「演劇人祭」 すみれファンタジー
「演劇人祭」での宝塚のステージ「すみれファンタジー」がNHKで放映されました。(1月28日(月)新橋演舞場)
今年のメンバーは、〈専科〉凪七瑠海 〈月組〉暁千星 麗泉里 風間柚乃 天紫珠李 彩音星凪 結愛かれん 礼華はる 羽音みか という専科生1名+月組8名の総勢9名です。

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「演劇人祭」とは、5年に一度日本演劇協会の主催で行われる1日限りの公演です。
午後4時30分開演して午後9時頃終演の長時間にわたる催しです。
内容としては、演劇功労者表彰式、新派の朗読劇、地唄舞、舞踊、能など、その中の一つとして宝塚のコーナーがありました。
宝塚の出番は約20分程、宝塚だけを観るために足を運んだファンの方は少ないのではないかな?
NHKが放送してくれて有難いですね。

5年前の「演劇人祭」は星組で紅ゆずるさん欠席で話題に

「5年に一度」ということで、約5年前2014年10月26日に開催された時は、紅ゆずるさんが体調不良のため欠席ということで、心配したのでよく覚えています。
紅さんは、11月14日~12月7日まで全国ツアー「風と共に去りぬ」を控えていました。病あけで全国ツアーで主演されました。

2014年の星組メンバーは、「星組〕柚希礼音 万里柚美 毬乃ゆい 如月蓮 紅ゆずる(欠席) 天寿光希 大輝真琴 夢妃杏瑠  毬愛まゆ 礼真琴 紫りら 華鳥礼良 小桜ほのか 総勢13名の予定でした。
当時最も人気があった柚希礼音をはじめ、紅ゆずる、礼真琴という星組主要男役に、歌うま娘役さんを配していました。

今年の開催は、専科生1名+月組8名の総勢9名と前回に比べると小ぶりな陣容で、凪七瑠海さんをのぞいては、98期 暁千星 麗泉里 100期 風間柚乃 101期 天紫珠李 彩音星凪 結愛かれん 礼華はる 103期 羽音みか、とても若手メンバーです。
5年前の2014年は「宝塚100周年」の年だったので、宝塚のマスコミへの露出も多かったので、「演劇人祭」へのメンバーも特別豪華だったのでしょう。

今年の出演メンバーの衣装

凪七瑠海さんだけ衣装替えがありました。
はじめの凪七さんの衣装は、スパンコールのついた黒の豪華な飾り燕尾で、終盤で額飾りと紫にシルバーの豪華な刺繍の入ったトップスターの着るような衣装に着替えて花道からせり上がりされていました。
他の男役は燕尾服のみ、娘役は白のドレスのみで、オーソドックスな宝塚の典型的な衣装でした。

かちゃさんだけ、別格のスターさん扱いで、知らない人が見たら、「トップスター」と思ったかもしれません。

すみれファンタジー -宝塚歌劇105周年 名曲を綴って 内容

♪Takarazukaオーレ!
舞台に全員一列になって歌い踊る所から、幕が上がって、はじまりました。
かちゃを中心にして学年順にセンターから配置され、ご挨拶もかちゃ中心。

花詩集
全員で歌い継いでいる時、それぞれお顔がアップされた中、なぜか天紫珠李ちゃんだけアップ映像がありませんでした。
娘役の中で一番推されている娘役さんだと思いますが。

♪クリスタル宝塚
凪七瑠海、暁千星、麗泉里の3人で。

♪ファンタジックエナジー
彩音星凪・礼華はるの二人だけの歌は、若い分未熟だったような。

♪ダンスロマネスク
風間柚一人で。貫禄があって、歌も迫力があってお上手。スターの風格。

♪アバショナード
暁千星、凪七瑠海と歌って、全員で中詰めという感じ。

♪白い花がほほえむ
麗泉里の独唱。歌が上手でこのメンバーの中では安定感抜群。
エトワール経験者だけのことはあるなと。しかも華やかできれいです。
どうして本公演でもっともっと活躍の場が与えられないのかな?

