『ダル・レークの恋』ドラマシティ感想
こんにちは、くららです。
梅芸ドラマシティの『ダル・レークの恋』午後4時公演を観てきました。

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月城かなと君の「美のオーラ」はさらに爆発していて、れいこちゃんが舞台に出てくると、私の両隣の方も双眼鏡をあげていました。
『ダル・レークの恋』を生観劇したら、れいこちゃんの美しさにクラクラッチマン現象してしまうことは100%の確率で起きているようです。(私の両隣だけの統計ですが)

れいこちゃんの美しさを書いていたら文章が尽きないので、「TBS赤坂ACTシアター」での東京公演と大阪での公演との私が感じた違いを書いていきたいと思います。(私の主観です)

東京に比べて、大阪は照明が少し暗めでした。特にはじめはそういう演出の意図もあったのか?
スポットライトが当たっている所は明るいのですが、全般に照明の明るさが足りなく見えたので、豪華な衣装の美しさのキラキラ感が少しもったいない気がしました。(もしかして私の目が悪いのかも?)

風間柚乃くんの「ペペル」について

初日は緊張されていたと聞きましたが、私が見た3公演めの「ペペル」は、いつもの演技のプロのおだちんでした。
根っからの「悪党」で、怪しくて、胡散臭いほんものの「詐欺師」!
ニヒルな目付きや真顔の怖さ、悪いセリフが効いていて、昭和の香りのするヤクザ感が漂っていました。
活舌が良くて歌も上手でパンチが聞いていて聞きほれました。

暁ペペルは、女好きで遊び人的な雰囲気がありましたが、風間ペペルにとって女性は「お金」の対象でしかなく、口だけ歯の浮いたようなセリフを言いながら、全く興味をもっていないよう。
きよら羽龍ちゃん演じる「リタ」に対してもそうで、恋愛関係が感じられず、リタがとても幼い感じに見えました。

暁ペペルは♪どうせこの世は♪という歌の歌詞通り、「明日は明日の風が吹く、空は青い、世界は広い」と、浮世離れした地に足のついていない生き方をしている感じでしたが、風間ペペルは、地にしっかり足をつけて詐欺師として生きているような感じ。

圧が強いので、月城ラッチマンと対峙するシーンでは、気迫がみなぎっていて、ラッチマンも圧を強めて対抗していたように思いました。

持ち味の全く違うふたりが同じ役を演じたことで、それぞれの持ち味がいかされて、全然役が変わるということを目の当たりにできて面白かったです。先生の演出もあったのでしょう。
そして周りの人たちのお芝居も、それを受けて変わっていて、芝居巧者の揃った月組はその時々に芝居が変化するので、また違う日に見たら印象が変わるようにも思います。(たった1週間の小さい劇場での公演なので次のチケットはありません。残念!)

憎めない悪党の暁ペペルも悪党感満載の風間ペペルも、お芝居の色濃いエッセンスになっていました。どちらも比較することのできない良さです。

「シバのヒンドゥーの神」のダンスも、迫力があって見ごたえがありました。

夢奈瑠音くんの「クリスナ」について

豪華絢爛な王様の衣装をまとうと、お顔の小ささが際立っていました。とっても小顔なのですね。
おおらかで、人の好い、慈愛にあふれたやさしさが、声や立ち居振る舞いから滲み出ていました。立場的にカマラを助けてあげられない時も、やさしい人柄が感じられ、強い妻に対しても包容力をもって接していて、こういう旦那様がいると家庭内は平和ですね。
お芝居がとても丁寧で巧みだと思いました。

2役(酒場の亭主/ハリラム)に追加して夢奈瑠音くんの「金の男」も蓮つかさくんが。キレキレのダンスが良かったです。酒場の亭主の歌も。良く通る声が素敵です。

フィナーレについて

ありちゃんの担当していたフィナーレ始まりと、真珠の男は、おだちんでした。ソロのダンスの部分の振り付けは変わっていたように感じていました。
男役群舞のところは、ありちゃんのところに瑠音くんが入って、れいこさんを一瞬だけリフトしていました。

100期以降のダンスシーンは、誰がセンターということは無く、それぞれが活躍していたように思えました。

ラッチマンとカマラの関係性が軽くなった?

お芝居の最後に、ラッチマンはカマラと別れて、「まことの愛」を求めて去っていきます。
東京公演を観た時は、ラッチマンの頑な心では、この先二人が結ばれることは無いのだろう、と感じました。

しかし、今日のお芝居を観ていたら「もしかして結ばれることはあるかも?」という思いになりました。
(私の主観です)

ラッチマンは、最後に夜霧の中で「まことの愛」を歌います。
最後の歌詞が「もう一度 君の心を教えて欲しい」です。
劇中カマラは何度も「愛しています」とラッチマンに告げますが、それに聞く耳を持っていませんでした。
最後の歌詞を聞いて、今日の流れでは「二人の心の距離はそんなに離れていないのでは?」と感じたのです。

今日は15日で「TCA PRESS」の発行日です。劇場に置いてありました。
それをもらって帰って見てみると、『ダル・レークの恋』の4コマ漫画が掲載されていました。
意外な結末の漫画でした。
みんなが笑顔になるこの漫画の結末も「有り」かもしれません。
相思相愛なら結ばれても良いですよね。

「TCA PRESS」には、夢奈瑠音くんがイメージキャラクターをしている「A2Care」の貸切公演が今度の宝塚大劇場の『桜嵐記』『Dream Chaser』であることが掲載されていました。

そして宙組真風涼帆さんの監修グッズ第2弾が4月10日に発売されることも。

関西風味のカーテンコールのご挨拶

「関西バージョン」になるかな?と昨日書いていましたが、期待通り「関西のノリ」でした。

月城:「何を言おうかな〜」
出演者たち: 挙手しながら「じゃあ、私が」「私が」と主張合戦。
蓮: 一歩前に出て大きい声で「じゃあ私が!」
月城:「なんでやねん!!

他の出演者たちは、ずっこけるポーズ。
一歩下がって定位置に戻った蓮くんは周りに慰められていました。

客席は、大爆笑!

この後れいこさんは何も発することなく、笑顔のうちに、幕が降りて終わりでした。

みんなで話しあって、このギャグを決めたのでしょうね。
微笑ましい光景が想像できます。
この関西バージョンシリーズを、これからも考えていかれるのでしょうか?

ほのぼのとした温かさが伝わってくる『ダル・レークの恋』でした。

宝塚歌劇公式HPにて、月組公演「桜嵐記」より新人公演が復活するとのお知らせがありましたね。
『幽霊刑事』と『ダル・レークの恋』で乗りに乗っている月組です。
今度の本公演は、珠城りょうさんと美園さくらさんの退団公演になってしまいますが、そうだからこそ「新人公演」を通して、お二人のDNAが受け継がれていくと良いですね。
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