番手決着はまだ?『モンテ・クリスト伯』『ベアタ・ベアトリクス』
こんにちは、くららです。
星組の別箱公演の振り分けが発表されました。

バウホール組は95期ひろ香祐さんが最年長で比較的若いメンバーたちで、全国ツアー組が本公演に近い手厚い編成でした。
そして予想通り、組替してくる暁千星くんも全国ツアーに参加します。

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全国ツアーについて

ショー『Gran Cantante!!』全国ツアーバージョンについて

星組2番手は瀬央ゆりあさんか?暁千星くんか?と話題になっていますが、現在上演中の『Gran Cantante!!』がそのまま上演されるので、2番手的な活躍をしている瀬央ゆりあさんがそのままのような気がしています。

藤井大介先生は、本公演のショーを直後に全国ツアーにもっていく場合、大きな変更はされません。

昨年花組の『Cool Beast!!』が全国ツアーになった時、初組デビューの星風まどかちゃんのために「ジャングルの結婚式」が「まどかちゃんの歌って踊るアイドルシーン」に変わっただけでした。
華優希ちゃんと瀬戸かずやさんが退団されたため、大きなメンバーチェンジはありましたが。

今回の星組では、天寿光希さん、音波みのりさんが、華雪りらさんが退団され、専科の美穂圭子さんも出演されないため、それらのシーンの一部が新しく暁千星くんのシーンに変わることはあるでしょう。

それと中詰めの冒頭、せり上がりで極美慎くんが「情熱のバルセロナ」を歌っていますが、それが暁千星くん用になるかも?

既に出来上がっているショーに、一人だけ初参加のありちゃんにとって、精神的な負担はとても大きいと思います。98期の同期が、有沙さん、天華さん、夕渚さん、天希さんと4人もいることは心強いでしょうが。

そのため、『Gran Cantante!!』での瀬央さんの活躍はそのままで、ありちゃんがそれに続く形になるように思います。
全国ツアーで瀬央×暁の番手問題解決しないように私は思っています。

『モンテ・クリスト伯』について

2013年の宙組の『モンテ・クリスト伯』をもう一度見てみました。

再演される時は、過去の番手再演組に反映します。
しかし宙組の『モンテ・クリスト伯』は、複雑な番手誤魔化しがされているため、他の公演のように、路線の順番に役が振り分けられていません。

主な役

【悪の3人】
フェルナン(貴族の御曹司) 朝夏まなと
ダングラール(モレル海運の会計士) 悠未 ひろ
ヴィルフォール(検事)      蓮水 ゆうや

【主人公の味方】
ベルツッチオ(密輸船の乗員・後にダンテスの家令)緒月 遠麻
ルイジ・ヴァンパ(密輸船のボス)七海 ひろき

アルベール(フェルナンとメルセデスの息子) 愛月 ひかる

【娘役】
エロイーズ(ヴィルフォールの後妻) 純矢 ちとせ
エルミーヌ(ダングラールの妻) 愛花 ちさき
エデ姫(ギリシャの王女)      すみれ乃 麗

ハイスクールの演劇部顧問と演劇部員たち

朝夏まなとさんが2番手的な敵役でしたが、緒月遠麻さんの役も出番が多くて良い役でした。
七海ひろきさんの密輸船のボスも、出番が短いながらも、評判でした。
七海さんは、この次の本公演の「風と共に去りぬ」では、朝夏さんとスカーレットの役替わりをしています。

主演の凰稀さんと緒月さんは同期なので、その信頼関係が役に反映していました。そのため主演の礼さんと同期の瀬央さんが緒月さんの役を演じると同じような形になると思いますが、現在上演中の「めぐり会い再び」も同級生設定なので、仲良し関係が続くのはくどい感じがします。

悪役や敵役づいている暁千星さんが朝夏さんの役を演じるのが妥当な感じがしますが、星組デビューが「悪役」というのも、印象が悪い感じがします。

瀬央さんが朝夏さんの役で妻にDVまでする悪役に徹する。
暁さんが緒月さんの役で礼さんと信頼関係を築く。
こういう意外な組み合わせが面白いように思います。
暁さんはその方が星組に馴染みやすいような。

愛月さんが演じた息子役は、稀惺かずとくんが合っているように思います。

石田先生の作品に登場するストーリーテラー的な役割を、ハイスクールの演劇部顧問と演劇部員たちが担っていました。
この作品では、さらに演劇部員たちがストーリーの中に入り込んでいくシーンもありました。

