月組好調『Rain on Neptune』配信感想
こんにちは、くららです。
舞浜アンフィシアター公演演『Rain on Neptune』を配信で見ました。

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会場について

セットも照明も衣装も綺麗で、舞浜のディズニー感も漂っていて、現地であの空間を見たかったと心底思いました。
連動型ブレスレットライトをつけて「星の女S」として一体感を味わいたかった!

実は昨年の星組の 『VERDAD(ヴェルダッド)!!』の時に、トイレが少ない問題があったので、今年も同じかなと思うと、「行こう!」という思いが遮られていました。
実際始まった頃は終演後にトイレが使えなかったようですね。

この会場は今後劇団四季の長期公演が開催される予定のようです。(10月から)
しかし劇団四季の公式ページには「劇団四季の専用劇場ではありません」と書かれています。
そのうち劇団四季の公演が終わって、また一般に貸し出されるようになって、宝塚の公演も上演されるようになったら良いなと願っています。

演出の谷先生に脱帽

舞浜アンフィシアターでの宝塚化が大成功

アンフィシアターでは、コンサート形式のものしか見たことがなかったので、「36名も出演者がいて大丈夫?」と心配していましたが、谷先生は上手に36名を使って、それぞれに活躍の場を与えられていて、大人数の出演者がいるからこその宝塚のステージになっていました。

盆やセリもスムーズに取り入れて、円形のアンフィシアターの機構を今までで一番上手に使われていました。
そして谷先生の作風は、「ディズニーの本場の舞浜」にとてもマッチしています。
ディズニーのアトラクションのひとつのようにさえ感じられました。

キラキラした衣装をはじめ、光の演出が綺麗で、幻想的な雰囲気もあって、さらに客席の連動型ブレスレットライトも加わって、非日常の谷貴矢ハッピーワールド。

公演プログラムに書かれていましたが、現在の状況を受けて、当初はもう少しアンハッピーなものを想定していたところ、ハッピーなものに変更されたようです。それも良かったと思います。
ハッピーワールドの舞浜にアンハッピーは似合いません。

特にフィナーレの構成と選曲が見事

「Over the Rainbow」
→「ディズニー音楽」
→「アニメ音楽」
→「宝塚音楽」
という流れで、最後に宝塚の曲で最高潮に盛り上がって終わるのが、最高でした。

最初の「Over the Rainbow」(『オズの魔法使』)は、宝塚でもよく歌われている、とても耳なじみのある素敵な曲です。
鳳月さんの歌で始まり、トップコンビの幸せそうなデュエットダンスになり、全員の群舞という流れで、一気に「宝塚ワールド」に引きこまれました。

選曲から、谷先生はファンの需要をとてもわかっていらっしゃると思いました。
こういう選曲に演出家のこだわりが強く出る時がありますが、谷先生は絶えずファン目線。

月城さんに「ムーンライト伝説」( テレビアニメ「美少女戦士セーラームーン」シリーズのオープニング主題歌)を歌わせるところがスゴイ。
月城さんのまろやかな歌声にとてもマッチしていました。

宝塚メドレーの冒頭は、月城さんの雪組時代の出世作“るろうに剣心”の『最強という名の華を添えて』
新人公演を卒業して、月城さんはこの作品の四乃森蒼紫役から本公演で大きな役がつくようになりました。
上級生の御庭番衆を従えて格好良く登場していた記憶がよみがえりました。

今回御庭番衆は下級生のイケメンたち。(彩音、柊木、一星、瑠皇)

そして宝塚メドレーの最後の3曲は、ショーの主題歌。
「ルポァゾン」、「ヒートウェーブ」、「Apasionado!!」

やはり、ショーの曲は盛り上がります。

瀬奈じゅんさん主演の再演が続いている月城さんなので、「Apasionado!!」を月城さんで再びと思ってしまいますよね。
前作のショー『FULL SWING!』は版権問題があるし、次は『グレート・ギャツビー』で一本ものだし、全国ツアー用のショー作品がないので、で「Apasionado!!」が再演されそうな気が。

途中のMCタイムは、月城さん、海乃さん、鳳月さんは固定で、
ゲストは、光月組長彩みちるちゃん佳城葵さんでした。
月組のチームワークの良さがとってもとっても伝わってきました。

谷先生作・演出の『Rain on Neptune』は大成功だと思いました。
次は谷先生のショー作品も是非観てみたいです。

月城さんの魅力炸裂!

