月組「赤と黒」初日感想
こんにちは、くららです。
月組の御園座公演「赤と黒」の初日を観てきました。

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美しい台詞、美しい音楽、宝塚らしい美しさに溢れていて、長編の小説を2時間余りにまとめあげた、ドラマティックな柴田侑宏先生の素晴らしい脚本は見ごたえがありました。
スカイステージで、2008年の星組安蘭けいさん主演のものを見たばかり。
フィナーレは今回一新されたようですが、お芝居は細々としたものは変わっていますが、大筋は変わっていません。
しかし星組と月組という組の違いと、10年余りの月日で、ずいぶんと印象が違いました。どちらも素敵です!

キャストの感想

ジュリアン・ソレル……珠城 りょう
一途な役」が良くはまりますね。熱演でした。

しかし、演じると決まった時やポスターを見てからの、「りょう君が美少年役?」という違和感は残ったままで、舞台のジュリアンは、ポスターより髪がすっきりして、「少年感」は無く、若作りもしていない、いつものりょう君とそんなに変わらない青年でした。
以前よりもホッソリされたことは、役にあっていたと思います。

自分の身分の低さに異常にコンプレックスをもち、「立身出世の野心に燃える」プライドがとても高い、という部分が強調されて見えました。

ジュリアンに恋をしてしまうような作品」と歌劇誌で月城かなと君が語っていましたが、そうならなかったのは、りょう君が「嫌な奴」の表現力が巧みすぎたからなのか?
今日は初日なので、これからドンドン共感できるキャラクターに変化していくと思います。

ジュリアンがレナール夫人の手を突然握っていく所などの、色気はハッとするほどあって、このあたりはりょう君ファンには、たまらないのでは無いでしょうか?
ファンの方には「珠城りょうの色気をいっぱい味わう」作品だと思います。

レナール夫人……美園 さくら
『I AM FROM AUSTRIA』の時はクセが気になっていましたが、今回は全くクセが無く、母性にあふれた貞淑な貴婦人が恋に落ちていく様をしっとりと情感あふれる演技で見せてくれて良かったです。歌もお上手なので安心して聞けます。
私の中では、さくらちゃんが今までの印象を覆して、一番自然な演技で「娘役トップの底力」を見せてもらった感じでした。

フーケ/コラゾフ公爵……月城 かなと
2役を演じても、出番が少ないので「れいこちゃんのムダづかい!」と思ってしまいましたが、存在感は抜群です。
フーケは黒髪でジュリアン思いの好青年!わざと地味にしているのかと思うほどでした。そしてちょっと面白系の時も。星組版はそうでは無かったので、それはれいこちゃんのキャラクターなのかな?

2幕冒頭から登場の、コラゾフ公爵は赤い軍服がとても似合っていて格好良すぎて、さらに金髪の長い髪を束ねてリボンを結んでいる貴公子ぶりから漂うイケメン度がスゴイ!
フーケとは真逆のチャライ系の恋の指南役で、同じ人が演じているとは思えない全く異なる二役ですが、「美貌」は役では隠せないので、多分誰もが「れいこちゃん」と気付くでしょう。

マチルド……天紫 珠李(101期)
昨年夏の「チェ・ゲバラ」に続いての大きな役で、元男役さんなので、高慢さなど押し出し強く演じて好演していましたが、可憐さというか惹かれるところが今一歩な感じでした。
フェルバック元帥夫人……結愛 かれん(101期)が可愛くて色っぽくて魅力的だったので、「役替わり」にしたら、同期で切磋琢磨できてよかったかも。
珠李ちゃんは、娘役に転向してから、ずっと良い役に恵まれていますが、何か一つ決定打に欠ける印象。
まだ初日なので、これから進化されていくでしょう。

ラ・ジュマート男爵……礼華 はる(101期)
4人の貴族の一人に大抜擢(月城かなと、夢奈 瑠音、蓮 つかさ)。初スチール。
178cmの長身でスタイルの良さは、4人の中でも抜群。新人公演主演もめぐってくるかも。

エリザ…… きよら 羽龍
滑舌が良くてお芝居上手。
彼女も今年は新人公演主演もめぐってくるかも。

ヴァルノ……千海 華蘭
善人顔なので、悪い人を演じた時のインパクトが倍増。ヴァルノの憎々しさが話の展開を面白くします。

レナール……輝月 ゆうま
芝居上手なのに今日はまだインパクトに欠けた感じ。

ヴァルノ×レナールのバチバチ
も、もっと進化していくことでしょう。

フィナーレについて

・月城かなとくん歌唱指導

・主な男役、娘役の群舞、5組の回転リフトも
 ・男役…千海、輝月、夢奈、蓮、礼華
 ・娘役…晴音、天紫、結愛、白河、きよら
(選抜メンバーで推されている人がわかります)

・さんらちゃんと娘役群舞
さくらちゃんの体が柔らかいダンスがスゴイ

・りょう君せり上がりで一人でダンスと男役黒燕尾群舞
一人で感情を込めて踊るダンス姿を見て、退団がそんなに遠く無いのかもと勝手に予感。(あくまでも私の予感です)

黒燕尾の男役群舞の後、男役さんがセンターブロック横2通路に渡って客席降り、しばらく踊った後、後方にはけていきます。
その後、れいこちゃんが下手通路に降りてきますが、6列目の扉ではけていきます。

・デュエダンス
高い、高速回転リフトはもれなくついていました。

階段降り・ご挨拶(3段だけで)
・エトワール 白河りりちゃん
 美しい歌声にウットリ 
 (りりちゃんはお芝居ではレナール家の3人兄弟の末っ子、その姿も可愛かったです)

・5人ずつぐらいで一緒にご挨拶
・専科はお二人で

一人降り・ご挨拶
天紫 珠李 →月城かなと →美園さくら →珠城りょう
(羽根無し 天紫 珠李ちゃんは主な配役に入っていませんでしたが、マチルダはやはり主な役なのですね)

初日のご挨拶

りょう君がトップスターになって初めての愛知県の凱旋公演だそう。

「愛知県蒲郡出身」と副組長さんに紹介されて、りょう君は驚いていました。
りょうくんが挨拶で噛んでしまって、やり直しをするシーンもありました。

カーテンコールの時に、三河弁でりょう君が挨拶してくれました。
三河弁は聞いたことが無かったので、結構クセが強くて理解不能でした。
その時、隣にいたれいこちゃんの驚きぶりが面白かったです。

愛知県出身者は、この公演で退団される周旺真広君結愛かれんちゃん
りょう君が「他にも愛知県出身者がたくさんいると思います。挙手して!」と言って、手を上げたら、二人だけかということでした。

地元での公演なので、りょう君がリラックスしているように感じました。
この公演は3月4日まで続くので、出演者の皆さんが素敵に進化され、深まっていくと思います。

今回初めての「御園座」でしたが、舞台がとても近くて見えやすく、音響も良かったと思います。
名古屋駅から歩いてもそんなに遠くありませんでした。
新幹線を使うと、関西からとても近いですね。
この御園座公演が、毎年の公演になるといいなと願っています。

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