全国ツアーで、初めて宝塚を観る方たちに、そういう趣向は受けいれらるのでしょうか?
より複雑に感じる人もいるような。私は初めて観劇した時に、かえってわかりにくかったです。
そんなに高校生たちに説明してもらわなくても、観客は理解できるのでは?(主観です)

はてさて、どんな配役になるでしょうか?そして9年前と内容に変化があるでしょうか?楽しみです。

全国ツアーは、9月1日(木)~9月21日(水)です。
この頃にはコロナの心配はほとんどなくなって、観劇旅行が楽しめたら良いなと思います。

極美慎主演『ベアタ・ベアトリクス』

主な配役は、ロセッティの極美慎くんだけでした。
作・演出/熊倉 飛鳥(宝塚バウホールデビュー作) 

「ベアタ・ベアトリクス」について

タイトルの「ベアタ・ベアトリクス」は、ロセッティ(極美慎)の代表作の絵画で、ダンテが恋した女性ベアトリーチェを描いた作品です

「ベアタ・ベアトリクス」のモデルは、ロセッティの亡き妻のリジーです。
ロセッティはリジーと婚約して10年後に結婚しましたが、その2年後にリジーは薬(アヘン)の多量摂取で亡くなってしまいました。
そしてその2年後に、彼女の死を悼んで「ベアタ・ベアトリクス」が描かれました。

ロセッティは、リジーとの結婚前も後も、他の女性と遊び続けていて、リジーはそのことにとても苦しみ、ロセッティの子を死産したショックもあって、薬を大量に服用するようになって死んでしまいました。

タイトルから、リジーが娘1の役だと思いました。

ロセッティは派手な女性関係が有名で、愛人が幾人もいたようです。

公演解説より

公演解説になると、ロセッティの画学生時代から始まります。

画学生3人
・ロセッティ……極美慎

・エヴァレット(神童)……天飛華音(男役2?)

・ウィル(同級生)……大希 颯(男役3?)

3人は仲間を募って、通称「ラファエル前派」を結成。
——————————

・リジー……瑠璃花夏(娘役1?)

・ジェイン……水乃ゆり?小桜ほのか?(娘役2?)

ロセッティは、帽子屋につとめるリジーと恋に落ち、彼女の姿を描き始めます。

しかしエヴァレットがリジーをモデルにして「オフィーリア」を描き、圧倒的な画力によって描かれた傑作作品だったので、ロセッティはエヴァレットに嫉妬し、リジーとの関係にも溝が生まれてしまいます。

そんな時、ロセッティは芝居小屋の女優ジェインに魅了され、彼女にモデルを依頼し、その絵が高く評価され、彼女に夢中になっていきます。

結局、ロセッティは婚約していたリジーと結婚し、ジェインはロセッティの弟子のウィリアム・モリスと結婚しましたが、ロセッティとジェーンの関係は続いていたため、リジーを苦しめました。

「ベアタ・ベアトリクス」が生み出されるまでの愛憎渦巻く人間模様を描きあげた挑戦的なミュージカル作品とのこと。

極美慎くん主演ということで、カラっとした作品をイメージしていましたが、愛憎渦巻くジトジト作品となるようです。
「挑戦的なミュージカル作品」という意味も、何が挑戦的なのか、興味深々です。

リジーとジェインは誰?

現在上演中の『めぐり会いは再び next generation』でも、極美慎くんと小桜ほのかちゃんは恋人関係です。

3年前の全国ツアー『アルジェの男』でも、アンドレとアナ・ベルで組んでいました。

宝塚では基本男役さんの方が、娘役さんより年上です。
この二人の場合は、ほのかちゃんの方が1期上で「姉さん女房」的な形です。
宝塚ではあまり無いパターンです。

しかも、2人は組みすぎなので、リジーは小桜ほのかちゃんでは無いような気がします。
リジーは瑠璃花夏ちゃん

女優のジェインは水乃ゆりちゃんかな?それとも小桜ほのかちゃん

星組は、新しい娘役さんの抜擢が無いので、小桜、水乃、瑠璃花の3人の中で抜擢されるように思いました。

ロセッティは女性関係が派手だったので、様々な娘役さんとの恋愛関係も描かれるように思います。極美くん演じるロセッティは女性にとっては罪づくりな男だったようです。

キラキラ王子の極美くんが、そんなダメ男?ロセッティをどのように演じられるのか?こちらもとっても楽しみです。

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