実直すぎる珠城りょうの開花
こんにちは、くららです。
昨日は月組宝塚大劇場公演の千秋楽のライブ配信を見ました。
初日から日を重ねるごとにお芝居のボルテージは上がっていましたが、千秋楽はやはり最高潮
「この勢いのまま東京に行きます」と、組長さん珠城さんも仰っていましたね。
本当に「芝居の月組」の勢いは、11月20日からの東京公演でも更に進化・深化して、面白みが増していきそう、
東京遠征の誘惑に必死で「ガマン」と自分に言い聞かせています。

106期の初舞台生も全員で無事に千秋楽を迎えて何よりでした。
今日からみんな組配属で「新たなスタート」にはりきっていることでしょう。

スポンサーリンク



珠城りょう君率いる現在の月組のチームワームがとても良いこと、月組生が充実した思いで舞台に臨んでいることは、りょうくんの満たされた最高な笑顔月組生の雰囲気から伝わってきます。
そして、月城かなとくん鳳月杏さん暁千星くん風間柚乃くん、そして美園さくらちゃん、それに続く個性と実力あふれるスターたちが揃っていて、それぞれの持ち味が発揮されている月組は本当に良い体制だなと思います。
(このまま次期体制になるのが最善のような気もします。次期トップ娘役さんの参入は必要かな?勝手な妄想です)

体力の凄さに感動

月城かなと君について
月城かなと君のお芝居中の、ロングトーン千秋楽は驚嘆をはるかに超えた長さでした。(1分弱?)
正しい発声法腹式呼吸の2つがきちんとできているから、こんな離れ業ができるのですね。肺活量もスゴイ。
れいこちゃんは、舞台を重ねるたびに、上達した伸びやかな歌声を聞かせてくれていますが、基礎がしっかりできているので、これからも更に素晴らしい歌声を聞かせてくれるだろうと、さらに期待が膨らみました。美しさも顔がさらにスっとされて尋常ではない美に。

最後に大階段の初舞台生を紹介する時に、れいこちゃんは大きな羽根が邪魔にならないように、しっかり膝を折って小さくなってその態勢を保った後、普通に立ち上がっていました。
2番手羽根は、トップスターの羽根ほど重量は無いにしても、かなり重いはずです。
それを背負いながら羽根に負けずに柔軟に、座ったり立ったりの姿勢を切り替えられていたので、腰を痛めていらっしゃるという噂があったりしましたが、「お体は大丈夫なのだな」と安心しました。

珠城りょう君について
そして体力というと、驚異的な体力を披露してくれているのは、珠城りょうくん!
以前に「お芝居中の早変わりの連続」と「歌って踊るフィナーレ」は、相当体力を消耗するだろうと、書いていました。
映像でしっかり見ていると、珠城りょう君のお化け体力は、それにとどまっていませんでした。

フィナーレの「パリC」では、娘役さんと歌いながら階段を降りてきて、娘役さんとハードに踊り続けながら歌い、銀橋をステップを踏みながら疾走されます。
すると「パリD」のシーンとなり、大階段には黒燕尾の男役さんたちが揃っています。先に月城かなとくん、次に鳳月杏さん暁千星くんが降りてきて、大階段での群舞を披露していると、最後に黒燕尾に着替えた珠城りょう君がバリッと大階段を降りてきて、男役さんたちの総踊りになります。
裏で衣装の早替わりをしながら、大階段の上まで駆け上がっているのでは無いかな?と思うぐらいしか、その「間」はありません。

次に大階段から美園さくらちゃんが降りてきて、珠城さんとのデュエットダンスになるのですが、珠城さんはその間に歌ってもいました。

歌は全く息が切れていなくて、普通に歌い上げていらっしゃいます。
この一連のハードな出番を、余裕をもって見せられていることは、スゴイの一言です。
こんなに体力の限界に挑戦しながら、何も無かったようにサラッ魅せることのできるスターって、なかなかいらっしゃらないでしょう。

ブレない自分に正直な珠城りょう

一昨日「宝塚グラフ11月号」に掲載されていた、瀬央ゆりあくんとの対談の一部をご紹介しました。
その中に、珠城りょうくんについての興味深い内容がありましたので、ご紹介します。

瀬央: 私が珠城さんに対していつも感じるのが、自分を持っていらっしゃって、ブレないなと。

珠城: ブレないからこそ、損をすることもあると思うんだよね。
   でも、自分の信念を曲げていたら嫌な思いをしたと思うから、譲れない部分は譲らずにやってきて良かったなって思う部分はある。
   月組の皆がそういう自分を認めてくれて、ついてきてくれたから。

瀬央: 珠城さんからは常にニュートラルな感覚を感じるんですよ。
    引用「宝塚グラフ11月号」

珠城さんは、「タカラジェンヌって“フェアリー”」である前に、一人間であり一役者であることを大切にしたいと考えていらっしゃるようです。
そこに強い信念があるようです。

