月組博多座『川霧の橋』『DC』初日感想
こんにちは、くららです。
月組の博多座の初日公演を観劇してきました。

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『川霧の橋』は豊かな深い味わいのある感動作品でした。日本物って良いなぁ~と心から思いました。
『Dream Chaser -新たな夢へ-』は、大きな変更場面は無いものの、トップスター月城かなと中心の新生月組仕様に変身していて、トップさんが変わるだけで、こんなにも変わるものだなあと関心しました。

昨日の記事の訂正があります。
博多座の大きな丸い提灯は今日もありませんでした。
公演のある無しで吊るしたり外したりしているのではなく、今は何かの事情で外してあるようです。

今回販売のスチール写真は、6枚が月城さんと海乃さんの単体もしくは二人写りで、鳳月杏さんのお芝居のスチールが1枚だけ販売され、暁千星さんのものはありませんでした。
スチール写真
このスチール写真の販売基準はわかりませんが、お芝居でもショーでも、トップコンビ2番手の鳳月さんがとても活躍している印象を持ちました。

パレードの三人の衣装と羽根は、大劇場の公演の時の「トップ・トップ娘役・2番手」と同じもののように思いました。大劇場の時はトップ羽根が特別豪華な印象があったので、トップ羽根のナイアガラのあたりは縮小サイズになっていたかもしれません。

博多座には、月城さん海乃さん共に今回が初出演とのこと。珍しいですね。
カーテンコールで月城さんがそのことを話すと会場がどよめいていました。
トップ初心者マークの月城さんのトークが面白かったので、必死にメモに記しました。最後にご紹介しています。

「川霧の橋」について

幸次郎……月城かなと
日本物の所作やセリフが板についている上、心情表現がお上手で、温かさがあるので、幸次郎という人物像にとても惹かれました。本当に芝居巧者!
さらにどの角度から見ても本当に格好良くて惚れ惚れします!青天がここまで似合う男役さんもなかなかいません。

お光……海乃美月
年下の世間知らずの女の子設定に少し無理があるかもと感じていましたが、芝居巧者なので演技力で納得させてくれました。幸次郎への自分の恋心に気づいて全てを悟るところは、とっても説得力があって、お光が愛おしかったです。

半次……鳳月杏
「見事に演じていた」と剣幸さんがお稽古を見て表現されていましたが、本当にその一言に尽きる演技力でした。
最後のシーンのセリフにも迫力があって、100%半次はやり遂げるだろうという思いになりました。

清吉……暁千星
人が人の支えになる人情話の中で、一人だけ悪役を担っています。
心底の悪人に思えました。ありちゃんの演技はさらに深化していきそう。

初演に出演していた京三紗さん梨花ますみさんも出演されていて、たのもしく感じました。

お光の祖父の源六は、初演の汝鳥伶さんの演技が印象に強く残っていたので、最初は光月るうさんに物足りなさを感じましたが、すぐに光月さんの演技力に惹き込まれていきました。

プロローグのお祭りの太鼓のシーン
最初に蓮つかささん、次に英かおとさん、そして月城かなとさんが真ん中で加わります。
そしてその後、鳳月杏さん暁千星さんが加わって、とっても迫力ある太鼓になります。みんな粋でいなせ!

英かおとさんの青天姿がとって格好良くて、最初は誰かわかりませんでした。
初演で久世星佳さんが演じていた辰吉役なので、出番が多くて、目立っていました。

冒頭と最後のかげソロは、咲彩いちごちゃん(104期)
咲彩いちごちゃんのかげソロが聞きたかったので、今回とても嬉しかったです。
お母様は舞希彩さん。67期生で黒木瞳さん、涼風真世さん、真矢みきさんが同期の月組生。『川霧の橋』にも出演されていました。和風の品のある可愛いお顔が好きでした。
70期の羽根知里さんも私は大好きで、夢白あやかちゃんに似た雰囲気です。当時の月組は娘役の宝庫でした。

最後のシーン
初演は幸次郎とお光が手を携えて銀橋を歩く名シーンでしたが、銀橋が無いので最後は下手花道を幸せそうに歩きながらはけていかれました。
これから始まるトップコンビのお披露目にふさわしい演目だなと、心が温かくなりながら二人を見送りました。

『Dream Chaser-新たな夢へ-』について

「-新たな夢へ-」と副題がついて、大きな手直しはないものの、「新生月組だよ!」と気合の入ったフレッシュさいっぱいのショーになっていました。

始まりは大劇場と同じで、階段に板ついている月城さんが月の飾りの真ん中にいらっしゃいました。オープニングの曲は以前と同じで、次の月城さんの出番の時が「新しい夢に」という明るい新曲でした。

同じ衣装で同じ曲を歌っても全然違う!
これがトップスターの個性ですね。

情熱(スパニッシュ)シーン
「鳳月・暁」そのまま、美園さくらさんのところを天紫珠李さん。
大劇場の時は、ありちゃんは次にナイフでも持ってくるのではと思うような必死の形相で袖にはけていましたが、博多座は狭いので表情がみえず、スッとはけていました。

ミロンガ
銀橋での最初の歌は、「暁・結愛・蘭世」で前回と同じということでしたが、蘭世さんではなく晴音アキさんでした。今回晴音さんが大活躍されていました。

タンゴの本篇は、月城かなとさんのソロダンスがありました
海乃さんとのシーン、ハットの受け渡しが、他のコンビとのタイミングと違っていました。それは振り付けなのか、今日タイミングが合わなかったのか、明日確かめてみようと思います。
(ミロンガの男S…月城 ミロンガの女S…海乃)

