月組博多座『川霧の橋』『DC』2日目感想こんにちは、くららです。
初日に続いて本日11時の博多座公演を観劇しました。
初日の様々なプレッシャーから解放されて、自然体のれいこさんに出会えたように感じました。
とっても余裕があってトップ然としていました!

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トップスターとしての自信が月城さんを変えた?

プロローグの太鼓のシーンから、目がとっても利いていて、流し目を出演者、客席へと方々に飛ばされ、麗しくて魅惑的!
しかも笑顔のえくぼが目立っていて、何ともキュート!緊張していたらエクボは出ないのかな?

それはこのシーンに限らず、客席にアピールするショーシーンでは、「俺の虜にしてやる!」ぐらいの気概さえ感じました。
真ん中力が発揮されてきています。

1日でトップスターとしての自信がつかれたのでしょう。
(見る側の私にも余裕ができたこともあるかもしれません。)
ファンがドンドン増えていきそうな予感。すでに私の周りで新規に月城ファンになった方もいらっしゃいます。

月城さんのダンスも1日で進化!

昨日のミロンガのシーンで、娘役さんが男役さんの被っているハットを取るところで、海乃さんだけ月城さんのハットを取ることができず、後で月城さんが渡していました。
他のコンビとのタイミングが違っていたのは、タイミングが合わなかったのかな?と思っていましたが、やはりそうだったようで、今日は他チームと同じタイミングで取れていました。昨日はタイミングを逃すくらい、お互いに緊張されていたのですね。

ミロンガAの組み合わせは、
「鳳月・天紫」、「蓮・晴音」、「英・清華」、「光月・結愛」なかなか面白い組み合わせで、見ていて楽しいです。

月城さんはダンスシーンが前回の珠城さんと同じくらい多くて健闘されていましたが、昨日は足が高く上がっていなかったり、ぐらついていた所を感じました。
それが今日は足が高く上がっていて、落ち着いていて、ビックリ!やはり昨日はとても緊張の中だったのでしょう。

男役さんのミロンガのステップは少しゆるめだったように思ったと書きましたが、今日はそんな風に感じませんでした。
以前と同じような業もありました。それはもう少し慣れると魅せ場になるでしょう。

黒燕尾のれいこさんの「フッ」がとっても勢いと色気があって良かったです。この「フッ」はトップスターの特権!

ショーのどのシーンも、トップスターとして昨日より輝いているように感じました。そしてもっともっと素敵になっていきそう。

「川霧の橋」は、博多座にとっても合っている!

お芝居は今日も心にしみわたってきてとても良かったです。
博多座は客席が横に広くて舞台が近いので、演者の熱がそのまま伝わってきます。
「川霧の橋」は予定の1時間35分より長くなっていましたが、芝居巧者たちによる人情の世界にグイグイ惹きこまれながら没頭できるので長さを感じません。「もう終わった?」という感じでした。

大劇場だったなら、ここまで惹きこまれることは難しいと思うので、昨日れいこさんが話されていたように、「川霧の橋」は博多座がピッタリなのだと思います。

演劇全般に対応できる設備が整っているようですが、雰囲気としては「歌舞伎座」や「新歌舞伎座」のように和物のための劇場の雰囲気であり、名古屋の御園座にも趣が似ています。

博多座に直結している地下鉄の駅の名前は、中洲川端駅です。
近くを散歩したら川がすぐ近くにありました。その点でも「川霧の橋」はふさわしいなと思いました。

お芝居も回を重ねるごとにさらに熱を増していきそうで千秋楽までどう深化していくか楽しみですね。
私はもう劇場に足を運ぶことは無いので、10月30日(土)16:00~のLIVE配信を楽しみにしています。

暁千星くんについて

「暁千星くんは活躍していいなかったの?」とメッセージを頂きましたが、ありちゃんも番手が1つ上がって「3番手」になったので、ショーではいつも以上にキラキラと活躍していました。
しかし、2番手からトップに、3番手から2番手になったれいこさん、ちなつさんほどの飛躍はしていなかったという意味で昨日は書いていました。

「I’ll be back」のダンスは、前回より激しい振りになっているように思いました。
それでれいこさんと同じようにラップを歌うことは、ちょっと苦しそうでした。大変だろうけど頑張って欲しいと思います。

『川霧の橋』は初演をオマージュしているので、清吉は初演の天海祐希さんに寄せて演じられているように感じました。
天海さんもこの役には苦戦されていたと剣幸さんがトークで話されていました。

幸次郎(月城)と半次(鳳月)と清吉(暁)は、同じ腕の良い大工仲間でしたが、幸次郎が次期棟梁に選ばれ、ふたりは後見人となります。
心のやさしい半次はそれを喜んで受け入れますが、清吉は我慢できず野心をむき出しにしていきます。
半次と清吉の対比もこの物語の面白さで、更に話が進んでいく中で接点があることが要にもなっていきます。

祭りの夜までは普通の若者だったのに、幸次郎が次期棟梁に決まった場から、清吉は納得のいかない悪い顔を後ろでも演じています。

お光に対しての行為も魂胆があってのことですが、最初からストレートに魂胆を見せると、お光のいじらしさの邪魔になってしまうので、敢えてそのあたりは表現されていないように感じました。

世間に絶望し、お金に執着していますが、そうなる背景もあったはずで、清吉は根っからの悪人のように見えますが、幸次郎が棟梁に選ばれなかったら、清吉の人生も違っていたのかなと思ったり…。
最初から「悪人」として描かれているのでは無く、途中から野心をむき出しにして、悪の道にドンドン転落していく役で、人情話の中で唯一の悪人なので、同情されない一番損な辛抱役のように思いました。

ありちゃんは今年は、ペペル、清吉のような性質の違う悪党や後村上天皇のような帝を演じたりと、役の振り幅が広く、芝居にチャレンジしています。
清吉も日々変化していき、芝居力が深まっていきそうで期待しています。

月城かなとさんのカーテンコールのご挨拶

カーテンコールで幕が上がった時に、舞台最上手の娘役さんが間違って花道に出ようとして、気づいて慌てて定位置に戻るというハプニングがありました。慌てぶりがとってもかわいかったです。

月城さんの第一声は、微笑みながら「全て持っていってしまいましたね。」でした。
客席もその微笑みを受けて、ほっこり温かい気持ちになりました。
客席とキャッチボールのような会話をされることも、れいこさんの魅力ですね。しかも包み込むようなやさしさがあります。

月城:「皆様お楽しみいただけましたでしょうか。まだまだ千秋楽までございますので、博多座に足を運んでいただけたら嬉しいです。」

終始微笑みながらのリラックスしたご挨拶でした。
1日でとってもトップスターらしくなったように思えた月城さん。
無限大の可能性を秘めていらっしゃるように感じます。

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