舞台を降りてまで演出は必要ないと考えているのでは

一般的に、スカイステージのカメラの前では、トップコンビはファンの方のことを思って、「ラブラブ」な雰囲気を演出されます。
しかし珠城さんは、舞台の上では「コンビ」であるけれど、舞台を降りてまで「役者、芸名」である時に、そういう演出をする必要はないという信念をお持ちなのでしょう。
『I AM FROM AUSTRIA』の特別番組で、二人でオーストリア紀行をした時の様子が「さくらちゃんに対して塩対応」などと叩かれていましたが、珠城さんとしては、普通に先輩後輩として過ごしたまでなのでしょう。

それが他組との比較の中で、冷たくみえてしまう。
しかし、美園さくらちゃんが珠城さんを慕っていることからも、舞台の上の二人の姿からも「良い関係性」であることは自ずと伝わってきます。

タカラジェンヌだからといって、舞台を降りてからも媚びたりすることが、一番ご自分の心情に合わないのでしょう。
「タカラジェンヌである前に、一役者で、一人間でありたい。」こういう思いを生意気ととらえる方もいらっしゃるでしょうが、私はそういう気概をもっている人の価値観は尊いと思います。

人の思惑より信念を貫く

プレサヨナラ公演『幽霊刑事~サヨナラする、その前に~』の会場が、小劇場のバウホールであることが、ファンの間でいろいろと取りざたされています。
解説に「珠城りょうの思い入れある宝塚バウホールに登場します。」とあるように、『月雲の皇子』で納得のいくお芝居ができて、役者人生のスタートとなったので、『幽霊刑事』もバウホールで締めくくりたい、という珠城さんの強い意向があるのではないかと思っています。

リスケジュールとなった他の公演は、ほとんど会場が変更されています。
トップスターのプレサヨナラ公演なので、もっと収容人数のある劇場で上演しよう、という劇団の話もあったかもしれませんが、珠城さんがバウホールでの上演を強く希望されたのではないかな?と私は勝手に思っています。

「珠城りょう」というスターは、自分の気持ちに正直で瀬央ゆりあ君が言うように、「自分を持っていて、全くプレない人」です。
そのため、いろいろと誤解されやすいところもあるのでしようが、私は不器用に見えても、自分に正直な「珠城りょう」に好感を抱いています。

そして先にフィナーレの超人的な活躍について書きましたが、役者として舞台に立つ以上、自分にやれることに精一杯チャレンジして、やりきりたいと思われているのでしょう。
自分が楽をしたい、とかそんな思いは微塵たりとも無いような。

珠城りょう君の千秋楽での言葉

珠城りょう君は自分でつくっていた殻を破って、自粛期間後大きく変わられたと私は感じています。
昨日の千秋楽のご挨拶やカーテンコールで、トップスターとして、自分の言葉で、思いを伝えられている様子から、本当に正直な人で、今は舞台を全力で楽しまれていて、幸せに満たされている様子が感じ取れて、本当に良かったなと思いました。

珠城りょう君の言葉をご紹介

初日を迎えられた時には、そのこと自体が奇跡のように思っていましたが、今はここまで公演を続けられたことが、まさに夢のようです。
約8か月ぶりに立ったこの舞台で、大好きな仲間に囲まれて過ごす日々、その仲間と作り上げた舞台を、月組宝塚を心から愛するお客様に見ていただけること、一瞬一瞬がたまらなく愛おしくて幸せで、ずっと喜びに心が震えておりました。
この愛に溢れた夢の世界、それが宝塚、それこそ宝塚なんだと改めて実感いたしました。

皆様にとってわたしたちが、夢であり、光であるように、皆様も私たちを照らしてくださるです。
これから先どんなことがあっても、その2つの光が永遠に輝き続けることを願ってやみません。

連日このような状況下の中で沢山のお客様が劇場に足をお運びくださり、沢山の温かい笑い声まなざしを私たちに届けてくださり、幸せな思いでいっぱいでした。
どうかその思いが皆様に伝わっていたら、嬉しいなと思います。

月組の勢いは止まりません。愛と夢と希望をお届けして参りたいと思います。
本当に皆様の気持ちが嬉しくて幸せで、喜びの方が勝ると、こんなにも幸福感に満たされて涙って出てこないのだなと思いました。

皆様のお気持ちが許す状況になりましたら、ぜひ劇場で生の舞台を見ていただきたいです。
私たちと一緒にこの温かい感情を共有して欲しいです。

(ファンの方々の様子に触れた後)
安心してください。私は幸せです。楽しいです。

心を100%開放して、正直に自分の気持ちを話されていたように感じました。

以前の舞台でも誠実なご挨拶をされていましたが、心の一部分は閉ざされていたので、思いがストレートに伝わってこなかったような。

それが退団発表をされ、自粛期間に自分を見つめ直す期間があったことで、今までの自分を認めることで、「舞台」が「宝塚」が大好きな自分自身をそのまま開放できるようになって、観客との垣根は無くなったように思います。
「お客様と思いを共有」という言葉を使われていましたが、その垣根がなくなって、ストレートに思いを共有し息づき合えるようになりました。

「珠城りょう」というスターは、実直であったからこそ、トップスターに就任して、しなくても良い苦労を多くされてきたのだろうと思います。
しかし現在は、その苦労の分「スターの華」として開花していってるように思います。

さらなる珠城りょうくんの開花と月組の充実を楽しみにしています。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク