留依蒔世さん出演極上の「三ッ矢直生クリスマス演奏会」感想

留依蒔世さん出演極上の「三ッ矢直生クリスマス演奏会」
こんにちは、くららです。
本日は来年６月の月組の別箱について発表されました。

月組別箱情報

礼華はるさんバウホール主演の『月の燈影（ほかげ）』。
路線スターが着実にバウホール主演をつとめていくようです。

そして月城・海乃トップコンビ主演、東急シアターオーブ『Death Takes a Holiday』。
東急シアターオーブが好きなので、宝塚の公演が４年ぶりに上演されること嬉しいです。
「死と愛の超克」を歌い上げた珠玉のミュージカルとのこと。潤色・演出／生田大和。
月城さんが死神！
死神はロシアの公爵ニコライ・サーキの姿を借りて二日間の休日を過ごし、海乃さん演じるグラツィアと互いに惹かれ合うが…。
とってもとっても楽しみです。

新しい年を前に、既に６月までの宝塚の公演について公表されました。
次々と公演を追っていたら2023年もあっという間に過ぎていきそうです。(ちょっと気が早いかも)

プロ集団の極上の「三ッ矢直生クリスマス演奏会～Joyeux Noel! 世界へ～」

昨日(22日)に、宝塚を退団して1か月と2日の留依蒔世さん(元宙組、97期)、退団して2か月ほどの晴音アキさん(元月組、95期)も出演されている「三ッ矢直生クリスマス演奏会～Joyeux Noel! 世界へ～」の夜の部18時に行ってきました。

三ッ矢直生さんは、真矢ミキさんと同期の中卒一発合格の67期生。
花組で男役を10年経験されて退団されました。
その後大検を経て東京芸術大学音楽学部声楽科に入学・卒業され、現在は宝塚歌劇団音楽講師をはじめとして、様々な活動をされています。

今度、花組の聖乃あすかさん演じる『舞姫－MAIHIME－』の初演で主演の太田豊太郎を演じた愛音羽麗さん(83期)もご出演。振り付けも担当されたようです。
振り付けは、出演されていませんが風馬翔さん(元宙組、94期)も担当。

そして４人の宝塚OGの中に黒一点、三ツ矢さんの旦那様で、同じ東京芸大出身のバリトン歌手・高野ピエールさんもご出演でした。

演出は宝塚の中村暁先生。

会場は「宝塚ベガ・ホール」。
阪急電車の宝塚線の宝塚駅より一つ手前の「清荒神駅」すぐの所にある、宝塚市の持ち物で、パイプオルガンのある荘厳な音響が素晴らしい会場です。

生バンドの４名の方たちも、プロの素晴らしい演者の方ばかり。

「５人の超実力派歌ウマさん」＋ 「最上級の生バンド」　＋ 「音響最高ホール」。
それに加えて、クリスマスメドレー、宝塚の名曲、タンゴ、ラテンなどの幅広いジャンルの選曲も素晴らくて、はじめから終わりまで心に響き続けた、極上のクリスマス演奏会でした。

オープニングは、クリスマスメドレー

聞いたことのある曲の数々も、歌ウマさんたちの手にかかると芸術に。
始まりからクオリティの高さに圧倒され続けました。

そしてなんと留依さん、晴音さん、愛音さんが少しだけ前方に客席降りされました。
もう３年近くお目にかかっていない客席降り。
これから少しずつ解禁されていくのかな？と思いました。

感動の自己紹介メドレー

三ッ矢さん…「愛あればこそ」(「ベルサイユのばら」)
大浦さん主演「ベルサイユのばら」でジュローデル役を演じて退団されました。

アカペラから始まり声楽家の歌われる「愛あればこそ」でした。
宝塚の歌を声楽家の三ッ矢さんが歌われると、一味違っていました。

晴音アキ…「ブエノスアイレスの風」
退団前の別箱で歌手のフローラを演じて素晴らしい歌声を聞かせて下さっていました。
その時と変わらぬ歌声で、当時の思い出がよみがえってきて、心が震えるほど感動しました。
暁千星さん最後の月組公演でした。晴音さんが退団されるとは思ってもいませんでした。

