耳、大丈夫かしら」

「月組~!、愛しているぜ~!!」(万雷の拍手)

月城「よかった、良かった!無事に今日が迎えられて本当によかったです」

その前に、退団者3名は、大階段を降りて花束を受け取って、銘々に宝塚への愛を語られました。自然な真実の気持ちだと思います。その中でも、蓮さんの挨拶が胸に刺さりました。

蓮つかささんの退団ご挨拶

私が愛した宝塚の世界は、とても温かく愛に満ちあふれた素晴らしい場所でした。月組の仲間そしてスタッフの皆様と一緒に舞台を創り上げ、演じる瞬間が本当に楽しく幸せでした。まだ見ぬ次の道がどんな道なのか、期待と不安はありますが、ここで学んだ経験を自信に変え、私らしく、明るく、元気に歩んでいきたいと思います。

宝塚の世界がこれからも愛にあふれ、お客様に夢や元気をお届けできる素晴らしい場所であり続けられますように。我が宝塚人生、悔いはございません。本当に、本当にありがとうございました。

蓮さんは現在の宝塚の状況もふまえて、話されていました。劇団は、この言葉をしっかり受け止めて、「愛にあふれ、観客に夢や元気を届けられる素晴らしい場所」であり続けられるよう、改革に取り組んでいただきたいです。

スポンサーリンク



挨拶4 (会場スタンディング)

「『万華鏡百景色』の主題歌は、栗田先生が人生讃歌、それぞれの人生を讃える歌として作詞してくださいました。これからの退団者3名の人生が、幸せであふれたものでありますように。そして劇場に足を運んでくださるお客様。劇場に来れなかったお客様。画面の向こうで応援してくださるお客様。皆様の人生が幸せであふれたものでありますように、心からお祈りしています。皆様本日まで本当にありがとうございました」

いつも聡明な月城さん。主題歌からみんなの人生の幸せを祈る月城さんは流石だなと思いました。今回は現在宝塚が置かれている状況から、いつもより言葉を選ばなければならなかったと思いますが、月城さんは上手に言葉を紡いでいらっしゃいました。

月組ジャンプは、ありませんでした。
きよら羽龍さんの組替の紹介もありませんでした。まだ月城さんのコンサート『G.O.A.T』に出演されますし、今後のことはまだ未定なのかもしれません。

月城さんの閉演アナウンスが流れても、客席の拍手は鳴り止みませんでした。

緞帳前

幕の後に組子さんたちがいる状況で、上手から月城さんが登場されました。

月城「あっー、皆様ありがとうございます。この公演本当に毎日続けることが本当に大変な公演ではあったのですけど、月組のみんなが気丈に振る舞ってくれて、本当に辛いことも沢山あったと思うんですけど、それでも前を向いて、お客様が待っていてくださる限り舞台を届けたいという思いで、いろんな事に耐えてくれました

月城「今緞帳の裏できっと聞いてるかな?(笑)、聞こえると思うので、本当にみんなのおかげでこの公演が完走できたので、組子のみんなにもう一度大きな拍手をお願いします」(万雷の拍手)。

月城「聴こえてますかー?(緞帳に体を寄せて)あっ。聞こえてるって!(笑)」

月城「今回の公演で感じた思いを胸に、次全員が集まる公演の時に、更にパワーアップした姿をお見せできるように、それぞれの場所で己と向き合って頑張ってまいりたいと思います。皆様本日まで本当にありがとうございました」

仲間(組子)へのありがとう

月城さんは、一番最初の挨拶でも、組子へ「ありがとう」と仰っていました。この緞帳前では、月組の仲間たちの頑張りを心から労われていました。

「辛い事もあっただろう」「いろんな事に耐えてくれました」という言葉にも、代役公演で組子たちが過酷な状況の中、どれだけ頑張っていらしたかが伝わっきます。

こうして精一杯労に報いてくれるトップスターの下にいる月組生たちは幸せだと思いました。

10月の「説明会」で改革に向けて頼もしい発言をされていた梨花組長さん。そして人格者のトップスター月城さん。

スポンサーリンク



オマケの私の願望(昨日のブログの補足)

月組だけでなく、各組の管理者(組長・副組長)やトップスターは人格的に優れた方が多く、上手に組の運営をされていると思います。(宙組は組運営以前に劇団側に問題があり、松風組長やトップスターの芹香さんは被害者だと思います。)

宝塚歌劇団の幹部等の男性職員は、阪急電鉄から腰かけ役員や職員のような形で送り込まれてくるので、各組の管理者(組長・副組長)、トップスターに頼りきってしまっている所があります。

それが問題です。宝塚歌劇団は今変わらなければ、宝塚歌劇が永続する道はないとの危機感をもち改革していこうとされています。

14日の一連のことは失敗だった

14日の劇団側の記者会見で「調査チームの調査報告・提言」と理事長の交代が発表されました。しかしあまりにも批判を浴びて、年内の調査委を立ち上げ再調査へとなったようです。

ここで私が疑問に思っているのは、その時に発表された村上浩爾氏が歌劇団の理事長に就任するという話は、そのままなのだろうか?ということです。

会見での村上氏の問題点

村上氏は「そのように言われているのであれば、証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい」と答えて、マスコミやSNSで物議を醸されていました。

さらに村上氏は「変わらなければならないものは、絶対に変わらなければならないと私は思います。一方で伝統の中で守っていくべきものも間違いなくあると思っています」と発言されて、私も気になっていました。

朝日新聞の社説で下記のように問題視されていたことで、私が思っていたことは間違っていなかったと思いました。

おとといの会見では、幹部が歌劇団や芸事の世界の独自性を強調し、改革にあたって外部の関与をためらうかのような発言もあった。そのように自らを聖域化する意識こそが、問題を長きにわたって放置してきた原因ではないか。引用朝日新聞社説11月16日

本当に宝塚の改革を成功させようと思うなら、報告書が再調査になったように、理事長人事も一新する必要があるのでは?と勝手に感じています。

歌劇団を傘下に持つ阪急阪神ホールディングスが主導的な役割を果たすべきなのはいうまでもない。歌劇団は阪急電鉄の本業の一つとして多くの利益を上げ、幹部も送り出しているのに、本件では一貫して影が薄い。経営陣は重い責任を負っていることを理解しているのだろうか。

歌劇団には100年超の歴史があり、あまたのファンを抱えて数々のスターが輩出してきた。社会的影響力の大きさを自覚してもらいたい。引用朝日新聞社説11月16日

月組の千秋楽を観ただけでも、生徒さんたちから「こんな中だから宝塚を守りたい」という並々ならぬ思いが伝わってきました。

しかし14日の記者会見では、宝塚歌劇団の先頭にたつ方々なのに、宝塚愛は全く伝わってきませんでした。

生徒さんたちが深く愛している宝塚歌劇団。
それに見合う宝塚愛のある、人格者を宝塚歌劇団の理事長にしていただきたいなと、月城さんたちの素晴らしさを見ながら勝手に思いました。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

スポンサーリンク