「ブエノスアイレスの風」感想

こんにちは、くららです。
世の中は、コロナのことを忘れて、ゴールデンウィークで浮かれているのに、今度は雪組の東京公演の初日の延期(5月7日~10日が中止)が発表されました。ショックです。

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公演中止について

東西ともに本公演が上演できないのは、本当に辛いですね。
私は4日に東京に来ました。
交通機関はコロナ禍前に戻ったかのような混雑ぶりで、どこに行ってもにぎわっていました。
どうして公演関連だけ、このような厳しい対応になるのでしょうか。本当にやるせません。

タカラジェンヌは、観客に見てもらうため、喜んでもらうために、ストイックにお稽古に励まれ、様々な自制をしながら感染対策にも徹底的に励んでおられます。

段々暑くなっている季節にお稽古で、マスクを付けて歌ったり、踊ったりすることは、付けない時より何倍もの苦しさを味わい、体力を消耗されていると思います。

もうこういう日々が3年続いています。
どうかタカラジェンヌの努力が、ちゃんとむくわれる状況が、はやく戻ってきて欲しいです。

東西ともに、予定通り公演再開されることを願っています。

旅行中はスマホをあまり見ないので、朝ブログをアップした時は雪組の公演中止のことに気づいていませんでした。

ありちゃんから紫吹淳さんを感じた「ブエノスアイレスの風」

宝塚で唯一上演できている「ブエノスアイレスの風」の夕方の公演を観劇してきました。
お昼の公演は、再演の星組主演コンビ柚希礼音さん、夢咲ねねさんが観劇されたそうです。

夕方の公演がはじまる前に、「りかさん(紫吹淳)は、来ないわよね」というファンの方の会話が聞こえてきました。
初演で主演のニコラスを演じた紫吹淳さんは、宝塚の公演をご覧になったという情報は、ほとんどありません。
私もいらっしゃらないだろうな、とその会話に心でうなづいていました。

さて「ブエノスアイレスの風」がはじまると、ありちゃんが大人っぽくて渋かっこ良くて、評判通りでした。

衣装がシンプルで、どれも似合っていましたが、手足が長いので、開襟の白シャツにサスペンダーが特に似合っていると思いました。
2幕はピンストライプのスーツにネクタイで、開襟シャツ。

開襟というと、紫吹淳さん。立ち姿も紫吹さんの雰囲気ぽかったです。
セリフを喋っていても、正塚先生特有のセリフの言い方が、とても紫吹さん風。
グラスの持ち方、動かし方などなど、いろんな所に「紫吹淳」さん風味を感じながら観劇しました。

紫吹さんは、キザをリアルに表現できる男役さんでした。
メチャメチャキザなのに、つくった男役感が無いのです。

1幕ラストは、ストライプのスーツ姿のありちゃんの背中で終わります。
背中がカッコいい立派な男役さんになったなぁと感動しました。

ありちゃんの演技の姿から、紫吹さんを沢山感じたということは、男役の階段の高い位置にまで到達できているということだと思います。

カーテンコールの時に、ありちゃんから紫吹さんが観劇されているという話がありました。思わず「えっ!」と声が出てしまいました。

紫吹さんが観劇されているから、より紫吹さん風になって、私はそれを感じていたのか?そんなことは無いでしょう。

柚希礼音さんが再演される時は、「初演の紫吹さんの映像などを一切見るな」と正塚先生は指導されたそうです。しかし観た人は、柚希さんの中に紫吹さんを感じたと書かれていたブログを読ませてもらった記憶があります。それは正塚先生の手腕ですね。

ありちゃんは、紫吹さんの映像を見て研究されたのでしょうか?それとも正塚先生の指導だけ?
今日の舞台を観て、そのあたりについて、興味深く思いました。

大人なタンゴも圧巻

この作品は、なんと言ってもタンゴです!
天紫珠李ちゃんと二人で踊るシーンが沢山あります。ありちゃんのソロも。

私は知識がありませんが、難しそうなステップを踏んでいたり、足技もとても高度そうに思いました。
珠李ちゃんをサポートして、ハイレベルなものを踊りこなされていました。

そして声量がある歌唱力にさらに磨きがかかっていました。

身長が高くてスタイルもよく、ダンス力も歌唱力もあって、さらに大人な魅力が加わって、ありちゃんの著しい成長をまぶしく感じました。

フィナーレのラストはいつものありちゃんに

フィナーレ最後はにくい演出です。
ありちゃんがご挨拶に出てくるみんなを、センターで迎える形で、ありちゃんの周りにみんながどんどん集まって来て、みんな笑顔で、ありちゃんも笑顔全開。
いつものありちゃんに戻ります。
みんなに愛されているありちゃん!

「NOW ON STAGE」で、ありちゃんは「役と芸名の半々の感覚のフィナーレ」と話していました。
他の出演者は「役の感覚のままのフィナーレ」と。
この話を聞いて「どういうこと?」とちょっと疑問でした。

ありちゃんにとって、フィナーレ最後の演出が印象的だから「役と芸名の半々の感覚のフィナーレ」と話されたのですね。

ありちゃんは、愛されている月組から、大阪の千秋楽の翌日に組替します。
大阪の千秋楽のこのシーンは、すごいことになると思います。

今は東京の公演が始まったばかりで、みんな笑顔ですが、日にちが経過していくうちに、どこかで惜別スイッチが入って、涙に傾いていくかもしれません。

見る側は、既にニコニコしているありちゃんとみんなを見て、涙腺崩壊しそうになります。

ありちゃんの髪型

ポスターやスチールは、オールバックでかためていました。
しかし舞台のありちゃんは、髪がのび、前髪も少したらしていて、ゆれる前髪がセクシーで、格好良かったです。

ありちゃんのカーテンコールのご挨拶

「初演でニコラスを演じられた紫吹淳さんがご観劇にいらしてくださいました。(立ち上がってご挨拶されたようで、しばらく間があきました)尊敬する上級生の方々が受け継いでこられた作品、私たちも大切に演じて、頑張っていきます」(覚えていないのでニュアンスです)
ホンワカと紹介されていましたが、ガチガチと緊張していたようにも思いました。

「明日は休演日です。しっかり休んで、大切ですよね(笑顔)」とも。

二人の大御所の先輩を迎えて、一番緊張したのは、やはりありちゃんでしょう。
明日の休演日、ありちゃんはゆっくり休んで、土曜日からまた大人な男のブエノスアイレスの風をビュンビュン吹かせてもらいたいと思います。

私は土曜日の公演を観劇してから帰宅予定です。

一回の観劇だけでは、間違った感想を書いてしまいやすいので、もう一度見てから詳しい感想を書きたいと思います。

「ブエノスアイレスの風」が、大阪の千秋楽まで完走できますように。
雪組東京宝塚劇場公演が5月11日に、星組宝塚大劇場公演が12日に無事に上演できますように。

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