ほんものの御曹司を見て宝塚の御曹司を思う
こんにちは、くららです。
6月度は「楽天TVの20%オフクーポン」をゲットし、今日は雪組全国ツアーの配信があったのに、配信を見れませんでした。
それは、「ほんものの御曹司」を観に行く予定があったからです。
火曜日に愛知で雪組全国ツアーの前楽と千秋楽を観劇予定なので、「まぁいいか」とも思いました。

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この「ほんものの御曹司」は、宝塚では無く歌舞伎です。
今日は京都の南座の「海老蔵歌舞伎」の千秋楽で、市川海老蔵さんと長男の勸玄くんたちの活躍を観てきました。
勸玄くんこそ、成田屋の御曹司

古典の「源平布引滝」より『実盛物語』新作歌舞伎『KABUKU』の2本立てでした。
『KABUKU』は、海老蔵さんが音声SNS「クラブハウス」で参加者の意見などを採り入れた新作で、舞台は現代の東京から、江戸時代末期から地獄へと展開していきます。漫画「金田一少年の事件簿」原作者の樹林伸さんが原作で、海老蔵さんらが演出を担ったそう。
東京での公演では、中国人ぽい扮装の人が「疫病を広めた」などとののしられるシーンがあって、ネットでは「差別だ」とする声が相次いで、京都ではバッサリカットされていました。

東京の明治座で5月29日と30日、京都の南座で6月4日から13日まで上演されました。

コロナ禍で歌舞伎のチケット販売は不振ですが、この公演のチケットははやくから売り切れでした。

それは海老蔵さんと曹司の勸玄くん目当ての観客が大多数だったからだと思います。
『実盛物語』も『KABUKU』も、勸玄くんの出番がとても多く、可愛くて、一生懸命演じていて、見えを切ったり、飛び六方まで披露したり、勸玄くんの成長をとても感じました。

私は2020年1月、コロナ禍になる直前に、新橋演舞場の『初春歌舞伎公演』で忍者として活躍している勸玄くんを見ましたが、その時も成長したなと思ったものでした。

しかし今回は海老蔵さんを喰うほどの存在感がありました。(私の主観です)
海老蔵さんも優しい父の目で息子の成長を見守っている雰囲気でした。

最後は、地獄の小閻魔役の勸玄くんが、幕を引いて終わるのですが、客席から手拍子がわき起こっての大喝采で、カーテンコールがありました。
みんな椅子から立ち上がって、手を振っていました。多分勸玄くんにでしょう。
宝塚の千秋楽にも負けない大盛り上がりで、驚きました。なかなか歌舞伎でこんな盛り上がりは無いようです。

今回勸玄くんを見た人は、またその成長を見守りたくて、次の出番の公演にも足を運ぶでしょう。
これが本当の御曹司です。

勸玄くんは、2015年11月に2歳8ヶ月で歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』で初お目見えを飾りました。
現在8歳です。

2017年6月22日に、お母様の小林麻央さんがお亡くなりになりました。
麻央さんがブログを綴られていたので、海老蔵さんご一家を身近に感じている方も多いと思います。

私の個人的な思いですが、勸玄くんが長男の子どもの頃によく似ているので、余計に思い入れがあります。

昨年2020年には、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名し、勸玄くんも8代目新之助に名前を改める予定でした。
しかしコロナ禍によって中止になり、まだ具体的な計画は発表されていません。

今回の新作『KABUKU』は、コロナ禍だから生まれたような作品でもありました。
コロナ禍だからの風刺的な意味合いもあったのですが、海老蔵さんは人気ものゆえに、叩かれることが多いようです。

宝塚もコロナ禍だから生まれたような作品を演じていますが、マスコミの注目度が海老蔵さんに比べて低いのと、常に新しいことにチャレンジしている宝塚の姿勢がマスコミに容認されているからか、作品内容についてマスコミからバッシングされることはありません。

「御曹司」を見守る文化は歌舞伎も宝塚も同じ

今回私が書きたいと思ったのは、歌舞伎と宝塚に通じる「御曹司」の存在です。

華世京くんについて

このコロナ禍真っただ中、雪組の華世京くんが、かつてなかったほどの抜擢を受け、「御曹司」として注目されています。

これは、コロナ禍だからこその、明るい興味の提供として、宝塚が敢えて「超若手の御曹司売り」をしているのではないかな?と「勸玄くん」に熱く手をふっている客席の姿を見て思いました。我慢することが多く楽しめないコロナ禍で、勸玄くんの頑張りは明るいものです。

8歳の勸玄くんが成長したと言っても、大人に比べて出来ないことが多くて当たり前です。
同じように、研2とは言え、まだ初舞台から3回目の華世京くんが、男役として出来ていなくて当たり前です。