留依蒔世…「No Pasaran！」(『NEVER SAY GOODBYE』ラ・パッショナリア)
留依さんの力強い美声と共に、熱い舞台が背中越しにはっきり見えたような思いでした。もう一度聞けるとは思ってもいなかったので大感動！

愛音羽麗…「我が志」(『舞姫－MAIHIME－』)
とにかく懐かしかったです。忘れられない名作です。
来年は花組の聖乃あすかさんが演じられます。

全員で…「心の翼」(『テンダー・グリーン』)
三ッ矢さんは、高汐巴さん主演の『テンダー・グリーン』に出演されていました。
昨年の花組100周年の時に「心の翼」は沢山聞きましたが、ここまで素晴らしいハーモニーの「心の翼」は聞いたことがありませんでした。
ジーンと涙が出てくる程、心に響いてきました。

留依蒔世さん情報

宝塚を卒業後、インスタとTwitterを開設されて、このクリスマス演奏会についての情報も沢山流していらっしゃいました。
「インスタライブ」も開かれていてアーカイブを拝見しました。

「とんでもねえ曲、新たな挑戦ばかり」とのことでしたが、難しい楽曲に沢山挑戦されて、素晴らしい歌声を沢山聞かせてくださいました。
外国語の歌も多かったので、覚えるのも大変だったと思います。
軽やかな素晴らしいダンスも沢山披露してくださいました。

退団されて１か月と2日しか経っていないのに、凰稀さん主演の『Revive ～by Beginning～』にゲスト出演もされていました。

退団直後に、『三ッ矢直生歌えば幸せ』(FM宝塚)に出演されて、この演奏会のお話もされていました。

退団後ゆっくり休まれる間もなく、この演奏会の日を迎えられたのだと思います。
お忙しかったと思いますが、留依さんのスゴイ実力を皆に知らしめる良い機会になったと思います。

素晴らしかった歌の数々

ポップス

三ッ矢さんと留依さんがOfficial髭男dismの『Cry Baby』をデュエトで聞かせてくれました。

そして愛音羽麗さんが『ユアソング』。

圧巻だったのは、『Children Go Where I Send Thee』。
高野ピエールさんを加えた５人で、クリスマスキャロルを「アカペラのゴスペル」のような最高のパフォーマンスで聞かせてくれました。
ゾクゾクするほど感動しました。

タンゴ

留依さんが『アディオス・ノニーノ』、晴音さんが『エルチョクロ』、愛音さんが『奥様お手をどうぞ』。

そして三ッ矢さんが『失われた小鳥たち』を歌って、晴音さんと留依さんがダンス。
このダンスも格好良くて素晴らしかったです。振り付は風馬翔さん。

ラテンメドレー

三ツ矢さんが「ノバボサノバ」の『シナーマン』を歌って、留依さんが伸びやかにソロダンス。

三ツ矢さんの『シナーマン』が圧巻でした。
鳥肌が立つほどの迫力で歌い上げていらっしゃいました。

宝塚でも『シナーマン』は実力派のスターさんしか歌われません。
最近では「Love&Dream」で北翔海莉さん。
「VERDAD!!」で礼真琴さん。

三ツ矢さんは真矢ミキさんと同い年だと思います。
失礼ながらお若くないのに、すごい声量で先にあげたスターさんたちと変わらないド迫力の素晴らしさでした。
声帯も加齢と共に衰えていくものですが、現役の歌ウマさんと変わらない状態を維持されていて、日々どんなに努力されているのかとも思いました。
声楽家としてのプロ意識をとっても感じました。

何よりも、中卒で宝塚に入学されていたのに、退団後に東京芸術大学音楽学部声楽科に入学・卒業されたということも、どんなに努力の積み重ねがあったのだろうかと思います。

演奏会の最後は、三ツ矢さんがミュージカルの曲を３曲歌われました。
どれも本当に素晴らしかったです。

５人の出演者たちの最高の歌唱力で珠玉の名曲の数々を聞くことができて、素晴らしい2022年のクリスマスの思い出ができました。

最後に「SNSアップOK」の撮影タイムがあったので、パチリとしました。

OGさんのコンサートがスカイステージで放送されていますが、このコンサートこそ、放送して多くの人に感動を届けてくれたら良いのにと思いました。