こんにちは、くららです。
ちょっと、おひさしぶりになってしまいました。
先週からブログの更新がままならない状況が続いています。
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鳳月杏さんトップ説について思う
月組は95期の月城さんがトップスター、2番手が3年先輩の鳳月杏さんです。
巷では「月城さんの次は鳳月さんが月組トップスターになるのでは?」という鳳月さんトップ待望論があるようです。
でも私のまわりのオールドファンと話しても「そんなことないでしょう」という意見がほとんどです。私もそう思っています。特に長い宝塚ファンほどこの説には懐疑的です。
今までのトップ就任の流れ
トップスターは、通常は先輩スターから後輩スターへ引き継がれていきます。
同期間の引継ぎも、いまだかつてありませんでした。(大滝子⇒榛名由梨は別として)
今までトップスターの引継ぎ学年が逆転したのは、
組内昇格(1件)
月組 天海祐希(73期)⇒久世星佳(69期)
落下傘(3件)
宙組 大和悠河(81期)⇒大空ゆうひ(78期)
雪組 音月桂さん(84期)⇒壮一帆さん(82期)
星組 柚希礼音さん(85期)⇒北翔海莉さん(84期)
組内昇格は1件だけです。
月組 月城かなと(95期)⇒鳳月杏(93期) 2期違いです。
(間違いをご指摘いただいて、ありがとうございました)
鳳月杏トップ就任説の根拠
一番の根拠は2年連続で「宝塚GRAPH」の表紙を一人で飾られているからでしょう。
今年は、トップスター5人と新トップの芹香さんと鳳月さん(3月号掲載済)と5組のトップ娘役と男役さんで12枠がうまると予想されます。「宝塚GRAPH」の表紙では鳳月さんが強いです。
それは最上級生だから強いと考えても良いのでは?と私は勝手に思っています。
WOWOW「宝塚プルミエール」から感じたこと
先日(3月25日)放送されたWOWOW「宝塚プルミエール」での月組は、「月城かなとと鳳月杏の〇×!!」でした。
前回は「対決のウボンゴゲーム」で、先に鳳月さんがパズルが埋まって勝利すると、月城さんき続けてチャレンジされるものの全然完成しそうになくて、あきらめて、甘えた声で鳳月さんに「ちょっとやってぇ~」とゲームを全振りされました。
そうすると、鳳月さんはクスッと笑って、何も言わずに月城さんのゲームを受け取って、一心不乱にパズルをはめていき、月城さんは「わぁすごい」とか「すごすぎ」とか言いながら応援されていました。
月城さんは「頭の良い」知性派タイプだと思います。しかし脳トレともいえる「ウボンゴゲーム」に対して全くプライドを持っていらっしゃいませんでした。そのことにも少し驚きました。
プライドとか関係なく、何か問題が振りかかってきたら、鳳月さんと力を合わせて乗り越えていらっしゃるのだなぁと言うのを感じました。
鳳月さんも、対決ゲームを代わりにやってと振られて「なんで私がぁ」などと一言も文句を言わず、サッと代わりにゲームをされました。普段から鳳月さんは、月城さんのことを精一杯フォローされているのだなと思いました。
「月城かなとと鳳月杏の〇×!!」
今回の質問に「〇」と「×」でこたえるコーナーからも、ふたりの性格と考え方がよく伝わってきました。
学生時代は運動部
月城○ 鳳月△
月城「一瞬体操部でした」
鳳月「側転とかするやつ?」
月城「うん。平均台とか」
鳳月「えっ!今もブリッジみたいなの稽古場で出来るよね」
月城「ブリッジ好き」
鳳月「スゴイよね。体操部のおかげじゃない!」
月城「何してました?」
鳳月「いや私は1年だけバスケ部にいたの」
月城さんはパスの手つきをしながらとっても驚かれていました。鳳月さんが球技が苦手なのをご存知のよう。
鳳月「苦手なのになんで入ったんだろうと思って。ごめんなさい。自分でもわからない」
多分鳳月さんは背が高いので、周りに誘われてバスケット部に入られたのかな?と思います。自分の好き嫌いより、周りに合わせるタイプなのでしょう。
月城さんは体操部を一瞬だけ入って辞められたそうですが、鳳月さんは1年続けられたそうです。奥ゆかしい性格なので途中で「辞める」と言い出せなかったのでしょう。
ここに月城さんと鳳月さんの性格の差が出ているように感じました。
子どもの頃あみだした独自の遊びがある
月城○、鳳月○。月城さんも鳳月さんも一人っ子です。
月城「一人っ子ですから」
鳳月「それはいっぱいあるよ、れいこちゃんは何?」
月城「私は公園とかで、花とか草とか摘んできて、それを絞るの」
鳳月「何に絞るの?」
月城「お水に。そうするとすごい綺麗な色になるの.お水が。赤の中でも濃さが違うの。窓際に並べて、あっ綺麗ってうっとりするの」
鳳月「お上品っていうか」
月城「全然お上品でないですよ。摘んできてさぁ、そのへんの石の上とかでグリグリするんですよ」
鳳月「事務員とかに憧れて」