華世京くんが「どう成長していくか」見守りたくて、劇場に足を運びたいと思う人はいるのでは?
私が、勸玄くんの成長を「孫の成長を楽しみにしている」感覚で見守っているように。

華があって、親しみやすいお顔で、まっすぐな人柄がにじみ出ている華世京くんには、人を惹きつける「何か」があります。

暁千星くんも同じようなタイプだと思います。
私は、暁千星くんのことも、孫感覚で見守って応援しています。

早期抜擢の割に、その後の出世が遅いと言われていますが、「長く見守りたい」感覚の私は、早い出世を望んでいません。
トップスターに就任したら、退団の時期がみえてきてしまいます。
公演ごとの成長を見守りながら、いつかトップスターになるだろう、と楽しみにしています。

宝塚の青田買い文化

宝塚では、「生徒の成長を見守っていく」ことも、楽しみの一つなので、宝塚もそのための情報提供を年々増やしてくれています。

まず「タカラヅカニュース」の、音楽学校の入学式映像で、一人ひとりを映し出してくれます。

「すみれ売り」で、気になる生徒さんを身近で見ることができます。(コロナ禍の現在は中止中)

音楽学校の文化祭も一般公開されています。初舞台前にその映像がスカイステージで放送されます。

「タカラヅカニュース」の、音楽学校の卒業式映像で、一人ひとりを映し出してくれます。

入団しても、「タカラヅカニュース」や雑誌「歌劇」や「宝塚グラフ」に若手紹介コーナーがあります。選ばれた人だけでなく、全員を紹介してくれる機会が最近増えました。

そもそも「宝塚おとめ」という詳しい情報を載せた名鑑が昔からありますね。

そして「新人公演」も一般公開されています。しかし観れる人は限られるので、新人公演こそライブ配信したら、より真剣なファンを獲得できると思います。

応援したい生徒を見つけて、成長を見守っていくことは、宝塚の醍醐味の一つです。

歌舞伎と宝塚の「御曹司」の違いは、歌舞伎の御曹司は世襲制なのに対して、宝塚は選ばれた人の頑張りにかかっていることです。
「御曹司」が必ずしも、トップスターになれるわけではありません。競争社会の中で、より自分を磨いていかなければなりません。
選ばれし者には、より厳しい道が待っています。これは、宝塚も歌舞伎も同じでしょう。

94期の文化祭主演とヒロインについて

このブログで、音楽学校の文化祭のお芝居の主演、ヒロイン経験者は「明確なスター候補」と書いてきました。
94期について調べていなかったので、調べてみました。

94期文化祭芝居

A班
・主演 珠城りょう
・その影 麻央侑希
・ヒロイン 華雅りりか

B班
・主演 和海しょう
・その影 漣レイラ
・ヒロイン 早乙女わかば

研1で選ばれる初詣ポスターは、麻央侑希さん(元星組)、祖父は野球評論家の広岡達朗氏で知名度がありました。

94期の中で、新人公演の主演経験があるのは、珠城りょうさんと麻央侑希さんだけ。

珠城りょうさん新公主演とバウ主演
・2010年『THE SCARLET PIMPERNEL』(研3)
・2012年『エドワード8世-王冠を賭けた恋-』
・2012年『ロミオとジュリエット』
・2013年『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』
・2014年『TAKARAZUKA 花詩集100!!』

バウ初主演 2013年「月雲の皇子」
入団時成績18番

麻央侑希さん新公主演とバウ初主演
・2011年『ノバ・ボサ・ノバ』(研4)
・2014年『The Lost Glory -美しき幻影-』

バウ初W主演2014年12月『アルカサル〜王城〜』
入団時成績28番

麻央侑希さんは、研6の『ロミオとジュリエット』では、 死を真風涼帆さんと役替わりし、新人公演では、ティボルト(本役:紅ゆずる・真風涼帆)でした。

路線として推されていましたが、1期下の礼真琴くんに勢いがありました。

「御曹司」判定は?

まず音楽学校の文化祭の主演経験者かどうか?
研1で、初詣ポスターモデルで選ばれているか?
入団成績はそれほど関係ないこともありますが、彩風咲奈さん、礼真琴さん、と首席入団者がトップスターに就任されています。

新人公演主演に、研4までに抜擢されているか?

などでしょうか。これらの条件は、「かつ」ではなくと「または」でOK。
「かつ」であれば、より強固なものでしょう。

暁千星くんと華世京くんは、「文化祭A班主演経験」、「初詣ポスターモデル」、「首席入団」は同じで、暁千星くんは、研3で新人公演主演しています。
華世京くんも、研3までに新公主演をするでしょうか?

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