ポスターでも舞台でもカラーコンタクトをつけていらして、とってもお似合いで、整ったお顔の印象がさらにアップ。
舞台でのお化粧も、コンサート用に薄化粧なので、本来の美貌がいかされて、今までで一番美しい舞台姿のように思いました。

公演プログラムも、「月城かなと写真集」のようで、どの写真も超絶格好良くて見惚れる連続でした。

しかし一言言わせてもらえば何故ポスターにあの角度の写真を選んだ?
あの角度では、従来の月城さんの美しさが全面に出ていないように感じました。
公演プログラムの表紙も同じものでした。

角度をつけて「男役らしい」骨太感を強調したかったのかな?
どんな角度であっても、美しいことに変わりありません。

芝居的なシーンの衣装も、他の出演者たちはキラキラと素敵な衣装の中、月城さん一人だけ暗めで地味なもので、トレジャーハンターという骨太感を際立たせていました。
しかしキラキラの衣裳を着ていなくても、舞台の上では誰よりも最高に輝いていました。本物のスターです。

お芝居の銀髪の鬘とショーの金髪の髪型もとっても似合っていて、センスが良いなと思いました。

月城さんの奢らない謙虚さ
「タカラヅカニュース」の突撃レポートで、「下級生まで一生懸命踊っていて、イキイキとしているそれを見るのが好き」と仰っていました。

月城さんは、トップスターとして下級生たちにとても心を配り、みんなで月組を盛り上げていくことを大切にされていることを感じます。

その信頼関係が舞台上にあらわれていて、温かくて良い雰囲気で、みんながリラックスして楽しんでいるのが伝わってきます。

ご挨拶などでのお喋りも、いつも自分の言葉で心のままに自然体で話されていて、お人柄が伝わってきます。

MCコーナーの無茶ぶり対応も素敵
MCコーナーで、ゲストから無茶振りな自己紹介を書いた紙を渡され、エッと言いながらも
「生まれは横浜、 ここは舞浜!面白いことだって言っちゃうぜぇ! チャームポイントはこのエクボ。 堕ちるなよぉ。月城かなとでーす」
と、身振り手振りもつけて完璧にこなされました。

本来はシャイなれいこさんだと思いますが、振り切る覚悟を決めていらっしゃるなと思いました。
そしてこういうお茶目なこともお好きなのでしょう。

コロナ禍というピリピリとした時ですが、そんな月城さんがトップスターというリーダーであることで、月組はまとまっていて素敵だなと思いました。

印象に残った下級生

暁千星さん強烈ファンの彩音星凪くん

ありちゃんの月組最後の『ブエノスアイレスの風』組になれなくて可哀そうだなと思っていました。

しかし舞浜公演を見て、谷先生が『Rain on Neptune』に出演して欲しいと指名されたのだろうと勝手に思いました。

谷先生演出の昨年の『ダルレークの恋』では、「水の妖精」として菜々野ありちゃんと随所でデュエットダンスで状況を表現していて、とても素晴らしく作品に厚みと色を添えていました。
だから、「その活躍を再び」という、ご指名だったのかなと。

そして再び彩音・菜々野ペアのダンスで光る活躍されていました。

彩音くんは、とっても顔が良い!キラリと光る大きな瞳が魅力。
華があって舞台の上にいると目がひかれます

新人公演の主演はまわってきませんでしたが、今後も活躍して欲しいキラキラスターさんです。
ありちゃんが月組からいなくなるため、ありちゃんを強烈に慕う彩音くんに月組で頑張って欲しいと思っているファンの方も多いのでは。

観劇レポを送ってくれる月組ファン&ありちゃんファンの友人も、下記のような思いを送ってくれています。

注目の彩音星凪さん by友人

何故いままで気にならなかったのでしょうか。
暁千星さんがいたから?…と。

そう、彩音さんの立ち姿が凛として、整っていて美しかった!
顎、両肩、肘、指先〜爪先までピーンと。
まるで、ありちゃんが立っているようでした。
ダンス力も群を抜いていたように、私には見えました。

いつも暁さんの背中を見て、姿焼き付けて、技を吸収された?と感じ、
彼女の思いとその姿にありちゃんが重なって、目尻が熱くなりました。

これから月組を観るときは、彼女にオペラグラスが向いてしまうかもです。
思いっきり、活躍していって欲しいです。

超イケメンの瑠皇りあくん

端正なお顔立ちの瑠皇りあくん(103期)にも、いつも注目しています。
るおりあくん側転から、麗泉里ちゃんをリフト。
たらりと垂れた前髪が、とっても色っぽく、画面に映る度に、色気のある男役さんになったなと思いました。

世界の王では、彩音くんとるおりあくんが肩組んでいるシーンもありました。
御庭番衆として、れいこさんに剣を差しだす姿も超イケメン。

まだ新人公演内なので、主演がまわってきたら良いなと思っています。

歌唱力抜群の白河りりちゃん

白河りりちゃんがスゴイ歌手なことは知っていましたが、「コブラ」は、度肝を抜かれるほど素晴らしかったです!
パンチがあって、心に響いて来て、耳に優しくとっても気持ち良い!

『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』で代役として本公演でも新人公演でも大活躍して、只者ではない娘役さんと思っていましたが、今回も思いました。
更なる活躍を期待しています。

ドラマティック・ショースペースという『Rain on Neptune』は、深いことは考えずにワクワクととっても楽しめ、心の栄養になりました。

いろんな楽しみを提供してくれる、振り幅の広い宝塚って本当に良いなと思います。

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