娘役さんは、大劇場の時と同じように激しいステップを踏んでいましたが、男役さんは少しゆるめだったように感じました。いろいろな技の見せ場も無くなっていました。

ミロンガの男A…光月、鳳月、蓮、英
ミロンガの女A…晴音、清華、天紫、結愛

ミロンガの男…朝陽、空城、月乃、涼宮(106期)
ミロンガの女…白河、まのあ、咲彩、詩

I’ll be back
センター(元・月城)… 暁千星
ありちゃんは、やはりこういうダンスがピカ一に輝いていました。ラップも頑張っていました。

メンバーは、夢奈、柊木、瑠皇の3人に、新規メンバーは七城 雅くん(105期)

瑠皇りあくんが、月城さんのような髪形にしていて、一瞬見間違うほどでした。以前より更に格好良くなっていました。
お芝居でも、徳二郎のセリフがあって見せ場がありました。

れいこさんがトップスターになるので、美形で似た面影の瑠皇くんには、いろいろとチャンスが巡ってくるかもしれませんね。

中詰
最初の3人は、月城、海乃、鳳月 でした。

ライフ
最初の歌手(元・月城)…鳳月

★フィナーレ★
曲も振りも博多座仕様に変更とのことでしたが、デュエットダンス前までは、以前とそんなに変わっていませんでした。
・フィナーレの歌手(元・風間)……夢奈瑠音

・娘役ダンス
海乃と夏月、晴音、麗、天紫、結愛、白河、咲彩、詩

・ロケット

・黒燕尾

・デュエットダンス
衣装も曲も振り付けも新しかったです。(羽山先生振付)
月城さんの軽妙さを取り入れたダンスがフレッシュでした。ユーモアあふれるあの味は月城さんならでは。

・トップコンビと5人(光月、鳳月、夢奈、蓮、暁)
「STAND BY ME」に乗せて、最初に海乃さんが5人と踊って、その後月城さんが5人と結束を誓い合う新場面。新しい月組の門出のお祝いのよう。
影ソロは、蘭世惠翔(102期)、瑠皇りあ(103期)。

「Dream Chaser」階段降り

晴音アキ(エトワール)

蓮つかさ(97期)・英かおと(99期)

夢奈瑠音(96期)・天紫珠李(101期)

暁千星 (98期)

鳳月杏(白地に青の入った大羽根)

海乃美月(白地に青の入った大羽根)

月城かなと(白地に金のトップ羽根)

並び;蓮・夏月・夢奈・鳳月・月城海乃・暁・光月・天紫・英

れいこさんは、ソロダンスを何回も踊ったり、ダンスをとっても頑張っていらっしゃいました。トップスターになると、「何でも出来て当たり前」と言われるので、お稽古を励まれたのだと思いました。

主要な娘役群舞に、白河、咲彩、詩の3人が入って頑張っていて、ロケットを卒業していました。

カーテンコールの月城さんのご挨拶

宝塚の博多座公演は、前回の宙組から2年8か月ぶりだそうです。客席がとっても熱くて、拍手が鳴りやまず何回もカーテンコールがありました。

最初のご挨拶では組長さんから「月組の若棟梁」と紹介されていました。

カーテンコール2回目
「今日の初日を迎えられ、多くの方のお力をお借りしました。今日のこの光景を一生忘れないと思います。みんなが前向きにまっすぐ向き合っていけるような組をつくりたいと思います。皆様よろしくお願いします。」

カーテンコール3回目
「まさかもう一回呼んでもらえるとは思っておらず、どうしましょうかねぇ。本当にあついんですよね。出演者の気持ちと皆様の拍手に助けられて、こうして立っています。今ちゃんと立っていられるので、明日も大丈夫だと思います。千秋楽まで見守ってください。」

客席がスタンディングして
「胸がいっぱいでございます。「川霧の橋」がピッタリな劇場でこの作品をできますこと、嬉しいです。私、博多座初めてなんです。」
会場からどよめきが起きて、「そうなんです」と応えていらっしゃいました。

「初日に来てくれた皆様すいとうよ〜(博多弁)
(組長さんに言えと言われたそうです)

終わりのアナウンスも「さよなら皆様」が流れても、スタンディングしたまま鳴り止まない拍手がつづきました。音楽が止まって、れいこさんが下手からカニ歩きで緞帳前に出て来られました。
「私1人?!海ちゃんも一緒に来ると思ったんですけど」と、袖を眺めながら、いらっしゃらないので

「なんか辞めるみたいですね。本当にありがとうございました。初めて羽根を背負った時に何て重いのだろうと思ったんですけど、幸せな気持ちにさせていただけるのなら、こんな重さなんて。自分の限界をこえていけるよう、良い作品をお届けできるよう、頑張ります。ありがとうございました」

(走り書きで言葉をメモしたので、解読不明な部分も多く、間違いがあるかもしれません)

れいこさんのトップお披露目の初日に立ち会うことができて、本当に幸せでした。
真夏のような暑さが続いて、お芝居とショーのお化粧替えだけでも大変だと思います。
11月3日の千秋楽まで、どうか無事に走りぬいてください。

月城かなとトップスター誕生を心から喜んでいます!

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