♪セマニフィーク
暁千星君のダンスと歌。
リズムに乗った歌とダンスは抜群。スターオーラが光っていました。
男役3人が途中から出てきて一緒に踊ると、ありちゃんのダンスが際立つ。

愛!
凪七瑠海 豪華衣装でせり上がり、独唱 ダンス

♪宝塚行進曲
全員でフィナーレ
娘役4人の歌い継ぎで顔のアップがある中、やはり天紫珠李ちゃんだけアップなし。
花道を銀橋のように使ってパレード。舞台に戻って幕がしまる。

新橋演舞場でのレビューショーが新鮮

5年前は歌舞伎座だったようですが、今回は新橋演舞場でした。
新橋演舞場はOSKのレビューも開催されているのですが、宝塚ファンからみると、歌舞伎の小屋でレビューが開催されているのは、珍しくて新鮮でした。

提灯の代わりに真ん中でミラーボールが回っていましたが、やはり華やかさには欠けます。
舞台から客席を縦断している「花道」を銀橋のように使って、向きを変えながらご挨拶されているのも、普段見られない光景でした。

テレビ中継を見ての感想

様々なジャンルの出演者が集う、4時間半に渡る長時間の「演劇人祭」の中で、約20分ほどの宝塚のコーナーを受け持つというのは、特別緊張する催しだったと思います。

ありちゃんについて

ありちゃんの冒頭部分の顔のこわばりというか固さは、画面から伝わってきました。時間と共に慣れていっているのを感じました。
この時は「On The Town」の千秋楽から1週間ほどしか経っていなかったので、パーマがかかっていたためか、現在のカッコ良いありちゃんとの差を感じました。
でもスタイルの良さとダンス力は抜群。黒燕尾を着ると脚が特別長い。
98期以下の下級生の中で、スターとしてのオーラは全然違い、スター候補として光っていました。

かちゃについて

脚の長いありちゃんが隣にいても、同じようなスッとしたスタイルで、スタイルの良さを再認識しました。
かちゃは、もっと歌えると思っていたので、真ん中であの歌唱力では、宝塚の代表としては今一歩に感じました。
スターとしての存在感、品の良さは、良かったと思います。余裕と貫禄がありました。

この時に「トップスター」のような扱いだったので、かちゃのトップ落下傘説が浮上したりしましたが、それは無いと思います。
「専科」ということで、このような特別な舞台で真ん中を務めなければならない重責は大変だと思います。
経験を積んだかちゃがいたからこそ、他は若手メンバーでも場が締まって、伝統的な宝塚のショーを魅せることができたのでしょう。

全般に歌がもう少しだったので、歌の稽古時間はじっくりとるか、麗泉里ちゃんや、風間柚乃君のように「歌えるスター」を増やすとかした方がいいかな、と思いました。

彩音星凪君はこれから活躍していくのでしょう。
羽音みかちゃんは、歌える可愛い娘役さんですが、少し身長が高い。
2期下にきよら羽龍ちゃんが入ってきて注目されているので、同じ「羽」つながりで、損をしてしまいそうな感じがあります。

今のところ、すぐに活躍を期待されているのは、天紫珠李ちゃんなのかな?
今回珠李ちゃんだけアップ画像がなかったのは、何かの手違いだったのか?
アップに耐えられないお化粧だったのか?
お顔立ちは良いのでお化粧が上手になるといいですね。

これからの月組

月組は昨日、別箱メンバーと次の大劇場公演の主な配役が発表されました。

男役も番手ぼかしが続けられ、娘役もそうなのか?という感じです。
麗泉里ちゃんは歌えて華やかなので、もっと活躍の場が与えられるべきだと思っています。

よくわからない謎の多い月組ですが、頑張っているジェンヌやファンが納得できる人事を行っていって欲しいですね。

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