月城「ゴッコ系ですね」
鳳月「患者さんリストを作ったり、紙に書くの。ひたすら。全ての職業を紙に書くの」
月城「作家でしたものね」
鳳月「やめて!作家では無いけれど。話を、物語を書いたり。誰にも見せず一人で満足するんです」
月城「全然違いますね。面白いですね」
行動を起こして遊んでいた月城さんと自分の中だけで書くことで満足していた鳳月さん。大きく分けると、外交的と内向的に分けられるかな?月城さんの仰るように、全然違うお二人、面白いですね。
10年前の自分にヒトコト言いたい
月城○、鳳月○。
鳳月「10年前でしょ?」
月城「もっと真剣に頑張れよって」
鳳月「本当にそれ。でもさぁ、真剣じゃなかったから逆によかったのかもね」
月城「へぇっ?(ちょっと驚いた表情で)でもさぁ、こんな下級生に頑張れ頑張れって言って。自分はどうだったんだ?と言われると、ちょっと何にも言えないです」
鳳月「本当にね、本当にそうですよ。上級生というか、学年上がらないと、わからないね」
月城「はい。本当の頑張ると言う意味と言うことですよね。当時の自分に言ったからと言って、わかるとは思わない。良かったんじゃないかなあと思って」
月城さんも鳳月さんもスター候補として入団したわけではありません。新人公演や与えられる役を重ねていく中で、認められて役付きが良くなり、その努力の末に今現在があります。
「良かったんじゃないかなあ」と言う言葉は、順風満帆な下級生時代では無かったことを指しているのかなと思いました。そして10年前の自分を振り返って、下級生に何にも言えないと正直に話せる月城さん。トップスターとして全く気負っていません。そこが月城さんの魅力です。
暁千星さんの月城さんに対しての言葉
「プラスアクト」4月号の暁千星さんインタビュー記事でとても印象に残る言葉がありました。
星組で水を得た魚のように大活躍をしている暁さんですが、月組で月城さんと出会ったことで、「上級生として下級生とどう接するべきか」のお手本になっているのをはじめとして、「男役として」「人間として」いろいろ学ばれたそうです。
例えば、
月城さんは、組の全員が舞台を支える大切な存在として考え、 上下関係なく、一人ひとりの意見を尊重する。だからこそ、全員の士気も上がっていく…、月城さんが率いる月組はそんな力があるんで す。(引用「プラスアクト」2023年4月号)
CAST#10~海乃美月 side-B~
今月の「CAST」は海乃美月さん(97期)が清華蘭さん(98期)、きよら羽龍さん(104期)と一緒に、「UNIQLOの商品で全身コーディネート」と「愛用コスメ紹介」の興味深いものでした。
退団予定の清華蘭さんは海乃さんより1期下ですが、まるでお姉さんのように海乃さんのことを見守っていらっしゃる頼もしい存在でした。「歯を食いしばって頑張っている」と海乃さんを評価されていました。
きよら羽龍さんは、海乃さんのことを天真爛漫にお姉さんのように心から慕っている存在。
3人は学年差を越えて、良い人間関係を築いていらっしゃいました。
そして月城さんが紫が好きだからと、デレながら紫の洋服を身に着ける海乃さんが可愛い。
月城さんと鳳月さんの関係性がとても良いように、月城さんと海乃さんの関係性も同じように良いのだと思います。海乃さんと鳳月さんの関係性も。
このあたりからも「全員野球」の月組を感じました。月城さんのトップスターとしての理念が行き渡っている感じがします。
鳳月さんについて
月城さんがトップになってからの鳳月さんの役は『今夜、ロマンス劇場で』でも『グレート・ギャツビー』でも『応天の門』でも2番手の役ですが、鳳月さんが演じているから2番手として成立していますが、新人公演などを見ると3番手の役の方が印象深かったりします。
鳳月さんの東上主演『ELPIDIO(エルピディイオ)』についても、鳳月さんの魅力で素晴らしい役になっていましたが。次期トップ候補としての役では無かったように思いました。
こういう面からも、鳳月さんは、月城さんがトップの体制下の2番手であって、次期トップスター候補の2番手では無いと私は勝手に感じてしまいます。
月城さんは、組の全員が舞台を支える大切な存在として考え、
これは暁さんが話されていた言葉ですが、その中でも鳳月さんと海乃さんの存在は月城さんにとって特別なものだと思います。
鳳月さんは、元花組トップスターの明日海りおさんからも、元月組トップスターの珠城りょうさんからも全幅の信頼を置かれていました。現在は月組トップスターの月城かなとさんから。
本当に鳳月さんは素晴らしい人格者で、決して自分がトップスターより前に出ず、トップスターを輝かせるように配慮されています。
月組を人気組にしている、月城さんと鳳月さんの功績は大きいですね。これからの月組も楽しみです。
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